※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【決勝の】Another-C_5【先にあるもの】
[159]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/20(金) 17:54:06 ID:??? > E 「お前はこれから『できるわけがない』というセリフを4回だけ言っていい。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 近付く三杉に対してフロントの方が先に声をかけてきた。 これは三杉にとって期待通りの行動である。 フロント「おはようございます、お客様。」 三杉「おはよう、朝早くからご苦労だね。」 フロント「ええ、仕事ですからね。」 三杉「ふぅん・・・ああ、その通りだ。 これは君の仕事だったね。 なにせ君は・・・・・・“ホテルマン”だ。」 フロント「む・・・・・・お客様、その呼称をお使いになるとは只者ではありませんね?」 三杉「フフ、今は落ちぶれているけれど、これでも数々の一流ホテルを見て来ているからね。 ホテルマンという存在は数あるサービスマンの中でも、最高峰だと心得ているつもりだ。 そして・・・。」
[160]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/20(金) 17:56:14 ID:??? 続く言葉の為に、三杉はわざわざここで溜めを作った。 ちょっとした演出がもたらす効果を、彼は理解に修めているからだ。 三杉「そしてホテルマンは、自分の仕事にプライドを持っている事も知っている。」 フロント「・・・恐れ入ります。」 この言葉に相手は仰々しく一礼したのだった。 おそらく彼にとって最も嬉しい言葉の一つに違いなかった。 三杉は心の中でガッツポーズを決めた。 これは舞台で言えば、所謂つかみはOKという状態である。 さあ本題はここからだ。 三杉「ところで・・・君は伝説のホテルマンと呼ばれた人物を知っているかい?」 フロント「伝説のホテルマン・・・。 もてなしの国 日本で誕生した、アジア初のエグゼクティブ・コンシェルジュの事でしょう。 残念ながら名前以外の事は存じ上げておりません。」 思った通りの回答だった。 伝説と呼ばれる人物の名前くらいは知っていても、そこはアジアの一国の人間の話。 イタリアの地で詳しい事を知り得るのはなかなか難しかろうと思ったのだ。
[161]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/20(金) 17:57:43 ID:??? 三杉「その人物が話していた“ホテルマンの心得”を僕は知っている・・・知りたくは無いかい?」 フロント「なっ・・・!」 フロントは一瞬だけ仰天を表情で表し、そしてすぐに平静を取り戻した・・・少なくとも表面上は。 しかしそれはプロのホテルマンとしての矜持がそれをさせただけであった。 落ち着き払った仕草を保ちながら、フロントは頷いて三杉の言を肯定した。 三杉(フッ、いい反応だな・・・熱心で優秀なホテルマンだという事が判るよ。 これで条件は全てクリアされた・・・後は決まった通りに勧めるだけ。) その平静もこれで終わりと言わんばかりに三杉は顔を伏せて笑った。 もはや鍵は自分の手に渡ったも同然・・・そう確信したのである。 そして三杉は打った、死活となる一手を。 三杉「これから君に伝説のホテルマンの心得を教えるが・・・その前に言っておく事がある。」 フロント「はい・・・!」 三杉「君はこれから『できるわけがない』というセリフを4回だけ言っていい。 いいかい、4回だよ。 」 フロント「・・・? ・・・はい。」 僅かに戸惑いの間を持たせたが、フロントは三杉の言葉に了解した。 彼はこの日、ホテルマン人生で最大の衝撃を受けることになる。
[162]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/20(金) 17:58:51 ID:??? すみません、一旦ここまでとします
[163]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/20(金) 20:10:05 ID:??? 三杉「伝説の人物が口にした“ホテルマンの心得” それは・・・」 フロント「それは・・・?」 三杉「『Noと言わない』ことさ・・・。」 フロント「なっ・・・!」 フロントは絶句した。 彼の想像とは全く異なる答えだったからなのは言うまでも無い。 ホテルマンにとって目指すべき頂点、夢・・・エグゼクティブ・コンシェルジュ。 日本人にしてその地位、いやクオリティ登り詰めた人間の言葉が・・・ フロント(Noと・・・言わないこと、、だと!?) 三杉(さあ、今の時点でも一流に近いホテルマンよ・・・ 君は伝説と呼ばれた人物の言葉に従うか、それとも抗うか?) その表情には全く映らないフロントの動揺。 だが三杉には彼の心の動きが手に取るように判っていた。
[164]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/20(金) 20:11:40 ID:??? 三杉(フッ、人の心はその左目を見れば判る・・・・・何故ならば左目は右脳に直結する器官だからだ。 感情を司(つかさど)る右脳の情報を隠す事は何人(なんぴと)にも出来やしないさ。) 右目は感情の抑圧、左目は感情の解放・・・三杉は医学と心理学が融合した理論で相手を見透かしていた。 そして彼はその動揺にもう一つの振り幅、スカラーを与える。 三杉「では君にお願いがある・・・50X号室の鍵を貸してくれないか?」 フロント「お、お客様の部屋は・・・52F号室と存じておりますが・・・」 三杉「ああ、正解だ。 しかし僕が要求している鍵に間違いはない。 もう一度言おう・・・50X号室の鍵を貸してくれないか?」 フロント「・・・・・・!」 先着で ★フロントの回答→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《Joker》 「Yes, your highness.(御意でございます)」 《それ以外》 「できるわけがない!」
[165]森崎名無しさん:2011/05/20(金) 20:12:11 ID:??? ★フロントの回答→ ダイヤA
[166]森崎名無しさん:2011/05/20(金) 20:56:02 ID:??? 三杉流の息抜きかこれw
[167]森崎名無しさん:2011/05/20(金) 21:08:04 ID:??? 決勝前になにやってんねんw
[168]森崎名無しさん:2011/05/21(土) 13:03:21 ID:??? やべぇ・・・おもしろすぎるw
[169]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/21(土) 16:32:05 ID:??? どもー。 すみません、更新滞っています。 が、この週末もあまりやれません。 なんかレントゲンで謎の影が映りやがりまして。 いやあ、三杉が決勝前に一体何やってんの、って感じですけれど… 寝起きドッキリは皆さんが選んだ選択肢ですからねwww
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24