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【決勝の】Another-C_5【先にあるもの】
[536]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/06/13(月) 18:05:33 ID:??? 三杉(こんな所か・・・流石は決勝まで上がってくるチームだ、穴という穴が無い。 あ、そう言えばファンタジスタがスーパーサブとして控えているんだっけか・・・。) (控え)クオーレ:ファンタジスタ。途中出場した際、5分程度はゲームに入って来れない。 多くは不明で予想が立たないが、ドリブルが特徴的で脅威になり得るらしい? 三杉(明日はローマ戦と同様・・・もしかすると、それ以上にハードな闘いになるんだろうな。) 深く深呼吸をして、三杉はもう一度夜空を見上げた。 もう腹は十分に据わっている、どんな相手かも判っている。 三杉「あとは自分のやるべき事を遂行し、勝つだけだ。」 ベンチから立ち上がり、三杉はホテルへの帰路を歩き出した。 明日という日が来るのが待ち遠しい、彼の戦意はもはや十分に高まっていたのである。
[537]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/06/13(月) 18:07:18 ID:??? 一旦ここまでとします。
[538]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/06/13(月) 20:15:36 ID:??? …ガチャリ アルシオン「お帰りなさいコーチ。」 ジョアン「ああ、ただいま。」 昨夜に続いて今宵も帰宅の遅かったジョアンに対し、アルシオンは言葉で出迎えた。 一昨日までと違い、その言葉からは労わりのような念も感じられる。 表情にも薄っすらと笑みが浮かんでおり、沈んでいた様子は微塵も残っていなかった。 ジョアン「気分が良さそうだな、何かあったか?」 アルシオン「いえ、普段通りですけれど・・・?」 このアルシオンの回答に、ジョアンは『はて』と首を傾げるが・・・ 以前の通りと言われれば、まさにその通りであった。 ジョアン(ふむ、この数日が少しおかしかっただけか・・・? やはりユーゴの件でナーバスになっていたのかも知れんな。) アルシオンのここ数日間の異変について、ジョアンはこのように納得した。 心配するような事ではなく、自分自身の中で十分処理出来たのだと・・・ 目の前の少年がまた一つ精神的に成長した物と内心喜び、安心した。 ジョアンはアルシオンに対して一切の疑いを持つ事が無かった。 それほどにアルシオンはジョアンにとって特別であった。 故に、アルシオンが自分に対して嘘を吐く事など、彼は想像した事がなかったのである。
[539]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/06/13(月) 20:17:14 ID:??? **** 夜が明けた・・・コッパ・イタリア・プリマヴェーラ、決勝の日がようやく訪れた。 カードはフィオレンティーナvsパルマ・・・古豪と新鋭の対決である。 ミラン、ユヴェントス、インテル、ナポリなど、トップチームで派を争っているチームの姿は既にない。 まさにセリエAの新しい時代を予感させるカードであった。 実況「さあお待たせしました! 本日遂に決勝戦を迎えました、コッパ・イタリア・プリマヴェーラ。 フィオレンティーナvsパルマの模様をお届けしていきます。 前半押されながらも、後半に怒濤の攻めで突き放して勝利を収めてきたフィオレンティーナ・・・ そして全試合において主導権を握り続けてきたパルマ・・・ さあ勝つのはどちらだ!? 未来のセリエAを引っ張るのは誰か!? この注目の一戦、もう間も無く始まります!」 片桐「いよいよですか・・・。」 賀茂「ああ・・・つっても、貴公子殿への俺達の評価は最早揺るがねえがな。」 片桐「そうですね。 今の三杉は翼と共に全日本の中盤を任せられる存在です。 自由に動き回る翼と、その穴を的確に埋める三杉・・・完璧な中盤です。 これに加えて岬、松山、葵、山森などを場面に合わせて使い分ければ・・・ 全日本でもゴールデンカルテットを組む事が出来るでしょう。」 賀茂「ま・・・奴がWトーナメントの召集を受けてくれればって話だけどな。 審判を受けるのを待ってる気分だぜ、気分良くねえな。」 片桐「大丈夫ですよ、三杉だって馬鹿じゃありません。 全日本の召集を蹴って得な事なんて何一つないですから。」 賀茂「だといいけどな・・・」
[540]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/06/13(月) 20:18:21 ID:??? ヒノ「おぉい、こっちだルーベン!」 ルーベン「うるせえなっ、聞こえてんだから大声出すな!」 アグィレイラ「まあまあそうカリカリするなよ、予選落ちしたからってなあ。」 ルーベン「うっせえ氏ね!」 ヒノ(へへ、ユーゾー・モリサキやツバサ・オオゾラ以外にマシな日本人が居るって話じゃねえか。 ジュン・ミスギ・・・悪の幹部になり得る器かどうか、このオレが見定めてやるぜ!) ジェンティーレ「ギリギリギリ・・・!」 ランピオン「グギギギギ・・・!」 隣の観客(この2人暑苦しいなあ・・・・・・) ジェンティーレ「おい・・・ジノはどうしたんだあぁん!?」 ランピオン「知らん・・・連絡が着かない・・・んな事より!」 ジェンティーレ&ランピオン「ジャッポネーゼむかつく!!!」 隣の観客(UZえええええええええ!!!!)
[541]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/06/13(月) 20:20:14 ID:??? ディッテンベルガ「さてと、どっちが勝つかね?」 イスラス「・・・さてな・・・・・・興味ない・・・」 ディッテンベルガ「興味ない、か・・・。 んじゃ帰るか?」 イスラス「・・・・・・・・・帰らん・・・。」 ディッテンベルガ「そうか。」 フィッツウォルタ(おや、あの2人・・・) 先着で ★他に特筆すべき人物は観客席に居ますか?→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ》 ディアス「おーい、久し振りだなバティン!」バティン「ゲッ、ディアス!?」 《ハート》 ピエール「見せて貰うぞミスギ・・・」 フランシス(あんま強くなっててくれんなよー?) 《スペード》 特に居なかった。 《クラブ》 「さて・・・見せて貰おうか、レベルの低い闘いを。」 まさかオランダからあの人が・・・? 《JOKER》 上記全員+ドイツの方々も観戦!? 試合始まらなくなっちゃうよ!!
[542]森崎名無しさん:2011/06/13(月) 20:22:02 ID:??? ★他に特筆すべき人物は観客席に居ますか?→ ダイヤ8
[543]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/06/13(月) 20:24:40 ID:??? ファンタジスタさんがイタリアくんだりまでやっつ来たところで、本日の更新はお終いっす。 明日はようやく試合開始のホイッスルが聞けるかなあ。
[544]森崎名無しさん:2011/06/13(月) 20:41:58 ID:??? お疲れ様でした
[545]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/06/14(火) 15:06:54 ID:??? >>544 ひゃっほう有り難うございます! ============================================= > 他に特筆すべき人物は観客席に居ますか?→ ダイヤ8 > 《ダイヤ》 ディアス「おーい、久し振りだなバティン!」バティン「ゲッ、ディアス!?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ユヴェントスの若き獅子王、ガブリエル・バティンもこのサン・シーロにやって来ていた。 モダンで変幻自在なサッカーをするフィオレンティーナと・・・ 前時代的ながら、圧倒的な個性がゲームの手綱を握るパルマとの闘いを見守る為に。 バティン(前時代的ではあるが、パルマだって戦術的にはかなり練られているチームだ。 コンセプトやビルドアップの根本が異なってはいてもな。 とは言え・・・) ・・・バティン自身はフィオレンティーナの勝利を望んでいた。 それは自分のチーム、ユヴェントスを彼らが破ったという理由からではない。 言わばバティンのサッカー哲学・信念がフィオレンティーナと同じだからなのである。 何故同じなのかと問われれば・・・彼が以前フィオレンティーナに所属しており、 シュワーボ・アンザーニの教えを受けていたからに他ならない。
[546]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/06/14(火) 15:08:14 ID:??? バティン(元々は信念なんてご大層なモンじゃなかった・・・只の反発だったんだ。 ファン・ディアス・・・ファンタジスタだけを有り難がる母国のサッカーに対して・・・ そして祭り上げられて調子に乗り続けたディアスの奴に対してな。 そんな無軌道な思いに、道筋を立てて導いてくれたのがアンザーニ監督だった。 今では確信を持っている・・・ディアスのディアスによるディアスの為のチームじゃ勝てん。) 今日のフィオレンティーナvsパルマは、そんなバティンの哲学対する一つの回答に成り得る試合だった。 本当ならば自身がこの場に立ち、自身でその事を証明してみせたかった。 運命という物が決まっているとしたら、バティンはその形無き物に恨み言を聞かせたい気分だった。 バティン(だが、今オレに出来るのはこの闘いの結果を見届ける事・・・ そしてイタリアで学んだモダンサッカーを新監督に訴え、Wトーナメントに繋げてみせる。) 母国アルゼンチンのサッカーを変えたいと・・・ある意味三杉と同じ視点に立つバティン。 もしも彼が、今もフィオレンティーナに所属していたら・・・三杉にとって最大の理解者に成り得ただろう。 しかしその仮定に意味はない。 彼は彼のやり方でサッカーの歴史に挑まなくてはならないのだ。 バティン「ふぅ・・・試合開始が待ち遠しいな。」 オ-イ・・・ チラリと腕時計に目を通し、予定時刻まであとどれくらいかを確かめた。 まだ選手入場までも20分程の時間が空いているようだ。 バティン「はぁっ・・・クソッ、オレも試合してえなぁ。」 「オーイ」 物思いに耽り集中していたバティンだったが、ここで雑音に気がついた。 さっきから薄っすらと耳に入っていた『オーイ』という呼び声。 誰を呼んでいる声かは知らないが、何故だか彼の神経を逆撫でる音を奏でていた。 思わずバティンは声の方向に対して文句を放ったが、その直後に後悔する事となった。
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0ch BBS 2007-01-24