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【八雲と八坂と】森崎が幻想入り13【八意と八重】
[471]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2012/10/01(月) 23:22:15 ID:ebXsX0oI 〜二十四日目〜 〜朝・スタジアム前〜 森崎「……で、お前たちが来たわけか」 その日の朝、試合のためにスタジアムを訪れたフォーレスツを待ち受けていたのは、 彼らにとっても馴染みのある顔だった。 六花「ええ。予定より少々早いでございますが」 七花「お久しぶりです、森崎さま!」 相変わらず変な敬語で、しかし礼儀正しくお辞儀をする六花と、その後ろで元気に飛び跳ねる七花。 地味ながらも、前回の大会でのフォーレスツの優勝に貢献した二人組だ。 六花「随分と懐かしい気がするでございますね。前の大会で森崎様と共に戦ったのが」 森崎「ん……まあ、そうだな。実際そこまで日にちは経ってないんだが」 七花「ま、まあ、その辺はあまり気にしない方が……。あ、八重ちゃんも久しぶり! 元気だった?」 八重「うん。そっちも相変わらず元気そうだね」 六花「そうでございますね。……特に、七花は元気すぎて見ているこちらが疲れるほどでございます」 八重も含め、ちょこちょこと動き回る三人のメイド妖精。 お仕着せこそ寸分違わず同じだが、それ以外……特に性格などは似ても似つかない。なかなか個性溢れる面子である。
[472]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2012/10/01(月) 23:23:15 ID:ebXsX0oI 幽香「……ふん、足手まといにはならなさそうね」 森崎「流石に咲夜の代わりとまではいかんがな。中々頼れるぜ、こいつらは」 小町「人数が増えたんなら、少しはあたいの仕事も減るかねえ?」 リグル「それは無いと思う」 そんなメイドたちを眺めながら、思い思いに談笑するメンバー達。すると…… ???「見つけたっ! あなたがモリサキね!」 妹紅「お、おいフラン、急に……お?」 慧音「……おや」 突然背後からかけられるカン高い声。それは確かに森崎に向けられたものだった。 彼の方を指さしながらきっと睨む金髪の可愛らしい少女。 年の頃は外見だけなら10〜12歳といったところだろうか。まるで宝石を集めて束にしたような特徴的な羽に、 血を思わせる赤を基調とした服、そして口元から覗く八重歯…… 森崎「(なんとなくレミリアに似て……いや待てよ、フラン?)」 妹紅「いやぁ、悪いねいきなり。何か急に走りだしちゃってさ。全く、どうしたんだか」 慧音「いきなりの無礼、謝罪する。しかし、我々は別に怪しいものでは……」
[473]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2012/10/01(月) 23:24:15 ID:ebXsX0oI 森崎「今日の対戦相手の上白沢慧音、そしてそっちが藤原妹紅、だろ。 知ってるぜ。前の大会での試合を見させてもらったしな」 そう、後続の二人は森崎の知った顔だった。 慧音と妹紅。……そう、確か前の大会の準決勝で咲夜率いるルナダイアルズと戦っていた選手たちだ。 そして、その後ろにはさらに見知った顔が…… 咲夜「……」 森崎「(咲夜が居るって事は、この目の前の金髪はやっぱり……)あー……もしかして、レミリアの妹か?」 フランドール「そ、そうよ! 私がお姉さまの妹よ!」 慧音「いや待てフラン、その日本語は何処か変だ」 慧音のツッコミをよそに、キッと森崎を睨みつける金髪の少女。 彼の予想通り、やはり彼女がレミリアの妹にして今日の対戦相手、フランドール・スカーレットらしい。 フランドール「(こいつがモリサキ……こいつが……)」 森崎「(何だ? 随分と睨まれてるが……さて)」 A 「あー……なあ、レミリアの妹。俺が何かしたか?」 フランに問いかける。 B 「おいおい、子供はちゃんと見張っといてくれないと困るぜ」 妹紅&慧音と話す。 C 「随分とフットワークが軽いな。昨日の今日でいきなり敵同士か?」 咲夜に絡む。 D 「……ま、良いか。おい、行くぞ皆」 無視して試合会場に向かう E その他。何かあればどうぞ。 *先に「3票」入った選択肢に決定します。
[474]森崎名無しさん:2012/10/01(月) 23:29:01 ID:Yas4HDGk A
[475]森崎名無しさん:2012/10/01(月) 23:31:00 ID:RJZrtph2 A
[476]森崎名無しさん:2012/10/01(月) 23:38:43 ID:jXu9XHBA A
[477]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2012/10/01(月) 23:41:26 ID:??? 今日はここまで。 ようやく懸案事項だったルリルラとクトゥルフのGMから(一時的に)開放された。更新できる。嬉しい。
[478]森崎名無しさん:2012/10/01(月) 23:57:47 ID:??? げえっ、ルリルラ! GMが全員分の歌姫を演じると負担がものすごい伝説のロボゲー!w
[479]森崎名無しさん:2012/10/02(火) 18:14:26 ID:??? もしかして、フランが10〜12歳の外見なら、レミリアは見た目15歳くらい?
[480]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2012/10/06(土) 18:02:59 ID:CnPL1lNM A 「あー……なあ、レミリアの妹。俺が何かしたか?」 フランに問いかける。 フランドール「な、何かって……あなたが、あなたさえ……!」 森崎「別に恨まれるのは構わないんだが、理由がわからんのは気味が悪い。おい、一体どういう……」 淡々とフランドールを問い詰める森崎。 だが、当の彼女は森崎が言葉を続けるごとに彼を睨む視線を鋭くし、そしてついには…… フランドール「っ〜! あなたの、あなたのせいで私のお姉さまが……! いっ、今に見てなさいよね! 泣いたって絶対に許してあげないんだから!」 要領を得ない捨て台詞を吐いて走り去るフランドールと、それをぽかんと見送る森崎。 やがて彼女の姿が完全にスタジアムの中に消えるのを確認してから、森崎は呟いた。 森崎「……何だったんだ、一体」 妹紅「一言で言うと家庭の事情ってやつ。 別にあんたが悪いわけじゃないんだけどさ。フランはきっと、誰かを悪者にしたいのさ」
[481]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2012/10/06(土) 18:03:59 ID:CnPL1lNM 咲夜「……ちょっと」 妹紅の言った『家庭の事情』という言葉に反応して、それまで後ろで無言を貫いていた咲夜が口を挟む。 その非難の視線から察するに、どうやらあまり触れてほしくない話題らしい。 妹紅「おっと、悪いね。……何にせよ子供の言うことさ。あんまり真に受けないでくれよ」 森崎「そりゃまあ、ガキに喧嘩得られたからって本気で怒るような大人気ないことは流石にしねぇよ」 慧音「うむ、君が分別のある人物で助かったよ」 ペコリと会釈をしてからフランドールを追う慧音を先頭に、スタジアムへと入っていく彼女のチームメイトたち。 森崎「……」 咲夜「……」 その途中、森崎と咲夜の視線が交錯したが、それも一瞬。 結局、ついに試合前に彼らが直接会話することはなかった。 しかし、それもその筈。 ここまで来たからには、自らの意志はフィールド上での己のあり方によって示すもの。 今更言葉などで揺らぐはずが無いことは、お互いが一番よく知っていた。
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0ch BBS 2007-01-24