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【皇帝の】キャプテン森崎42【逆襲】
[156]2 ◆vD5srW.8hU :2011/06/14(火) 21:55:15.77 ID:D/uenlZw 【シューター】−MAX【守備側】 ≧2→翼のサイクロンがドイツゴールに突き刺さる! =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に (日向がフォロー)(新田がねじこみに)(ゴールラインを割る) ≦−2→カルツがフォロー。 【"../test/read.cgi/morosaki/1305965431/5-7" >>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】 翼:「サイクロン」に吹飛係数3、「スキル・ファンタジスタ(2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い)」所持 フライハイト:ダイヤかハートで「反転ブロック(+6&150消費)」 ミューラー:ダイヤで「ミョルニル(数値差を無視して特殊イベント発生)」
[157]2 ◆vD5srW.8hU :2011/06/15(水) 23:28:06.41 ID:tWEw7xqo ★翼 サイクロン ( クラブ5 ) 86+( 2 + 5 )=93★ ★シェスター ブロック ( スペード4 ) 71+( 3 + 4 )+(人数補正+1)=79★ *吹っ飛び* ★フライハイト ブロック ( ダイヤ3 ) 72+( 6 + 4 )+(人数補正+1)+(反転ブロック+6)=89★ *吹っ飛び* 【シューター】−MAX【ブロッカー】=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。 ★翼 サイクロン ( クラブ5 ) 86+( 2 + 5 )+(威力減退-1)=92★ ★ミューラー パンチング ( ダイヤ4 ) 84+( 1 + 2 )=87★ *ミューラーの「ミョルニル」が発動したので数値差を無視して特殊イベントが発生します* ----------------------------------------------------------------------------- ギュワギュワギュワギュワワワワ…!!! シェスター「………!!」 フライハイト「………!!」 観客を一瞬にして沸騰させる大技、サイクロン。その名の通り竜巻を思わせる 螺旋状の軌道を描くシュートはシェスターとフライハイトを彼らの声無き悲鳴と共に飲み込んだ。 その脅威の前では遠心力をつけた蹴り足で少しでも威力を殺ごうとしたフライハイトの姿がいっそ哀れに見える程だった。 ミューラー「(見える…見えるぞ!まだだ、後もう少し…!)」 だがミューラーは冷静だった。彼は己の野生が研ぎ澄まされ、それと共に過去のある風景が脳裏に蘇るのを感じていた。
[158]2 ◆vD5srW.8hU :2011/06/15(水) 23:28:24.34 ID:tWEw7xqo 〜回想シーン・ドイツのとある山中の風景〜 ミューラーの師匠「よし、10分休め!」 ミューラー「ハァッ、ハァッ…!」 デューター・ミューラーは世にも奇妙な経歴を持つサッカー選手である。彼は少年時代から幾つものプロクラブから 執拗に誘われながらも師の命によって俗世を拒み続け、人里離れた山中で日夜危険な修行に励んでいた。 かつての彼は自らの力を試す為に山を降りて公式試合に出る事を望んでいたが、 初めてそれが叶ったフランス国際Jrユース大会の対全日本Jrユース戦で手痛い敗北を味わった。 ミューラー「…師匠、もう回復しました。続けて下さい!」 ミューラーの師匠「…たった3分でその回復力は大した物だ。だが休めと言ったら休め!」 そしてそれ以来彼は以前よりも更に過酷な修行を求め、しばしば厳しい筈の師からたしなめられる程だった。 彼は追い詰められていた。たった一度の実戦がトラウマになり、どうしても自信を取り戻せなかったのだ。
[159]2 ◆vD5srW.8hU :2011/06/15(水) 23:28:40.57 ID:tWEw7xqo ミューラー「……………!」 ミューラーの師匠「(なんと言う苛立ち具合だ…だが無理もない。あれ以来こやつは以前よりも自分の力を 試す機会に飢えている。同時にもし修行が足りなかったら、修行の成果が出せなかったらと怯えてもいる。 これでは無理やりにでもクラブに入れ、シュナイダー達と競わせておく方がマシだったかも知れん。 だがドイツユース合宿までもう幾許も無い今となってはそんな事を考えても後の祭りだ… どうする?どうすればこやつに実戦に戻り得る程の自信を取り戻させられる…?む、いや。逆に考えてみるか)」 この状況を憂う彼の師匠は一つの非情な決断を下した。荒療治が必要だと判断したのだ。 ミューラーの師匠「ミューラー。今日の予定は変更だ。あれをやるぞ」 ミューラー「あれ…?あれとはなんですか?」 ミューラーの師匠「試練だ。岩とボール落としのな!」 ミューラー「!あれを…良いでしょう。今の俺なら3つのボールでも確実に捕らえられます」 ミューラーの師匠「タワケ。誰が3つと言った?今回は7つじゃ!」 ミューラー「!!?な、7つ…!?」
[160]2 ◆vD5srW.8hU :2011/06/15(水) 23:28:51.37 ID:tWEw7xqo 国際Jrユース大会への出場を許す際、ミューラーの師匠は彼にとある試練を施した。 その内容は数多の岩石と共に3つのボールを崖の上から転がし、岩を捌かせつつ ボールが底まで転がり落ちる前に全て確保させると言う狂気の沙汰としか思えない物である。 ミューラーは4年前の時点で見事この試練をクリアしていた。 それを今度は7つのボールでやらされたのだ。 ミューラーの師匠「覚悟は良いなミューラー。失敗しても成功するまで続けるぞ! お前の未熟さと限界を思い知らせてくれる!」 ミューラー「は、はいっ!」 ゴガッ!ゴトトッ!ポーンポンポン…ガラガラガラガラ! ドゴオッ! ミューラー「ぐはあっ!」 グシャアアッ!! ミューラー「ギャアアッ!!」 ボコボコボコボコッ! ミューラー「う、ぐぐぐぐぐ…」
[161]2 ◆vD5srW.8hU :2011/06/15(水) 23:29:03.45 ID:tWEw7xqo ミューラーの師匠「どうしたミューラー。所詮お前はその程度か」 ミューラー「グハー、グハー…!」 たちまちミューラーは傷と血と泥だらけになった。常人なら死んでもおかしくないこの苦行を何度も受けて 大した怪我も無く何度も立ち上がり続けるのは彼らしかったが、そんな彼でも7つのボールを 捕らえる事など全く不可能に見えた。10回以上やって、4つ取れたのが精一杯だった。 ミューラーの師匠「(まあ出来なくて当たり前だがな。こんな荒行、ミューラーが将来ピークに達しても 5つが限界だろう。7つも取れたら最早それは人間ではない。人間はあくまで人間としてしか強くなれん)」 それこそがミューラーの師匠の狙いだった。彼は無理難題を押し付け、それを失敗させる事で ミューラーを「お前はまだ未熟だ。自惚れるな」と叱り飛ばそうと思っていたのだ。 中途半端に損なわれた自信を修復出来ないまま実戦に挑ませるよりも、 一度完全に自信を粉砕しておいた方が長期的には良い結果を出すと判断して。 ミューラー「(こ、これが俺の未熟さ…俺の限界…!これが俺が乗り越えなければいけない物なんだ! 立て!まだ終わっていない!俺はまだ師匠の思いに報いていない!死んでも良いから成功させるんだ!)」 だがミューラーはこの師匠の意図に気付かなかった。むしろ曲解していた。 彼は師が己を更なる高みへと導こうとしていると思い、必死にその期待に応えようとしていた。
[162]2 ◆vD5srW.8hU :2011/06/15(水) 23:29:20.94 ID:tWEw7xqo ミューラーの師匠「もう集めた岩石も後一回分しかない。次が最後だ」 ミューラー「!!ラストチャンス…!」 ミューラーの師匠「ほうれ、足掻いてみせろ!」 ガラガラガラガラ!ゴロゴロゴロゴロゴロ!! ポーンポンポン…コロコロ… ミューラー「(くそっ!ボールの軌道は簡単に読めるんだ!一つ一つ拾う場所まで走るのも間に合う! だが拾ったら手が塞がれて機動力が落ち、上に蹴り返したら不規則に転がって間に合わなくなってしまうんだ! どうすればいい…どうすれば!ダメなのか…俺は、俺は限界を超えられないのか!?)」 そして窮地に追い詰められた時、ミューラーは非常識を乗り越える術をみつけた。更なる非常識を用いる事で。 ミューラー「(ハッ………!!ひ、閃いたぞ!手を塞がれず、転がさずにも済む方法!)ダリャァアアアッ!!」 ダダダダダッ! ブンッ! ベシャッ!! ミューラーの師匠「!!!??」
[163]2 ◆vD5srW.8hU :2011/06/15(水) 23:29:31.76 ID:tWEw7xqo ミューラー「グォオオオッ!!」 バシャッ! ミューラー「ヌォオオアアア!!」 ブシュゥ! ミューラー「ウォオオオオオオ!!」 ベキャッ! ミューラー「ザァアアアアアッ!!」 ボシュッ! ミューラー「ブァアアアアアアッ!!」 ベショッ! ミューラーの師匠「バ、バカな…!お前は、一体、何を…!!」 ミューラー「ラストォオオオオオオオオオッ!!!」 バギュルビリィイイッ!!
[164]2 ◆vD5srW.8hU :2011/06/15(水) 23:30:13.11 ID:tWEw7xqo 十数秒後、ミューラーは悠々と歩きながら7つのボールを回収した。 正確には彼の拳によって破裂させられ、転がる事が出来なくなったボールの残骸を。 ミューラーの師匠「…ミューラー。これは何のつもりだ?」 ミューラー「師匠。これはサッカーの修行ですよね?」 ミューラーの師匠「うむ。そうだが…」 ミューラー「サッカーでは、試合中ボールが”偶然”破裂してしまったら、別に反則にはなりません。 試合を中断してボールを取り替えてから、試合が再開されますよね?」 ミューラーの師匠「………!?!」 ミューラー「……………」 ミューラーの師匠「フワァーーーーーーッハッハハハハハハ!!!よくもやったなこの馬鹿弟子が! ワシの考えていた方法とは違ったが、お前は自らの壁を乗り越えてみせた!胸を張ってドイツの為に戦うが良い!!」 ミューラー「はいっ!!」 ミューラーの師匠「(人間に出来ない事をやってみせるとはな…ワシが作ったのは神か、それとも悪魔か? どちらでもいい、見てみたい!この怪物がフィールドで何が出来るかを!!)」 〜回想シーン終了〜
[165]2 ◆vD5srW.8hU :2011/06/15(水) 23:30:33.99 ID:tWEw7xqo ミューラー「今だァアアアアアアアアアアアアアッ!!!」 バッ! ブォオオオオオオオオオオオオオッ!! バキィ!ボゴッ! プシューーーーーーーーー……… 翼「………えっ?」 日向「なん…だと…」 森崎「は?え、え…?」 シュナイダー「…お、おおお…」 カルツ「………なんだこりゃ?」 ミューラーの師匠「(良くやったぞ、ミューラー!)」 審判「…へ?あれ?ぼ、ボールが…な、何だ?」
[166]創る名無しに見る名無し:2011/06/15(水) 23:31:33.94 ID:56KJlYdE 支援
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0ch BBS 2007-01-24