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【ロリっこ】幻想のポイズン52【ぱらだいす】
[169]森崎名無しさん:2011/05/30(月) 05:05:27 ID:??? 審判「ノーゴール! 今のは足をぶつけようとした危険なプレイだ! イエローカード!」 映姫「なにィ!?」
[170]森崎名無しさん:2011/05/30(月) 10:16:43 ID:??? いや、ナポレオンを狙ったことにすれば間違いなく退場だ
[171]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/05/31(火) 02:45:44 ID:??? >>164-167 ウルグアイ同様、イタリアもまた違った意味で強敵です。 頑張って勝ちましょう! >>168-170 流石に今回のは反則に取れなかった状況だったんです。多分。 今日は更新お休みです。書いたはいいけどキリのいいとこまでいけなかった……。 それでは〜。
[172]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/06/01(水) 03:05:59 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!! ジョン「あ……あっ……ああああああああああああああああああああああああっとぉ!? こ、これは……これは、これは凄いッ!! これは凄ォォォォいィィイッ!! し、四季映姫選手、ナポレオン選手のパワーシュートを、なんと跳ね返してしまったァァァアアッ!? さっ、流石は幻想郷きっての名DFと称される四季映姫選手! ただシュートを防ぐだけでなく、それを自らのチームの得点へと昇華させてしまったァ!! 1−0! イタリアJrユース、ここにきて……ここにきてようやく先取点をもぎ取ったァァアアッ!!!」 観客「な、なんだよアレ……シュートを跳ね返すなんてアリかよ!?」「ボールが全然見えなかったぞ……」 「さとりんは犠牲になったのだ……」「もう駄目だぁ……逃げるんだぁ……相手はスーパー閻魔様なんだぞ……」 映姫のカウンターシュートを見て、しばし呆然としていた一同も……。 しかし、審判の笛を合図にしたかのように一斉にどよめきはじめ、実況は興奮したように先ほどの情景を説明。 観客たちは四季映姫の見せたあまりにも常識外れなブロックに混乱した様子でざわめき。 幻想郷Jrユースの面々は、このカウンターシュートの威力を見て思わずゴクリと唾をのみこむ。
[173]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/06/01(水) 03:07:04 ID:??? 反町「カ……カウンター……シュート……!?」 パチュリー「【浄玻璃審判】――当人曰く、相手が重ねてきた罪に見合うだけの罰を跳ね返す、四季映姫の一番得意とする技。 まあ罪だとか罰だとかはさておき……時折失敗する事はあれど……概ね1/2であらゆるシュートは跳ね返されるわ。 アレがある以上、簡単にシュートを狙うのは上策とは言えなくなるわね」 輝夜「反町君のオータムドライブが跳ね返されたら……とんでもない事になっちゃうもんねぇ……」 大妖精「ひぃっ…………」 ブルブルブル ヤマメ「(……情けない話だけど、止められる気がまるでしないよね)」 輝夜の呟きを受け、大妖精は青くなりながらガクガクと震え、ヤマメも嫌な汗を流しながら頬をかく。 この大会でも屈指の威力を誇る反町のオータムドライブ――そのオータムドライブが跳ね返されてしまえば……。 セービングに自信の無いヤマメは当然のように防げないだろうし……大妖精でも、到底無理であろう。 本来はこの幻想郷Jrユースの正ゴールキーパーである東風谷早苗ですら、弾く事が出来れば上出来なくらいなのだろうから。 反町「(ジノ=ヘルナンデスに四季映姫さん……あの2人を相手にして、点を取らなきゃならないのか……)」
[174]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/06/01(水) 03:08:27 ID:??? ヘルナンデス「ナイスブロック&シュート、エイキ。 助かったよ」 映姫「いえ、私もいい加減白黒ハッキリつかない同点状態はやめにしたいと思っていましたから。 1−0……いいですね、やはり勝敗ハッキリわかれている方がいい」 諏訪子「あーうー……本当、相変わらずとんでもない威力だね……」 フラン「練習じゃ私のドッカーンも逆にバッカーンしちゃうんだもんなー」 映姫「それだけ貴方の罪もまた重いという事です。 ですが罪は償う事が出来ます。 善行に励めば、いずれ私を抜く事もまたできますよ」 そして、フィールドでは見事にピンチを切り抜け。 逆に待望の先取点を挙げた映姫の周囲にチームメイトたちが集まり祝福をしていた。 審判もノーゴール判定を出来ない、完璧な状況でのシュートブロックとゴール。 後半も既に残り時間はあまりなく、何よりフランスの意気は完全に消沈気味である。 ほぼ完全に勝利を手中に収めた段階では喜ぶなという方が無理であり。 ピンチを助けられた形になったヘルナンデスはもとより、自分たちのプレイを無効にされた諏訪子やフランも笑みを浮かべていた。 さとり「けほっ……げほっ……はぁっ……はぁっ……」 こいし「お、お姉ちゃん……(こんなのってないよ……こんなのって……!)」 ピエール「今のはサトリの責任じゃない……あんなシュート……どんなキーパーだろうと防ぎようがない!」 ナポレオン「(俺のメガキャノンシュートが……あんなに……あっさり跳ね返されるだと……!?)」 そんなイタリアに対して、一方のフランスはといえば、当然のようにお通夜ムードに突入をしていた。 エースストライカーの渾身のシュートは跳ね返され、絶対的な守護神は事実上2失点。 しかも、残り時間は10分にも満たない状況である。この状況で闘志を保てというのは、土台無理な話であった。 こいし「……ピーちゃん」 ピエール「……みんな、立て! まだ試合時間は残っているんだ! ここから何としても同点に追いつき、逆転をするんだ!!」 それでもキャプテンとして、諦める訳にはいかないと、ピエールは必死に一同を鼓舞する。 しかし、そのピエールの言葉も……フランスの落ち込んでしまった選手たちを立ち直らせるには至らないのだった。
[175]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/06/01(水) 03:10:04 ID:??? その後、試合は再びフランスのキックオフで開始され……。 結果から言えば、フランスは同点に追いつく事も出来なかった。 既にストライカーであるナポレオンは2度のシュートで体力が危険域へと入りかけており使えず。 また、ピエールが上がろうとも、そう何度も突破を許す程イタリアの守備陣は甘くない。 そのまま時間は流れ、10分程が過ぎた所で……。 ピッピッピィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ジョン「試合終了ゥゥゥゥウ〜ッ!! 5分という長いロスタイムが今、終わり! 90分の試合に、ピリオドが打たれましたァッ!! 開催国のフランスJrユース、まさか、まさかの初戦負け!! 最後までキャプテンのピエール選手が個人技で戦い抜きましたが、しかし、一歩及ばずッ!! イタリアJrユースの堅牢な守備をこじ開ける事は不可能だったァァァア〜ッ!! Dグループ第二試合は、イタリアJrユースの勝利となったァァアッ!!」 観客「そんな……フランスが負けるなんて……」「どうしてこうなった……? どうしてこうなった!?」
[176]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/06/01(水) 03:11:10 ID:??? 反町「……スコア上は1−0だけど」 穣子「実際の所は2−0ね。 それに、その2点を決めたのはDFの映姫……。 (得点力のあるDFか……いいわねぇ……私も最初はFW志望だったのに)」 美鈴「今日はノーゴールでしたけど、フランドール様だってボールが渡ればレミリアお嬢様以上のシュートを撃ってきますし……」 静葉「諏訪子様の高い打点からのヘディングは、やはり怖い……。 それに、またポストプレイでフランドールに渡されでもしたら……」 パルスィ「妬ましい……相手が誰だろうが妬み殺せばいいまでの話よ……! まったく、妬ましいったらありゃしない……!」 輝夜「みんな、今日見たものを糧に、明日の対策を自分なりに考えておいてね。 DFは如何にしてツートップを防ぐべきなのか……MFは如何に堅牢な守備を掻い潜るべきか……FWは、如何にゴールを奪うか。 それをする為の観戦だったんだからね」 試合終了の笛が鳴ると同時、観客席から漏れるは悲壮感漂ううめき声。 それをBGMにしながら幻想郷勢は一度ノーゴールの判定を受けておきながらきっちり勝利をしたイタリアの強さに物怖じし……。 しかし、輝夜の言葉を聞いて、それぞれが自分なりに対抗策を考え始めるのだった。 お空「(さとり様……こいし様……)」 ただ、そんな中で―― 一部には、イタリアJrユースの事よりも。 敗北をしたフランスJrユースの事を案じる選手もまたいた事を追記しておこう。
[177]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/06/01(水) 03:12:49 ID:??? さとり「(……初戦から、敗北。 しかも、2点も奪われて……なんて……なんてザマですか……道化にも程がある……)」 そして、フィールド上では……整列を終えた両チームの選手たちが、それぞれ控室へと戻り始めていた。 そんな中でこの試合に挑むにあたり、当初は無失点で切り抜ける事を目標としていた古明地さとりはといえば……。 あまりにも無様な今日の試合の出来を考えて、思わず涙ぐみながら通路を歩く。 足取りは重く、表情は冴えず、今にも消え去ってしまいそうな程までに、その背中は小さく見えた。 ピエール「(俺の責任だ……俺が……ヘルナンデスを相手にスライダーシュートを決めていれば……!)」 ナポレオン「(くそっ! 俺のメガキャノンシュートでも駄目なのかよ!? どうすりゃ……どうすりゃいいんだ!!)」 否――落ち込んでいたのは、何もさとりだけではない。 フランスの主柱であるピエールとナポレオンの両者は、自分たちの実力がまるで通用をしない事に焦りを感じていた。 今日の試合、守備ではそれなりに活躍をしていたものの攻撃となるとまるで駄目だったピエール。 自慢の新技を駆使しても、二度もそのシュートを阻まれたナポレオン。 彼らに自責の念を感じるなと言う方が、無理であろう。 ピエール、ナポレオン、さとり――フランスJrユースの主柱である三人が目に見えて落ち込んでいては、 当然ながらそのムードは周囲に伝播し。 その他のメンバーたちも、揃って視線を落として終始無言のまま控室へと戻っていくのだが……。 こいし「おかしいよ……なんでよ……!」 さとり「こいし……」 そんな空気の中、不意に通路に響くのは一人の少女の涙交じりの声。 その声を聴いて一同が一斉にそちらに振り返れば……こいしは両手で自身の顔を覆いながら、さめざめと泣いていた。 誰もが足を止めてこいしを凝視しようにも、こいしは一向に泣き止まない。 彼女は何故泣いているのか……姉であるさとりが、あまりにも惨めにゴールを奪われたせいか。 確かに、それもまた彼女が泣いている一つの要因ではあった。 だが、こいしが泣き腫らす根本的な原因はさとりには無く――フランスJrユースの、主柱"以外"のメンバーにあった。
[178]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/06/01(水) 03:13:59 ID:??? こいし「どうしてみんな……練習通りにやってくれないの!?」 ボッシ「コ、コイシ…………」 こいしの絶叫が通路にこだまし、それを聞いて一同は体をびくりと震わせた。 練習通りに何故しないのか――どうして、練習のように動いてくれないのか。 こいしが悲しみ、悔しがっていたのは、ボッシ達のようなフランスの主柱と呼ばれる選手以外の選手が、 今日の試合でまるで練習の成果を見せる事が出来なかった事に対してだったのである。 こいし「イッチーはドリブルばっかりするし!」 ジョルジュ「………………」 自らを大陸一と自称するジョルジュ――こいしにイッチーというニックネームをつけられた彼は、 今日の試合ではボールキープを主に担当していた。 しかし、そんな彼のキープはイタリア守備陣にあっさりと阻まれていた。 こいし「キャプテンはブロックにもいかないッ!!」 ブラボー「………………」 DFであるブラボーは、何故かキャプテンという渾名をつけられていた。 そして、そんな彼は今日の試合、殆ど案山子のようにしてゴール前で突っ立っているだけだった。 練習の成果を見せるどころか、まともなプレイすらしていなかったのである。 こいし「他のみんなだってそうだよ! フェっくんは守備に走って攻めないし、DFの皆はバラバラに動くばっかりだよ!! どうして練習通りにしてくれないの!? どうしてよ!?」 ボッシ「……………………」 大粒の涙を流しながら、こいしはフランスメンバーを糾弾する。 フランスのメンバーたちは、自分たちがどこのチームよりも練習量では上回っていると信じていた。 そして、それは実際にその通りだろうと、監督ですらも肯定をしている。 派遣選手であるさとりやこいしのコーチングと、強くありたいと願ったフランスメンバーの懸命の努力により。 フランスメンバーは、かつてからは考えられない程にまで成長を遂げていた……はずなのだ。
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0ch BBS 2007-01-24