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【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】
[550]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/27(日) 16:57:38 ID:??? > C:いやぁ、こんな美しい人だとは思わなかったので。 凡太「いやぁ、こんな美しい人だとは思わなかったので」 凡太は取りあえずおべんちゃらを言ってみた。もっとも、実際美しいということなら、沙織は十分す ぎる程美しい。 沙織「私が美しいのは当たり前でしょう」 だから褒められなれているのかだろう、凡太のおべんちゃらはあまり効果を発揮しなかった。 すっ 凡太「あっ……」 沙織は凡太の横をすり抜け、星矢のベッドに近づく。
[551]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/27(日) 17:00:08 ID:??? 沙織「具合はどう、星矢?」 星矢「えっ、あ、ああ、いいよ。もうほとんど治ってるから、いつでも戦えるぜ」 シャイナ「……星矢の看病はあたしがしてますから、アテナはそうちょくちょく見に来なくていいですよ」 沙織「あら、誰かと思えば聖域の犬だったシャイナさんじゃない。まだ日本にいたの?」 シャイナ「ぐっ……居ますよ。それに、聖域にはもう戻る気はありません」 沙織「そう……それは良い心がけね。でも、星矢の看病はグラード財団の医師と看護士がしますから、 シャイナさんこそここにいる必要はないのよ?」 美穂「そうそう!そうなんですよ沙織お嬢様!私もさっきそう言ったんですけど、この仮面のおばさ んは帰ってくれなくてぇ……」 シャイナ「おばっ……!?あたしはまだ16だよ!」 沙織「美穂さん、あなたまだ居たの?あなたももう帰っていいのよ。ちなみに、私は13歳だけれども……」 美穂「帰りません!私も13歳です!」 シャイナ「ぐぬぬ……たった三つの違いじゃない……」 美穂「この年齢の三歳差って大きいですよね……星矢ちゃんも13歳だから、幼なじみの私とはピッタリ」 沙織「あら、私もある意味幼なじみよ」 美穂「沙織さんは星矢ちゃん虐めてたじゃないですか!」 シャイナ「3歳位なんて事ない差よ!」 星矢「ちょっ……なんか知らないけど喧嘩なら余所でやれよ!」 凡太「えーっと……僕はどうしたら……」 言い争う三人の女性を眺めつつ、凡太は困ったように呟く。 瞬「まあ、もうしばらく落ち着くのを待つしかないね……」
[552]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/27(日) 17:01:31 ID:??? いったんここまでで。 次は20時位に出来ればと。
[553]森崎名無しさん:2011/03/27(日) 17:06:12 ID:??? 聖闘士星矢の年齢設定は何度見ても笑うしかないw
[554]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/27(日) 20:37:30 ID:??? ひとしきり騒いで気が済んだのか、沙織を初めとした女性三人も落ち着く。 そこで、これから話をするのに星矢の部屋ではなんだということになり、一同は城戸邸の会議室に移動した。 沙織「さて……落ち着いた所で本題に移りましょうか」 星矢「騒いでたのはお嬢さん達だろ……」 瞬「まあまあ、改めてこちら、平山凡太君です」 凡太「あっ、凡太です」 改めて瞬から紹介され、もう一度ぺこりと挨拶をする凡太。 沙織「アイオリアから話は聞いているわ……別の世界から来たとか?」 凡太「はい、信じられないでしょうが……」 シャイナ「まあ、ねぇ……いきなりそんな事言われても」 美穂「別の世界って具体的にはどういう所なんですか?」 沙織「……美穂さん、まだ居たんですか?これから先は聖域と聖闘士に関わる話。もうお帰りなさい」 シャイナ「そうだ。とっとと帰れ」 美穂「嫌です!妻として夫の心配をするのは当然でしょう!」 沙織「……夫って言うのは誰の事かしら?」 美穂「それは当然星矢ちゃんです!」 星矢「な!?なんでだよ!そんな事実はない!」 美穂「ひ、酷い!子供の頃、お嫁さんにしてくれるって言ったじゃない!」 星矢「七つの時の話だろ!?」 シャイナ「みっともないねぇ、大昔の約束ぐらいしか縋るものがないんだね」 美穂「年増は黙っててください!」 瞬「……いい加減にして下さい!全然話が進まないでしょう!」 ちっとも進まない話に、流石に温厚な瞬がキレた。 シャイナ「わ、分かったわよ、そう怒らないでよ……」 美穂「瞬さんこわーい……」 沙織「全く仕方ない人たちね。瞬が怒るのも無理ないわ」 瞬「……沙織さんもですよ」
[555]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/27(日) 20:38:44 ID:??? 沙織「さ、話を戻しましょう」 凡太「漸くですね……」 話が始まる前にすっかり疲れてしまったが、凡太はそれでもほっとして話し出す。 凡太「まあ、そう言うわけで、何故か僕も聖域……教皇に狙われてるみたいなんですよ」 星矢「なるほど……それで自分の身を守る為に聖衣が欲しいと」 シャイナ「聖衣無しで聖闘士と戦うのは自殺行為だものね」 瞬「でも……例え聖衣があっても意味がないと思うけど……」 凡太「えっ、それはどういう……?」 瞬「そうだね……百聞は一見に如かず……ちょっと待っててね」 凡太「はい?」 瞬はそう言い残して足早に部屋を出た。 瞬「お待たせ」 ごとっ そして戻ってくると、大きな箱のを机の上に置き、その箱を開けて中から鎖に絡まれた女の人の形を した奇妙なオブジェを出した。 凡太「これは……?」 瞬「これが聖衣だよ。身につける時は分解するけど、普段はこんな形でしまってある」 凡太「へぇ、あの鎧がこんな形に……すごいなぁ」 その造形美に凡太は素直に感心する。 瞬「さて、ちょっと持ってみて」 凡太「いいんですか?」 瞬「うん、そうだね腕のパーツが良いかな。はい」 凡太「では……」 凡太は手を伸ばし、瞬の手からパーツを受け取る。 ズシッ
[556]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/27(日) 20:39:46 ID:??? 凡太「な、何ですかこれ?無茶苦茶重い!皆さんこんなもの着けてあんな軽々と動いてるんですか!?」 鉛のような聖衣の重さに凡太は驚愕する。 瞬「いや、確かに一般人が持てば聖衣はただの重い塊に過ぎない。だけど、聖闘士は小宇宙を燃やす ことによって自分の身体の一部のように聖衣を扱うことが出来るんだ」 凡太「小宇宙?」 シャイナ「口で言うのは難しいが……誰の中にも存在する小さな宇宙だ。聖闘士の闘法は、全て小宇宙 を燃やすことを基本としている」 凡太「誰の中にも……僕の中にも?」 星矢「もちろんだ……だが、一朝一夕に身に付くものじゃないぜ。俺も7年掛かった」 凡太「七年!?それはちょっと……」 がっくりと肩を落とす凡太。 凡太「でも、じゃあどうすれば……」 沙織「方法がない訳じゃないわ」 と、そこで沙織が口を開く。 凡太「沙織さん、その方法って?」 沙織「グラード財団で開発していた鋼鉄聖衣というものがあるの。それなら小宇宙が無いものでも軽 々と身に纏うことが出来るわ」 瞬「そんなものが?」 驚く瞬。 星矢「そんなものがあるの、何で今まで黙ってたんだ?」 星矢も驚き、沙織にそう疑問をぶつける。
[557]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/27(日) 20:41:57 ID:??? 沙織「まず第一に、聖衣としての性能は青銅聖衣ほどもないのよ。小宇宙を使わない分、出力の限界 も一定以上ではないし、防御力に関しても青銅聖衣以上ではないわ」 星矢「つまり、聖闘士相手には役に立たないのか?」 沙織「役に立たないことはないでしょうけど……」 瞬「では……?」 沙織「第二の問題点ね。装備者が居ないのよ。防御力が上がった所で、所詮一般人では小宇宙を燃や す聖闘士の様な戦闘力は期待出来ない。反対に聖闘士なら聖衣が有るわ」 シャイナ「帯に短し襷に長しって事か……」 凡太「その鋼鉄聖衣。貸していただけませんでしょうか?」 沙織「……そうねぇ」 ちょっと考え込む沙織。 凡太「お願いします沙織さん」 星矢「いいんじゃねぇの?貸しても。どうせ使い道ねぇんだし」 沙織「んー……いいわ」 凡太「あ、ありがとうございます!」 勢いよく頭を下げる凡太。 沙織「但し、条件が」 凡太「条件……?」 シャイナ「……やっぱりね、あのお嬢さんがタダでやるはずないと思ったよ」 瞬「聞こえますよ、シャイナさん……」 沙織「難しい事じゃないわ、あなたの実力を見せて欲しいだけ」 凡太「実力を……」 沙織「ええ、グラウンドへ行きましょう……」 そう言うと沙織は立ち上がった。
[558]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/27(日) 20:43:13 ID:??? 凡太「えーっと、僕は何をすれば……?」 何を言いつけられるのかとビクビクする凡太。 沙織「簡単な事よ、私の配下の聖闘士からゴールを決めて見せて」 凡太「あっ、またサッカーですか」 ほっと息を吐く凡太。 沙織「そうね……あなたは前線のプレイヤーらしいし、フリーキックで良いかしら」 凡太「それなら得意です」 瞬「でも沙織さん、今紫龍が五老峰に帰っちゃってますから、キーパーが居ませんよ」 沙織「……そうだったわね。紫龍の奴。私がアテナなんてこの世は闇だ何て言って中国に帰るなんて…… 何考えてるのかしら」 シャイナ「私も星矢が居なきゃこんな所いないよ……」 沙織「何か言った!」 シャイナ「いいえ何にも〜」 星矢「それよりどうするんだよ。他にキーパーなんて……」 ???「私がやります!沙織お嬢様!」 凡太「えっ、なに?」 不意に遠くから響く大きな声。見るとそこには聖衣を纏った5人の男が立っていた。 檄「大熊星座の檄!その胡散臭い男の化けの皮をはがして見せます!」 蛮「我等お嬢様の忠実な戦士!」 市「そんな男に頼るより私たちに頼って欲しいザンス!」 那智「一般人が聖闘士のまねごとなんてするもんじゃないぜ!」 邪武「沙織お嬢様!檄に任せてやって下さい!我々も銀河戦争の頃とは違います!」 凡太「あの人達は?」 凡太は隣にいる瞬にこっそり聞く。 瞬「うーん……僕たちと同じ境遇の、何と言ったらいいのかなぁ……聖闘士なんだけど……」 些か歯切れの悪い瞬。 凡太「?」
[559]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/27(日) 20:44:55 ID:4QedhlP6 沙織「……ちっ、紫龍が居ないんじゃ仕方ないわね、でも檄を抜いたぐらいでは実力は……」 瞬「あ、それじゃあ僕がブロックに入りましょうか?少しはマシでしょう」 沙織の呟きに、瞬が助け船を出す。 沙織「それなら少しは目があるかしらね……檄!」 檄「はい!お嬢様!」 沙織「任せてやるわ。死ぬ気でやりなさいよ」 檄「!?は、はい!お任せ下さい!」 那智「良かったなぁ!これで俺達また日の目を見るぞ!」 市「勝敗は顔で決まるザンス!もう勝ったも同然ザンス!」 蛮「頼んだぜ大熊!」 邪武「これからは俺達の時代だ!」 凡太「なんだか大騒ぎだな……」 瞬「ま、彼らも必死だからね」 凡太「瞬さん……いいんですか、僕の為に?」 瞬「いいよ、遠慮無くやってくれ」 凡太「はい、全力でやります」 凡太(さて、フリーキックか。シュート関係のカードを使おうかな?) ★アテナ沙織に会って…… A:日向とモーゼスのカードをぶち込む。 B:やめとくか。 先に2票入った選択肢に決定します。
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0ch BBS 2007-01-24