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【巫女と騒霊と】キャプテン霊夢【時々ウサギ】
[949]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/09(土) 00:27:23 ID:g4wWDnOo 幽香の視線の先には、ダブルボランチである慧音と妹紅にぴったりとマークされている魔理沙の姿があった。 さすがにあれだけマークされていては、簡単にパスは通らないだろう。通ったとしても、簡単にはシュートに 持っていくことは出来なさそうだ。 慧音「悪いが、そう簡単に仕事はさせないぞ」 妹紅「ま、よろしくね」 魔理沙「(ちっ、予想は出来ていたが、さすがにこの二人にマークされると厄介だな)」 幽香「(思い切ったことするわねえ。ボランチ二人がFW一人にマークなんて、中盤ガラガラじゃない)」 そう思った幽香は、ドリブルでPAエリア手前辺りまで進んでみるが、それでも慧音と妹紅は魔理沙の マークを解こうとはしない。どうやら徹底的に魔理沙一人を封じる作戦のようだ。 幽香「(ま、通せないこともないけど、まずはもう一人のFWに任せてみようかしらね)それっ!」 幽香はPA内に陣取っているリリーBにセンタリングを上げる。 リリーBはそれをそのままボレーシュートにいこうとするが……。
[950]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/09(土) 00:29:10 ID:g4wWDnOo 里人A「来たぞ!」 里人B「通すか!」 里人C「ブロックだ!」 里人D「守り切れ!」 リリーB「……数が多過ぎる……!」 バシィ! 里人@「これくらいなら!」 ガシィッ! さすがに4人がかりで来られてはまともな威力のシュートなど撃てず、 リリーBのシュートはキーパーに防がれてしまう。 文「リリーB選手のシュートでしたが、人里連合DF陣の4人がかりのブロックに阻まれ、ゴールまでは到達せず! しかし、人里連合は一回戦に比べて随分と守備重視の布陣ですが、これは何を意味しているのでしょうか!?」 幽香「(ふーん、そういうこと)」
[951]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/09(土) 00:30:39 ID:g4wWDnOo 試合前に慧音が立てた作戦は実にシンプルなものだった。 相手チームのエース、魔理沙を自分と妹紅の二人がかりで抑え、 もう一人のFWであるリリーBには、中央に固めたDF陣4人で対抗するというもの。 そして、攻撃は妖夢に全てを任せる。 慧音「うちのMF陣で幽香のいる中盤相手に勝負しようとしても無駄だ。 ならば、中盤に割く人数は全てDFに割いて、失点の可能性を少しでも減らすべきだ」 妹紅「けど、それだと攻められっぱなしにならないか?」 慧音「覚悟の上だ。とにかく相手の攻撃を凌ぐことに専念して、こちらの攻撃はカウンターのみに絞る。 妖夢、厳しいと思うが頼むぞ」 妖夢「……はい、お任せ下さい!」 二人マークで魔理沙を封じることが出来るのか、リリーBの実力はどの程度なのか、 妖夢一人で相手チームから点を奪えるのか、正に綱渡りとも言って良い戦術だったが、 慧音は戦力で劣る自分達のチームが勝つ為には、これくらい思い切ったことが必要だと割り切っていた。
[952]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/09(土) 00:31:41 ID:g4wWDnOo 前半の序盤はほぼ人里連合の狙い通りに進んだ。魔理沙は慧音と妹紅の二人がかりのマークを中々振り切る ことが出来ず、リリーBも何度かシュートを放つが数という名の壁に阻まれてゴールには至らない。 ただし、中盤を幽香がほぼ支配している為、攻撃回数自体は人里連合は圧倒的に少ない。 一度だけロングボールが妖夢に通りミドルシュートを放ったものの、大妖精にキャッチされてしまう。 そして、試合が動いたのは前半12分だった。 魔理沙「くそっ、しつこい奴らめ。強引に突破してやるぜ!」 慧音「させるか!」 妹紅「通さないわよ!」 ガシィ!!! 魔理沙のドリブルと慧音・妹紅のタックルが真正面からぶつかる。 ポロッ 魔理沙「くっ……!」 魔理沙のドリブルも決して下手な訳ではないのだが、DF能力に優れた二人からのタックルを 同時に受けてはさすがにボールをキープすることは出来ず、こぼしてしまう。
[953]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/09(土) 00:33:56 ID:g4wWDnOo 慧音「……チャンスだ!それ!」 慧音がこぼれたボールを大きく前方にフィードし、これを里人Iがフォローする。 幽香はドリブルで敵側の陣地に入っていた為、追うことが出来ない。 里人I「それ!後は頼んだぞ!」 中央突破した里人Iはワントップの妖夢にラストパスを出す。 妖精C・Dがカットに入るものの、わずかに届かずこのパスは通った。 妖夢はこの浮き球に対し、全力でダッシュしてそのままジャンピングボレーの体勢に入る。 妖夢「……このチャンス、出し惜しみはしません!いきます!『宵闇反射衛星斬』!」 バッゴォオオオオン!!!! 大妖精「ま、回って止めてみせますよー!!!」 大妖精も自身の必殺であるローリングセーブを駆使して止めにかかる。 ……が、妖夢の放った渾身の一撃はわずかにそのセービングを上回り、ボールは大妖精の手をすりぬける。 ズサァッ!!! ピピィー!!! 審判のホイッスルが高らかに響く。 前半12分。人里連合の先取点である。 霧雨恋色マジック 0−1 人里連合
[954]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/09(土) 00:35:49 ID:??? 一旦ここまでとします。判定のないシーンばかりで申し訳ありません。 明日中にはこの試合を終わらせる予定です。
[955]森崎名無しさん:2011/04/09(土) 02:28:34 ID:??? 乙でしたー
[956]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/09(土) 16:16:19 ID:g4wWDnOo >>955さん 乙ありです! ワァァアアアアアアアアア!!! 文「決まった!決まりました!妖夢選手の豪快なシュート、大妖精選手の回転しながらのセービングを見事退けた! 前半12分、先制点は人里連合が奪いました!霧雨恋色マジックの攻撃を耐えに耐え、一瞬の隙をついてのカウンター! さあ、これで試合は面白くなってきました!今のところ攻撃を完璧に封じられている霧雨チーム、どう動くか!? ところであの子のセービングって、回るのに何か意味あるのかしら?え、何よ椛、そこは突っ込むのは禁止?仕方ないわね」 慧音「よし!作戦が上手くいったぞ!」 妹紅「このまま上手くいけばいいけどねぇ」 妖夢「やりました!先取点を決めて見せましたよ!」 里人I「ナイスシュートだぜ!」 幽香「あらあら。思ったよりやるじゃない、あの子」 魔理沙「くそっ、まさか先制点を奪われちまうとは」 大妖精「ご、ごめんなさい〜」 チルノ「1点くらいあたいがすぐに取り返してやるぞー!」 幽香「で、どうするのかしら、キャプテン?手こずってるみたいだけど」 魔理沙「……あれを使う。霊夢達と戦う前には余り見せたくなかったが」
[957]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/09(土) 16:17:26 ID:g4wWDnOo 霊夢「先取点は人里連合かー。妖夢のシュートも中々すごいのね」 レミリア「ふーん、結構やるじゃないか」 ルナサ「私達は白玉楼で何回かライブをしてるから、あの子のことはそこそこ知っている。 とにかく、その尋常でない脚力を活かしたダッシュ力とシュートが彼女の武器だ。 体格ゆえ、接触プレイには恐らく強くないと思うが」 ウサギE「い、今のシュート、私のラピッドファイヤよりすごいかも」 早苗「センタリングから直接撃てるというのはやはり強みですね」 心「あの大妖精って子のセービング、何か私のと似てますね」 思い思いに試合の感想を述べる霊夢達。こうやって他のチームの試合を見るのは初めてなので、 ウサギ達も偵察というよりはどちらかというと楽しんで見てる雰囲気がある。 霊夢「(しっかし幽香は随分普通にゲームメイクしてるわね……。 あいつの性格的に考えるともっと攻撃的なプレイしてもおかしくないんだけど……)」
[958]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/09(土) 16:19:36 ID:g4wWDnOo ピピィー!! 文「さあ、試合が再開されました!1点を追う霧雨恋色マジックは果たしてどのような攻撃を見せるのか!? おっと、キックオフのボールはいつも通り幽香選手に渡りました!どうやら、攻めの形は変えない模様!」 魔理沙「よし、頼むぜ!」 幽香「はいはい」 魔理沙は幽香にボールを預けていつも通りゴール前へと上がっていく。 当然、ボランチの慧音と妹紅はそのマークにつく。 慧音「この試合中は徹底マークさせてもらうぞ」 妹紅「あんたのマスタースパークとやらは一回戦で見せてもらったからね。 確かに強力だけど、撃たせなければ怖くはないよ」 魔理沙「へっ、マークくらいで私をそう簡単に抑えられると思ってたのか?甘いぜ!」 先ほどまでとは違い、余裕な表情を浮かべる魔理沙。 慧音はその表情を訝しむも、そのままマークを続ける。 中央突破した幽香がPA内に迫る。先ほどまでならリリーBにセンタリングを上げるか、 パスカット覚悟で魔理沙にグラウンダーのパスを出していた幽香だが、今回は違った。 突如、ゴール前にロビングを上げてきたのである。
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0ch BBS 2007-01-24