※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】
[561]森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:44:43 ID:zRqbyg3Q バーツ カチュア
[562]森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:44:55 ID:??? 若林への生け贄なのではないかと……
[563]森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:46:42 ID:??? まあ、捧げ物だよねw
[564]森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:48:18 ID:??? 誰か一人ガッツ回復しちゃうけどいいのかな
[565]森崎名無しさん:2011/03/22(火) 00:55:49 ID:1VrkW6Xo バーツ
[566]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:25:29 ID:??? ☆現在決定している選手 ・マルス ・ミディア ・アベル ・ミネルバ ・マリア ・リンダ ・パオラ ・シーダ ・マリク ・カシム ・ジュリアン ・レナ ・リフ ・チキ ・カチュア 以上の15人を日本へ引き連れます。
[567]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:26:41 ID:??? 森崎「まずは俺こと森崎有三!そして――」 森崎は票に書かれている名前を次々と読み上げていく。 彼らは暗黒戦争で共に戦った頼れる仲間であり、3日間の遠征のために わざわざ日を割いてアリティアへと集まってくれた有志であった。 モロドフ「うむ。いずれも全日本の選手たちに引けを取らぬ能力の持ち主ばかりじゃな」 森崎の選んだメンバーに満足そうに頷くモロドフを見て、森崎は頭をかきながらつぶやいた。 森崎「しっかし片桐さんたち日本サッカー協会のお偉方と モロドフさんがいつの間に話がつながっていたとはな。気づかなかったぜ」 以前モロドフは異界の知識に詳しいとジェイガンから教えられていたこともあったが こうしてアカネイア軍が全日本の代表選出のための手伝いを任せられるとは夢にも思わなかったのである。 モロドフ「彼らからはアカネイア大陸にサッカーリーグを建設する際に 色々と為になる情報を教えてもらっていたのですよ。 今回我々がお手伝いをさせていただくのも、その御礼も予てのことですな」 森崎「ふーん。まぁ確かにこいつらなら丁度いい練習相手や対戦相手にはなりそうだしなぁ」 特にアベルやパオラなどは森崎の目から見ても明らかに自分より巧くなっている。 サッカー歴は多く見積もっても2年と少しくらいしか無いのに大したものである。 ジェイガン「マルス王子、そろそろお時間になります」 マルス「うん。それじゃあ僕たちは宮殿の外にいるシーダたちを出迎えてくるから」 そう言うとジェイガンとマルスは部屋を出て行く。応接間には森崎とモロドフだけが残された。
[568]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:30:00 ID:??? モロドフ「森崎殿」 森崎「ん?どうしたんだモロドフさん」 モロドフ「……以前お主に渡した薬瓶があったじゃろう。あれはまだ持っているのか?」 森崎「え?これのことか?」 そう言うと森崎は道具袋の奥底へとしまいこんだ小さなビンを取り出す。 確かアカネイアカップの時にどうしても力を取り戻したい場合に使えと言われ、 結局使わずじまいでそのままにしてしまった代物である。 モロドフ「そうか。結局使うことはなかったか。……そうじゃ、そのほうが良い。老い先短いわしとは違い お前さんにはまだ無限の未来が広がっている。使わんほうがいいじゃろう」 森崎「あの時は成長が止まっちまって周りの連中に追いつかれて追い越されて…… 色々精神的に参っていた時期だったからな。でも、ガトー司祭のおかげで こうして俺の体はまた成長することを思い出すことが出来た。 どうやらこの薬を使うことはなさそうだぜ。…で、これはそれほど危険なブツなのか?」 少しだけ間を開けてから、モロドフは声をひそめて森崎に薬の正体を告げた。 モロドフ「……その薬はな、簡単にいえば『合体薬』じゃ」 森崎「が……がったい?」 モロドフ「その名のとおり、違う誰かと合体をして2人の力を合成させる禁断の薬なのじゃよ。 能力だけではない。記憶や寿命も競合することになるのじゃから 単純に考えれば簡単に2人分の力を発揮できるようになるということじゃよ」 森崎「へ……へ〜〜。そいつはまたエラいものを持たせてくれたな……」
[569]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:31:13 ID:??? モロドフ「まぁその名のとおりその薬は一瓶を2人で飲み分けなければ効果は出ん。 お主には薬の詳しい説明はしておらんかったから、大丈夫じゃろうとは思っていたが」 森崎「(おいおい…いくらなんでも楽観しすぎだろ。下手したらリフとかと合体していたかもしれないんだぞ…?)」 たらりと冷や汗を流した森崎は、その薬瓶を静かに机の上においた。 森崎「でもどうして今さら俺にそんな説明を?」 モロドフ「さっきお主には言わなかったかの?こんなこともあろうかと予備の心臓を用意していたと」 森崎「……………………は?」 モロドフの言っている意味が分からず、森崎は気の抜けた返事を返してしまう。 モロドフ「良いか森崎殿。その薬はお主に託す。いずれその薬を使うときがやってくるじゃろう。 その時まで、大切に持っておくのじゃよ…………よいな?」 この時森崎の方を見るモロドフの顔を、森崎は一生忘れることができなかった。 モロドフの今まで見せたことのない威圧感に押され、森崎は静かに道具袋に薬を戻す。 その顔は確かにモロドフ本人そのものだった。しかし、何処か今までの陽気なものとは違うように思えた。 何か深い悲しみを背負った……辛い記憶をひた隠ししているような寂しさを感じた。それは単なる気のせいなのかもしれないが。
[570]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:32:54 ID:??? その後、2ヶ月ぶりに集まったアカネイア同盟軍の精鋭たちと再会の言葉を交わし、 いよいよ森崎たちは片桐の使いである陽子の案内で日本へと向かう時がやってきた。 陽子「久しぶりね森崎君。この城の地下でガトー司祭様が待っているわ。 エリス王女たちの魔力を使って一気にあなたたち16人を日本へとご招待するわよ」 〜アリティア城地下〜 ガトー「待っていたぞ森崎」 森崎「ガトー司祭!お久しぶりです」 ガトー「あれから2ヶ月か。お主のお陰でアカネイア王国の復興も実に捗っておる。感謝するぞ」 森崎「いやいや、俺なんかこのアリティアで子供とかと一緒にサッカーしていただけですし」 エリス「それが子供たちの心の支えとなっていたのですよ、森崎」 森崎「エリス王女……」 ガトーの横に立つエリスが優雅な微笑を浮かべる。 メディウス討伐後、森崎はマルスと共にアリティアに帰還しアベルたちと共に復興に勤しんだ。 森崎の武勇伝はアリティアの国民たちにも広く浸透しており、 凱旋時には一大パレードのような盛大な出迎えを受けたものである。 その後2ヶ月間、モロドフのアカネイアリーグ開催の手伝いや マケドニアやアカネイアとの情報の伝達なども任され、今やこの国に森崎の名を知らぬものなどいないほどまでになっていた。 森崎「俺は大したことなんてしてません。周りの皆がよく働いてくれただけで……」
[571]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/22(火) 04:33:56 ID:??? エリス「それでもそれを指揮していたのはあなたでありませんでしたか? ふふっ…どうやら貴方には無自覚にも誰かを導いていく素質があるようですね。 あなた方の世界の言葉で言うのならば……『キャプテン』と言ったほうがいいみたいね」 森崎「そりゃあそうですよ。なんてったって俺は将来の全日本を担うスーパースター 『キャプテン森崎』なんですからね!」 得意げに鼻の下をこすりながら返す森崎。やはり美人に煽てられるのは悪い気分はしないものだ。 エリス「うふふ、頼もしいわね。森崎、マルスのことをどうか頼みましたよ」 エリス達アリティア王宮の司祭たち、そしてガトーの力により城の地下室に大きな魔方陣が発生する。 この魔方陣がアカネイアと地球…日本を結ぶアクセスラインとなっているらしい。 陽子「私も初めてこれを使ったときはおったまげたわ。まるで小さい頃に憧れた魔法少女のきぶんだったわ」 森崎「(…陽子さんって歳いくつだったっけ……?たしか俺より2つほど上だったから………いや、やめておこう)」 キラキラ瞳を輝かせる乙女の夢には特に触れず、森崎たち16人はモロドフ、そして陽子と共に揃って魔方陣へと足を踏み入れた。 ぶううううううぅぅぅぅん………シュパアッ!! 森崎有三18歳。実に約3年ぶりの故郷の土を踏む瞬間であった。 代表選抜特別試合で良い結果を残し、悲願のキャプテン就任の夢を叶えることが出来るのか? 異国を渡り歩き、多くの戦いを乗り越えてきた一人の若者を待ち受ける試練が待っている。 仲間たちと巡ってきた森崎の長い長い冒険の旅も、いよいよ終わりの時を迎えようとしていた……! 20章外伝 頑張竜と光の拳
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24