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【わが征くは】キャプテン岩見18【星の大海】
[121]キャプテン岩見：2011/05/22(日) 13:49:54 ID:G1o1ZcVo B杏子がどうして魔法少女になったか聞いてみる(杏子の家庭環境について知ることができます) 岩見「そういえば杏子ってどうして魔法少女になったんだ?叶えたい願いでもあったのか?」 杏子がどうして魔法少女になったのか、岩見はそれが気になっていた。 まどかたちも気になってはいたようで首を縦に振って同意してくれた 杏子「それを話すにはまずあたしの親父について話さないといけないね。 あたしの親父は聖職者だったんだよ。正直過ぎて、優し過ぎる人だった。 毎朝新聞を読む度に涙を浮かべて、真剣に悩んでるような人でさ」 杏子が魔法少女になった理由は家族が関係するということは岩見もこの時点で想像がついた。 でなければ親父の話をするわけがないからである。 杏子「新しい時代を救うには、新しい信仰が必要だって、それが親父の言い分だった だからある時、教義にないことまで信者に説教するようになった。そのせいで信者の足はパッタリ途絶え 本部からも破門された。誰も親父の話なんて聞かなくなったのさ。 当然だよね。傍から見れば胡散臭い新興宗教さ。どんなに正しいこと、当たり前のことを話そうとしても、 世間じゃただの鼻つまみ者さ あたしたち家族は一家揃って、食う物にも事欠く有様になっていたのさ」 杏子の家庭環境は悲惨な状況に追い込まれていた。教義にないことを話しただけで 聖職者というのは駄目になるらしい。 杏子「納得できなかったよ。親父は間違ったことなんて言ってなかったから。 ただ、人と違うことを話しただけだ。 ５分でいい、ちゃんと耳を傾けてくれれば、正しいこと言ってるって誰にでもわかったはずなんだ なのに、誰も相手をしてくれなかった。悔しかった、許せなかった。 誰もあの人のことわかってくれないのが、あたしには我慢できなかった。」
[122]キャプテン岩見：2011/05/22(日) 13:57:23 ID:G1o1ZcVo まどかたちも聞き入っていた。ここで彼女が願ったことは想像がつく。 この親父のために、QBに願って魔法少女になったんだろう 杏子「だから、キュゥべえに頼んだんだよ。みんなが親父の話を、真面目に聞いてくれますように、って 翌朝には、親父の教会は押しかける人でごった返していた。毎日おっかなくなるほどの勢いで信者は増えていった あたしはこれで魔法少女になった。でも話には続きがあるんだ。 ここからは良く聞いてほしい。まどか、さやかには特にね」 杏子が魔法少女になったのは彼女の親父の話を聞いてもらいたいと言う理由だった。 そしてここからが本番らしい。まどかとさやかに聞いてもらいたいことがあるらしい まどか「私?」 さやか「わかったわ。続きを話して」 さやかが先を話すように促すと杏子は話を続ける 杏子「いくら親父の説法が正しくったって、それで魔女が退治できるわけじゃない だからあたしが裏の世界を救うって意気込んでいたんだ。アタシと親父で、表と裏からこの世界を救うんだってね ……でもねある時カラクリがばれたんだよ」 杏子のトーンが一気に低くなっていく。ここからが話の本題というわけだ。 何かあったということは彼女の表情からも感じ取れる
[123]キャプテン岩見：2011/05/22(日) 14:07:50 ID:G1o1ZcVo 杏子「大勢の信者が、ただ信仰のためじゃなく、魔法の力で集まってきたんだと知った時、親父はブチ切れたよ 娘のあたしを人の心を惑わす魔女だって罵った。笑っちゃうよね。 あたしは毎晩本物の魔女と戦ってきたっていうのに。 だけどそのせいで親父は壊れちまった。あの人の最後は惨めだったよ。 酒に溺れて、頭がイカれて。とうとう家族を道連れに、無理心中さ。それもあたし1人を置き去りにしてね アタシの祈りが、家族を壊しちまったんだ」 まだ話は続くようだ。杏子は魔法で信者を集めているのがバレてそれが原因で家族は死んでしまったのだ。 QBに祈れば確かに願い事が叶うかもしれない。だが他人の都合を考えないで行動を起こせば不幸が襲いかかってくる 杏子「他人の都合を知りもせず、勝手な願いごとをしたせいで、結局誰もが不幸になった その時心に誓ったんだよ。もう二度と他人のために魔法を使ったりしない、この力は、全て自分のためだけに使い切るって 奇跡ってのはタダじゃないんだ。希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる そうやって差し引きをゼロにして、世の中のバランスは成り立ってるんだよ あいつに願った奇跡の分、絶望が降りかかるんだ。だからあいつと契約する時はそこのところ考えるんだよ」 岩見(凄いヘビーな話だな……だが、さっき言った魔女を捕まえるために人間を食わせていたのも これが原因なのかもしれないな。自分1人のために生きていく。人のために考えて行動しこんな結果になってしまったんだ。 それは無理もないかもしれないな)
[124]キャプテン岩見：2011/05/22(日) 14:17:14 ID:G1o1ZcVo まどか「巧い話しには訳があるんだね……」 さやか「それが魔法少女なんだね」 杏子からは大人びた雰囲気を感じていたがそういう経験をしているからだろう。 ほむらの方もきっと相当な経験をしているということはまどかたちにも想像がついた。 QBと契約して魔法少女になるというのはこういう覚悟がないと駄目らしい マミ「ごめんなさい。私、あなたのことを誤解していたわ。」 マミはその話しを聞いて杏子への不信感を取り除いていた。 自分がもしその立場になったらそうせざるを得ないだろう。まだマミは守るべき人達に絶望していないからである ほむら「あいつと契約して魔法少女になるってことは。たった一つの希望と引き換えに、すべてを諦めるってことだから」 ほむらの契約内容は岩見も知っていた。確かまどかを守るために願ったはずだった。 杏子「あんたたちのことを誤解してたあたしも悪かったよ。 確かに魔法少女にならずに力を得られるならそれが良い。」 杏子はお近づきの印だと、手に持っているポッキーを差し出した。 どうやらこれが彼女のやりかたなのだろう。 杏子「食うかい？」 全員はそのポッキーを受け取った。 これからは仲良くやっていけるかもしれない
[125]キャプテン岩見：2011/05/22(日) 14:23:12 ID:G1o1ZcVo ここで昼休み終了の鐘がなり、まどかたちは教室に戻らなくなってしまった。 岩見「さて、どうするかな？そういえば、家族も居ないんだろ？ 家とかはどうしてるんだ?」 杏子「ホテルとかに泊まってるよ。もう家はないからね。」 彼女は魔法の力を使い、窃盗や強盗をして資金を得ていることが推測できる。 でなければ家族もいない、パトロンもいない1人の少女が生活していけるわけがないからである 岩見(……この歳で家なしってそれは辛いな。今の俺もそんなもんだけどさ) 今の岩見はマミの家に居候になっている身である。 彼女とそんなに身分が変わらない。 どうしますか？ A妹にならないかと言ってみる Bマミの家で生活しないかと聞いてみる Cよし俺がおまえの面倒を見てやろうと言ってみる Dまずは彼女がどうやって資金を得ているか、聞いてみる E好きなことをお書きください 先に2票入った選択肢で進行します
[126]キャプテン岩見：2011/05/22(日) 14:24:44 ID:??? 訂正戻らなくなってしまった× 戻らなくてはいけなくなってしまった。です
[127]キャプテン岩見：2011/05/22(日) 15:04:30 ID:G1o1ZcVo ageておきますね
[128]森崎名無しさん：2011/05/22(日) 15:16:18 ID:JQZ1nUtY B
[129]森崎名無しさん：2011/05/22(日) 15:27:50 ID:BKF7MKFI Ｂ
[130]キャプテン岩見：2011/05/22(日) 16:30:43 ID:G1o1ZcVo Bマミの家で生活しないかと聞いてみる 岩見「マミの家で生活しないか?俺も今彼女の家に厄介になっているんだ」 杏子「余計な出費は抑えられるし、もしかしたご飯も貰えるかもしれないか。 それならばそっちの方が良いかもしれないね」 岩見の提案にそれも良いかもしれないとうなずいた杏子。 ホテルというのは結構高い。その出費がなくなれば、物を盗んだりなどしなくなるだろう。 岩見「そういえばどうやって生計を立ててるんだ?」 杏子「街を夜歩いてるとお金を出すからホテル行かない?とか言ってくる男を騙した後財布からお金を奪ってるよ。 結構良い金持ってるんだよね。」 店で盗んだりしたらもし見つかったらやばい。 だがそういう相手も悪い行為ならば、相手も文句は言えないのである 岩見(まあ自業自得って奴だよな……) 杏子「食べ物と同じでお金も大事だ。できるだけなら出費を抑えたいからね。 マミの承諾を得られれば、あたしも住まわせてもらうよ」
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0ch BBS 2007-01-24