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【進化する】キャプテン霊夢2【ウサギたち】
[993]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/03(火) 17:37:47 ID:??? @早苗と白蓮の場合 毎朝の日課である、境内の掃除。基本的に霊夢と早苗が交互に担当しており、今日は早苗の当番の日であった。 早苗「……あれ?」 いつも立てかけているはずの場所に箒がなく、困惑する早苗。 きょろきょろと周りを見渡してみるものの、お目当ての物の姿はない。 早苗「もしかして、霊夢さんが先に起きて掃除しちゃってるとか?」 とりあえず境内の方に向かう早苗。そこにいた姿は、早苗の予想していないものだった。 早苗「……聖さん?」 境内にいたのは、箒を持って優雅に境内を掃除している白蓮の姿だった。 白蓮「あら、早苗さん。おはようございます。お早いのですね」 早苗「お、おはようございます。……じゃなくて、何故聖さんが境内の掃除を?」 白蓮「はい。今は博麗神社にお世話になっている形なので、何かお仕事を手伝うべきかと思いまして。 ……というのは口実で、実は普段からやっていることなので、やらないと落ち着かないんですよね」 ちょっと恥ずかしそうに言う白蓮だが、早苗の思考回路は既におかしな方向へと傾いていた。
[994]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/03(火) 17:38:56 ID:??? 早苗「(こ、これまで私と霊夢さんの二人っきりだった世界に新たな方が参入してくるとは……! こ、これはもしやライバル出現!?そういえばこの間も何かあったみたいですし……。 くっ、まさかここでピーチ姫が出て来るとは!)」 確かピーチ姫って結構年いってたはずだし!とかなり失礼なことを考える早苗。 白蓮「あ、あの、早苗さん……?どうしたんでしょうか?」 早苗の突然の狼狽ぶりに戸惑う白蓮に、早苗はビシッ!と白蓮を指差して宣言する。 早苗「白蓮さん!いつまでも時代はピーチ姫のものではありません! さらわれてばかりのピーチよりも、ヨッシーの方が一緒にいる時間は長いんですよ!」 白蓮「???」 箒を動かす手を止めてきょとんとする白蓮。早苗はそこまで言い切るとふぅ、と息を吐いて、少し気分を落ち着ける。
[995]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/03(火) 17:40:32 ID:??? 早苗「……コホン、それはそれとして、実は境内の掃除はこれまで私と霊夢さんで当番制で行っていたんです。 それで、今日は私の番だったので、箒がなくて探しに来たんです」 白蓮「なるほど、そういうことでしたか。もしや、お仕事を横取りしてしまったでしょうか……?」 心底申し訳なさそうに言う白蓮に、早苗は何だか自分が悪いことをしたような気持ちになってしまう。 いや、別に掃除くらいだから大したことはないのですが、とポリポリと頬を掻きながら考える。 早苗「い、いや、そんなことはないですよ。せっかくですし、私もお手伝いします」 白蓮「そうですか?ありがとうございます」 ニッコリと裏のない表情で微笑む白蓮。 早苗「(うう、宝船の異変の時も思ったけど、この人何かやりにくい……)」 そんなこんなで、結局二人は一緒に掃除することになったのだった。 後に、この中に霊夢も加わることとなるのだが、それは先の話。
[996]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/03(火) 17:42:35 ID:??? Aナズーリンとウサギ達の場合 一方、別の場所ではナズーリンがウサギ達に絡まれていた。 今日は特に練習もなく、特別な仕事がある訳でもなかったので、たまにはのんびり過ごそうかと 考えていたナズーリンだったが、突然ウサギ達が大挙して押し寄せてきたのだ。 ウサギB「ねー、できないのー?」 ウサギC「色々探せるんでしょい?」 ウサギD「お宝ー!」 ウサギK「たからー!」 ウサギA「私のフラグを見つけて!」 ウサギE「10以上が出るサイコロを見つけて!」 心「え、えっと、ウサギAちゃん、Eちゃん、それは難しいと思うよ?」 ナズーリン「……だから、何度も言うが、私はダウザーであって、目的のものを探すことは出来るが、 何の指針もなくお宝を探せと言われても、無理だ」 自己紹介の時に自分のことをダウザーと紹介したが、何処をどう間違って解釈したのか、 気がつけば「幻想郷に隠れたお宝を探しだせる妖怪」という風に変形された情報が伝わっていたようだ。
[997]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/03(火) 17:45:01 ID:??? ナズーリン「(な、何とかしなければ……そ、そうだ!この大人しそうな子ならきっと冷静な意見を!) き、君はどう思う?確か心だったっけ?」 ナズーリンは何とかこの状況から脱する為に、ウサギ達の中では一番大人びてそうな心に意見を求める。 だが、大人びているとは言え、心も10歳の子供であることに変わりはない。 心はちょっと照れくさそうにはにかみながらも、はっきりと言う。 心「……えっと、私もお宝探ししたいです」 詰んだ。その一言にナズーリンの中で何かが切れた。 半ばやけくそ気味にナズーリンは叫ぶ。 ナズーリン「……分かった、分かった!じゃあ見つかるかは分からないが、 今日一日付き合ってやろうじゃないか!」 ウサギ達「やったー!!!」 その言葉に対して、ウサギ達は歓喜の声を上げる。こうして、今日のナズーリンの予定は宝探しに決まったのだった。 そんなこんなで結局ナズーリンは一日中ウサギ達に付き合わされる羽目になった。 何とかそれらしい物を探し当てて、ダウザーとしての意地は示すことには成功したものの、 慣れない肉体労働(一日中歩き回り)をした為、クタクタになってしまったことは言うまでもない。 ウサギ達は見つけた宝物(のようなもの)に大喜びだったが。 ナズーリン「(やはり私には子供の相手は荷が重いな。こういうのはご主人の方が得意なんだが……。 ……まあ、喜んでもらえたようだし、たまにはこういうのもいいか)」 疲れ果てはしたが、たまにはこういう一日も良いかと思うナズーリンなのだった。 ナズーリン「(……本当にたまに、だが)」
[998]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/03(火) 17:46:12 ID:??? Bプリズムリバー三姉妹と妖夢の場合 ジャーン!!! ルナサ「……ふう、今日はこんなものか。メルラン、暴走するのはもう少し抑えた方が良いぞ」 メルラン「ご、ごめんなさいー。でも、お姉ちゃんが抑えてくれるでしょ?」 リリカ「姉さんも姉さんで自分の演奏に集中しちゃう時あるけどね……」 パチパチパチパチ 突如聞こえてきた拍手に「ん?」と振り返る3人。 妖夢「あ、お邪魔でしたでしょうか?」 たまたま三姉妹がライブの練習をしているところに居合わせた妖夢が、 演奏が一段落ついたのを見計らって声を掛けたらしい。 ルナサ「いや、丁度一息ついたところだ。聞いていたのには気付かなかったが」 妖夢「相変わらずお見事な演奏でしたね。 そういえば、最近はライブは余り行っていないのですか? 前は結構頻繁にこちらでライブをしていたと思うのですが」 メルラン「そういえば最近あっちではやってないわねー」 リリカ「サッカーの練習に結構時間を使うようになったからね」 ルナサ「回数自体は減っているが、ライブ自体は行っている。太陽の畑や紅魔館などでな」
[999]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/03(火) 17:47:41 ID:??? 妖夢「なるほど……でも、今の皆さんの最大のステージはフィールドの上なんじゃないですか?」 その言葉に3人は一瞬呆気に取られた、という表情になるが、次の瞬間全員大笑いし始める。 妖夢「え、わ、私何かおかしなこと言いましたか?」 思わぬ反応に戸惑う妖夢。いち早く立ち直ったメルランがその反応にまた少し笑う。 メルラン「アハハハハ!確かにそのとおりよねー!お客さんたくさんいるし!」 ルナサ「ふふふ……確かにそうだな。まさか妖夢に言われるとは思わなかったが」 リリカ「ちょっと格好つけてみた感じ?」 妖夢「し、失礼な!」 そんなこんなで、実は普段から会う機会の多かった4人は世間話に興じるのだった。
[1000]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/05/03(火) 17:48:53 ID:??? C霊夢とリリーWと空の場合 一方、こちらは霊夢とリリーWと空の3人。 この3人は特別何かをするという訳でもなく、境内でのんびりとお茶を飲んでいた。 霊夢「はぁ〜」 リリーW「ほぉ〜」 空「……二人ともじじくさいよー?」 霊夢「良いじゃない、減るもんじゃないし」 リリーW「お茶が美味しいですね〜」 空「若さが磨り減ってるような……」 ベギャア! 空が言い終わらない内に、霊夢のチョップが良い角度で空の頭に炸裂する。 空「……痛いー」 リリーW「……痛そうです〜」 霊夢「余計なこと言うからよ。それよりも、あんたは飲まないの?冷めちゃうわよ」 空「あ、飲む飲む!」 リリーWは中々に渋い趣味らしく、お茶も普通に飲めるようだ。空はまだ苦くすると飲めないようだが、 霊夢が何度か入れているせいか、少しずつ慣れてきているらしい。こうして、霊夢の幻想郷お茶計画は進行していく。 「「「ほぉ〜」」」 結局、3人揃ってじじくさい溜息を吐くことになるのだった。
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0ch BBS 2007-01-24