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【もっと高く】キャプテンEDIT28【そして遠くへ】
[349]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:05:56 ID:??? それを破ったのは、バツの悪そうな顔の早瀬だった。 早瀬「……悪ィな、大前。始める前はガチでやり合うのを楽しみにしてたみてェなのに、盛大に肩透かしを喰らわせたみたいでよ」 大前「そ、そんな。俺の方こそ、生意気なことを――」 瀬川「あははっ。いいっていいって♪ 俺も含めて、長池以外は全然良いところ見せられなかったんだしさ。 余計な気遣いよりも、ふんぞり返って『俺は先輩を超えたんだー!』くらい言ってもいいんじゃない? しっかし、大前くんもドリブル上手くなったねー。特にダブルヒールの出来は、教えた俺もビックリだよ。 こういうのをなんて言うのかな? 『時間よ止まれ』?」 大前「なんでいきなり、そこでゲーテが出てくるんですか……」 長池「もしかして『出藍の誉れ』って言いたいのか?」 瀬川「そうそうっ! それそれ!」 嬉しそうに手を叩く瀬川。 瀬川「ま、俺らも高校では一から出直して腕を磨き直すからさ。次に一緒にやる時は失望させないよう頑張るよ」 大前「はい。その時を楽しみにしておきます」 早瀬「だいぶ水を空けられちまったが、俺も鳴紋のストライカーの看板を下ろす気は無ェ。 瀬川がドリブルにこだわるのと同じく、な。……それはともかく、お前はこれからが大変だぜ? 自分のことだけじゃなく、周りの面子の成長も考えなきゃならねえからな。 在学中から世話になりっぱなしで気が引けるが、これからも鳴紋中を頼む」 大前「勿論です。早瀬さんの叶えられなかった全国制覇の夢。今度こそ俺が実現してみせますから!」 早瀬「ははっ、出来た後輩を持てて俺は幸せだよ。じゃ、俺らはこの辺でな。 さーって、あのバ監督に言われっ放しで終わらないように、自分を鍛え直さなきゃだな!」
[350]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:07:05 ID:??? 言い置いて、背を向けて帰り出す早瀬達。長池は大前の肩に手を置きながら深く溜息を吐く。 長池「まったく、早瀬も瀬川も言いたいことばっかり言って……相棒に、俺も良い先輩を持てて幸せです、くらいは言わせてみろ」 大前「それは……まあ、言うまでも無いってことで」 長池「ふっ、その調和を重んじる精神はお前のいいところだ。チームスポーツには完全調和の精神は不可欠だからな。 だが、お前がこれから進む道には、パーフェクトだのハーモニーだの言ってはいられない場面もあるかもしれない。 それを忘れるな……だが俺は、どんな道を選ぼうとお前の兄貴でいるつもりだ」 大前「? どうしたんですか長池さん、急にそんなことを言いだして……」 急に意味深なセリフを言いだした長池に、訝しげに問い返す大前。 それに対して返ってきたのは、 長池「同じ闇を生きて、ともに地べたを這いずりながら光を求めた絆は、生半なことでは切れはしないということだ。 どんなに離れようともな。……いや、いま無理に理解しようとしなくてもいい。 お前がお前の夢を叶えた時、思い出すこともあるだろう……じゃあな」 大前「あ、長池さん……」 そう言って、陰のある背中を見せながら去っていく長池。
[351]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:08:09 ID:??? 豊原「やれやれ。後輩に言い残せることがある連中は羨ましいな。俺などサッカーのことも人生のことも、自分のことで手一杯だ」 柿原「お前はサッカーに専念出来るだけいいだろう? 俺はこの後、親父の店の手伝いだ。 丁度いい、豊原。お前、ちょっと俺の家の売り上げに貢献しろ」 豊原「ちょ、柿原さんっ!? た、助けてくれ大前! 俺は今月ピンチなんだ!」 大前「あ、あはは……豊原さんたちもお疲れさまでした……」 豊原「は、薄情者〜っ!? あ、やめてください豊原さん! 引っ張らないで――アーッ!!」 本条「俺らも帰るか……(高校でこそ、早瀬を蹴落としてキャプテンの座を狙うぜ!)」 篠田「ああ(高校に入っても、俺はコイツの傘下なのかなあ……)」 紅白戦に参加した卒業生たちも帰って行き、グラウンドには現役の選手たちだけが残される。 だが、その表情は九割方沈痛なものだった。 その色は、殊にレギュラーの中でも主力視されていた者にこそ濃く表れている。 本多(今日の仕事ぶりはなんだ……俺は、こころのどこかでMVPの地位に慢心していなかったか? あんなもの、選考委員の好みがストライカー嫌いだっただけだったと言うのに……) 輝林(…………今のままでは、駄目だ) 渡会(監督のいう通りだ……いつまでもフィールダー頼りじゃ無失点でも誇れるもんじゃねえ) 比良山(監督から叱責の言葉こそなかったが、攻守の貢献度でまだまだ大前に大きく離されている。 これからも差を詰めるためにも努力せねば。いや、いつか追いつき追い越す気概が無ければ!) 中でも辛うじて強い意志を見せるのは比良山のみ。 逆に最も居た堪れない表情をしていたのは――
[352]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:09:20 ID:??? 雪村「僕は……僕は今まで何を……」 宇津木「雪村さん……?」 雪村「くっ……!」 泣きそうな顔で、いや涙を零しながらグラウンドを駆け去る雪村。 この世代で最も将来を嘱望され、その期待にこたえ続けた彼にとって、今日の敗戦の痛手は如何ほどばかりだったろうか。 競い合うライバルだったはずの大前に負け続け、率いたチームは大敗を喫した。 傷ついたプライドを癒す手立てすら知らず、逃げるようにその場を後にする背に、誰も声を掛けられなかった。 いや、大前がやや遅れてその後を追おうとするが、 大前「ゆ、雪村!?」 宇津木「……今は追いかけないことをオススメする」 水守「宇津木……」 宇津木「普通に血の通った人間なら、大事に育てた実力を凌駕される絶望がどれほどのものかわかると思うんだが。 特に雪村さんの場合は、そこらの一般プレイヤーの雑魚い実力じゃなくて鳴紋で10番の選手。 想像を絶する悲しみが雪村さんを襲った。……今はそっとしておくべきそうするべき」 信者と言っても差し支えないほど雪村に心酔する宇津木でさえ、傷心を慮って傍を離れている。 そこに大前が向かっても、傷口に塩をなすりつける結果にしかならないだろう。 大前「分かった……お前が言うんなら、そうなんだろうな」 この中で誰よりも雪村との付き合いが長いだろう宇津木の言葉に、大前も黙って従う他なかった。
[353]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:10:20 ID:??? 宇津木「oi ミス おい、勘違いするな。雪村さんはダイヤモンド・パワーの精神力を持った一級のMF。 このまま黙って負けたまま終わることなどあるはずがない。必ず前より強くなることは確定的に明らか。 家臣召喚という名セリフをしらないのかよ」 大前「……聞くまでも無いだろ。アイツが嫌んなるくらい才能のある選手だってことは、俺が一番よく知っているんだ」 思い起こすのは鳴紋中の門を初めてくぐった日。雪村はサッカーを捨てかかった大前をこの道に引き止めてくれた男だった。 衝突やいさかいはあったが、その華麗なプレイと輝かしい才能は、下手くそだった二年前の大前にとって憧れですらあった。 それがこの正念場の三年目、最後の一年というところで潰れることなどあってはならない。 大前(お前は、あの日の俺と同じ位置に立たされただけだ。必ず乗り越えてもっと強くなる。 ……俺に出来たことが、お前に出来ないはずはないだろう) ※ 大前と雪村の関係『親友兼ライバル』が大前の一方通行になりました ※ ※ 雪村の大前への感情が『友情・劣等感』に変化しました ※ ※ 派閥の人数で優位に立ち、逆転の最後の機会でも大勝したため、大前のキャプテン就任が確定しました ※
[354]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:11:31 ID:??? 〜紅白戦から数日後〜 負傷した選手も粗方完治し、いよいよ鳴紋中は7月の県大会、そして8月の全国大会へ備えた猛練習を本格的に開始した。 殊に熱心なのは、我こそは鳴紋の主力なりという自負を砕かれた面々である。 本多「……まだだ、まだまだだ! もっと上手く、もっと速く、もっと強くならなくては全国で仕事を務め上げられん!」 渡会「去年みたいに、全国まで電柱になりに行くのは真っ平だァーっ!!」 水守「もっと、もっと強くならないと……!」 やす子「うんうん、みんな良い顔になってきたわねー。けど、温いっ! まだまだ温いわっ!」 菱野(私も監督の手が回らない層を中心に、練習のお手伝いをしませんと!) オーバーワークになるギリギリの線を維持し続ける選手たちに、指導する飯地や補助に回る菱野にも熱が入っていく。 一方、それを冷ややかに見る目も僅かではあるがあった。何を隠そう国岡である。 国岡「けっ、舞い上がりやがって……月が変わったら、また全体で特訓もあるんだろ? 今の内から頑張っちゃっても、バテるのがオチ――」 やす子「国岡ァ! 突っ立っとらんで走らんかいっ!!」 国岡「――ちっ」 そんな彼も、忽ち監督に目を付けられて特訓に奔走させられることになる。 では、これからそんな彼らの特訓風景とその成果を一つ一つ見て行こう。 本多「守備にキープ力、パスの精度……まだまだ課題はある! まずは苦手なシュートとせりあいを鍛えねば! 行くぞ、渡会!」 渡会「おうよ、きやがれっ!」
[355]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/01(金) 01:12:36 ID:8Qq0IgbQ 先着3名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消して判定を行ってください。 ★仕事人・本多昌樹→ !card=★ ★守護神(?)・渡会圭一→ !card=★ ★監督の指導→ !dice=★ 二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。 なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。 カードの数値で結果が…… 35以上→全能力+2。更に本多のシュート、せりあい+6。渡会のせりあい+6、セーブ力+4! 26〜34→全能力+1。更に本多のシュート、せりあい+4。渡会のせりあい+4、セーブ力+2! 21〜25→本多のシュート、せりあい+4。渡会のせりあい+4、セーブ力+2! 16〜20→本多のシュート、せりあい+3。渡会のせりあい+3、セーブ力+1! 11〜15→本多のシュート、せりあい+2。渡会のせりあい+2 6〜10→本多のシュート、せりあい+1。渡会のせりあい+1 2〜5→効果無し…… 合計値が21以上→それぞれのカードのマークに応じて必殺技習得! ダイヤ・ハート → 本多「必殺シュートを覚えたぞ!」/渡会「セービング技が進化したぜ!」 スペード・クラブ → 本多「必殺クリアーを覚えたぞ!」/渡会「とびだし技を覚えたぜ!」 JOKER → なにィ!? 上記の技を両方だと!? と分岐します。
[356]忍法名無しの術さん:2011/04/01(金) 01:12:56 ID:??? ★仕事人・本多昌樹→ クラブ3 =★
[357]忍法名無しの術さん:2011/04/01(金) 01:12:57 ID:??? ★仕事人・本多昌樹→ スペードA =★
[358]忍法名無しの術さん:2011/04/01(金) 01:12:58 ID:??? ★仕事人・本多昌樹→ ダイヤA =★
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0ch BBS 2007-01-24