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【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】
[597]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/28(月) 17:35:21 ID:??? 若林「ば、馬鹿な……!」 膝から崩れ落ちる若林。 邪武「ありがとう!ありがとうみんな!俺やった!俺やったよ!」 邪武の元には、青銅二軍の四人が駆け寄り、胴上げを始める。 わー!わー! 美穂「お祭り騒ぎですね」 シャイナ「仕方ない。まさかあの邪武が決めるなんて、あいつらだって信じてなかったろう」 星矢「あいつがまさか、あんな威力のシュートを放つとはな」 瞬「邪武も聖闘士ということですね……」 ヒカル「源三……」 この意外な結末に、見物していた者達はそれぞれの感想を呟く。 凡太「若林君が……抜かれた……」 あれだけ鉄壁を誇っていた若林がいともあっさり失点を許したことに、凡太も驚きを隠せず、若林と同様、 或いはそれ以上に茫然として自らを失う。 沙織「……何にしろ、ゴールはゴール」 凡太「あっ……」 しかし状況はいつまでも凡太を呆然としたままで過ごさせてはくれない。 凡太「沙織さん……」 沙織「あなた達は試験に合格出来なかった。残念ながら、鋼鉄聖衣は渡せません」 凡太「……」 返す言葉もない凡太。 沙織「今日はもう遅いから屋敷に泊まって行きなさい……今後のことは明日話しましょう」 そう言うと沙織はドレスを翻し、凡太に背を向け屋敷の方へ去る。 凡太(なんてこった……もうあてなんか無いぞ) あまりの状況の悪さに、流石の凡太も希望を見いだせない。 凡太「若林君……」 呟き、若林の方を見る凡太。若林は膝と両手を大地に付け、下を向いたまま微動だにしない。 凡太(ここまでなのか……僕も、若林君も)
[598]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/28(月) 17:36:56 ID:Wl9gjA/M そして、凡太達は失意のまま夜を迎える。 凡太「これから先どうすれば……聖衣無しで聖闘士と戦えば、モーゼスにやられたような戦術を取ら れることは目に見えている。それでは役立たずだ……」 悩む凡太。 凡太「アイオリアさんが言っていた残り二ヶ所、五老峰かジャミールへ行ってみるか……。 だが僕に聖衣が使えるかどうか……」 ★この先どうすれば…… A:わからん!もう寝よう! B:こうなれば頼れるのは男の武器!沙織にY・O・B・A・I・! C:ん、何か物音がするな……? 先に2票入った選択肢に決定します。
[599]森崎名無しさん:2011/03/28(月) 17:37:38 ID:XDzgMgvU C
[600]森崎名無しさん:2011/03/28(月) 17:38:14 ID:vyAP3eB6 A
[601]森崎名無しさん:2011/03/28(月) 17:40:08 ID:fvEWk1UU A
[602]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/28(月) 19:17:43 ID:??? > A:わからん!もう寝よう! 凡太「わからん!もう寝よう!」 考えてもいい案は出なかった。 下手な考え休むに似たり。凡太は考えるのを止め、布団をひっかぶって睡眠に逃避した。 しかし、幾ら逃げた所で朝は必ずやってくる。 ちゅん……ちゅん…… 凡太「結局よく眠れなかったな……ふぁ〜……まだ眠いや」 伸びをして、大あくびをかます凡太。 凡太「しかし、どうしようかなぁ……」 ぼーっとしながら、ベッドの上でぼんやりとそのことを考えていると……。 ドカン! ヒカル「た、大変だよ凡太!」 いきなり寝室のドアが蹴り開けられ、血相を変えたヒカルが部屋に飛び込んできた。
[603]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/28(月) 19:18:44 ID:??? 凡太「わっ!?な、何事!?」 驚き、思わずシーツを胸元に引き寄せる凡太。 ヒカル「乙女みたいなことしてる場合じゃないよ!朝起きたら源三が居なくなってて…… 部屋のベッドの上にこの手紙が!」 そう言ってヒカルは一枚の手紙を凡太に見せる。 凡太「若林君が!?」 ヒカル「ああ、屋敷中探したけど居ない!」 凡太「昨日邪武にゴールを決められてのがよっぽどショックだったのか……そ、それでその手紙にはなんと?」 ヒカル「いや、この手紙はお前宛だから……まだ読んでいない」 そう言うとヒカルは少し落ち込んだ表情になる。 ヒカル「やっぱり、こう言う時源三は私でなくお前を頼りにするんだねぇ……」 凡太「いやそれは……とにかくその手紙を」 ヒカル「ああ……はい」 凡太はヒカルから手紙を受け取る。 凡太「どれどれ……ヒカルさん、一緒に読まないんですか?」 ヒカル「私は……いや、なんだか怖いんだ……凡太、お前が先に読んでくれ……」 凡太「……そうですか、では」 凡太は手紙の封を切り、中の便箋を取り出しした。
[604]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/28(月) 19:20:05 ID:??? 〜若林の置き手紙〜 凡太へ。 まず、こんな手紙を残して去ることを許して欲しい。 昨日こそ俺は己の未熟を思い知ったのだ。 俺は今まで自分を日本一の、いや世界一のGKだと思っていた。 それが、昨日はあのざまだ。これは俺の慢心が招いた失態だ。 その慢心から、お前にも迷惑を掛けた。済まないと思う。 だが、あの邪武という男の技量が俺を遙かに凌駕していたとは思えない。 これは、消して俺の奢りではないと思う。しかし、結果は俺の負けだ。 ……あの男の目はただ一人の女性だけを見つめていた。 あの男の技量は決して高くはないかも知れない。 だが、あの男の愛はそんな片々たる技量などものともせず俺の守りを抜いた……。 俺も嘗て一人の女性を愛し、その愛を得る為に戦った。 その想いは今でも変わらないつもりだ。 ……だが、この世界に来てヒカルさんの好意を受けている内に、俺の心は揺らいでしまったようだ。 既に翼という男を愛しているアキちゃんを未だに想うなど、お前は俺を馬鹿な男と笑うかもしれん。 だがこの若林源三、振られたからといってホイホイ他の女性に乗り換えられるような器用な人間ではないのだ。 今の俺は愛に迷っている。 そんな俺はお前の戦いの足手まといにこそなれ、助けにはならないだろう。 いつかこの迷いを振り切ることが出来たならば、また会うこともあるかもしれん……。 それまでは、探さないでくれ。 若林源三 PS、この手紙はヒカルさんには見せないで欲しい。
[605]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/28(月) 19:21:08 ID:Wl9gjA/M 凡太「……若林君、追伸でそんなこと書いても遅いよ」 ヒカル「どうだ凡太。なにが……?」 手紙を全て読み終わった凡太に、ヒカルが恐る恐る声を掛ける。 ★若林の手紙を…… A:ヒカルに見せる。 B:ヒカルに見せない。 先に2票入った選択肢に決定します。
[606]森崎名無しさん:2011/03/28(月) 19:25:00 ID:hNXwxMZU A 何も知らずに女を待たせて苦しめるのはダメだ
[607]森崎名無しさん:2011/03/28(月) 19:48:52 ID:AFlas+Mg A すまぬ源三………後で殴られてやるから………
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0ch BBS 2007-01-24