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【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】
[314]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:28:44 ID:jqXrjIcY 上げてなかった。 結構重要選択です。
[315]森崎名無しさん:2011/03/20(日) 18:30:43 ID:T3xbQn5c A 強かったよゲンさん。
[316]森崎名無しさん:2011/03/20(日) 18:39:04 ID:iVlNl0go A
[317]森崎名無しさん:2011/03/20(日) 20:49:29 ID:??? 読み切り分終わるな
[318]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:08:39 ID:2aPfAXZs > A:掴む。 凡太「……」 凡太は黙って差しのばされた手を掴む。 その手を若林は強く引き、凡太の身体を泥の中なら引き起こす。 若林「また、サッカーやろうな」 凡太の身体を引き起こしながら、若林は言う。 凡太「ああ……」 雨に濡れる顔を若林に向け、凡太は静かに、しかし力強く答えた。 しかしほぼ時を同じくして、敗北よりも更に過酷な現実に置かれた男が居た……。
[319]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:09:47 ID:??? 〜控え室・試合終了時〜 ピーーーーーーーーーーーーーーー! 翼「……!」 控え室まで聞こえた長い笛の音に、翼は身体をびくりと震わせる。 翼「試合が……終わった」 結果は誰に聞くまでもない。ある意味翼自身が一番それを知っている。 前後半60分、延長前半10分、退場になるまでの後半約5分。 そして、退場してから試合が終わるまで、ピッチに立つことの出来なかった5分。 雨に濡れた体は既に乾き始めている。肌に張り付いた泥は乾いて砂になっている。 身体の熱は冷め、早かった息は落ち着き、早鐘のように拍っていた鼓動は静まって、痺れるような全身 の疲労は、時間と共に癒えた。 にも関わらず、翼は外で雨に打たれている21人の誰よりもやつれて見えた。 翼「……僕は……何故こんな事に……どこで……何を間違えたんだ……」 誰もいない控え室で、翼は虚空へ向かい問いかける。 答える者は居ない。それは翼も知っている。しかし、それでも翼は呟かずには居られない。 翼「どこで……何を……」 再び答えるもののない問いが虚空に放たれる。それはさざ波のように小さな部屋を満たし、白い壁に 阻まれ、吸い込まれるように消える。 ……筈だった。
[320]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:14:08 ID:??? ???「全てだ……始まりから全てが、全てのものが間違っていた……」 それはあり得べき事か、虚空が翼の問いに答えた。 翼「な……んだ?」 廃人のように呆然としていた翼も、事態の異常さにふと我を取り戻す。 虚空は続けて言う。 ???「全てが、全ての始まりから間違っていた。かの者がこの世界に現れた時から……」 翼「なんだ?何なんだこれは……?」 幻聴とも思えないその事態に狼狽する翼。 声は尚も続ける。 ???「お前はお前の定められた道を踏み外した……」 そして厳かに告げる。 ???「だが案ずるな……善の皆善なるを知らしめ、その定める道を取り戻し世界の行く手に正しき 道を敷くのだ……」 翼「何を言って……!」 ヴォンッ……! 突然、翼の周辺を光が包む。 翼「うあっ……うあぁぁぁぁぁ!」 そして一瞬の後、その光は翼と共に消える。 ……………… そして、静寂だけが残った。
[321]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 22:16:28 ID:??? 〜同時刻〜 若林「また、サッカーやろうな」 凡太「ああ……」 死闘の末なにがしかの感情を共有した若林と凡太。 石崎「負けちまったなぁ……」 その光景を遠くに見ながら、石崎は溜息もような呟きを洩らす。 石崎「でもまあ、あいつらは全力を尽くしたしな……満足なのかもな」 と、その時翼の事を思い出す。 石崎「でもアイツは……大丈夫かな。叩きのめされてなきゃいいが……」 ある意味自業自得だが、それでも苦楽を共にしたチームメイト。ばっさりと切り捨てる気にはなれない。 石崎「明日にでも足腰立たなくなるまで特訓させるか……今はそれが一番の薬だろう……」 そんなことを考えながら、ぼんやりと凡太達の方を見ている時、その異変は起こった。 ヴォンッ……! 石崎「な、なんだアレは!?」 突然凡太と若林の身体が強い光に包まれる。 石崎「いけねぇ!ヤバイ感じがする……!」 光の強さに不吉な者を感じ、石崎は慌てて凡太達の方へ駆け寄る。 しかし、その石崎を拒むように、光は弾ける様に強さを増した。 石崎「うわぁ!」 思わず目を瞑り足を止める石崎。 石崎「くそっ、何なんだ一体……」 そして目を開けた時、そこには凡太の姿も、若林の姿もなかった。 石崎「そ、そんな……そうなってるんだ!?」 そう叫び、凡太立ち退いた場所へ駆け寄る石崎。だが、既にそこには何もない。 何の跡形もなく、翼も若林も消えている。 石崎「二人とも……どこへ……」 呆然と呟く石崎の声、それのみが、虚空に響いた……。
[322]森崎名無しさん:2011/03/20(日) 22:16:59 ID:??? 一体何が始まるんだw
[323]森崎名無しさん:2011/03/20(日) 22:18:28 ID:??? やっぱ「おのれ凡太!貴様のせいでこの世界も破壊されてしまった!」じゃね?
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0ch BBS 2007-01-24