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【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】
[254]森崎名無しさん:2011/03/17(木) 08:49:25 ID:??? 乙でした この板での翼は苦難の道を歩む傾向が多いけど、ここの翼は別格だなあw なんとか頑張って欲しいと素直に思う
[255]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:34:50 ID:??? 電力状態が厳しい今日この頃……今日は短い更新だけで。明日はお休みということに……。 再開は土曜日の20時頃……かなぁ? 南葛×修哲、最後の攻防。 負けても物語は進みますが、同点ならPK合戦です。
[256]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:36:27 ID:??? それとは対照的に、南葛10人表情は重い。 凡太(11対10、一点ビハインド、残り時間は僅か……か) 絶望的な状況なのは分かっていたが、実際にゴールを決められると先程以上の絶望感が重くのし掛かる。 凡太だけでなく他のチームメイトも同じようで、フィールドにいる残り9人全ての顔からは希望が消え去っている。 翼「……」 一方、退場を喰らい、控え室で項垂れる翼。 わーーーー…… 翼「……!?」 その耳に、遠鳴りのような歓声が響いた。 翼「……まさか」 項垂れた首を反射的に上げ、そこから見えるはずのないグラウンドを見る。 監督「遂にやられたか……」 悄然とした南葛テンを厳しい目で見つめる監督。 監督(これはもう勝ち目は……いや、指揮官がそんなことではいかんな……) 南葛FW控え「あ、あの、監督」 監督「……何だ?」 南葛FW控え「翼さんに伝えに……」 監督「……」 南葛FW控えの言葉に監督は黙り込む。 南葛FW控え「監督……?」 監督はグッと目を閉じて息を大きく飲み込む。そして一瞬の間を置き、諦めるように肺の中の空気を 全て吐き出した。 監督「伝えん訳にはいかんだろうな……頼む」 南葛FW控え「は、はい……」
[257]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:38:21 ID:??? ガチャ 翼「……!」 控え室の扉が立てる小さな音に反応し、翼は雷鳴を聞いたかのような表情でそちらを見る。 南葛FW控え「翼さん……」 翼「FW控えくん……試合は……僕が与えたフリーキックは……」 翼は真っ青な顔で、南葛FW控えにそう聞いた。 南葛FW控え「それが……」 言いよどむ南葛FW控え。その表情から、翼は彼の返答が自分の予想通りのものであることを確信した。 聞きたい答えはない。それでも翼は聞かずには居られない。 翼「どうなったんだ……試合は……試合は……」 幽鬼のような翼の声に促され、南葛FW控えは言い難いその答えを喉の奥から絞り出す。 南葛FW控え「修哲MF1のフリーキックから、キスーギのボレーシュートで一点奪われました……」 翼「……!?」 消えそうになりながらゆっくりと発せられる一言一言に、翼の顔色は更に血の気を失う。 そして再び、言葉もなく地面と向き合う。 南葛FW控え「翼……さん……?」 微動だにしない翼を前に、南葛FW控えは戸惑うことしかできなかった。 翼「……」 叫び声も涙もない、ただ重苦しい沈黙だけが支配する控え室の中で、永遠のような時間が翼を押し潰 すように積み重なっていった。
[258]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:39:38 ID:??? 凡太(だが、何時までも絶望に浸ってるわけにはいかない) 取られてしまったものは仕方ない、凡太は無理矢理にでもそう頭を切り換え、出来る限り大きな声で チームメイトに呼びかける。 凡太「みんな落ち込むな!試合はまだ数分残ってるんだ!」 消沈していた南葛テンは、その言葉にびくりと反応する。だが流石にショックは大きい。そう簡単に は立ち直る気配を見せない。 凡太「サッカーは1分あれば充分一点取れるスポーツじゃないか。1分で同点、2分あれば逆転出来る!」 南葛MF1「……そうはいうがな凡太、これまで前後半と延長合わせて1時間以上戦って1点も取れ なかったんだぞ。後たった数分でなんて……」 凡太の超理論に南葛MF1はつい反論する。 凡太「それは修哲だって同じだ。あいつらだって1時間以上点取れなかったじゃないか。修哲に出来 たんだから、俺達に出来ない理屈はない」 南葛SB右「だ、だけど翼もいないし10人で……」 凡太「10人の側が必ず負けるならレッドカードが出た時点で試合終了にすればいいんだ。そんなル ールになってないのは、10人でも11人に勝てるからさ!」 南葛MF右「でも……相手はSGGK若林源三だ……」 凡太「……若林からは、僕が点を取る。今まで一点も取れてないとか、10人だとか関係ない。 今から1点……いや、2点でも3点でも、取れるだけ取る」 南葛DMF「そんな……」 無茶な理屈を重ねる凡太。しかし、流石にこの状況ではチームメイトもなかなか立ち直ってくれそうにない。 石崎「……もうその辺でいいだろう」 沈黙を守っていた石崎が口を開いた。
[259]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:45:14 ID:0r5ke4Mo 凡太「石崎君……」 翼なき後、もっともチームに強い影響を持つ石崎の反応に凡太は緊張する。 石崎「お前達の言う通り時間はない、人数は少ない、敵は若林と良い材料が一つもない。凡太の言うこと もそりゃその通りだが、いつもそう上手く事が運びゃあ、負けるチームなんか一つもないわな」 凡太「石崎君……君は」 石崎までゲームを諦めてしまえば最早どうしようもない。凡太は暗澹たる思いで石崎の言葉を聞く。 石崎「……確実に勝てる道理はなんかない。でもよ、だからってお前ら、全力を出さねぇ道理はあるのか? まだ試合は終わってねぇんだぞ。負けてねぇのに勝ちにいかねぇ理由なんかねぇだろ」 南葛MF左「石崎……」 石崎「何の為にサッカーやってんだ。少なくとも負ける為じゃねぇ筈だ。そんで、まだ負けてねえんだ、全力でやろうぜ」 石崎は静かにそう言うと、ゴールの中に転がるボールを拾い上げ、凡太に渡す。 石崎「情けねぇな、任せとけなんて言って、結局キスーギの野郎を止められなかった……スマン」 凡太「石崎君……そんなことはない。君は素晴らしいプレイヤーだ」 石崎「凡太、俺は諦めが悪ぃんだ。誰が諦めても諦めねぇよ」 凡太「うん……僕もだ」 凡太はそう言うと、石崎から受け取ったボールを持ってセンターサークルへ走る。 石崎「オラ!お前らも早く位置に着け!もうDFもFWも関係ねぇ!全員で攻めるぞ!」 南葛10「お、おお!」 まだ弱々しいながらも、石崎に釣られ気勢を上げる南葛イレブン。 凡太(石崎君のおかげでギリギリの士気は保ったな……だけど、勝負はこれからだ。 一回でも多く得点のチャンスを作るには……) ★最後の作戦! A:自分でドリブル突破して全員にフォローさせる。 B:全員に攻め上がらせて自分は前線待機。 先に2票入った選択肢に決定します。 凡太残りガッツ:350
[260]森崎名無しさん:2011/03/17(木) 22:46:55 ID:+f9XO4Zo A
[261]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/17(木) 22:47:12 ID:??? という所で今日はここまでです。 土曜日には決着……すると思います。
[262]森崎名無しさん:2011/03/17(木) 23:30:31 ID:dm21a9Qo A
[263]森崎名無しさん:2011/03/18(金) 10:48:34 ID:??? 石崎カッコイイな。
[264]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/19(土) 19:27:34 ID:??? > A:自分でドリブル突破して全員にフォローさせる。 凡太(ここまで来たら体力がどうこう言ってる場合じゃないな。ドリブル突破だ) 凡太「ちょっと待ってくれみんな」 作戦と伝える為、凡太は配置に付こうとした南葛イレブンを呼び止める。 石崎「なんだ?」 凡太「こういう作戦で行こうと思うんだ……」 石崎「そうだな。翼が居ない今、お前の突破力だけが頼りだし、妥当な作戦だろう」 凡太「みんなはこぼれ球を拾ったらすぐ僕にパスしてくれ」 南葛DMF「しかしカウンターを喰らったら……」 南葛MF1「馬鹿、どっちにしろ点取れなきゃ負けだろうが」 石崎「その通りだ。問題はむしろ、敵もこの作戦を読んでるだろうって事だな」 凡太「それは仕方ないね。でもこれが一番可能性の高い攻撃方法だろう」 南葛SB右「そうだな。何とかやるしかない」 石崎「ああ……修哲も必死で守るだろうが、やるしかない」 凡太「もちろん……みんなも頼む」 南葛イレブン「おお!」
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0ch BBS 2007-01-24