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【決勝の】Another-C_5【先にあるもの】
[309]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/29(日) 19:51:36 ID:??? 三杉「過去は過去だ。 それは君の歩みの妨げになってはならない。 ユヴェントスの事は忘れろ、ミハエル。 あのチームは君の才能を利用しただけだ。 かのロベルト・マッツォとの関係と同じ…人としての繋がりはユヴェントスにはない。」 ミハエル「むっ……」 三杉「あのチームは平凡になった君を持て余すだろうって、君自身がそう思っていたのだろう? チームメイトだって同じ…『気の毒だ』と、目を合わせなくなるかもしれない。 ユヴェントスの選手達は君の天才的ドリブルを間近で見せられ過ぎているからね… サッカー選手としてしか、彼らは君と繋がっていない…… いや…バティンは違うかも知れないか…」 スター軍団呼ばれ、世界中から有力選手をかき集めるユヴェントス。 その光と影は、三杉にミハエルの取り巻く環境を容易に想像させていた。 只一人、既存の思想には決して縛られないバティンという男だけを例外にして。 ミハエル「……」 ミハエルは押し黙ってしまった。 図星であったのだろうか? 自分の技術が失われただろう事と、チームからの放出がほぼ確定事項だと言う事と… 万が一つに残留出来たとしても、仲間達は自分を憐れんで近寄らなくなるだろうという事を。 目の当たりにしたくない落差と言うものが現実には存在するのである。
[310]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/29(日) 19:52:36 ID:??? ミハエル「フフン…キミはそうではないと言うのですカ……?」 三杉「僕達は…最初から何か通じ合うものがあった筈だ…!!」 力なく笑うミハエルに対し、三杉は力強く言い切った。 赤面するようなバカバカしい思い込みかも知れない話だったが…それでも言い切った。 三杉「嫌悪を抱いて、敵視して…ぶつかり合うのに時間も手順もいらなかった…そうじゃないか? 才能だけでなくパーソナリティーにも感じあった…違うか?」 教会で初めて顔を合わせた時の敵意と畏怖を思い出した。 彼から憎まれる理由は解らなかったが…それ以上に三杉は彼を嫌いにはなれなかった。 むしろ好意を抱いていたと言える。 その理由さえ今も判ってはいない。 ただ三杉の口からは、関を切ったように言葉が流れ出ていった。 三杉「僕にとって、君と戦ったユヴェントス戦は初めて試合に出た時のように楽しかった。 君にとってもそうであった筈だ。 そうでなければ…。」 これ以上は言葉が出なかった。 そう…どんなに理由付けしたところで、どんなに状況に流されていたって… 闘う二人にとって思う事は一つ、シンプルなただ一つ『こいつに勝ちたい、負けたくない』である。 そんな原初の感覚が、ミハエルとの勝負でだけは感じられたのだ。
[311]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/29(日) 19:54:04 ID:??? 黙ってしまった三杉のことをミハエルは見ていたが… やがて彼も、フッ…と(ようやく)柔らかい笑みを浮かべて呟いた。 ミハエル「……そうだったかも知れません。」 三杉「………!」 三杉はハッと顔を上げた、自分の言葉がミハエルに伝わってくれたのかと思って。 ミハエルの方は何やら気恥ずかしく思っているのか、目を合わせないで続ける。 ミハエル「ファケッティのパスより。 カルバリョのマリーシアより。 バティンのシュートより。 今まで会った誰よりも、君のプレイは切れていた。 見てて楽しかったですよ。」 『そして何より。』 …と、ここで言葉を切り、ミハエルは三杉に目を合わせて言った。 ミハエル「君のなんだか胡散臭いくらい美しいオーバーヘッドが大好きでしたよ…それは認めます。」
[312]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/29(日) 19:55:15 ID:??? ミハエル「ボクはね、キミと言う男は目的のためなら最高の人材を用意して最高の作戦を立てる… 才能がなくなったら真っ先に切り捨てる選択を出来る人物だと思っていました。」 三杉「(そうあるべきかも知れない…特に、僕の目指す道のためには。 だけど…) 心に手綱はつけられない。 そう、これも君と同じ筈だ。」 ミハエルと三杉は、いつの間にか二人して笑い合っていた。 訳が判らないが、遠回りしてここまで辿り着いたような気になった。 思春期特有の錯覚かもと思ったが、別にそれでも構わなかった。 君はボクに似ていると思い合える相手に出会った事に、理屈は欠片も必要なかった。 ミハエル「キミの言葉は意外でしたよ……嬉しかったです。」 三杉「じゃあ…?」 ミハエル「フフン、少し考えさせて貰います。 キミの言い成りになるのは不愉快ですからね。」 三杉「あのねえ……僕h」 ミハエル「明日のパルマ戦、ボクも観ますよ。 フィオレンティーナを応援する事にします。」 三杉「こいつ…フフ」 ミハエル「ハハン」 そうして二人は暫く笑い合ったのだった。 横ではBJが肩を撫で下ろしていたが、二人は気付く事はなかった。
[313]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/29(日) 20:00:18 ID:??? 本日はここまでとします。 一応この日のメインイベントは終了し、後は他の人の描写をちょこちょこ… 間もなく(とか言いつつ1週間後くらいには)パルマ戦に突入となります。 あと今日は最後に判定を一つ。 先着で ★ここでミハエルの飼い猫登場?→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ、ハート》 ニャーンと普通に登場 《スペード、クラブ》 次回までお預け 《JOKER》 ピザを頭に乗せて、人の言葉を話しながら登場 ではまたー。
[314]森崎名無しさん:2011/05/29(日) 20:00:51 ID:??? ★ここでミハエルの飼い猫登場?→ ダイヤ8 猫監督熱烈歓迎
[315]森崎名無しさん:2011/05/29(日) 20:02:21 ID:??? フィオレンティーナのマスコット登場乙w
[316]森崎名無しさん:2011/05/29(日) 22:26:28 ID:??? 『熱烈歓迎猫者』 _、 _、_ ( ,_ノ ) ( <_,` ) / ヽ / .ヽ、 | |36 | | | 14 _、 .| | | | ヽヽ_/ M ヽ | ( ,_ノ` ) | .| | _、_ ヽ (・∀・) /´ (___) | ( ,_」` )∪ ヽ| 19 / ) (_/ ヽ | |_00.(⌒\___/ / | 15 ヽ、\ ~\______ノ| ____| |ヽ、二⌒) \ |\ .| ヽ\..|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | \ヽ、__ .|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| . \ \ || | ̄ ̄ ̄ ̄| ||
[317]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/30(月) 18:05:15 ID:??? 胸が痛いし人気投票の文もなかなか進みませんので、本日の更新を諦めました! ひょひょひょーーー アバ猫さんのニーズも多いですねえ・・・2姉さんの偉業だぁ。 まあ私は猫派ですからね、デビルネコさん共々大好きですよ当然。
[318]森崎名無しさん:2011/05/30(月) 18:41:32 ID:??? お大事に乙です
[319]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/05/31(火) 18:10:53 ID:??? >>314-316 アーバックルの人気に全米が泣いた! >>318 その優しさにスレ主が泣いた! ============================================= > ここでミハエルの飼い猫登場?→ ダイヤ8 > 《ダイヤ》 ニャーンと普通に登場 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こうして2人は語るべき事を全て語り終えた。 三杉の思考は既に半ば未来に向けられており、間も無くこの場から御暇(おいとま)する事を考えていた。 ただ、ミハエルを再び病室で独りにする事には少しだけ抵抗が働いた。 それは三杉が一人の病室は寂しい物と知っており、ミハエルの心情に同期する部分があったからである。 簡単に言えば同情の気持ちが働いていたという事であるが・・・ ニャーン・・・ 三杉(おや、ネコか・・・?) ミハエル「フフン、帰ってきたようですネ。」 ニャーン!(キリッ シュパッ!ズルッ! ドテーーーン! 病室の窓の外から一匹のネコが素早く飛び込んできて・・・。 そして窓枠に足を引っ掛け、派手に転んだのだった。 三杉(鈍くさっ・・・!)
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0ch BBS 2007-01-24