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【しばし】ファイアーモリブレム29【別れの時】
[743]森崎名無しさん:2011/04/23(土) 18:55:33 ID:??? >>742 あのシーンを見せれば森崎との支援が一発で解消されるの間違いなしだよなwwwwww
[744]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/23(土) 20:15:15 ID:??? >Dいえ、今のところは同等でしょう。どちらが本当のエースに成長するのか楽しみです。 森崎「いえ、今のところは同等でしょう。どちらが本当のエースに成長するのか楽しみです。 彼らふたりが切磋琢磨してさらに成長したとき…全日本は優勝を狙えるチームへと進化すると俺は思います」 新田「(俺と日向さんが同等の評価!?3年前はベンチで燻っていることしかできなかった俺が…!)」 日向「(新田ごときと…いや、今の新田は俺の『変化』の力で大きく因果を変えたいわば『別人』だ。 クク…森崎の言うこともあながち間違いじゃねぇ。だが…… この俺が比べられる存在、それはただ一人、俺自身だということを……いつか思い知らせてやらねぇとな)」 見上「…なるほど。全日本ユースの将来にそこまでの期待の念を抱けるようになったのならば 今回の企画は大成功と言ってもいいだろう。さァ、話はこれでおしまいだ。 あとは各自体の管理を怠らないように、午後の自由時間をゆったりと過ごせ」 片桐「ああ、そうそう。森崎、お前にはもう少し話があるから残るように」 ここで一旦解散となり、選手やスタッフたちは宿舎の方へと戻って行く。 控え室に残ったのは片桐とその妹の陽子、そして見上と森崎の4人である。 見上「…さて。わざわざ残ってもらったのには訳がある。 おそらくお前が一番気にしており、興味がわく話題だ」 森崎「…キャプテンについての相談ですか」 片桐「この試合に勝利して正GKの座を守り、多くの選手に自身の存在を示すことが出来た今、 もはやお前のキャプテンの座はほぼ決まっただろう。…よほどの運が悪く無い限りはな」 陽子「突然の心変わりって人間にはよくあることだからね。一応過度の期待は禁物ってことだけ言っておくわ」 森崎「はぁ……で、話はそれだけですか?」
[745]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/23(土) 20:16:22 ID:??? 見上「話はもう一つある。このワールドユース大会後のことだ。 お前はこの約3年間、アカネイア大陸で過ごしたことで体力、精神共に著しく成長した。 しかし、残念ながらアカネイアのサッカーの歴史は今まさに始まったばかりだ。 プロクラブもなければ、お前をさらに屈強な選手へと導く存在もいない。 …そこで、お前には来季からは別の海外リーグのクラブへの契約を約束させたい」 森崎「海外クラブ…ですって?」 片桐「本来の予定であったパルメイラスも、かなりの良待遇でお前と契約を結びたいと申し出ている。 さらに今の日本サッカー協会の力をもってすれば、南米は勿論、欧州の一流クラブにもお前の名を売ることが出来るだろう。 …もちろんこれはワールドユースでの一定の活躍がなければ流れてしまうかもしれんが」 陽子「プロクラブでさらに鍛えて、そして目指すは全日本A代表としての国際大会の初優勝! 長年の夢であるワールドカップでの世界一の栄光を掴むために、あなたの力が必要なのよ」 森崎「(そうか……確かに全日本がほんとうの意味での世界一になるためには俺の力は必要不可欠。 そのためにもプロのクラブでさらに腕を磨き、新たなライバルたちと凌ぎを削らなければならないのは分かる。 だけど……だけどそれは……)」 それはアカネイア同盟軍と、そしてマルス達との別れを意味することでもあった。 もちろん今回の特別試合のように一定期で交流をすることはできるかもしれない。 しかしプロクラブでの試合や、アカネイア側の都合のことも考えれば―― 森崎「(ついにこの時が来ちまったんだな……あいつらとの――別れの時が)」
[746]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/23(土) 20:17:46 ID:??? 目を瞑るだけでこれまでの長い戦いの思い出が蘇ってくるようだ。 パルメイラスの練習コートかと思いきや海賊の根城に迷い込んだのがそもそもの始まりだった。 あの時はまさか意図的に自分がアカネイア大陸へ送り込まれていたのだとまったく気づきもしなかったが。 アベルとの出会い、そして戦闘。互角の技を見せ合った後、森崎はアリティア騎士団の副隊長へとマルス達に迎え入れられる。 タリスの海賊の討伐。薬欲しさに金で雇われたカシムも、ここで運命的な出会いを果たしていた。 サムフース山では盗賊ジュリアンやシスターレナが仲間に加わり、紅の剣士ナバールとも出会った。 オレルアンでの激闘、そしてマルスがニーナ王女から『ファイアーエムブレム』を受け取ったあの頃。 まだ森崎の中には野心が溢れていた。いつか彼を出しぬき、自分がこの軍の頂点へと成り上がってみせるのだと。 森崎「(あの頃からだっけな。自分の周囲の人間の感情に振り回され……そして俺自身の意識も変わり始めたのは)」 自分の判断ミスでオレルアン騎士団を全滅へと誘ってしまったことへの後悔。 重騎士ロジャーと友情を育むも、目の前で失ってしまった悲劇。 歳の離れた兄のように信頼し、戦場では最も頼りにしていたはずのオグマの死。 他にも自分が守りきれなかったもの、そして自分を守ってくれたものとの様々な出会いと別れを経験し、 自分中心の考えで生きてきた森崎の心は、徐々に仲間の大切さ、共和が生み出す強さを覚えていく。 森崎「(アカネイアでの日向との戦い。アリティアカップの激闘。そこでようやく俺は知ることになった。 このアカネイア大陸での冒険が、全て日本サッカー協会の手によるものだったと。 そして……若林の手によって、中山たちが苦しんでいることを知らされた)」 そこからの森崎は、かつての親友を救うためにとひたすら実力をつけることに心血を注いだ。 しかし『超森水』と『べじいた』による過度の成長の反動が、森崎本来の成長を阻害し続ける。 この障害を取り除くため、森崎は己の中に眠っていた『星』の力をついに開放させる。 自身を、そして周囲の者を『進化』させるその力によって、森崎たちアカネイア同盟軍はより強固に成長した。 ついにはドルーア帝国を見事打ち倒し、アカネイア大陸に平和の光を取り戻したのである。
[747]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/23(土) 20:19:08 ID:??? 森崎「(この試合に勝ち、俺は仲間と力をあわせる強さの存在を証明することが出来た。 そして俺の中に眠る『進化』の力の存在もようやく俺自身が理解できた。 アベル、マルス、新田…それだけじゃない。これまで俺に関わってきた全ての存在が…… そしてなによりも俺自身が、本来の才能とは比べられないほどの成長を遂げることができたんだ)」 これからも、自分はこの『星』の力で前へと進み続けるのだろう。 次々と立ちはだかってくるであろうプロのライバルたちを持ち前の気力と努力と知力で打ち負かし、 そして夢を果たすのだ。日本のワールドカップ優勝という儚い、しかし決して叶わないものではない… 自分たちの信じる気持ちを失うことさえ無ければ、その手で掴むことが出来る夢を――。 森崎のプロクラブの移籍先については、ひとまずワールドユース大会後に詳しく煮詰めることに落ち着いた。 宿舎へと戻ることを命じられた森崎は、スタジアムの渡り廊下にて見覚えのある顔に出会う。 森崎「お前は……シューマッハ」 シューマッハ「…久しぶりだな。モリサキ。アリティアカップ以来か」 森崎「たしかお前はデンマークの選手だったよな。…偵察か何かか?」 シューマッハ「そう思ってくれても構わん。…それより、少し話をしないか。 アリティアカップでのお前の相談を聞いたんだ。構わないだろう?」 森崎「あ、ああ……別に構わないが」 過去に心身ともにボロボロの自分の悩みを聞き入れ、答えを出してくれた恩もある。 森崎はシューマッハと共にスタジアムの観客席へと足を運んだ。
[748]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/23(土) 20:20:11 ID:??? 森崎「で、どうだった?見たんだろ、俺達の試合を」 シューマッハ「ああ……最後までどちらが勝つか分からない、まさに接戦だったな」 森崎「総合力では俺達が優っていたが、やはり個々の能力ではまだまだ差があった。 あの翼の撃ってきた『サイクロン』を、俺が2度も止められなければ負けていただろう」 シューマッハ「…そうだな。お前が身を呈してゴールを守ったことで、確かにお前のチームは勝ったのだろうな」 森崎「…なんだよ、煮え切らないような言い方しやがって。素直に喜んでくれねぇのか?」 シューマッハ「……モリサキ。お前は将来プロのサッカー選手を目指しているんだよな?」 とつぜんのシューマッハの質問に、森崎は一瞬キョトンとしたがすぐに言葉を返す。 森崎「ああ。まだ移籍先は決めていないが、おそらくどこかの海外クラブでさらに自分の腕を磨くつもりだ」 シューマッハ「……ならば、今のうちに警告しておくべきか。 モリサキ。お前のあのゴールポストを利用したセービング…… 傍から見ていても分かる。かなり体に犠牲を強いる危険な技だろう」 森崎「……ああ。だが、自分の体のことは自分がいちばん分かっている。 過酷なアカネイアでの生活が、俺に強靭な体を鍛えさせてくれたみたいでな。 背中も腰も、強くぶつけた頭も、とくに問題はなかったよ」 シューマッハ「今はそれでもいいだろう。だが…プロとなればそこまで安易な考えは持てんぞ。 連戦に次ぐ連戦が、いずれお前の体を滅びの道へと落とすかもしれない。 …前に俺の言ったことを覚えているか?無茶な特訓や訓練をして、 選手生命を棒に振った選手を俺は知っている、と」 森崎「…………」
[749]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/23(土) 20:21:12 ID:??? シューマッハ「お前に一つ教えたいことがある。俺の『ミラクルウォール』の正体だ」 そう言うとシューマッハはベンチから立ち上がり、フィールド内へと飛び降りる。 森崎もそんな彼の後を追うようにフィールド内へと飛び降りた。 シューマッハ「…お前はあの『サイクロン』を止めるためにその 『頑張竜セービング』を開発したらしいな」 森崎「ああ。GKとして代表に選ばれなくなった若島津の想いを引き継いだんだ。 俺の瞬発力とあいつの知識と経験が融合し、俺はこの究極のセービングを開発したんだ」 シューマッハ「プロの世界ではさらに強力なシュートを撃ってくる選手もいるだろう。 ……その度にお前は新たな技を開発し、対策を考えていくつもりか?」 森崎「へ?そりゃあそうだろう。ゴールを決められるのは嫌なのは当然だ。 今の俺には止められなくても、いつか必ず防いでやるさ。そのための努力は惜しまない」 自信満々に応える森崎に対し、シューマッハは悲哀を帯びた顔で、ゆっくりと口を開いた。 シューマッハ「……その昔、お前と同じように全てのシュートを止めるためにとあらゆる技を研究している男がいた。 あるものは、自らの身体を高速回転させることで強力なシュートに対抗しようとした。 また、あるものは分身するかのような高速移動で相手のシュートコースを減らすことを極めようとした。 ……たしかに彼らのセービング技術は飛躍的に高まった。しかし…… その選手たちの技は身体に大きな負担をかけすぎていたんだよ」 森崎「……そいつらはどうなったんだよ」 大体予想は付いていた。何よりもシューマッハの泣きそうな顔がこれから語られる残酷な結果を物語っているのだから。
[750]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/23(土) 20:22:31 ID:??? シューマッハ「プロの道を諦め、志半ばで夢を挫折したよ。 これまでサッカーに生きてきた彼らからしてみれば…『死』と等しいことだっただろう。 …俺はそんな彼らの経験や技術を聞き、その中で自分なりの最適な動きを研究した。 その研究結果が『ミラクルウォール』だ。必要以上に体に負担をかけず…… 愚かなGKたちの夢のかけらを奇跡という名の壁で隠しながら飛ぶ……そんなセービングなのさ」 森崎「愚か…だと?」 シューマッハ「だってそうだろ!あいつらは……ジャイッチやラシンは…! シュート一本を止めるためだけに、自分の夢を…プロになるという夢を犠牲にしたんだぞ!」 これまで実年齢では考えられないほどの冷静で老練な青年と思っていたシューマッハが、初めて歳相応な感情を爆発させた。 シューマッハ「お前も少し考えてみるといい。自分の目指す夢とはいったいなんなのかを。 お前の夢は全てのシュートを止めることか?それともプロクラブで一流の選手となることか? 活躍して大金を稼ぎ手に入れることか?母国に世界一の栄誉を与えることか?」 森崎「……俺の夢……俺は……」 これまでぼんやりとでしかイメージしてこなかった自身の夢。 幼い頃は、ただ漠然としたプロのサッカー選手になる、といったものしか想像することができなかった。 しかし、いま森崎はプロのサッカー選手という夢を既に掴みかけているのだ。 問題はその先だ。夢を叶え、新たな夢を考えるその時。 マルス達が平和を手にし、アカネイア大陸にサッカーを根付かせるという夢を語ったことがある。 自分には、彼らのような『夢の先の夢』はあるのだろうか? 自分はプロサッカー選手となり、次はいったい何を目指していくべきなのか? それは実際にプロとなってから考えても遅くはないことかもしれない。 だが、シューマッハは今の森崎の答えが知りたいようだった。 無茶なセービングで選手生命を失った仲間たちのようにはなってほしくないという彼の気遣いは確かにありがたい。 森崎は口を開いた。長き戦いを終え、そして新たな戦いの場へと踏み出そうとしている自分自身の道を示すために。
[751]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/23(土) 20:24:14 ID:??? ☆どうしますか? A俺はどんなシュートも止められるGKになりたい。 B俺は世界一のGKになりたい。 C俺はプロクラブで一流の選手になりたい。 D俺は日本をワールドカップで優勝させたい。 E俺はとにかく伝説を作りたい。 Fその他(好きな台詞をお書きください) 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[752]森崎名無しさん:2011/04/23(土) 20:29:27 ID:u3PYuLyg D
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