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【暗黒から】ファイアーモリブレム30【英雄へ】
[909]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/23(月) 22:33:11 ID:??? ☆どうしますか? A中山の腕を払いのける B中山のツボ押しを甘んじて受け入れる 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[910]森崎名無しさん:2011/05/23(月) 22:38:37 ID:lIhcKi9k B 破滅のツボはなあ、シリアスに考えたら完璧に森崎が悪いもんなあ。 まあ、ギャグ時代の話をシリアス時代につないでる以上、 こういう矛盾点というか、目をそらしている部分はあるよねー。
[911]森崎名無しさん:2011/05/23(月) 22:39:28 ID:VpGexgLs B 二部のステダウンの原因かな
[912]森崎名無しさん:2011/05/23(月) 22:45:17 ID:??? 受け入れて罪滅ぼしになるかは分からないが 綺麗な森崎になるなら過去の清算はしていきたいな
[913]森崎名無しさん:2011/05/24(火) 00:48:20 ID:??? どうかな、こんな作られた状況で甘んじるなんて罪滅ぼしにならない展開かも 読めん……
[914]森崎名無しさん:2011/05/24(火) 01:01:56 ID:??? 若林の帽子が気になる
[915]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/24(火) 22:51:32 ID:??? >B中山のツボ押しを甘んじて受け入れる 指が動く。腕が動く。今ならこの腕を動かし中山の腕を払いのけることが出来る。 破滅のツボを押されずに済む。ようやく取り戻した自分の力を失わずに済むのだ。 これからの輝けるプロサッカー人生のために、はやく行動を起こさなくてはいけない。 頭の中ではそれが分かっているはずなのに、一刻も早く腕を払わなくてはいけないのに。 森崎「できない……できるわけがないよ……」 自分の行為がここまで中山を追い込んでいたことを知り、森崎は涙を流していた。 今まで一番の親友だと笑顔で語りかけていた裏で、ここまで恨まれていたことに嗚咽が止まらない。 森崎「すまない…中山……俺が……俺が悪かったんだ……。 お前が苦しむ原因を作ったのは俺だったのに…俺はそんな大事なことからずっと目を逸らし続けて… それなのに一番の親友みたいな顔で接して……俺は、俺はお前になんてことを……!」 決して彼を貶めようとして取った行動ではなかった。だが結果を見れば間違いなく自分が中山を闇に堕としてしまったのだ。 恨まれてしまってもおかしくはない。それでも中山は自分に対して健気に接し、守備で貢献してくれた。 その優しさが余計に後悔を際立たせる。やり直せるものならやり直したいと願わずにはいられない。 ラムカーネ「(……おもったよりはやく諦めたな。だが、これで中山は……)」 ガーネフ「(ふふ……光を失いかけた生命が慟哭しておる…… いいぞ。その調子だ。星の加護を受けたその男の力を無に帰すのだ!)」 森崎「(俺は許されないことをした。……中山がそれで満足してくれるのなら……俺は……)」 森崎は一度上げかけた腕を力なく落とし目をつむった。指先から青白い光も掻き消える。 覚悟はできている。たとえこれで自分が中山のように力を失うことになろうとも。 自分のやってきた咎を精算出来るというのならば、甘んじて罰を受け入れてやる。 そう決め込んだものの、やはり震えは止まらない。恐怖で口の中がカラカラに乾く。
[916]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/24(火) 22:52:43 ID:??? 中山「……だい、じょうぶ、だ」 森崎「なか、やま……?」 突如聞こえてきた中山のか細い声。途切れ途切れの呟きに森崎は耳を傾ける。 中山「おれ、が……まも、るから……もり、さきが……よわく、なても…… おれ、が…つよ……くなて……まもる……か、ら……」 ああ。そうか。中山は俺に恨みを晴らしたいわけではなかったのだ。 彼のこれまでの守備を見ていれば自ずと分かることだった。 中山は森崎と一緒に試合に出ることを望んでいた。そしてその願いは 森崎の助けとなりたいという、親友を思う気持ちが産み出したものだった。 そこから現れる感情は怨みや妬みなどではない。ただ深き友情の心。 森崎「(中山……ありがとうな。そして……すまなかった)」 中山の心に触れられたことで、恐怖心が一瞬で立ち消える。 たとえ力を失ったとしても、それは中山の悪意によって起こったことではない。 かつて自分が中山に対して行動を起こしたことが彼を救おうとしたときのように。 彼が自分に対する好意によって起こってしまったことなのであれば―― 許せる。耐えられる。立ち上がれる。諦めないことだけは昔から得意だったのだ。なんてことはない。 森崎は再び腕を持ち上げる。だがそれは中山から逃げ出すために上げられたものではない。 大事な親友の願いを助けるため……そっと中山の細い腕へと添えるために上げられたものだった。 森崎「お前ひとりに無理はさせねぇよ。俺が一緒にやってやるから」 中山「……もり、さ、き……すま、ない……」 森崎「謝るのはこっちの方だっての。……これでおあいこだ。もう気にすんな」
[917]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/24(火) 22:54:24 ID:??? 中山「…………」 中山の目からあふれた涙が森崎の手に落ちる。 氷のように冷たい中山の腕とは比べものにならないほど、その涙は暖かかった。 そして、森崎はそのぬくもりを感じながら、自分の首筋に中山の指をゆっくりと押し当てるのだった。 ドスッ!! ガクッ!ビシシシ……! 僅かな痛みと大きな充実感に包まれ、森崎は意識を失った。 ガーネフ「…浅ましい奴じゃ。一時の感情に流され、折角の大きな力を失いおった…」 ラムカーネ「どんな動機だろうと、そんなの俺の知ったこっちゃ無い。 だがこれで奴から奪った星の力で中山はかつての素質を取り戻せる。 そしてさらなる強力な闇の力を行使できるようになるはずだ。 こいつも嬉しいだろうよ。自分の犠牲によって 大事な『親友』を大きく成長させることができたんだから」 医務室に森崎と体を寄せ合い、倒れたまま動かない中山の体を持ち上げ、ラムカーネは抑揚のない声で呟く。 ラムカーネ「まぁ……もしも俺がこいつの立場だとしても……いや、そんな憶測は無駄なことか」 ガーネフ「ところで……どうもお前さんに来客があるそうじゃ」 ラムカーネ「なに?」 どかどかと複数の人間が駆け込んでくる慌ただしい足音が響いたと思った瞬間、医務室の扉が勢い良く開け放たれた。
[918]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/05/24(火) 22:55:39 ID:??? バンッ!!ダダダダッ!! 数人の喧騒が響く。その音を聞き、真っ暗なまどろみの中に漂っていた森崎の意識は少しだけ覚醒する。 何処か懐かしい影が見える。その影は何か白いものを手に取り、弓をつがえると矢を放つ。 光のない真夜中のような視界の中でも、その矢の軌跡は眩い光に包まれていた。 森崎「(光……)」 その光は暖かかった。ラーマン神殿で手に入れた『光のオーブ』に似た穏やかな光。 怒りや恐れ、妬みなどのどす黒い感情が洗われるような暖かな光。 だが、その光はあまりにも眩しすぎて目を開けることは出来なかった。 そして再び森崎の意識は閉じられる。側で共に横たわる中山の感触を感じながら。 ラムカーネ「おい……ガーネフの爺さん……魔力をくれ…… さっきからまた体がボロボロ崩れ落ちてきやがるんだ……」 ブラジル市街を這々の体でかけずり回るガーネフの後を、ラムカーネは足を引きずりながら苦しそうに付いて回る。 ガーネフ「おうおう、随分派手にやられたものじゃのう。 これはお主の実体を作るにはかなり時間が必要じゃわい」 ラムカーネ「ちくしょう……この俺があんなヤツに遅れをとるとは…… せっかく奴から元の体を取り返すチャンスだったのに! かき集めた『星』の力もこれじゃあ全然足りてねぇ!」 ガーネフ「安心せい。既に種まきは終えておる。後は収穫の時期が来るのを待つだけじゃて」 ラムカーネ「ふん……まぁいいさ。手駒は充分に集まった。 中山を取り戻すことができただけでもよしとするか。 いずれチャンスはやってくる。その時まで……せいぜい首を洗って待っていやがれ」
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0ch BBS 2007-01-24