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【黄金世代の】キャプテンEDIT29【黄金週間】
[56]森崎名無しさん:2011/04/07(木) 23:02:34 ID:??? もうだめだぁ…おしまいだぁ…!
[57]森崎名無しさん:2011/04/07(木) 23:03:11 ID:??? コンマ差とは残酷だねぇ
[58]森崎名無しさん:2011/04/07(木) 23:05:44 ID:??? 嘘だといってよバーニィ
[59]森崎名無しさん:2011/04/07(木) 23:06:36 ID:??? コンマ差って大抵悪い方が先来るよなぁw
[60]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/07(木) 23:22:30 ID:??? 新スレ乙です。 また一人伝説の怪人が……DFを軒並み吹き飛ばすヘッダー・ミスターOとは何者。 もう早三年目。黄金世代に本格的に仲間入りを果たした大前君と、その入り口で足踏みしてる雪村コンビの起こす旋風に期待してます。 (このスレでも松山が救われますよーに運命神に小声で祈っておきます)
[61]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/08(金) 00:11:12 ID:??? コンマ差で別れるとは、数奇なことですねー 遅刻癖は最早ダイヤ一族に根付いているのでしょうか? >>60 キャプテン松山さん、乙ありがとうございます ミスターOはイニシャルがOですからねー。実は落田なのかもしれませんよー?(棒) 大前の能力は上がり過ぎた感があるので、逆に無双過ぎてつまらない、なんてことにならないよう 注意していきたいです。雪村はもう一伸びすれば南葛相手にもかなり有利に立ちまわれますねー このスレの松山は、選択を間違わなければ救われる……はず? 今回、長文&ややご都合展開ありです。苦手な方はご注意を ★運命が変わるかもしれない瞬間→ スペード3 =★ ハート・スペード・クラブ → ノーファール。無情にも南葛の猛反撃が始まる…… ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 実況「ファールの判定は……無しっ!」 葵「うぐっ……そんな――」 擦り剥いた膝から血を流しながら、葵はよろよろと立ち上がる。 翼がタックルで掻き出したボールは中里がフォローして前線へ繋ぎ、そしてこれまで沈黙していた長野のヘッドで南葛の追加点。 中原中に訪れた最初で最後の得点機は、儚くも消えた。 … … … ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイっ! 実況「試合終了! 南葛中、11−0の大差で地元中原中を圧倒しました! これぞ正に全国王者の貫録! 彼らの前途には、V3への赤い絨毯が煌めきながら敷かれているのは疑いないでしょう! 負けた中原中も、後半戦には一時、鋭くカウンターでゴールに迫り、せめてもの意地を見せました。 この敗戦を経た彼らにも、未来は明るく微笑んでいることを信じたい!」
[62]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/08(金) 00:12:20 ID:??? アナウンスは勝者の南葛を讃えると同時に敗れた中原にも慰めの言葉を投じる。 だが、それで敗者の心が慰められるとは限らない。 葵「ううっ……ひっく……ぐす……」 中原中選手「泣くなよ、葵……」「お前は良くやったって」「ゴールに向かって走るお前、カッコ良かったぜ?」 井出「シンゴに頼る作戦しか思いつけなかった、俺のミスでもあるんだな。だから、落ち込むのは止すんだな」 葵「でも゛! でも俺、決められなかったんだ! みんなが、みんなが頑張って奪って、繋いでくれたボールを! みんなが信じてくれて、力を貸してくれたのに゛!!」 中原中選手「もういい……」「ほら、立てって。最後の挨拶も、親善試合の内だぜ?」 葵「……うん」 それからのことを、葵は余り憶えてはいない。 南葛の誰かと機械的に握手を交わし、膝の怪我とそれを押してフルタイム走った疲労とでよろけながらベンチに辿り着いた。 そこで―― 森崎「このクズどもがァ――ッ!!」 葵「ひえっ!?」 鼓膜をぶん殴る様な怒声に、意識を現実に戻される。 振り返れば、南葛中の選手たちがキャプテンの森崎に叱責を加えられていた。
[63]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/08(金) 00:13:21 ID:??? 森崎「相手の良いように動かされた挙句、ゴール前まで攻め込ませやがって! なんだあのザマはァ! (もし失点していたら俺の大恥になっていたじゃねーか!)」 井沢「くっ……わ、悪かったよ。あそこで勝負するパスを出せなかったのは俺のミスだ」 岩見「し、静岡に戻ったら、ボールキープも鍛え直す……」 小田「ご、ごめんよ森崎……」 中里「拙者の怠慢、面目次第も無い……」 石崎(クソッ、キャプテンになってから森崎がますます横暴になったぞ!) 高杉(ど、どうにかこの出来事を森崎の失点に変えないと!) 大差で圧勝した南葛のメンバーが、あろうことかその試合の後のグラウンドでミスを責められている。 その光景に、中原中の選手たちは呆気に取られ、ついで、 中原中選手「ぷっ、くくく……」「は、ははは……」「お、怒られてるぜ? あの南葛の選手たちが、俺たちの試合でのヘマで」 笑った。完全な格上、雲の上のチームに、大差で敗れ得点は成らずとも一矢報いた。 その爽快さが、選手たちに痛快な心地を与える。 中原中選手「なんか、俺たちでもその気になればやれるって気がしてきた!」「よーし! こうなったら全国じゃ今日の借りを返そうぜ!」 「ははっ! そりゃいいぜ!」「まずは県予選の突破だな!」 葵「え? え?」 戦争が終わった様な沈痛さから、一転しての陽気なムード。それに乗り遅れた葵が戸惑う姿に、チームメイトたちは更に笑いを加速させる。 きょろきょろと落ち着きない葵の肩を、キャプテンがそっと叩いた。
[64]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/08(金) 00:15:04 ID:??? 中原中キャプテン「へへっ、お前の案に乗っかって正解だったよ。勝てなくて、点さえ取れなかったけどさ。 後半戦のあの一瞬、俺たちは自分なりのサッカーが出来てたよな? ひと泡食わせられたんだよな? あの、南葛を相手に……」 キャプテンが浮かべるのは、今までのただ消化するように部活をこなしていた無気力な顔ではなく、 中原中キャプテン「ありがとよ、新伍。俺さ、この夏が最後だけど……ちょっと本気でボール蹴りたくなったわ」 転がるボールに夢を馳せる、サッカー少年の顔だった。 葵「そ、そんな……俺、ただこのまま負けるだけじゃ悔しかっただけで――」 中原中キャプテン「そこがいい、っつってんだよ。 作戦を変えないで、だらだらとただ負けるまでプレイしてたらさ、きっと中学最後のサッカーまでだらだらし続けてたかもしれない。 お前は今日ゴール出来なかったけどさ……きっと、南葛ゴール目指して突っ込んでったあのプレイは、無意味なんかじゃねえ。 俺らの心には、なんつーか……火が点いたわ」 中原中選手「そうそう! なんかすっげえカッコ良かった!」「トヨタカップとかで見た、南米の選手みたいだったぞ」 「あのドリブル、今度教えてくれよ!」「ばーか、お前足遅いから無理だって」「なにィ!?」 葵「みんな……」 それは他愛のない会話だった。全国のどこかのサッカー部が、試合を終える度に繰り広げるくだらない会話。 だが、そんな会話は今までの、一部活動としてサッカーをしていた中原中には無かったもので。 そして、その中で一人気を吐いて、真摯にサッカーを続けていた葵が、いつか誰かとしたかったことだったのかもしれない。 葵(良かったんだ……仲間を信じて、決して一人で突っ走らないで、みんなでサッカーを出来て良かったんだ!)
[65]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/04/08(金) 00:16:05 ID:??? そんな思いを噛みしめる葵の背に、声が掛かった。 翼「……お取り込み中かな?」 葵「お、大空翼さん!?」 今日の試合、中学生離れした圧倒的なプレイで南葛を大勝に導いた翼。 彼がトレードマークの爽やかな笑みを浮かべて、そこにいた。 翼「あそこで怒鳴ってるヤツの所為で気分悪くしちゃったかもしれないけど、ごめんね? 今日は試合有難う、楽しかったよ」 中原メンバー「あ、は、はい……」「どうも……(楽しかったって……)」 「有難う御座いました……(この人5点も取ったんだよな……)」(もしかして、新手の嫌味? 危うくPKになりそうだったし) (しっ! そう言うことは黙っておけ!) 翼「12番、良いドリブルだったぞ。また会えるのを楽しみにしておくよ(こんな弱小チームじゃ全国には出てこれないだろうけど)」 葵「は、はいっ!」 野球少年が大リーグの四番打者に憧れるような気持ちで、翼の言葉を心に刻みつける。 仲間たちのやる気に少しだけ火が点いて、天上人の様な大スターに声を掛けられる。 ……この日の試合は、葵新伍にとって生涯忘れられない出来事になった。 … … … 大前「それじゃ、帰ろうか」 菱野「はい。思ったより収穫もありましたし、良い小旅行になりましたわ」
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0ch BBS 2007-01-24