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【楽な戦い】Another-C_4【なんて無い】
[577]森崎名無しさん:2011/04/19(火) 16:41:36 ID:15Ei+XuM A
[578]森崎名無しさん:2011/04/19(火) 17:06:16 ID:A13SCRtg A
[579]森崎名無しさん:2011/04/19(火) 18:10:59 ID:??? どこまでガンダムWネタを盛り込んでくるのか、怖くもあり楽しみでもあり……。
[580]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:14:47 ID:??? >>579 期待外れかも知れませんがお許しを〜 ============================================= > A 何のためにサッカーをしているのかをラムカーネに問う ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉はもう一つだけラムカーネに問う事にした。 三杉「ラムカーネ、君は・・・・・・」 ラムカーネ「・・・・・・」 三杉「何のためにサッカーをしている?」 それはユヴェントス戦でミハエルが自分に問い掛けてきたのと同じ物。 あの時・・・この問いに対して、三杉は自分の“今”を答えとして返している。 ラムカーネも同じように、“今”を答えるかも知れなかった。 未来を探す問いとしては適切ではないかも知れないが・・・ それでも三杉はこの答えを問わずにいられなかった。 そして・・・ ラムカーネはこの問いに対しても眉一つ動かす事がなく、ゆっくりと言葉を紡ぎだした。
[581]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:15:51 ID:??? ラムカーネ「オレは戦いの中に身を置いているだけだ・・・ジョアンとドクターJに求められた任務として。」 三杉(・・・戦い・・・・・・ ・・・任務・・・・・・?) ラムカーネ「かつてオレは別の戦いの中にいた・・・それは虚しさしか生むことのない戦いだった。 その中でオレは心を殺し続け、中身はとっくの昔に空っぽになった。」 三杉「・・・・・・・・・」 ラムカーネ「戦いが終わり、オレは一度この時代に必要がなくなった。 心が空になり、身体もボロボロになったオレは必要のない人間だった。 しかしドクターJはオレを生かし、ジョアンはオレを求めた。」 ラムカーネの語る言葉を聞く事で、三杉は彼の過去に触れている気がしていた。 どのような受け取り方をするのが正しいか、その判断は三杉には出来ない。 だがら彼は次のように噛み砕いて問い直した。 三杉「君の話が何を意味しているのか・・・それは判らないし、ここでは聞かないが・・・ つまりジョアンコーチと、その・・・ドクターに要請された結果、サッカーをしていると?」 ラムカーネ「それが問いに対する答えであるのは事実だ。」
[582]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:17:44 ID:??? ラムカーネは他者の要請としてここに居ると断定した。 任務という先程の言葉から、つまりは仕事としてサッカーをしているという理解に繋がる。 しかし仕事だとしても、達成すべき目標は存在する筈だ。 それこそが、監督の言う『何を成すのか』という問いに当たる筈である。 ゆえに三杉はラムカーネの返答に得心がいかない。 三杉はもう一度ラムカーネの目を見据えた。 初めて見た時と変わらず、彼はプルシアンブルーの瞳の中に深い深い闇をたたえていた。 その闇を通し、空っぽになったと言う彼の心に向けて問い掛けるよう、三杉は見据えた。 ラムカーネは三杉の視線を受け止めると、再び口を開き出した。 ラムカーネ「・・・半面、オレは自身の感情のままに行動している。」 三杉「感情のままに行動している・・・それは確か。」 バンビーノに向けてラムカーネが放った言葉だった。 許せぬ親友の事で苦しむバンビーノに、他人の事情は関わりの無い事と言いながらも彼は助言した。 「迷いがあるならば感情のままに行動しろ、それは人間として正しい生き方だ」と。 その事を三杉は思い出した。
[583]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:20:37 ID:??? ラムカーネ「『感情のままに行動することは人間として正しい生き方だ。』 この言葉をオレに伝えた人間と、この言葉の意味をオレに教えてくれた人間が居た。 だからオレはそうしている。」 三杉「その意味というのは・・・?」 ラムカーネ「感情のままに行動するという事は、自分の手で道を切り開くという事だ。」 三杉「!」 ラムカーネ「オレには先の未来など見えない、ZEROはオレに何も教えてくれない。 だからオレは前に進む。」 三杉「『何も無い』というのはそういう意味か・・・。」 結局ラムカーネは自分と同じで、見えない道を進んでいるのだと判った。 しかし三杉はラムカーネと自分に決定的に違う部分がある事も知った。 それは“覚悟”であった・・・
[584]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:22:11 ID:??? ラムカーネはこの先にどんな苦難がその身に訪れても、自分の手で切り開く覚悟を持っている。 当然三杉もある程度の覚悟を持っているが、それでもやはり彼は常人である。 どのような苦難をも乗り越える覚悟であるとは、客観的にも言い切れる物ではない。 常人が暗い闇を進んでいくには、その先に光があると信じなければならない。 その光を信じていれば、たとえそれが回り道だとしても人は前に進んでいける。 これこそが未来へのビジョンであり、目標と呼ばれる物・・・ それを必要とするのが常人である三杉で、必要としないのがラムカーネなのである。 その覚悟の差を三杉は感じ取り、彼は自身に落胆を覚えた。 ただ、『自分の手で道を切り開く』という言葉は三杉の心に深く入り込み、何かを生み出そうとしていた。 それはまだ小さすぎて三杉自身が気付く事の出来ないほどの物だった。 三杉の未来と現在を結ぶ線・・・今の時点、それは暗闇の荒野でしかない。 この物語はその暗闇を切り開き・・・後ろから来る者の歩みを明るく照らす道を語る物となるだろう。
[585]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:25:50 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!!! ・・・と、ここで俄かに観客の声が張り上がった。 とうとう試合の時間が間近に迫ってきたのである。 実況「さあお待たせしました! いま両チームの選手が入場してきます! 赤と黄色のユニフォームがレッチェ、黄色と青がパルマです!」 実況の声が観客の興奮をさらに煽る。 三杉もこれに気づき、グラウンドへと視線を振った。 同時に、思考を一旦ニュートラルに戻そうという努力もした。 三杉(イスラス、ディッテンベルガ、シニョーリ、クスタ、シューマッハ・・・みんな出るのか。) どのような試合になるか、三杉にはまだ判らない。 どちらの実力も簡単に量れるような程度ではないからだ。 ・・・考えつつ、やや物憂げになってしまっていた三杉を見て、中山が声をかける。 中山「始まるな、三杉。」 三杉「中山・・・?」
[586]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:26:56 ID:??? 中山「ディッテンベルガとクスタ、どちらが上なのか。 俺はそれが気になるぜ?」 三杉「・・・そうだな。 いずれも素晴らしいDFだろうからね。」 中山「ああ、でも俺はあの2人を上回ってみせる。 そして・・・」 そこで中山は言葉を切った。 不思議に思った三杉が「その後は?」と聞くと、中山は笑って「今度な」と答えた。 そうこうしている間に入場は済み、整列もスタメン紹介もあっと言う間に過ぎた。 審判「さあコイントスだ、キャプテンは前に出るがいい。」 シューマッハ「よし、では表を。」 マンチーニ「裏です。」 審判はセンターサークルの2人を交互に見ると、コインを親指にのせ・・・ そして今、チンッと上に弾いた。
[587]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/04/19(火) 20:29:10 ID:??? 先着で ★コインの行方→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ、ハート》 裏、レッチェボールでスタート。 《スペード、クラブ》 表、パルマボールデスタート。 《JOKER》 コインは上空を飛んでいた報道ヘリコプターの動力を貫いた。
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0ch BBS 2007-01-24