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【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】
[326]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:14:04 ID:??? 修哲MF1「な、何だったんだ今の光は!?」 その異常な現象は、当然修哲イレブンにも騒ぎを起こしていた。 修哲SB右「わ、わからん、わからんがしかし……キャプテンが消えちまった!?」 修哲MF右「お、おい、冗談じゃねぇぞ!試合が終わったばっかりだってのに、なんなんだよこの怪現象は!」 修哲CB前「俺に聞かれたって分かる訳ねーだろ!」 修哲FW右「もしかしたら何かの爆発……キャプテンは吹っ飛ばされたのかもしれない!」 修哲MF左「爆破ったって、何の音もしなかったじゃないか!?」 何が起こったのか全く理解出来ず、大混乱に陥る修哲イレブン。 修哲CB奥「落ち着けお前ら!とにかくキャプテンを捜そう!」 修哲SB左「あ、ああ……そうだな」 修哲CB奥の提案で一応の方向性を与えられた修哲イレブンは、ほんの少しだけ落ち着きを取り戻す。 修哲DMF「キスーギ、お前もキャプテンを……」 と、そこで初めて気付く。 修哲DMF「あれ、キスーギの奴は……?」 修哲CB前「おいどうした、早く探しに行こう!」 修哲DMF「いや、キスーギの奴が……どこにも居ない!?」 修哲CB奥「何だって?」 慌てて辺りを見回す修哲CB奥。だがどこを見渡しても、さっきまで居たはずのキスーギの姿はない。 修哲CB奥「キスーギまで……消えた!?」
[327]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:15:55 ID:??? ……気が付くと、凡太は混沌に漂っていた。 凡太「ここは……!」 凡太は既に何度か体験した感覚である。その暗闇に驚きはしたが、慌てはしない。 若林「な、なんだここは!?」 だが若林はそうはいかない、突然虚空に放り出された不思議な感覚に狼狽する。 凡太「落ち着いてくれ若林!大丈夫だ……多分」 若林「多分って……て言うかここはどこだ!?何で俺達はこんな所に居るんだ!?」 凡太の言葉でも、若林は冷静さを取り戻すことはなかった。この異常な状況では、当然といえば当然 といえた。そして…… ヴォンッ…… ???「ここは世界の海……」 若林「な、なんだ?誰だ!?」 声が響く。凡太にはもう馴染みの声だ。 凡太「……やっぱりお前か。なんだ、今度何の用だ?若林まで巻き込んで……」 ???「ふふっ、私はただの仲介者。人と神の挾間をつなぎ、選択者の行く先を照らす燈火……。 誰かが世界の渦に巻き込まれたとしても、それは私のせいではないよ」 若林「わ……訳のわからねぇ事言ってんじゃねえよこの電波野郎!」 姿を見せぬ声の意味不明な言動に激昂した若林が怒鳴る。 ???「お前の問いに答えただけだ、振られ男……」 若林「だ、誰が振られ男だっ!!」 ???「お前だよお前。告白した翌日の試合中に振られるって……ぷぷっ、ハズカシー」 若林「てっ……テメーは殺す!絶対殺す!」 ???「まあ落ち着けよ、振られ林」 若林「若林だ!てか姿見せろ、この卑怯者が!」 凡太「お、落ち着け若林!アイツの言うこといちいち相手にしてちゃ駄目だ!」 真っ赤になって暴れる若林を、凡太は懸命になだめる。
[328]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:18:26 ID:??? ???「若林、お前がここにいるのは私の仕業ではないが、私は親切にもお前を救いに来たのだ。 もう少し感謝してもいいと思うがの?」 若林「感謝だと〜……馬鹿も休み休み言え!」 ???「お前が……」 ふっと、見えぬはずの姿が、若林の足下を指さした様な気がした。 ???「混沌に溶けることを望まぬのであれば……」 若林「なんじゃこりゃあ!?」 そして若林が叫ぶ。 凡太「わ、若林……!?」 同様に凡太も叫び声を上げた。見るとあろう事か、若林の身体が足下から暗闇に溶けてゆく! 若林「じょ、冗談じゃ似ないぜ!なんなんだ一体!?」 凡太「おい!これはどういう事だ!」 声に詰め寄る凡太。だが声は、少しも慌てず答える。 ???「世界の海……混沌の海原を渡れる者は選択者だけだ。それ以外の者がここを渡ろうとすれば、 混沌に溶け太極に帰る……」 若林「で、電波過ぎる!そんな電波な理由死ぬのは嫌だ!」 ???「死ではない。混沌に溶けるだけだ」 凡太「そんな意味の分からない理屈はいい!若林を何とかしてくれ!」 ますます薄くなって行く若林の身体に、凡太は切迫した叫びを声にぶつける。 ???「落ち着け。言ったであろう、救いに来たのだと……」 そう言うと、声はまた見えぬ指で若林を指し示す。 ヴンッ…… 若林「な、何だ!?」 すると、若林の身体が光に包まれる。 凡太「この光は……!?」 ???「恐れるな……」
[329]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:20:02 ID:??? ヴォン! 凡太「……っ!」 一瞬、破裂するように光度が増し、混沌の暗闇を全て払う様な光が凡太の視界を奪う。 凡太は知る術もないが、その様は彼らが消えた時のそれとよく似ていた。 凡太「……一体どうなって!?」 そして、光が消える。 ???「見よ……」 声、そして徐々に回復する視力。 凡太「……若林!?」 そこに、若林の姿はなかった。 凡太「どういう事だ!若林はどこへやった!」 ???「慌てるな……」 ヴォン…… 食って掛かる凡太をいなし、声は空間にボールを出現させる。 凡太「そのボールは……」 ???「そう、お前の持つ力だ。そしてこのカード……」 声に従い、ジョーカーのスロットに差し込まれた黒いカードがリジェクトされる。 凡太「それは……」
[330]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:22:34 ID:??? ???「お前は若林に勝つことが出来なかった……」 凡太「な、なんだ?今はそんな話をしてる時じゃ……」 突然別のことを話し出す声に凡太は混乱する。 ???「勝とうというするからこそ人は敗れ、敗れまいとするからこそ勝利を求める。敗北と勝利は 一面の表裏。勝とうとする心こそが敗北を産む……」 凡太「なんだ……勝っちゃいけないってのか? い、いや、そんな場合じゃない!若林はどうなったんだってばよ!」 ???「お前がこの世界で得たモノは「敗北感」勝利を求める強き力は、同じように強く敗北を引き寄 せる……また敗北は更に強き力への道標でもある。永遠に勝ち続けるモノ……そんなモノが存在する のだろうか?」 声がそこまで言うと、カードが淡い光を放つ。 凡太「黒いカードに絵が……」 その光が収まり、カードには砦を守る屈強な将軍の絵が浮かび上がる。 ★「召還・若林」のカードを手に入れた! また、凡太が力を少し取り戻しました。 選手 ガッツ ド パ シ タ カ ブ せ 高/低 凡太 600 38 37 37 36 36 35 37 4 4 ↓ 凡太 700 48 47 47 46 46 45 47 4 4
[331]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:24:07 ID:??? ???「そのカードは選択者以外の者が混沌の海を渡る為の箱船……若林はその中にいる限り無事だ」 凡太「その中って……若林をカードの中に!?」 ???「混沌を渡るにはそれよりない。安心しろ、そのカードをジョーカーのスロットに入れればす ぐに若林はお前の前に現れる。おっと、今入れるなよ。ここで出ると消えちゃうからな」 凡太「いやいやいや、返してやってくれよ!僕は良いけど、若林まで巻き込んじゃ駄目だろ!?」 ???「それは私の役目でもなければ力も及ばぬ。それに今戻ってもどうせ……」 凡太「なんだ……?」 珍しく言いよどんだ声の物言いに、何か不吉なモノを感じた凡太が聞き返す。 ???「なんでもない……さあ、旅は始まったばかりだ!お前は次の世界へ行け!」 凡太「おい!またごまかし……!」 ???「世界は止まらぬ、今何を聞いてもお前に出来ることはない。選択者たるお前は選び続けるほかない!」 声が一段と大きくなり、混沌の闇が波打つように凡太を押し流す。 凡太「おいまだ話は……!」 その声も虚しく、凡太は波に流され、混沌に浮かぶ巨大な塊。「世界」に引き寄せられ、溶けるよう にその中へ落ちた……。 凡太「またごまかしやがって〜……!」 ???「全てが終われば、還る日もあるだろう……」
[332]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:25:50 ID:??? 凡太「またごまかしやがって〜……!」 混沌での叫びが尾を引くように、そう叫びながら凡太はその世界に現れた。 凡太「くそっ、あいつ何も教えてくれないじゃないか……ってなんか変だな?」 不満を呟きながら凡太は奇妙な感覚に襲われた。 凡太「何というか……空を飛んでいるような……」 そしてすぐ奇妙な感覚の正体に気付く。 凡太「あー……もう驚かないよ、これぐらいじゃ」 身体のどこにも地面の感覚がない、凡太の身体は自由落下していた。 しかも下を見れば、地表まで軽く100mは有りそうだ。 凡太「これは死ぬかな……I can fly」 軽く覚悟を決め、凡太は目を閉じた。 そして、そのまま地表に落下する。 どかーーーーーーーん! ちょうど真下にあった石造りの建物の屋根をぶち壊し、凡太は建物の中に落下した。 普通なら即死どころか全身バラバラに飛び散る所だが……。 凡太「いてて……まあね、死なないと思ってたよ」 落下をしていた時から、スートスロットボールが落下の速度をゆるめて居たのは感じていた。 そして石の屋根に叩き付けられた瞬間も、ボールが何らかの力で衝撃から身を守ってくれた。 凡太「あの声は得体が知れないが、こういう形で殺しには来ないだろうしな……」 呟きながら凡太は瓦礫を押しのけ立ち上がる。 凡太「っと……ここはどこだ?」 そして辺りを見回す。付近に瓦礫が散乱しているのは良いが、それ以外には家具らしきモノも何もない。 代わりに、というわけでもないだろうが、石造りの床から立派な石柱が何本も伸び、それがさっき突 き破った同じく石造りの天井を支えている。 凡太「人が住んでるって感じじゃないけど……やたら立派だよなぁ。 日本って感じじゃない……外国の……そうだ、テレビで見たギリシャの神殿みたいだ」
[333]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:27:46 ID:??? ドカッ……ドンッ…… と、その建物、仮に神殿、の奥から、何か物音が聞こえる。 凡太「あっちの方から何か音が聞こえるな……どうよう」 瓦礫から這いだした凡太は、少し悩んでからそちらの方へ歩き出した。 凡太「やばくなったらすぐ逃げればいいや……」 神殿の奥へ進んでゆく凡太。 ドカァ!ガスッ! 音はどんどん大きくなってゆく。 凡太「何て言うか……固い物をぶっ叩くような音だよなぁ……」 既に嫌な予感しかしなかったが、凡太は更に奥へ進む。 凡太「扉か……でっかいな」 そして大きな扉の前に辿り着く。先程からの音は明らかにこの扉の向こうから響いている。 凡太「怖いけど……」 静かに、中に居る何者かに気付かれないよう、ゆっくりと扉を開ける凡太。 ドゴォォォォォォォォォン!
[334]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:29:08 ID:??? 凡太「な、なんだぁ!?」 扉を開けたとたん鳴り響く爆音。とても人間の出せるような音ではない。戦闘機の爆撃か、戦車の砲 撃のような音だ。 凡太「なんだ、こりゃ……」 しかし凡太の目に飛び込んできたのはそのどれでもない。金色の鎧のような物を着た二人の男が対峙 している光景だった。 そしてその二人の間に置かれた、黄金のボール。 凡太「なになに、何が起こってるの!?」 混乱の極みにある凡太の視線の先で、二人の男が同時に動く! マッチョなアニキ風の男「喰らえ!ライトニングプラズマ!」 グァッ!! 目を瞑った長髪の男「天魔降伏!Ω!」 ドゴォォォォォォォォォン! 凡太「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 何が起こったのか、凡太の目にはそれさえも分からない。 二人の脚が一瞬光ったと思った次の瞬間、先程と同じ爆音が部屋を満たし、凡太がのぞき込む扉から 猛烈な圧力を伴って吹き出す! 凡太「あっ……?あっ……? えっ、これはあれだろ。なんかの間違いだよな?だって俺さっきまで 若林とサッカーしてたんだし、これはどう見ても違うってか……」 あまりの事態に混乱の極みに達する凡太の脳。 が、そこに更に追い打ちを掛けるように、あの声が響いた。
[335]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:30:30 ID:v8xnIrag ???「凡太、スートスロットーボールであの二人のどちかを狙撃しろ!」 凡太「声!?えっ、いやお前馬鹿だろ!!なに言ってんのか解ってんのか!?」 ???「解っている」 凡太「ぜってー嘘だ!あんな人間兵器みたいな奴にサッカーボールぶち込むって……いやもう何もか もおかしいって!俺が狂ってなきゃ世界が狂ってるよ!!」 ???「お前がどう思おうとしらん!だがこれだけは断言しよう!このままもたもたしてたらお前は 確実に殺される!この情報は私からのサービスだ。信じないのは勝手だが、確実だぞ!」 凡太「殺……!?脅しかよ!もう最低だ!」 ???「早くしろ!」 ★急かす声に……! A:マッチョなアニキ風の男を狙撃! B:目を瞑った長髪の男を狙撃! C:狙撃しない! *非常に重要な選択なので、先に3票入った選択肢に決定します。
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0ch BBS 2007-01-24