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【群雄割拠】ツバダンUH【始まりました】
[996]TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/11(日) 00:25:53 ID:??? リビングに入るとすでに英子の両親がソファーに腰掛けていた。 母親「いらっしゃい。英子がいつもお世話になっております」 英子の母親が立ち上がり、高杉に向かって挨拶をする。高杉も慌てて返事を返す。 高杉「は、はじめまして。英子さんとお付き合いさせていただいております、高杉と申します!」 父親「まあ、掛けたまえ」 英子の父は高杉にソファーに座るように勧める。その表情からは感情を窺うことは出来ない。 高杉(座れということは悪い感情は抱いていないってことだよな?そう思い込んでおこう) 高杉は「失礼します」と言ってソファーに座る。その横には英子がピタリと腰掛ける。 父親「キミはサッカーをやっているんだろう?」 高杉「あっ、はい!南葛高校で3年間レギュラーでした!」 父親「小学校の頃からやっているだろう?」 高杉「はい!英子さんに聞いたんですか?」 父親「いや、知り合いの息子さんがキミと同じ年でサッカーをやっていてね。昔、付き合いで試合を 観に行った時、キミもいたことを思い出してね」 高杉「え!?」 小学生の頃から老け顔だったことが、英子の父親の記憶と現在の高杉をつないでいた。
[997]TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/11(日) 00:39:27 ID:??? 高杉「知り合いの息子さんっていうのは俺……じゃなかった、僕のチームメイトですか?」 父親「そうだよ。GKの若林くんだよ」 高杉「!?」 この瞬間、高杉には自分の計画が崩れていく音がハッキリと聞いた。憎き若林を、菱野家の権力で 実家ごとどん底に叩き落すという計画が。 高杉(まさか、英子さんの父親が若林の親父さんと顔見知りだったなんて。しかも、仲がいいとは) これでは、若林家をぶっ潰してくださいなんてとても言えない。完全に高杉は手詰まりとなった。 父親「実は、英子は若林くんと結婚させたいと考えていたんだ」 英子「そんな話はやめてください、お父様」 父親「はっはっはっ。昔の話だよ。今の英子には高杉くんがいる。英子が見初めた人なら安心だ。 私は英子を信頼している。それに、大学の後輩になるというのも嬉しいことだ。いいかい、 高杉くん。英子を泣かしたらただじゃおかんよ。菱野家の権力をフル稼働して、日本に いられないようにしてやるからな」 英子「やだ、お父様ったら。高杉くんが本気にしちゃうじゃない」 父親「おや、私は本気だが?」 この後、高杉は菱野家でどのような会話をし、いつ、どうやって家に帰ってきたのか憶えていない。 ただ分かっていたことは、自分の計画が完全にダメになったこと。そして、英子とは絶対に別れる ことが出来なくなったということだ。
[998]TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/11(日) 00:51:12 ID:??? 数年後、高杉は英子(容姿レベル:ダイヤA)と結婚した。その彼の元に1通の手紙が届いた。 高杉(手紙……若林からだ!?) 若林からの手紙には、高杉への溢れんばかりの感謝の気持ちが書かれていた。英子の父が言った とおり、若林は英子の許婚候補だったらしい。若林がドイツにサッカー留学したのは英子から 逃げるためでもあったのだった。 高杉(それが本当だとしても、それをその女の旦那に言うか?) 若林は本当に高杉に感謝しているらしく、これからは日本代表に参加した時は高杉の下に就き、 言うことに従うとまで書いてあった。 高杉(う〜ん……最初の予定からはだいぶ狂ったけど、若林が俺の下に就くということで復讐は 完了したってことだよな) そして、高杉もまた若林に感謝していた。 高杉(若林への復讐心から、英子さんを利用しようとし、サッカーも勉強も努力した。おかげで 学歴もついたし、今ではJリーグのチームに入ることも出来た。そして、何より……) 今では高杉は英子を心から愛していた。ちょっと個性的な顔つきだが、見慣れれば愛嬌があるし、 とても優しい。何より、感覚が合うらしく、いっしょにしてとても楽しいのだ。 高杉「まあ、最後に愛は勝つってことだな」 〜HAPPY END〜
[999]TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/11(日) 00:59:41 ID:??? ということで、キャプテン高杉はこれで終了です。 見切り発車だったため、プロットも設定も何もなく、さすがに難しかったです。 完全に手詰まりになってしまい、このように中途半端な終わり方になってしまったこと、 私の未熟さ、不手際さと反省しております。 キャプテン高杉を応援してくださったみなさま、申し訳ありません。 『もうひとつの〜』や『キャプテン羽田共』はコンセプトのようなものがあり、 スラスラ書けたんですが、今回のは高杉を主役にってだけだったので厳しかったです。 今後は、きちんとしたものが書けそうにない時はスレ末連載なしで、ギリギリまで本編を 更新しようと思います。 では、このスレも最後までお付き合いいただき、ありがとうございました! みなさんの応援が私の元気の源です!!
[1000]森崎名無しさん:2011/09/11(日) 01:22:41 ID:??? 乙でした! KIYOTA DUNK 次スレ… …じゃなくて TSUBASA DUNK 次スレ http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1313857254/l50
[1001]1001:Over 1000 Thread このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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0ch BBS 2007-01-24