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【黄金】キャプテン平凡2【十二球編】
[468]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:09:48 ID:??? > ★一輝 鳳翼天翔 ( スペードQ ) 57 +( 2 + 3 )= 62 > ★ミスティ ジェット防御 ( ダイヤ3 ) 49 +( 1 + 4 )= 54 > ★カペラ 防御 ( クラブQ ) 40 +( 2 + 5 )= 47 > ★バベル 防御 ( スペード10 ) 41 +( 1 + 2 )= 44 ★ミスティ:80ダメージ・カペラ:150ダメージ・バベル:180ダメージ。 全員ギリシアまで吹っ飛びます。 一輝「鳳翼天翔!」 ゴアッ……! 一輝の繰り出した拳が、鳳凰の羽ばたきの様な強烈な衝撃波を生み出す! ミスティ「なっ!?」カペラ「そんな……!?」バベル「これほどとは……!!」 ドゴォォォォォォォォオン! 白銀三人「あーれー!」 白銀三人は、その拳圧の前に為す術もなく吹き飛ばされた。 一輝「ふっ……あの様子ではギリシアまで飛んだな」 沙織「相変わらずの強さですね、一輝」 一輝「ふん……」 一輝は不機嫌そうに鼻を鳴らし、そのまま沙織に目をやることもなくその場から去ろうとする。
[469]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:11:00 ID:??? 瞬「兄さん!」 一輝「……」 ぴたっ が、後ろから響く聞き覚えのある声に、一輝の足は止まった。 星矢「まさか……本当に一輝か?」 氷河「ふっ、あれで死ぬような男ではないと思っていたがな」 紫龍「まさに不死鳥だな……」 瞬「兄さん……生きてたんだね」 一輝の背後には、小宇宙の異常を感じこの場に集まってきた瞬、氷河、星矢、紫龍の四人が勢揃いしている。 一輝「瞬、それに星矢たちか……」 呟き、だが、それも一瞬。一輝は一度止めた足を、再び進める。 瞬「に……兄さんどこへ!?」 一輝「どこへ行こうと俺の勝手。俺がお前らと共に戦うなどと勘違いするな」 氷河「……待て一輝」 一輝「……」 氷河「……富士の地底で俺が凍り付かせたお前の右腕、もう殆ど感覚があるまい。いずれ肘から腐り落ちるぞ」
[470]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:12:05 ID:??? ピクッ 氷河「地中海カノン島の噴煙の中に七日七晩身を置け。そうすればお前の右手は元通りになるはずだ」 一輝「こういう場合、礼を言った方が良いのかな……ふっ」 その言葉を最後に、一輝はその場から姿を消した。 瞬「兄さん!」 慌ててその後を追おうとする瞬。 星矢「待て瞬!」
[471]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:13:05 ID:??? 瞬「星矢……でも!」 星矢「一輝には一輝の考えがあるんだろう。それに今は……」 紫龍「おいやばいぞ!凡太の奴全身を強打して瀕死の重傷だ!」 瞬「えっ!?」 星矢「急いで病院に運ばなきゃ凡太が死ぬ!」 沙織「凡太さんは……凡太さんは私を庇ってあの崖の上から落ちたんです!お願い!凡太さんを助けて!」 瞬「そ、そうか……人命にはかえられないものね……」 星矢「ああ……おいみんな!急いで凡太を運ぶぞ!」 氷河・紫龍・瞬「ああ!」 *沙織の凡太に対する感情が「命の恩人」になりました。
[472]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:14:25 ID:??? 〜グラード財団療養所〜 星矢「どうだい先生……凡太の奴は?」 星矢達の迅速な運搬で、凡太はそれからまもなくグラード医療所に運び込まれた。 医師「ああ……良くはないな。全身打撲に何カ所かの骨折……」 沙織「そんな、では……」 青ざめた表情で医師の言葉を聞く沙織。 医師「いや……しかし、幸いにと言っていいのか、それだけで済んだと言うべきか、命に別状はなさそうです。 応急処置もしてありましたし……無論、しばらくは絶対安静ですが」 瞬「そうですか……」 その言葉に、ほっと息を吐く瞬。 紫龍「あんな高さの崖から落ちたんだ、むしろ幸いと言うべきか……」 氷河「がらくたみたいな鋼鉄聖衣も、少しは役に立ったのかもな」 星矢「おい、がらくたは酷いぞ」 凡太の命が無事と分かり、星矢達も少し緊張を解く。
[473]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:15:32 ID:??? ヒカル「おい!凡太の奴死にかけてるんだって!?」 星矢「あっ、ヒカルさん」 シャイナ「大丈夫なのか!」 美穂「まさかこんなにすぐ逝ってしまうなんて……はかない人でした」 と、そこへ、連絡を受けた女性陣がどやどやと現れる。 医師「君たち、病院ではもっと静かに……」 その様子に渋い顔をする医師。 シャイナ「そんなことより凡太の容態はどうなの?まさか死んだりしていないわよね?」 美穂「どうなんですか?凡太さんに死なれてしまうと……」 瞬「ええ、重症には違いないですが、取りあえず大丈夫だそうです」 星矢「100m以上もある崖から落ちたのに、あいつも大概頑丈な奴だな」 ヒカル「そうなのか……それは良かった。あいつには言いたいことが山程あるからな」 シャイナ「まあ……肩を並べて戦った奴が死ぬのは寝覚めが悪いからね」 星矢達から凡太の容態を聞き、女性達三人も取りあえずほっと息を吐いた。
[474]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:17:05 ID:??? 沙織「それで……凡太さんは今?」 しかし、その中にあって、沙織一人は緊張の面持ちを崩さない。 医師「ええ、今はもう病室の方へ……気胸などもないですし、まあ骨折はしていますが、それは寝て治すしかないですから」 沙織「では……」 医師「今は痛み止めだけ打って寝かせてあります。明日には目を覚ますでしょう…… 目を覚ました後の方が、痛みで辛いかも知れませんが……」 瞬「あっ、それじゃあ、今日は僕が凡太君に付き添おうかな。また白銀聖闘士が来ても困るし……」 医師の言葉を聞き、瞬が自ら付き添いに名乗り出る。 星矢「そうか、その方が良いかな」 ヒカル「こら星矢、何で瞬だけに任そうとするんだ?お前も一緒に泊まって交代で付き添いなさい!」 星矢「えっ?で、でもおれ、付き添いの仕方なんてわからねぇし……」 紫龍「仕方もなにも、何かあったら医者を呼べば良いだけだ……そうだな、瞬一人では多人数の敵が来た時対応 出来ないかもしれん。俺も一緒に泊まろう」 氷河「ふむ……そう言うことなら俺も一緒に。なに、寒い寝床は慣れている」 星矢がごにょごにょと言っている間に、紫龍と氷河も付き添いに志願した。
[475]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:18:08 ID:??? 星矢「お前らきったねぇ、良い子になりやがって……」 ヒカル「おまえね……良い子とかそう言う問題じゃないだろ!」 ボカッ! 星矢「いてぇ!」 ごねる星矢の頭を、ヒカルは思い切り殴りつけた。 瞬「ははは……星矢君もヒカルさんには頭が上がらないんだね」 星矢「うっせ!ヒカルさんが暴力的なだけだ!」 沙織「あのっ!」 と、一同が和やかな雰囲気の会話をしている横から、沙織が一人深刻な声で割り込んだ。 星矢「ん、どうしたい?沙織さん」 沙織「凡太さんの付き添い、私一人に任せてはもらえないかしら?」 瞬「えっ、沙織お嬢さんにですか?」 瞬は思わずそう聞き返す。
[476]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:20:07 ID:??? 沙織「ええ……」 シャイナ「お嬢さんが、一人でやるってのかい?」 沙織「……凡太さんがこんな怪我をしたのは、私のせいだもの」 ヒカル「しかし……沙織お嬢さん一人では、何かあった時どうしようも」 沙織「それは……」 星矢「責任を感じるのは分かるけど、一人で背負い込むことはないだろ」 氷河「珍しいな……傲慢なお嬢様がそんなことを言うなんて」 瞬「ひょ、氷河君……これでも最近は少し丸くなったんだよ?」 シャイナ「瞬、それフォローになってないよ……」 紫龍「……とにかく、沙織お嬢さん一人ではかえって心配です、その提案は却下させて貰います」 沙織「……では、せめて皆と一緒に」 珍しく懇願の表情で一同を見つめる沙織。 星矢「う、うーん……どう思う、瞬?」 その表情に困惑し、頭脳労働が苦手な星矢は瞬に助けを求めた。
[477]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:21:09 ID:??? 瞬「そうだね……僕たちが凡太君の付き添いに回ったら、沙織お嬢さんの周りは手薄になるし……」 氷河「それならいっそ、お嬢さんも一緒にいた方が良いか……」 ヒカル「そう言うことなら、私とシャイナも一緒に泊まろう、その方が安全だしね」 シャイナ「ま、しかたないね」 美穂「そ、それなら私も泊まりますよ!一人だけ仲間はずれなんて嫌です!」 星矢「おいおい、結局全員で病院泊まるのか?」 瞬「そういうことになるね……」 紫龍「初めからそうすれば良かったな」 医師「そんな大人数で泊まられると……」 わいわいと騒ぐ星矢達に、医師はおずおずと苦情を言おうとしたが……。 沙織「迷惑なんて、言わないわよね?」 医師「……はい、どうぞご自由に」 資本主義の元働く医師に、オーナーに逆らう力など無かった。
[478]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/04/21(木) 22:22:23 ID:??? そして、星矢達が泊まり込みで凡太の付き添いをするその夜……。 凡太「うっ……うんっ……」 永い眠りから、凡太は目を覚ました。 凡太「こ、ここは……?」 ボンヤリとした目で辺りを見回し、ボンヤリとした頭で今の状況を推測する。 凡太「ベッドの上、それにこれは……点滴?」 自分の腕からのびる点滴のチューブに触れようと、凡太は手を伸ばす。 ズキッ! 凡太「いてぇ!?」 その途端、全身に激痛が走った。 凡太「な……そ、そうだ!思い出した!僕は沙織さんと一緒に崖から落ちて……!」 凡太はそこまで思いだし、はっとする。 凡太「沙織さん!沙織さんは!?」 凡太はシーツをはね除け、勢いよく上体を起こした。 ビキビキビキビキ!
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0ch BBS 2007-01-24