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【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】
[412]森崎名無しさん:2011/03/19(土) 03:36:44 ID:??? ふたりのじかん→ クラブ8 おとなのじかん
[413]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 12:28:24 ID:??? >>412 けんぜんな もりさきいたに そんなものは ありません ============ ふたりのじかん→ クラブ8 >スペード・クラブ→バーツとパオラが互いのこれからのことを話している。 マリア「(あれ…?姉さま、パオラとバーツさん、なんだか深刻そうな顔して話し込んでるよ)」 ミネルバ「(うむ……)」 勝利の知らせを聞き、ミネルバたちは制圧作業を他の兵士たちに任せて休息をとっていた。 そこでミネルバは部下であるパオラに気を利かせて二人きりの時間を見繕ったのだが… ミネルバ「(よく考えて見れば…あの男はタリスの戦士。 マケドニアとは海と山を隔てた遠い国の者なのだ。 戦が終わり、故郷に帰るであろうバーツとはもう……)」 パオラは暗黒戦争によって荒れ果てたマケドニア再興に決して欠かせない自分の腹心であり重臣だ。 この戦いを通し、ミネルバに匹敵する戦果を上げた彼女は新マケドニア騎士団の長として 生き残った兵士たち、引いては疲弊した国民たちを励まし、導く役職に置くつもりであった。 そんな彼女をタリスに送り出すほど、今のミネルバ、マケドニア王国には余裕など無い。 また、バーツもタリス王にとっての大事な兵の一人のはず。 彼もまた戦争で傷ついた国の復興の手伝いに奔走することだろう。 パオラ「バーツ……」 バーツ「パオラ。お互い無事に生き残ることが出来たな」 パオラ「ええ……」
[414]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 12:30:07 ID:??? 戦いに勝利したこと、そして最愛の人と共に生き残ることが出来たこと。 これほど嬉しいことはないと、バーツは満面の笑みを浮かべてパオラを見る。 もちろんパオラも彼と同じ気持である。しかし、今のパオラはそんな彼の無垢な笑顔が辛かった。 パオラ「バーツ、大事な話があります。聞いていただけますか?」 バーツ「ん?なんだよ急に改まって。もちろん聞くよ。じゃんじゃん聞くよ」 パオラ「……メディウスが倒れ、戦いが終わった今…バーツはやはりタリスへと戻るのですよね」 互いの国が安定するまでは、そう簡単に会いに行くことなど出来ないだろう。 タリスのいち早い復興にはバーツの逞しい力は必要不可欠。 だが、パオラの心の中には離れたくない。一緒に居たいという気持ちも同居している。 これまで和を重んじ、周りのことを気にすることを念頭においていた 自他共にのんびりで穏やかな性格のはずの自分からは想像できない発想に、パオラは自己嫌悪の念を抱く。 パオラ「(私はズルい女ね……今、何が一番大事なんて分かりきっていることじゃない)」 ドルーア帝国が倒れたとはいえ、大陸全土を巻き込んだ戦火の傷はそう簡単には癒えない。 すべての国が力を合わせなければ、いつまでたっても本当の平和は戻っては来ないだろう。 パオラはバーツの言葉を胸が締め付けられるような思いを抱きながら待った。 グッバイありがとう心から→!card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→ああ。もちろんタリスの復興を手伝うさ。でも…… スペード→実は今朝傭兵団に辞表を出してきた。俺は……君の故郷へ行くよ クラブ→……パオラはどうするんだ?やっぱりマケドニアに帰るのか? JOKER→実は急に西方のバレンシア大陸ってところに行くことになっちゃってさ…
[415]森崎名無しさん:2011/03/19(土) 12:32:28 ID:??? グッバイありがとう心から→ ダイヤ7
[416]森崎名無しさん:2011/03/19(土) 12:34:13 ID:??? っし!よくやった!
[417]森崎名無しさん:2011/03/19(土) 12:45:39 ID:??? なんという愛しい恋人よ
[418]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:01:31 ID:??? >>416-417 やったねバーちゃん!支援が増えるよ! ============ グッバイありがとう心から→ ダイヤ7 >ダイヤ・ハート→ああ。もちろんタリスの復興を手伝うさ。でも…… バーツ「ああ。もちろんタリスの復興を手伝うさ」 ああ、やはり。確固たる強い意思が見えるこの男らしい返事。 だがパオラは寂しさとともに、それ以上の嬉しさを感じていた。 なぜならパオラがバーツの一番好きなところは彼のこの竹を割ったような性格だからだ。 自分は故郷に帰り復興を手伝う。そう言ってくれたバーツと出会い、 愛しあうことが出来たことを、パオラは本当に嬉しく思っていた。 バーツ「でも」 パオラ「え…?」 バーツ「国の復興が終わって…大陸に平和が戻ったその時には……」 グイッ! パオラ「あ…」 力強く腕を引かれる。パオラの柔らかくも細い体は、バーツの逞しい体へと強引に重ねあう。 思わず両手が鋼のような厚い胸板へと置かれた。とくん、とバーツの高鳴る鼓動が手を通し伝わってくる。 ゆっくりとパオラは顔を上げる。翠の瞳に映るのは青髪の雄々しい益荒男。 真剣なまなざしでこちらを射ぬいてくる。竜騎士であるパオラは逃れるすべもない。 バーツ「必ず迎えに行く。それまで……待っていてくれるか」
[419]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:02:42 ID:??? 返事など答えるまでもないことはもうお互い分かりきっていた。 けれどもこれは騎士として通さなければならないケジメだ。 パオラの頬につうと涙が伝う。雫はこぼれ落ち、どちらともしれず握り合っていた手へと落ちていく。 パオラ「……はい」 アカネイア大陸の数々の争いを見守ってきたレフカンディの砦地帯。 そこで、二人の男女が実に運命的な出会いがあった。 もしも気になる人がいるのならば、一緒に行ってみるといい。 そこで愛を誓い合った二人は永遠に結ばれるらしいから。 これは後にマケドニアとタリス両国に語り継がれる小さなロマンスの一文である。 ※バーツとパオラの支援が3→4に上がりました! マリア「うーんうーん、よく見えないよぉ」 首を伸ばして少しでも視界を広げようとするマリアの大きな瞳を、 ミネルバは苦笑しながら両手ですっぽりと覆い隠す。 マリア「ぅひゃあ!ね、姉さま!なにをするのー!」 ミネルバ「此処から先はお前にはまだ早い。そうだな…あと5年は先の話だろうな」 マリア「えー」
[420]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:03:54 ID:??? ドルーア城内では制圧作業が続いている。 城外にいた兵士たちが次々と城の中の物資を外へと運び出している。 兵士「ミディア将軍!武器庫の占拠完了いたしました!」 ミディア「ええ、ありがとう」 オグマ「ちょっといいか?何か使えそうな武器は無かったか?」 兵士「え?いや、あの…」 凄みのある頬に傷のある男にいきなり話しかけられ、困惑する一般兵を庇うようにミディアがオグマの前に立つ。 ミディア「ここで得た物資は一度アカネイア王国へと持ち運ぶのだから。 勝手に持って行ったりなんかしちゃダメよ」 オグマ「ん、なんでまた」 ミディア「多くの武器には良質な鋼や銀が使われているわ。 壊れた建物の復旧や物資の交換のための資金替わりとして有効に使わなくちゃ」 オグマ「……それはまぁ理解できる話ではあるが。 なにもわざわざアカネイアに集める必要もないだろう。 マケドニアやグルニアに直接配ることだってできるんじゃないのか?」 ミディア「この戦争でグルニアとマケドニアの多くの将軍たちが命を落としているの。 皮肉にも真っ先に狙われたはずのアカネイアがそれほど被害が無かったのよね。 パレスを制圧した後のカミュ将軍が、きっと兵士たちに無闇な略奪や破壊を止めるよう言い聞かせていたのね。 ……宗主国として、アカネイアが先頭にたって大陸の復興に努めなくては」
[421]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:04:55 ID:??? オグマ「なるほどな。だが……俺には一つ気がかりなことがあるんだよ。 アカネイアの復興にかまけすぎて、他国のことがお座なりになっちまうんじゃないかってな」 ミディア「そうならないようにしてみせるわ。……剣闘士を雇い戦わせるような腐った貴族だけじゃないのよ」 オグマ「……気を悪くさせたのなら謝るさ。ま、頑張りな。 俺に出来ることがあるのならば力になろう。タリス国に手紙を飛ばせばなるべく早く駆けつけるさ」 ミディア「ふふ……頼りにさせてもらうわね」 オグマ「おっと、それより……あの盗賊と司祭様は何処に行ったか分からないか?」 ミディア「ああ、あの二人なら確か……」 時間稼ぎ以外の何者でもない煩わしかった迷路も、二人きりになるには割と便利な場所である。 ジュリアンは配給された2人分の食物と飲物を持ってくると、小さな台に腰掛けるレナの方へと持っていく。 ジュリアン「レナさん、お疲れ様」 レナ「ありがとうジュリアン。貴方も疲れてるでしょうに…」 ジュリアン「はは、なんてことないって。元気だけが俺の取り柄って奴さ」 レナ「まぁ」 無理やり力こぶを作るジュリアンのひょうきんな態度に、レナは思わず噴きだしてしまう。 はしたないと思ったのか慌ててローブで口元を抑える仕草が、ジュリアンはたまらなく愛しく思う。 その儚い美しさを、ジュリアンは2度も失いかけたことに改めて恐怖を感じていた。
[422]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/19(土) 14:06:00 ID:??? ジュリアン「俺さ。レナさんがテーベの塔で死んだって聞かされたとき…… もう周りの景色も人間も、何もかも真っ暗に見えたんだ。 レナさんがオームの杖で生き返らなかったら……俺、どうなっていたか……」 レナ「そんな……ジュリアンは平和のため、仲間のために体を張れる心の強さがあるじゃない。 私なんかがいなくたって、ジュリアンを必要としてくれる人はたくさんいるわ」 ジュリアン「レナさんはどうなんだい」 レナ「え……?」 今眼の前にいるジュリアンの目はいつも以上に真剣だった。 それは敵兵を前にして相手の急所を伺う時のような、飲み込まれてしまいそうな不思議な瞳。 ジュリアン「レナさんは俺を必要としてくれているのか…? 戦いが終わって、宝箱を開けることも、扉を開けることも必要なくなった俺は……!」 元を正せばサムシアンの下っ端の盗賊でしか無かったジュリアン。 この戦いで剣士としての腕が上がったとは言え、平和へと向かうこの大陸にはもう必要ない技量だ。 物を盗むことを生業とし、影に隠れるように生きてきた彼に取って アカネイア大陸に戻りつつある平和の光は視力を奪う戸惑いを感じさせるものでもあったのだ。 レナ「ジュリアン……」 レナは思い出す。自分はなんのためにシスターとして諸国放浪の旅に出ることを決意したのか。 貧困に喘ぐ弱き者を助けるため。そして彼のように悩み、苦しむ者に道を作ってあげるためではないか。 いや、それは詭弁でしか無い。レナの心にはある感情が芽生えていた。 聖職者として悩めるものを救うのではなくて。この人だから、ジュリアンだから救ってあげたいという特別な感情。 レナは優しくつぶやきゆっくりと立ち上がる。そして……
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0ch BBS 2007-01-24