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【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】
[251]森崎名無しさん:2011/03/17(木) 01:34:37 ID:??? 翼が与えたFKからの失点か・・・
[252]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 01:34:56 ID:??? 修哲FW右「やっ……やったァァァァァァァァァ!!」 修哲MF1「遂にゴールを奪った!」 修哲MF右「やるじゃないかキースギ!キャプテンからゴールを奪ったってのも嘘じゃなかったんだな!」 修哲MF左「見直したぜ!」 キスーギ「あったりめぇだろ!お前ら疑ってたのかよ!」 修哲DMF「悪ぃ悪ぃ!正直ただの馬鹿だと思ってた!」 修哲CB前「おれもおれも!」 キスーギ「てめぇらそんな風に思ってたのか!凡人共が!」 修哲SB右「ごめんって!でもこれで……」 修哲SB左「そうだ!修哲にはSGGK若林源三が居る!失点なんかあり得ない!」 修哲CB奥「つまり勝ったも同然だ!そうだろ、若林?」 若林「ふんっ……」 長い長い膠着の末に奪い取った一点に修哲イレブンは思う存分喜びを発散する。若林さえも例外では なく、漸くその表情に余裕が生まれた。
[253]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 01:39:50 ID:??? キスーギが見事にゴールを奪い修哲イレブンが歓喜に包まれた所で、今日はこの辺で。 明日(今日ですけど)も23時頃からの予定で。南葛、翼側の反応から。 試合はもう少し続きます。負けても物語は進みますが、まだ勝ち目はあるかと。 そして翼の身の振り方、考えていたシナリオのほとんどを握りつぶし、新しく考えました。 翼には結構辛い道になるかもなぁ……。
[254]森崎名無しさん:2011/03/17(木) 08:49:25 ID:??? 乙でした この板での翼は苦難の道を歩む傾向が多いけど、ここの翼は別格だなあw なんとか頑張って欲しいと素直に思う
[255]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:34:50 ID:??? 電力状態が厳しい今日この頃……今日は短い更新だけで。明日はお休みということに……。 再開は土曜日の20時頃……かなぁ? 南葛×修哲、最後の攻防。 負けても物語は進みますが、同点ならPK合戦です。
[256]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:36:27 ID:??? それとは対照的に、南葛10人表情は重い。 凡太(11対10、一点ビハインド、残り時間は僅か……か) 絶望的な状況なのは分かっていたが、実際にゴールを決められると先程以上の絶望感が重くのし掛かる。 凡太だけでなく他のチームメイトも同じようで、フィールドにいる残り9人全ての顔からは希望が消え去っている。 翼「……」 一方、退場を喰らい、控え室で項垂れる翼。 わーーーー…… 翼「……!?」 その耳に、遠鳴りのような歓声が響いた。 翼「……まさか」 項垂れた首を反射的に上げ、そこから見えるはずのないグラウンドを見る。 監督「遂にやられたか……」 悄然とした南葛テンを厳しい目で見つめる監督。 監督(これはもう勝ち目は……いや、指揮官がそんなことではいかんな……) 南葛FW控え「あ、あの、監督」 監督「……何だ?」 南葛FW控え「翼さんに伝えに……」 監督「……」 南葛FW控えの言葉に監督は黙り込む。 南葛FW控え「監督……?」 監督はグッと目を閉じて息を大きく飲み込む。そして一瞬の間を置き、諦めるように肺の中の空気を 全て吐き出した。 監督「伝えん訳にはいかんだろうな……頼む」 南葛FW控え「は、はい……」
[257]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:38:21 ID:??? ガチャ 翼「……!」 控え室の扉が立てる小さな音に反応し、翼は雷鳴を聞いたかのような表情でそちらを見る。 南葛FW控え「翼さん……」 翼「FW控えくん……試合は……僕が与えたフリーキックは……」 翼は真っ青な顔で、南葛FW控えにそう聞いた。 南葛FW控え「それが……」 言いよどむ南葛FW控え。その表情から、翼は彼の返答が自分の予想通りのものであることを確信した。 聞きたい答えはない。それでも翼は聞かずには居られない。 翼「どうなったんだ……試合は……試合は……」 幽鬼のような翼の声に促され、南葛FW控えは言い難いその答えを喉の奥から絞り出す。 南葛FW控え「修哲MF1のフリーキックから、キスーギのボレーシュートで一点奪われました……」 翼「……!?」 消えそうになりながらゆっくりと発せられる一言一言に、翼の顔色は更に血の気を失う。 そして再び、言葉もなく地面と向き合う。 南葛FW控え「翼……さん……?」 微動だにしない翼を前に、南葛FW控えは戸惑うことしかできなかった。 翼「……」 叫び声も涙もない、ただ重苦しい沈黙だけが支配する控え室の中で、永遠のような時間が翼を押し潰 すように積み重なっていった。
[258]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:39:38 ID:??? 凡太(だが、何時までも絶望に浸ってるわけにはいかない) 取られてしまったものは仕方ない、凡太は無理矢理にでもそう頭を切り換え、出来る限り大きな声で チームメイトに呼びかける。 凡太「みんな落ち込むな!試合はまだ数分残ってるんだ!」 消沈していた南葛テンは、その言葉にびくりと反応する。だが流石にショックは大きい。そう簡単に は立ち直る気配を見せない。 凡太「サッカーは1分あれば充分一点取れるスポーツじゃないか。1分で同点、2分あれば逆転出来る!」 南葛MF1「……そうはいうがな凡太、これまで前後半と延長合わせて1時間以上戦って1点も取れ なかったんだぞ。後たった数分でなんて……」 凡太の超理論に南葛MF1はつい反論する。 凡太「それは修哲だって同じだ。あいつらだって1時間以上点取れなかったじゃないか。修哲に出来 たんだから、俺達に出来ない理屈はない」 南葛SB右「だ、だけど翼もいないし10人で……」 凡太「10人の側が必ず負けるならレッドカードが出た時点で試合終了にすればいいんだ。そんなル ールになってないのは、10人でも11人に勝てるからさ!」 南葛MF右「でも……相手はSGGK若林源三だ……」 凡太「……若林からは、僕が点を取る。今まで一点も取れてないとか、10人だとか関係ない。 今から1点……いや、2点でも3点でも、取れるだけ取る」 南葛DMF「そんな……」 無茶な理屈を重ねる凡太。しかし、流石にこの状況ではチームメイトもなかなか立ち直ってくれそうにない。 石崎「……もうその辺でいいだろう」 沈黙を守っていた石崎が口を開いた。
[259]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:45:14 ID:0r5ke4Mo 凡太「石崎君……」 翼なき後、もっともチームに強い影響を持つ石崎の反応に凡太は緊張する。 石崎「お前達の言う通り時間はない、人数は少ない、敵は若林と良い材料が一つもない。凡太の言うこと もそりゃその通りだが、いつもそう上手く事が運びゃあ、負けるチームなんか一つもないわな」 凡太「石崎君……君は」 石崎までゲームを諦めてしまえば最早どうしようもない。凡太は暗澹たる思いで石崎の言葉を聞く。 石崎「……確実に勝てる道理はなんかない。でもよ、だからってお前ら、全力を出さねぇ道理はあるのか? まだ試合は終わってねぇんだぞ。負けてねぇのに勝ちにいかねぇ理由なんかねぇだろ」 南葛MF左「石崎……」 石崎「何の為にサッカーやってんだ。少なくとも負ける為じゃねぇ筈だ。そんで、まだ負けてねえんだ、全力でやろうぜ」 石崎は静かにそう言うと、ゴールの中に転がるボールを拾い上げ、凡太に渡す。 石崎「情けねぇな、任せとけなんて言って、結局キスーギの野郎を止められなかった……スマン」 凡太「石崎君……そんなことはない。君は素晴らしいプレイヤーだ」 石崎「凡太、俺は諦めが悪ぃんだ。誰が諦めても諦めねぇよ」 凡太「うん……僕もだ」 凡太はそう言うと、石崎から受け取ったボールを持ってセンターサークルへ走る。 石崎「オラ!お前らも早く位置に着け!もうDFもFWも関係ねぇ!全員で攻めるぞ!」 南葛10「お、おお!」 まだ弱々しいながらも、石崎に釣られ気勢を上げる南葛イレブン。 凡太(石崎君のおかげでギリギリの士気は保ったな……だけど、勝負はこれからだ。 一回でも多く得点のチャンスを作るには……) ★最後の作戦! A:自分でドリブル突破して全員にフォローさせる。 B:全員に攻め上がらせて自分は前線待機。 先に2票入った選択肢に決定します。 凡太残りガッツ:350
[260]森崎名無しさん:2011/03/17(木) 22:46:55 ID:+f9XO4Zo A
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0ch BBS 2007-01-24