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【恋色】キャプテンEDIT32【クリアボム】
[791]森崎名無しさん：2011/05/20(金) 21:15:03 ID:??? ★水守の練習→ ハート2 =★
[792]森崎名無しさん：2011/05/20(金) 21:16:58 ID:??? 水守特訓の引き弱すぎじゃないか？
[793]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/05/20(金) 22:23:02 ID:??? >>792 ソウルブロック習得の対価でしょうか？ 高杉「神は言っている……これ以上強力なＤＦは必要ないと……」 森崎「お前、それ自分が代表落ちしたくないだけだろ？」 ★大前の指導→ ダイヤ9 =★ ★水守の練習→ ハート2 =★ 9+2=11 … 11〜15→タックル、パスカット、ブロックが+1。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 大前「うーん……どうも今日は動きが悪いな、水守」 どことなく足の具合を気にしている様な素振りの水守に、大前は一旦指導の手を休める。 水守「す、すみません。どうにも今日は足に違和感があって――」 大前「やっぱりそうか。さっきからそれを気にしてばっかりって感じだもんな」 水守「――本当に申し訳ありません」 大前（霧雨との練習試合で痛めた個所だもんな。紫さんがあの後治療してくれたけど、やっぱり人間って生き物だし。 機械みたいにすぐ万全にとは行かないか） 大事な試合前でもあるし、成果も無という訳でも無い。 ここは大人しく、後はコンディションを調整する程度の練習に留めることを決めた大前だった。 ※ 水守のタックル、パスカット、ブロックが+1されました ※
[794]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/05/20(金) 22:24:26 ID:??? 〜試合会場〜 一方その頃、県大会の試合会場では各校をふるいに掛ける一回戦の試合が行われていた。 まず、勝った方が二回戦で鳴紋と戦う一回戦第一試合。 安宅「……退屈だな。一本もシュートが飛んでこないじゃないか」 対戦相手Ａ「ぜえ、ぜえ……」 対戦相手Ｂ「ま、毎回毎回全力で引きこもりやがって……」 対戦相手Ｃ「浪野中のしているのはアンチフットボールだ！ サッカーへの冒涜だ！」 安宅「ふん。そんなことは、せめて俺にセービングさせてから言うべきだな」 ガッチリと守備を固めてまったく相手の攻撃を通さない浪野中。 観客もあくびを噛み殺しながら見守る退屈な試合は、後半終了間際に攻め疲れた相手から1点をもぎ取った浪野の勝利で終わる。 菱野「シュート数21対3、支配率74対26……これでも勝てる辺りが、浪野中の恐ろしさですわね。 もっとも、それで鳴紋中や清栄クラスにも同じことが出来るか、と言えば疑問ですが」 モブ部員Ａ「……俺らはさらっと支配率とか計算できちゃう貴女が恐いです。はい」 モブ部員Ｂ（後はこれでおまじないに凝るのをやめて、コーチでもそれなりの成果を出してくれればなあ） 菱野「サイドに動ける選手が一人育って、ＤＦに二人ほど有力な選手がおられるようですが、それ以外は概ね去年と同じですわね」 手元のノートにさらさらとデータを書き連ね、最後に『問題無し』とサインをして締めくくる。 そんな菱野の様子を、随行する部員たちは呆れたような表情で見るばかりであった。 と、そこへ、
[795]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/05/20(金) 22:25:42 ID:??? モブ部員Ｃ「た、大変です！ マネージャー！」 菱野「あら？ 貴方は確か、別会場の試合を観に行っていた――」 モブ部員Ｃ「は、はいっ！ 忠賢と赤口の試合を偵察していたんですけど、大変なことになっているんですよ！」 別会場を偵察していた一年生部員が、血相を変えてやってきたのだった。 菱野「――赤口中が優勢だったのですか？ その程度なら想定の範囲内だと思うのですけど。 あの8番の方やキャプテンの武居さんも、県レベルでは相当な選手ですし」 モブ部員Ｃ「そ、それだけじゃないんですって！ 赤口中のあの女、とんでもない実力者だったんですよ！」 … … … 忠賢中選手Ａ「くそっ！ どういうキープ力しているんだコイツ！ くねくねと妙な動きしやがって！」 早苗「……これぞ守矢神社伝統の巫女の反閇（へんばい）を利用した歩法っ！ 名付けてモリヤステップです！ 常識に囚われない動きを見切れますかーっ！？」 実況「赤口中・東風谷くん、凄いキープ力だ！ 独特な動きと間合いの取り方で相手ディフェンスを寄せ付けません！ 彼女がボールを持てば、忽ち中盤は赤口中の支配下だーっ！？」 踊る様な不思議なリズムで繰り出される早苗のフェイントに、忠賢中の選手たちは文字通りまるで手も足も出せなかった。 タックルは空を切り、反則覚悟で伸ばした手も宙を掴むのみ。 忽ち三人、四人と抜かれていき、ついにはラストパスを上げられてしまう。 早苗「それっ！ 頼みましたよキャプテンっ！」 武居「ふっ、任せるがいい早苗さんっ！ 見よ、忠賢中！ 神に仕える巫女の力をっ！」
[796]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/05/20(金) 22:26:56 ID:??? クルンっ。 ゴールに背を向けた状態から、赤口中キャプテン・武居はダイレクトにボールを蹴りに行く。 忠賢中ＧＫ「こ、これは噂に聞くオーバーヘッド――」 武居「これがオレの巫女サマーソルトだァ！」 忠賢中ＧＫ「――オーバーヘッドと何が違うの！？」 ピィイイイイイイイイイイイイイイイっ！ 実況「ゴォォォォォルっ！ 赤口中、前半3分先取点っ！ マネージャーから選手に転向した東風谷くんが単独突破を図ったかと思いきや、美しく変貌したキャプテン・武居くんが華麗に決める！ 女性選手二人のガールズパワーが炸裂だーっ！」 観客「み、見たか今の？」「ああ。凄く綺麗な生足だった……」「バッカ！ 何見に来ているんだっ！」「シュートのことだよ！」 「いや、それ以上にあの緑色っぽい髪の子の突破が凄くなかったか？」「緑色っぽいというか、色っぽい……」「お前、もう帰れ」 忠賢中選手Ｂ「く、くそ……女だからって甘く見ていたぜ」 忠賢中キャプテン「みんな！ もう油断はするな！ これ以上、恥を掻かされて堪るか！」 早苗「ふふふっ、油断しようとしまいと同じことです。 この半年特訓してきた私たちが、実戦でどこまで動けるかのデータを取りつつ、神の国への引導を渡して上げましょう！」 忠賢中選手Ａ「なにそれ、こわい」 忠賢中キャプテン「怖気づくな！ なあに。そんな強がり、すぐに同点にしてひっぺがえしてやるよ！」 無理にでも強気を取り戻してキックオフし、攻め寄せる忠賢中。 しかし、その意気は報われることが無かった。
[797]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/05/20(金) 22:28:09 ID:??? 早苗「カーットっ！ この程度のパス、通しはしませんっ！」 忠賢中選手Ｂ「なにィ！」 忠賢中キャプテン「落ち着けっ！ さっきみたいに突破される前に、囲むんだ！」 早苗「そう来ることはまるっとお見通しでしたっ！ しかし、なにも赤口中の中盤は私一人ではありませんよ？」 囲み潰される前に素早くサイドにボールを渡す早苗。パスを受けたのは、 下原「いあいあっ！ 早苗さん御自ら託して下さったボール、確実に前線へ繋ぐのだっ！」 実況「ボールを預かるのはサイドの8番、下原くんっ！ 昨年の秋季地区大会では鳴紋戦でも独自の存在感を出していた選手です！ 見目麗しい女性選手が目立つ赤口中ですが、どっこい男子も負けてはいないぞ！」 赤口中選手Ｃ「し、しまったっ！？」 下原「あーうーっ！」 8番・下原が蹴り出したボールは、不規則に芝の上をバウンドしつつ前線へ。 そしてそこに滑り込むのは、再びキャプテンの武居。 忠賢中ＧＫ「低い球か！ だが、あのオーバーヘッドでないなら、女のシュートくらい――」 武居「オーバーヘッドではない！ 巫女サマーソルトなのだ！ それと、言ってる傍からまた油断しているぞっ！」 ザザザっ！ 芝を焦がす勢いで滑りながら、武居の右足が閃く。 武居「今度は巫女スライディングシュートだァ！！」 忠賢中ＧＫ「――ぬわーっ！？」
[798]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/05/20(金) 22:29:17 ID:??? ピィイイイイイイイイイイイイイイイイっ！ 実況「ご、ゴールっ！ 赤口中、試合開始から10分も経たない内に追加点っ！ 今度は素早いインターセプトからのパス回しで華麗に決めたーっ！ このチーム、見た目だけではないっ！ 今年は実力も本物かーっ！？」 忠賢中キャプテン「な、なんだよ……ウチはまた噛ませ犬なのか？」 早苗（ふふふ。このペースだと、あのお二柱だけでなく、私の必殺シュートも温存できそうですね……） ……結局、その後も試合は赤口ペースで終始し、５−１で文句無く一回戦を突破。 忠賢中の得点は、やけくそ気味のロングボールから獲得した1点のみで終わった。 … … … 菱野「……成程。あの元マネージャーの方、本物の実力者でしたか」 モブ部員Ｃ「え、ええ。あの存在感、まるで全国区の選手みたいでした。キープ力にパス精度、それに守備力。 ハッキリ言って周りの選手とは段違いでしたね。どちらかといえば攻撃よりみたいですけど」 菱野「それでも忠賢中が1点をもぎ取れるということは、最終ラインの守備力自体は大したことがないということでしょうね。 元々の地力自体は下位レベルでしたから。しかし、清栄と氷潤に続いて要注目の有力校が出てきましたわね」 モブ部員Ｂ「他にも中部中学が今年は強いって噂ですしね」 モブ部員Ａ「組み合わせ的に、準決勝で当たるのはそのどっちかか……」 菱野「……今後はその二校にも注意を払って偵察しましょうか。それでは、次は三回戦で当たるだろう氷潤の試合を見ませんと」 モブ部員たち「「ラジャーっ！」」
[799]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk ：2011/05/20(金) 22:33:32 ID:i7fUQAnU 無判定パートばかりの上短い投下時間でしたが、今回はここまでです 次回には何とか浪野中戦まで持って行く予定となっています 今回の描写（というか技名？）で早苗さんの互換元が分かった方もいらっしゃるかも？ それでは今回も拙作にお付き合いいただき、ありがとうございました
[800]森崎名無しさん：2011/05/20(金) 22:50:31 ID:??? 武居っていつ美人になったんだっけ？ 下原はそのうちケロケロ言い出しそうw 乙でしたー
[801]森崎名無しさん：2011/05/20(金) 23:42:14 ID:??? 神の国〜の下りは髭のお兄さんのパイロットかｗｗｗ黒歴史が来るぞｗ
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0ch BBS 2007-01-24