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【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】
[481]森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:54:38 ID:??? 軍師「成長が悪いのでリセット」 訓練されたプレイヤー「さもありなん」
[482]森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:57:10 ID:??? 軍師「魔防だけ上がった、珍しいからこれでいいや」 キャラA「えっ」
[483]森崎名無しさん:2011/03/21(月) 12:58:58 ID:??? 猫 リセットスイッチをさわる 軍師「あっ」
[484]森崎名無しさん:2011/03/21(月) 13:29:49 ID:??? 聖戦軍師「盗賊とシスターくっつきました」 訓練されたプレイヤー「リセット」
[485]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:19:15 ID:??? >>476 南葛のキャラたちが若干強化されましたね。もちろん東邦が勝っていれば沢田や反町が強化されていました。 あまり意味が無いようにも思われますが、次の試合は少し特殊な形式になっているので… >>477 私は決してリセットを否定しているというわけではありません。 ゲームバランスのことを考えれば、私もリセットは欠かせないものだと考えています。 今回の話はあくまでもシナリオ的にこれまでのif展開に関して少しツッコミを入れただけですので… >>478 あのCM好きでしたね〜w >>479 リセットと切っても切れない関係な作品だけに、重要なキーワードとして扱っていますね。 >>480-484 FEあるあるシリーズはいくらでも出てきそうですねw ============ 天下をとったのは→ ハート8 >ダイヤ・ハート→南葛が勝ち越し点を決め、見事三連覇を達成した! 見上と片桐が座っている観客席より西側。南葛ゴールの丁度後ろの位置の席に、 黒いコートに身を包んだ顔に不気味なツギハギをした男が座っていた。 その隣にはまだ幼女と読んでもよい小さい女の子が座っている。 助手の幼女「ちぇんちぇいもせわやきよね。もうあのかんじゃしゃんのまえにあらわりぇないっていってたのに」 BJ「…だから前には現れていないじゃないか。こうして後ろから見守っているだけだ。 わざわざコートチェンジに合わせて席を移動してきたんだ。それくらい見逃してくれ」 中山のかかりつけの医者であったBJは中山のために失われた才能を取り戻すために、 改造手術を生業とする医者を紹介した後、これ以降は専門外だと姿を消した。 BJ「(性分なのだろうか。自分の患者の世話もできないで医者は語れないか)」
[486]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:22:06 ID:??? 今のところは中山に変わった様子は見られない。前通りの御世辞にも良い選手とは言えない状態だった。 BJ「(それでいいんだ中山くん。自分に与えられたものに絶望していては……人は生きてはいけないものなのだから)」 今日はあくまでも1人の観客としてあの少年の応援をしよう。BJは先ほど買ってきたコーヒーを飲むと南葛の背番号10の背中を目で追った。 反町「(よし…明らかに南葛は動きが鈍くなっている。完全にスタミナ切れだ! あの吉良監督の特訓は決して無駄なんかじゃなかったな。この試合……勝てる!)」 井沢「く……くそ!」 滝「まさか俺達が……」 来生「ここまで追い込まれるとは!」 ボール権はなんとか南葛が確保していたが、徐々に詰められるペースが早まってくる。 もはや修哲直伝の鳥かごで逃げきるのは難しかった。ボールを奪われるのは時間の問題だろう。 中山「(俺の…俺の所為だ…俺がキャプテンとしてもっとチームのペース配分を考えてやれたら…!)」 自分の境遇のことだけで精一杯だった中山は己の浅はかさを恥じた。 岬にチームを任され、海外で活躍する同年代の選手たちに憧れを抱き 栄誉ある大会三連覇をかけてこの大会に望んだはずたというのに。 中里「(むぅ…チームの要である修哲の四人は体力切れ…ここは拙者が参るしか……)」 高校に入ってからは中々能力が上達しなかったとは言え、ドリブルだけは忍術というスキルのお陰か 全国でも十分通用する力を持っていた。だが東邦も当然中里のサイド突破を警戒してマークを付ける。 山森「中里先輩!俺に……俺に任せてください!」
[487]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:23:21 ID:??? 中里「山森殿!」 そこに飛び出してきたのは山森だった。中山に罵声を浴びさせたあの日以来、彼は死に物狂いで練習に励んだ。 山森「(自分の限界を測り違え、過酷な特訓の無理がたたって意識を失ったこともあったっけ。 その度に誰かが介抱してくれていた。俺が目を覚ましたときには姿を消していたけれど…)」 誰だか分からないが、成長が止まり無様なプレーしかできなくなった自分を 助けてくれた謎の人物のためにも、この試合は絶対に負けるわけにはいかなかった。 中山「ま、待て山森!そっちには…!」 中山の制止の声が飛ぶ。だが山森はその声を無視してドリブルで突き進む。 山森「(俺は……落ちぶれてなんかいない!この大会で優勝して、あの頃の自分を取り戻すんだ!)」 バスゥ! 中里からボールを受け取ると、山森は駆け出す。だがそこに立ちふさがったのは この3年間メキシコへ修行に出た日向の代わりにキャプテンを務めチームを纏めてきた反町だった。 反町「(3年前…俺は日向という大きな力に反抗することばかり考えていた。 そんな勇気も実力もないくせに……そんなことよりもっと重大なことがあったってのに!)」 山森正吾。3年前の国際jrユース大会では自分より年下のこの少年に、反町は出番を奪われていた。 イタリアの名キーパーから華麗に点を奪うあの姿こそ、反町が夢み、望んできたものだった。 反町「(俺は……もっと視野を広く持つべきだった。自分だけの倫理にとらわれて、周りを見てこなかった。 日向のやり方は気に食わない。だが、それに付き従う者がいたということに目を向けていなかった!)」
[488]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:24:52 ID:??? あの男の意図を素人もせず頭ごなしに否定する。だがそれだけでは何の解決にもならないのだ。 3年間チームのキャプテンを務めてきたことで、多くの人を納得させ導いていくには 優しさだけでは成り立たないことを反町は知ったのである。 誰かに好かれれば、違う感性を持つ違う誰かに反感をもたれる。その度に取捨選択していく難しさを肌で感じてきたのだ。 反町「(そうだ。悔しいけど時にはあの男のように貪欲に何かを追い求める執念も必要なんだ。 どんな手段を使っても勝利を勝ち取る……勝利に対する執着心が!!)」 それは中学までの反町にはなかった強引なプレイ。 相手の体を労るよりも自分の勝利を優先する極悪非道なプレイ。 だが、勝つか負けるかの非情な世界に自分は生きているのだ。 いまこの時だけは。フィールドという戦場に立っている間だけは。 反町「…容赦はしない!!」 ズッシャアアアアアーーーッ!!!バゴォッ!! 山森「ぎゃあああああーーーっ!!」 中里「や、山森殿〜〜〜〜っ!!」 放送「反町くん前線のいい位置でボールを奪った!南葛ピンチです!」 反町「よし…あとはこのままゴールまで……うっ!?」 その時突然反町の体に悪寒が走った。急激に体力を奪われていくような不気味な感覚。 だが、敵はそんなことはお構いなしに接近してくる。すぐに味方にパスしなければと反町はふらふら足を振り上げた。 中山「そうは……させるかーっ!!」 バンッ!!
[489]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:26:26 ID:??? 反町「そ…そんなァ」 反町のミスキックにも等しい弱々しいパスを、中山はかろうじてつま先で弾く。 今の彼にはこのプレイが精一杯だったのだ。それでも試合の流れを変えるには十分すぎるものだった。 反町がボールを奪ったことで前がかりになった東邦の守備の解れが、中山の目には写っていた。 体が錆びついていようとも、相手の僅かな隙を見つける『目』は曇っていなかったのである。 中山「(もう時間がない……修哲トリオはマークされている。中里のサイドにも守備が……だったら!!)」 ダッ!! ワアアアアアァァアアアアアアアアアアッ!!! 南葛高校キャプテンによる中央突破。勝ち越しを狙いフィールド中央を駆ける中山に 南葛応援団は惜しみない歓声と拍手を浴びせた。それは中山が決死のリハビリをしてまでも取り戻したかったものだった。 中山「(そうだ……俺はこのために戻ってきたんだ。皆の応援に……応えるために!!)」 そのためだったら自分の才能のない体なぞどうなっても構わない。 他の人からしてみれば鼻で笑われる小さな栄光かもしれない。 それでも中山はその掛け替えのないものを欲したのだ。たとえ全てを捨てたとしても。 中山「いくぞ東邦!勝つのは俺たち……南葛だァ〜〜〜!!」 ギュオンッ!!! 井沢「え…?」 来生「な、中山の奴…」 滝「あんなにドリブルうまかったっけ…?」
[490]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:27:56 ID:??? ガタッ!! BJ「……!!」 幼女「ち、ちぇんちぇ!?」 驚愕の顔で立ち上がったBJは、先ほどとは別人のように加速していく中山を凝視する。 彼の鋭い動きは、彼自身の『影』を置いていくほどにまで勢いを増していく。 BJ「(そうか……それが……君の答えか……)」 こんなことになってしまうのならば力づくでも止めるべきだったのだろうか。 あの少年は間違いなく、彼自身の力『以外』の何かを身につけている。 彼の足元にある影が、徐々に色を濃くしていく現象を見てBJは確信する。 BJ「(同じだ……あの少年と同じ……あのベルギー人の少年と……)」 中山「俺を止められるものなど誰もいない!!」 バッ!ぶうう……ん!! 沢田「え…?き、消えた!?」 すぐに反町のカバーに向かった沢田もあっさりと抜かれ、中山の独壇場が続く。 それはまるであの南葛SC時代に見せた彼の圧倒的存在感が帰ってきたようだった。 枯渇した彼の才能は、今たしかにこのフィールドへと帰ってきた。 その手段がどんなものだとしても。中山は幸せの絶頂の中ボールを蹴り続ける。 中山「(気持ちいい……こんなに気持よかったんだ……サッカーって……楽しい!!)」
[491]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 17:29:10 ID:??? バヒュッ!クルッ…シュタッ!ズシャッ!バババッ!ギュンギュンッ!シュパアッ! 井沢「3…5……な、7人抜き!?」 滝「いまさっきで8人抜いた!あの突破力……もしかしたら来生以上じゃないのか!?」 来生「そんなわけあるか!あれくらい俺にだってできらぁ!!」 ワアアアアアァァアアアアアアアアアアッ!! 中山「(この歓声をずっと聞いていたい……俺はもう……この力を失いたくない……!)」 片桐「……見上さん、これは……」 見上「(いったいどういうことだ?本当に中山には翼や日向達に匹敵する才能が眠っていたとでも言うのか? それを私は勝手な目論見で潰そうとしていたのか……!?)」 歓声と驚愕と疑惑が渦巻く中、気がつくと中山は東邦ゴールへと飛び込んでいた。 キーパーの決死の飛び込みも軽やかなジャンプで飛び越すと、前人未到の11人抜きを達成してしまっていたのだ。 中山「は……ははは……はははははははは!!見ろ!みんな、やったぞぉ!! 俺たち南葛が三連覇達成だ!やったんだ!あは、あははははははははははははは………はぁ!?」
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0ch BBS 2007-01-24