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【SGGK対】ファイアーモリブレム28【SGGK】
[58]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/02(土) 13:34:43 ID:??? 森崎「くそっ……今の俺の力じゃ……翼には届かないって言うのかよ……!」 ???「…いや、違うな。互いの技量は間違いなく拮抗していたはずだ」 森崎「お、お前は…?」 そこに現れたのは全日本の空中戦に対し圧倒的に強さを見せる名DF。 いや、彼は自分のことをまだこう言っていた。空手キーパー若島津健と。 若島津「森崎。アカネイアカップで……お前は日向さんに言っていたな。 チームワークによる新たな力を手に入れた。その力で俺達に勝ったんだと」 森崎「それがどうかしたのかよ。結局誰の援護もなくフリーで撃たれたらこの様じゃそんな言葉も言い訳にしかならないんだよ…」 力なく森崎は応える。マルスやカシムの援護があれば、まだなんとか対抗できていたかもしれなかった。 だがそれは結局翼との一対一の決闘には絶対に勝てないと自ら認めることにもなってしまうのである。 若島津「……力をあわせるのは、なにもフィールド内だけのことだけじゃないはずだ」 森崎「…え?」 若島津「俺は正直迷っていた。日向さんのようなただひたすら力を求めて相手を徹底的に潰す戦い方…… だがその戦い方はアリティアカップでお前たちチームワークで戦おうとするアカネイアに完璧に敗れた。 サンパウロにもマンチェスターにも負けることがなかった俺達が……唯一土をつけられたんだ。 俺は……日向さんを迷わせたその力に興味がある。本当に圧倒的な力を超えられる他の戦い方があるのなら… 俺はその戦い方を日向さんに身につけて欲しい。日向さんにはいつまでも最強のストライカーであって欲しいから」 森崎「…どうだかな。あいつは結局は誰かを従わせて戦力を蓄えるような考え方しかできない奴だぜ?」 一日目の日向の森崎に対する脅迫を思い出し、森崎は冷たく笑う。
[59]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/02(土) 13:36:18 ID:??? 若島津「日向さんは本当に強さを手に入れることができるのならどんなことも躊躇なく出来るお方だ。 明日の試合でお前が若林に勝ち、完全な正GKの座をつかむことが出来れば…日向さんも認めざるをえないだろう。 単純な個人技だけでなく……個を越える和の力の存在があるってことだけでも」 森崎「…………初めに言ったな。俺と翼の技量は拮抗してるって。 教えてくれ。俺に足りないものは……なんだ?」 個に拘る必要なんて無かったことを森崎は思い出す。自分は自分なりの戦い方で道を作っていけばいいのだ。 森崎は普段の不敵な表情を取り戻すと、若島津に質問する。 若島津「俺はもうGK争いに加わることはこの先無いだろう。 見上監督も俺のことはあくまでも空中戦対策のDFとでしか見てくれていない。 メキシコシティでゴールを任され、必死にやってきてみたことだが……どうやら限界が訪れたらしい」 そう言うと若島津は突然服を脱ぎだした。突然の奇行に思わず身を固める森崎だったが、次の瞬間顔を青ざめる。 若島津「俺の体は……度重なる改造を施されたサイボーグ。 ヒューガーの科学力によって作られたに過ぎなかったのさ。 機械はパーツを組み替えなければ機能を向上させることは出来ない。 だが森崎。お前は違う。お前は他人を、そして自分を何度も成長させることが出来る」 胸の皮膚を剥がし、むき出しになった沢山のコードやパーツを見せられ、森崎は顔をしかめた。 それ以上にショックを受けていた。こんな身近にここまで歪んだ力を植えつけられた存在がいたことを。 若島津「俺はGKとしてこれ以上成長することは出来ない。だが…俺が学習し、身につけてきた知識だけは……ここにある。 さすがにヒューガーの科学力でも脳の記憶をチップ化するには至らなかったみたいだしな。 森崎。お前に俺のこれまで培ってきた、メキシコで鍛えあげてきたGKの技を……伝授してやる!」 森崎「!」 若島津「その代わり……日向さんに教えてやって欲しい。誰かを抑えつける乱暴なやり方だけじゃない。 他の仲間と力を合わせ、より大きな力を生み出すやり方があるのだと……明日の試合で証明してやってくれ!」
[60]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/02(土) 13:37:26 ID:??? ☆どうしますか? A若島津の技術を継承する B若島津の頼みを断る 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[61]森崎名無しさん:2011/04/02(土) 13:39:16 ID:1oyZUpQg A
[62]森崎名無しさん:2011/04/02(土) 13:40:06 ID:??? テクモ版の音楽はどの作品もまだ耳に残ってるなあ 一番好きなのは1の東邦だけど
[63]森崎名無しさん:2011/04/02(土) 13:40:26 ID:eBydqhu+ A
[64]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/02(土) 14:25:54 ID:??? >A若島津の技術を継承する 森崎「お前の覚悟と思いは……確かに受け取った。 若島津。俺に足りないものを身につけさせてくれ!」 若島津「フッ…お前ならそう言ってくれると思っていたぜ。 まず俺に見せてくれ。今のお前が出せる最高のセービング技を」 もう雨雲は完全に姿を消していた。今は陽の光を浴びて静かに煌めく月だけが二人のGKを見守っている。 森崎「うおおおぉぉぉぉっ!!」 ビシィッ!! 若島津「なるほど。大体わかったぞ。俺に内蔵されているナビの計算によれば……」 若島津が言うには、森崎の瞬時に力を解放して シュートコースへと体を運ぶ技術は他の追従を許さないほどにまで高まっているらしい。 だが、翼のサイクロンのボール速度は森崎のスピードをも凌駕していた。 サイクロンを止めるには今以上に素早く、そして力強く踏み込む技術を身に付けなければならなかった。 若島津「瞬間的に力を発揮するためには多大な体力と精神力を擁する。 空手の師範代の免許を持つ俺でさえ、機械のサポートがなければ簡単にはでき得なかったことだ」 森崎「体力のことだったら心配いらん。アカネイアで戦ってきたおかげで そう簡単にへばってしまうようなヤワな体つきにはなっちゃいないはずだぜ」 若島津「…ならば後もうひとつの問題は……威力のあるボールに対抗するための力強さだ。 サイクロンの軌道を読み、いざシュートコースへ踏み込んだとしても ボールの威力に勝てる勢いがなければ結局すぐに弾き飛ばされゴールを許してしまうことになる」
[65]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/02(土) 14:26:59 ID:??? 森崎「うーむ……だが残念なことに俺には若林やお前のような恵まれた体格はない。 今更体重を増やせっていっても……逆に瞬発力が損なわれちまうかもしれないからな」 森崎と若島津は新たなセービング技に関して熱心に話し込んでいた。 特に若島津の熱心さは半端無く、本人はやはりまだGKで戦い続けたいという気持ちがどこかにあるのだろう。 若島津「俺の場合はポストを蹴ることで推進力を高めていたが……さすがにたった一日で三角飛びの技術を身につけることは無理だ」 森崎「ポスト…か。俺たちGKにとっちゃもう一人の仲間だな。 ほんとうにどうしようも無いと思ったときに、こいつがどんなシュートもあっさり弾き返したときは… ほっとすると同時にあっけに取られたものだぜ。コンクリートの壁に突き刺さるようなシュートだろうと この白い柱の前にはどんなシュートだろうと弾かれちまうんだからな」 若島津「そんなポストを蹴り続けてきた俺はとんでもない罰当たりな行為をしていたのかもな。 ……俺がGKを続けられなくなりそうなのもこれまでの悪行の跳ね返りなのかもしれないな」 森崎「おいおい、全身機械ずくめのお人がそんなオカルトを信じこむなっての」 若島津「はは、スマンな。だが昔はよく空手道場の裏手にある寺で霊を見たこともあるんだがな」 森崎「はは……霊ねぇ……」 考えなしにその言語をつぶやく森崎に、ふとアカネイアカップでの記憶が蘇る。 自分に怒りをぶつけ、激しい咆哮とともに右足を振り抜く日向小次郎。 度重なる覚醒の果てに、今では世界クラスの実力を身に付けた松山光。 彼らが偶然か必然かあみ出した強力な合体技、イーグルタイガー。 誰もが止められないと思っていたその凶弾を、森崎は不思議な力に支えられるようにして受け止めたのだった。 森崎「(思い返してみれば……あのとき確かにオグマやカイン、ハーディンさんたちの声が聞こえてたんだよな。 戦場で倒れた仲間たちが霊になってまでも俺の背中を押して、支えてくれた…… んで、気がついて後ろを振り向いてみれただのポストだったってオチだったんだが……)」
[66]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/02(土) 14:28:27 ID:??? どんなシュートすらもあっさり弾き返すことが出来るポスト。 後ろから沢山の戦友たちの霊たちが自分を支えてくれたことでイーグルタイガーを防ぎきれた。 あの時点の自分の実力ではまず止められないであろうあのシュートすら止めることが出来た。 ひらめきというものは何気ない日常に転がっている。 そのひらめきに気がつけるかどうか。それこそが人を天才と凡人に分ける原因ではないだろうか。 後に森崎はこう語る。才能は自分自身で見つけ手を伸ばし掴み取るものだと。 誰かに与えられるものではない。ましてや誰かに与えるものでもないのだと。 森崎「あ………若島津!思いついた!思いついたぞ! 俺にしか出来ない技を!どんなに威力のあるシュートも受け止めることが出来る技を!」 若島津「な、なんだとォ!?」 森崎「まぁ見てなって」 そう言うと森崎はゴール前に立った。精神を集中させて態勢を低くして構える。 森崎「(大事なポイントは2つ。コースを遮る瞬発力と…ボールに負けない推進力!?)」 シュートコースを見切り、そこへ体を運ぶ瞬発力。これは問題ない。 あとは威力のあるボールに負けない力強い踏み込みだけ。 だが体格に劣る森崎はこの踏み込みには限界がある。 そこをカバーするのが森崎たちGKにとってのもう一人の仲間。ポストだ。 若島津はこのポストを蹴った反動により強い推進力を得ていた。 森崎も鍛錬を積めば出来ないことはないかもしれないが、空手未経験の彼にしてみれば難しいことだろう。 森崎「(俺を後ろから支えてくれる……霊みたいなオカルト的存在。ゴールポスト。 だがその硬さはどれだけ強力なシュートもあっさりと弾き返す最強の『大盾』だ)」 必殺の一撃も大盾の前には無力。そしてこの大盾は森崎の後ろ、もしくは両サイドに存在している。
[67]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/02(土) 14:29:55 ID:??? 森崎「(俺の瞬発力があれば、シュートコースに割り込み、さらにボールを掴むことは造作無い。 あとはボールの勢いに負けない力だけ。その力を自分だけでは作れないのならば……)」 バコォッ!! 森崎「うおおおぉぉぉぉぉ!!これだああぁぁぁぁっ!!」 若島津が空手で鍛えた脚力から強烈なスピンの掛かったシュートを撃つ。 それに対し森崎は瞬時に飛び出しシュートコースを体全体で覆い隠す。 バジイッ!! ボールを難なくキャッチする。だがボールは威力に押されるように森崎の手から飛び出そうとする。 森崎「いまだっ!!」 ダンッ!!バッ!! 森崎は全力で地面を蹴り跳んだ。ボールを掴んだまま後方、そして真上へと。 若島津「も、森崎!!危ない!その先は……!!」 ゴォンッ!! 森崎「ぐうううぅぅぅおおおおおぉぉぉぉぉっ!!!」 森崎は闇夜に吠えた。その咆哮は雲を貫き月にさえも届くほどの大きさだった。 その自ら発した声に森崎は聞き覚えがあった。随分最近…しかしどこか遠い昔にも聞いたことのある声。 森崎「(メディウス……そういえばあの時もマルスがわざと逸らした剣を自ら受け止めるように跳んでたっけな……)」
[68]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/02(土) 14:32:18 ID:??? 背中に走る激痛に耐えながらも、森崎は確信した。 自分一人の力ではない。自分が守らなければならないゴール。その真上と両脇に存在する仲間。 そしてこの技を開発するに至った若島津のヒント。森崎の周囲の全ての力を集結した結果…… 森崎「できたぞぉ!これだ!この技さえあれば……!!」 ゴールバーに自ら進んで体をぶつけることで、ボールの威力を瞬時にゼロにする諸刃の剣。 これまでの自分の瞬発力だけを生かした技ではない。誰かの力を頼り、頼られることを知った 今の森崎だけが使える新たな技。森崎はついに手に入れたのである。 若島津「見事だ森崎!今のお前になら俺の『牙竜』の名を受け継がせられる!」 森崎「へっ…そんな洒落た名前は俺にはあわねぇよ。竜は竜でも俺の場合は……」 グワオオォウッ!! 森崎はもう一度天に向かって叫ぶ。その迫力はまさに人を超える存在。竜に近しいものだった。 森崎「名づけて『頑張竜セービング』!俺はこの技で試合に勝つ!そして証明してやる! 俺が選んだサッカーは間違っちゃいない……俺の選んだ道は正しかったのだと!!」 ※森崎が『頑張竜(がんばりゅう)セービング』(キャッチ属性 消費320 +15)を習得しました! ============ 一旦ここまで。続きは夜に時間が取れれば。 この後の予定は3日目、チームメイトの選択からになります。
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0ch BBS 2007-01-24