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【暗黒から】ファイアーモリブレム30【英雄へ】
[366]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/04(水) 03:53:44 ID:??? ニーナ「ふふ、そんなにかしこまらないでミディア。 何だか寝付けなくて。久しぶりにあなたとゆっくり話がしたいの」 ミディア「恐れ入ります。…ところでボア殿はまた懲りずに婚姻の話を?」 ニーナ「ええ。確かに国のことを思えば、私の体に流れるこのアカネイア王家の血を絶やすわけにはいきません。 父様や母様。多くの兵士たちが命がけで守ってくれた……私の使命は分かっているつもりです」 ミディア「だとしてもあのマルス王子をアカネイア皇帝の座に推薦するとは…デリカシーがないにもほどがありますよね」 ニーナ「暗黒戦争を率い、ファイアーエムブレムを携え勝利を飾った英雄王…… ボアの気持ちもわかります。彼が私のもとへ来ることになったのならば アカネイアの威信は天へも登るものとなりましょう。 宗主国として、各国の民をいち早く安心させるためには最適なことかもしれません。でもそれは……」 ミディア「それはさすがに困りますよね。なんといってもマルス王子にはシーダ王女がいるのですし。 噂では既に婚約を結び、復興が終わった暁にはアリティア王への即位とともに婚姻を行うらしいですしね」 ニーナ「あ……そ、そうね。そうよ。マルス王子にはシーダ王女がいるのですから。 ボアは昔からそういった女性への心配りが足りていなくて困っているのです……」 ミディア「(ニーナ様…?もしやニーナ様の心の中には……まだあのグルニアの黒騎士が……)」 ニーナ「ミディア。私たちは確かに平和という大きな光を手に入れることができました。 ですが、それは多くの犠牲の上で手に入れたものであることを忘れてはいけません。 そう……忘れてはならないのです。それが――この炎の紋章を持つ者へ課される『アルテミスの宿命』なのですから」 ミディア「はっ……。 (かの英雄アンリも、互いに愛し合っていたアルテミスとは結ばれることのなかった逸話… 私も……アストリアを失うことは運命だったとでも言うのかしら……)」
[367]森崎名無しさん:2011/05/04(水) 03:54:32 ID:??? 中山→ スペードK + タックル52+(?????+5)=
[368]森崎名無しさん:2011/05/04(水) 03:56:33 ID:??? KかJOKERじゃないとだめなところでちゃんと引くとは
[369]森崎名無しさん:2011/05/04(水) 03:56:56 ID:??? バビントン怪我したなwwww >バビントン「どいてよ。邪魔しないで。怪我しても知らないよ?」 これがフラグだったとは
[370]森崎名無しさん:2011/05/04(水) 03:59:53 ID:??? まあ、バビ様はれいせ…じゃなかったセイレンちゃんとイチャイチャすればよろしいw
[371]森崎名無しさん:2011/05/04(水) 08:20:09 ID:??? ルナティックレッドアイズを持たぬ者にはわかるまい……
[372]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/05(木) 00:47:17 ID:??? >>368 抜かれると失点のピンチでしたからね。グッジョブです。 >>369 すみません。中山の『シャドータックル』の発動カードはダイヤ・ハートの間違いでした。 >>370 JOKERの効力でイスラスとバビントンはストーリー掘り下げ&彼女持ちとさせていただきました。 ちなみにオランダマネージャーのシャルさんとアルゼンチンマネージャーのセレインさんには元ネタがあります。 シャルは観客席にいた某ポーランドの選手の名前の一部から、セレインは某外伝のヒロインを参考にさせていただきました。 バビントンスレの再開、そして発展をモリブレムはひっそりと願っています。 >>371 ちなみに外見が似ているだけなのでうさ耳は生えてませんし空も飛べません。 ============ バビントン→ クラブK + ドリブル59+(?????+5)=73 ※三すくみが関与せず数値の低い中山のカードが3倍 中山→ スペードK→39 + タックル52+(?????+5)=96 【攻撃側】−【守備側】 ≦−2→中山がボールを奪う! バビントン「(足が羽のように軽い。ボールが磁石のように吸いつく。 ツバサやディアスはいつもこんな気持ちよくボールを蹴っているのかなぁ)」 夢見ごこちで舞い上がるような良い気分でバビントンはドリブルを続ける。 だが、スピードを増していく動きに比例していくようにバビントンの中性的で整った顔は痩けていた。 中山「(分からない…有名なクラブで司令塔を務めることが出来るだけの君がどうしてこんな力を……)」 中山は焦点のあっていない淀んだ瞳でこちらを見てくるバビントンの姿を憐れみながら、あの日のことを思い返す。
[373]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/05(木) 00:48:54 ID:??? BJから辛い現実を突きつけられ、途方にくれていた中山は後輩の山森に心ないことを言って傷つけてしまう。 その自責の念の苦しみから逃れるように、南葛高校を飛び出し、街道を駆けていく。 中山「(俺はもうあの頃の輝きを取り戻すことは出来ないのか。 森崎や翼たちのように世界へ挑戦し、一流の選手が眺められる景色を見ることはもう出来ないのか)」 そして悩みに悩んだ挙句、BJから紹介されている肉体改造専門の病院を訪ねようとする。 だが、直前になり体が震える。これまで多くの負担をこの平凡な体に施してきた。 その反動により自分は選手生命を失いかけ、辛いリハビリを強いられることになり、 そして今、二度と栄光を掴むことが出来ないという絶望を背負われてしまっているのである。 中山「(BJ先生のおかげで俺が努力を怠らなければ普通の選手としてならば活躍出来る保証はあるんだ。 その際は全力でバックアップしてくれると約束もしてくれている。 俺は……感謝こそすれ、BJ先生を恨むことなんてできるはずがないんだ。……でも……)」 彼ならば自分のこの悩みをなんとかしてくれると期待していたのも事実であった。 そしてその期待ももろくも崩れ去った今、彼が頼れる人物はもはやこの病院の中にいる医者しかいないのだ。 中山「(だが……もしも失敗したらどうするんだ?肉体改造に失敗し、二度とボールが蹴れない体になってしまうかもしれないんだぞ?)」 親からもらった大事な体を使いものにならないものにしてしまうかもしれないという恐怖。 もう一度フィールドに戻り、一流の選手として友と共にボールを蹴りたいという欲望。 次々と海外遠征を成功させ、プロへの階段を順調に登り続けているチームメイトたちへの嫉妬。 平均より少し背が高いだけという中山の平凡な体に、泣き出したいくらいの負の感情が凝縮していく。 そして……そのとき扉は開かれた。自分の手で扉を開けたのか、それとも勝手に開いたのかは覚えてはいない。 だが、その先の見えない闇の中のトンネルの奥に僅かに見える小さな光は、 絶望に打ちひしがれる中山にとっての唯一の希望に思えたのである。 中山「(病院にしては随分薄暗くて湿気があるところだなぁ。それに医者の姿も見えない……)」 ぽん。
[374]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/05(木) 00:50:04 ID:??? 中山「ひっ…!?」 キョロキョロと建物の中を進む中山に、突如背後から手が伸び肩へと置かれる。 ????「ようこそ……お主が来るのを待っておったよ。ずっと……ずっとな……」 おおよそ医者には見えない黒いローブに身を包むシワだらけの老人に、中山は個室へと案内される。 中山「では、その『闇のオーブ』の力を使えば俺も以前の才能を取り戻せるんですか!?」 ????「取り戻す…というのは少し違う。もともとお主には恵まれた才能など皆無じゃった。 新たに力を手に入れるといったほうが正しいじゃろうて」 中山「……はい」 その黒いローブの医者から伝えられた一言に中山は一瞬顔を輝かせ、そして沈ませた。 残酷な一言が心の奥に突き刺さる。やはり自分には元から優れた才能があったわけではなかったのだ。 ????「お主の気持ちはわしにも分かる。どれだけ努力を重ねたとて、決して天性の才能を持つ者には敵わない。 一切の評価をされず、暗い闇の中で影の存在として生き続けるしか無い…お主の抱える苦しみはわしにも分かるよ」 不意に暖かな口調に変わる医者の言葉に、中山は心を落ち着かせていく。 言葉のとおり、きっと彼も自分やそれ以上の苦労を重ねてきたのだろう。 中山「それでお聞きしたいのですが、具体的にどうやってその力を使えばいいんですか?」 ????「ああ。それは単純じゃ。お主が心の中で強く念じればいいだけじゃ。 望む気持ちが強ければ強いほど、発揮される力も大きくなっていく。 しかし、ここで一つ注意が必要じゃ。大きな力を使うにはそれ相応の燃料が必要になってくる。 身の丈に合わぬ、己の器を度外視した力はその身を滅ぼしかねん事を覚えておくことじゃ」
[375]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/05(木) 00:51:49 ID:??? 中山「……大丈夫です。俺は多くは望みません。ただもう一度友人と一緒にフィールドに戻って… 一流の選手にしか眺めることの出来ない世界の舞台から見る景色を見てみたい。それだけです」 ????「(くくく……分かっておらぬな。人の持つ『欲望』というものはそれこそ無限に沸き立つ泉のごとく溢れ出るものじゃ。 たとえその夢がかなおうとも、いずれそれ以上の欲望が生まれてくる。現に…… 新たな力を手にした瞬間、お主は思い描いたはずじゃ。ただ一緒に試合に出るだけではなく…… その友人の助けになりたい。力となりたい、とな……)」 中山は黒ローブの医者に礼を言うと、意気揚々と南葛高校へと戻っていった。 契約書と共に飲み込んだ『闇のオーブ』のかけらが体の中から熱を生み出す。 その熱は弱さを打ち消し強さを生み出す。もう何も怖くはない。恐れるものなど無いのだ。 中山「よしっ!やるぞぉ!まずは中高一貫で全国大会V6達成を目指すぞぉぉぉぉっ!!」 やる気充分に暮れなずむ夕日に叫びながら去っていく背中を、闇の中から眺める人影がいた。 先ほど中山に闇のオーブのかけらを渡した黒ローブの医者、そして彼に力を貸し与えられし若者である。 ????「ふぇふぇふぇ…健気なものじゃのう。いずれはお主のために命さえ投げ打つかもしれぬぞ。あの若者は。 止めなくてよかったのかえ?お主の……親友ではなかったのか?」 ?????「……力を得るにはそれ相応の犠牲が必要ってことさ。アンタの台詞だぜ?」 ????「ふむ。スターライトによって失ったわしの体はこの『闇のオーブ』の力なくして形成できぬ。 そして精神体という不安定な存在となったお主のその仮初めの体もそうじゃ。 じゃが、この欲望にまみれた世界からは、若く、それも活力に満ちたエーギルが容易く手に入ることじゃろうて。 わしらが本格的に活動できるようになるのも時間の問題といったところじゃろう」 ?????「ああ。その通りだな。俺の周囲の人間だけでも常識をひっくり返したような狂った連中ばかりいた。 きっと世界中にはもっともっとアンタの力を欲する奴らがわんさかいるはずさ。 それに……中山に関してはもう一つ、重要な仕事を任せるつもりさ」 ????「ほう……?」
[376]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/05(木) 00:53:33 ID:??? ?????「俺は絶対に全てを取り戻してやる。あのまがい物の精神を消し去って俺の本来の体を手に入れる。 そのためにはどうしてもやっておかなくちゃならないことがあるんだよ」 ????「ふむう……そうじゃな。ガトーに導かれし星々の守られたあの者の存在も我らの野望には厄介じゃ……」 ?????「まぁ見てな。俺がどうやってこの腕一本でのし上がってこれたか、ちゃーんと証明してやるさ、ガーネフの爺さんよぉ」 ガーネフ「くくく…楽しみにしておるぞ、超モリサキ……いや、ラムカーネよ! 忌々しきアンリの末裔共よ、つかの間の平和に酔いしれるが良い。 真の支配者に相応しき存在は誰なのかをいずれ、思い知らせてやるわ……ふぇっふぇふぇっ……」 ラムカーネ「俺がこれまで築き上げたものをそう簡単に渡しはしねぇよ。 絆だの信頼だの不抜けた感情を持ってしまった『偽物』なんかに……俺は負けねぇ!!」 中山「(有名クラブで活躍できるだけの才能と運が備わっているくせに……! どうしてその力を身に付けている!その力は……俺のようなものにこそ相応しいはずなんだ!!)」 ゴワッ…ズッシャアアアァァァッ!!バシィッ!! バビントン「なっ……なんでだよ!なんでボールが奪われるんだ!なんで!?」 放送「ここで中山くんがボールを奪った!闘志あふれる見事なスライディングタックルです!」 中山「(ぐっ……足が急激に重くなった!?たったこれだけのプレイですら俺にとっては高望みな欲望だとでも言うのか…?)」 決勝トーナメント準々決勝にて敵の司令塔の華麗なドリブルを強烈なタックルで止め見事にピンチを防ぐ。 頭の中で今自分が起こした行動を整理し、中山は小さくため息を付いた。 中山「(…………高望み、なのかもな。だけど、俺はそれでも――)」
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0ch BBS 2007-01-24