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【さらば】キャプテンEDIT34【氷潤】
[842]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/14(月) 23:53:36 ID:??? 神奈子「……いよっし! 決まったわ!」 着地した神奈子が天高く拳を突き上げるのと同時に、 ――ピィイイイイイイイイイイっ! ――ピッ、ピッ、ピィイイイイイイっ! ゴールと前半の終了を告げるホイッスルが鳴らされるのであった。 実況「ご、ご、ご、ゴールっ! 赤口中、前半最後に1点を返しましたっ! 東風谷くんが終了間際の土壇場で蹴り出した、アメフトで言うヘイルメリーのようなロングボール! これを八坂くんが豪快なオーバーヘッドで鳴紋ゴールに叩き込んだのです! 守備陣五人を根こそぎ吹き飛ばすという、鳴紋中のお株を奪うような得点劇ィ! これで3−1! まだまだ差はありますが、これで後半戦、試合の行方が分からなくなってまいりました!」 観客「ま、マジかよ?」「前半だけで4点差になりそうな場面が、逆に2点差に……」「それより今のシュート凄ェ!」 「大前がいつもやってるような形を、そっくりやられたみたいだ」「お、女のシュートじゃねえ……」 どよめきが場内を支配する。万年一回戦敗退の赤口中が、あの鳴紋からついに1点を奪ったのである。 それも文句のつけようも無い真正面から。なまじ豪快な得点劇を見慣れている分、衝撃は大きかった。 やす子「うっそー……今のシュート、間違いなく全国でも有数のレベルだわ。こんなのが女子、それも赤口中に埋もれてたなんて」 菱野「大技である分、消耗も大きいと思いますが……こちらが強いられた痛手も相当ですわね」 危惧を孕んだ菱野の視線。その先にはポストに寄り掛かって置き上がる渡会がいた。 渡会「ちっ、畜生……まさか、県大会で正面から必殺セーブをぶち破られるとは」 ボールの直撃した胸をさすりながら、息を整える。消耗の大きいアサルトキャッチを遣わされた挙句、吹き飛ばされたのだ。 ハーフタイムの回復もあるので今すぐどうこうなる訳ではないが、今後は抑え気味なプレイを強いられるだろう。
[843]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/14(月) 23:54:36 ID:??? 大前(くそっ、やられた!) 遠い前線から自チームの失点をむざむざと見せつけられ、大前は頭を乱暴に掻いた。 大前(詰めを誤ってボールロストした挙句、これだ! 何してるんだよ、俺は!?) 思わずギチリと奥歯が鳴る。自分のミスからカウンター、そして失点。FWとしては最大限の恥辱である。 対照的に鼻高々なのは決めた赤口中である。 早苗「やりました! 県内王者にひと泡吹かせましたよ! さあ、この勢いで後半も攻めましょう! 目指すは逆転、奇跡の大勝利です!」 下原「いあいあ! 神は我らに報いたり!」 諏訪子「へへへ、そう褒めないでってば」 武居「見事な得点でした、神奈子様。オレもあやかりたいぐらいです」 神奈子「まあ、任せておきなさいって。後半もキッチリ決めて見せるわよ」 意気揚々と引き上げていく赤口中の面々。その背を睨むことしか、今は出来ない。 ポンとその肩を叩く者がいた。 比良山「大前、あまり引き摺るなよ」 大前「比良山……ああ、分かっている。やらかしが多い前半だったけど、試合はまだまだこれから。後半もひっくるめてが勝負だ」 パァンと両頬を張って気合いを入れる。勝負はまだ半分を過ぎただけである。
[844]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/14(月) 23:56:26 ID:??? 〜ハーフタイム〜 やす子「うーん、やられちゃったわねー」 後半前のハーフタイムミーティングは、そんな気の抜けた声から始まった。 国岡「ああ、本当に盛大なやられ方だなァ。どこぞの誰かがトチって奪われなかったら、今頃4点差だったろうになー。 エースでキャプテンを気取るなら、決めるとこしっかり決めて貰わねえとなあ〜?」 大前「ぬぐぐ……面目無い」 国岡「雪村も、しっかりこぼれ球に詰めておけよな。 ANSとかいうこのフォーメーションの肝は、積極的なプレスで相手の司令塔の無力化することだろ? 足止めるなよ足を」 雪村「ぬぎぎ……わ、分かってるってば」 国岡の嫌味は癇に障るが、言い返してもしょうがなかった。 槍球に上げられた二人は、忸怩たるものを感じながらもミーティングの先を促す為に反論は避けた。 とはいえ、監督である飯地としてはそれだけで済ますわけにはいかない。 彼女は『選手の指導者』であると同時に『学生の指導者』でもある。問題行動に目を瞑る訳にはいかない。 やす子「ま、プレイの雑な所を直すのは当然だけどね……。修正点を指摘するにしても、もうちょっと言い方を考えなさい。 ベンチは観客席の最前列じゃないの。れっきとした戦場の一部! あんまり仲間のモチベーションを殺ぐような言い方は止すこと! 君も三年生なんだから、その辺りの分別はしっかりと付けなさいな」 国岡「なんだよ? 俺は正論を言っただけだぜ、監督」 やす子「正論も時と場合によりけりなんだってば。言っている事が正しくても受け入れられないのは、大抵は言い方に問題があるからなの。 そ・れ・に、今しているのはディベートじゃなくてミーティングよ! そこら辺を間違えないように」
[845]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/14(月) 23:57:33 ID:??? そう言って、とりあえず無為な口論で時間を空費することを避ける飯地。 続いてボードをバンバンと叩き、選手たちの意識を後半からのゲームプランに向ける。 やす子「えーっと、前半の出来を見てまず思った事は、選手間のコミュニケーションがちょっと足りてないってことかな。 ANSは、中央・サイドの両方で守備時に一定の数的優位を作るって発想のが根本にある。 だから、常に皆が敵味方の位置をきっちり把握しているのが大事なのよね。その辺を声出しとかで補って共通のイメージを創っていくこと! そうすれば、前半最後の場面みたいな状況でもバタ付かずに対処できるはずだわ」 水守「しっかりと声を出す、ですか」 輝林「…………」 渡会「おい、そこ。気まずそうに目を逸らすな」 やす子「後は……そうね、攻撃のパターンがちょっと前線だより過ぎるかな? 疲れ気味の雪村くんをカバーする意味でも、守備的MFの二人も攻撃参加を織り交ぜると効果的だと思う。 勿論、攻め上げったりする時は空いたスペースのケアを忘れないように! その時にはDFも協力する様にね?」 浅村「はいっス!」 末松「う、う〜ん……俺、ブロックとクリアー以外の守備は苦手なんだけどな〜」 本多「……心配するな。最低限、相手にチェックだけ掛けてスペースを狭めれば、それで十分仕事になる」 落田「人数補正発生ですね、わかります」 後半に向けての修正点を頭に叩き込む鳴紋中選手たち。前半戦最後の失点の衝撃が、だいぶ薄らいできていた。 無論、その脅威を忘れ去る訳ではないが、かといって抱え込む訳でも無い。 精神的なコンディションをベストに戻しつつある、と言うべきか。
[846]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/14(月) 23:59:14 ID:??? やす子「ま、チェックしておくのはこの辺で充分かな。以上の事を肝に銘じて、後半戦もしっかりね? 向こうにも強力な選手が何人かいるけど、実力者の数は断然でこちらが上。浮足立たずに相手を抑えて押し勝つのよ!」 選手たち「「はいっ!」」 やす子「よーし、良い返事ね。それでは後半に向けて、休んでよし!」 達也「凄ェな、監督。選手をシゴく事ばかり考えてるかと思いきや、戦術とかモチベートとかも意外と考えてるんだな……」 などと飯地の手腕に感心する達也。 だが、一部にはこんなことを考える選手もいた。 本多「ううむ、何やらこの光景に見覚えがある様な気がする……」 雪村「え? なんだっけ、それ?」 大前「あー、たしか去年の全国大会の時にもこんなやりとりがあったな」 去年の夏、全国大会の一回戦。 開催地・埼玉代表の明和東中の戦術に苦戦し、前半を終えてのハーフタイムでのことであった。 その時も飯地が、選手たちに向けて理路整然と後半の戦い方を指示したのであるが、 比良山「……結局、その時も具体的な内容はマネージャーが決めていたんだったけか」 渡会「そうそう、それそれ!」 墨田「あの時、俺たちはベンチ外だったんだが……そんなことがあったのか」 詳しくは11スレ目【道は険しく】キャプテンEDIT11【山は高い】の218以降の展開を参照して頂きたい。 (ttp://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1278342257/218-)
[847]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/15(火) 00:00:54 ID:qdJa0Q9Q 落田「ふっ、何もかも懐かしい……あれは確か二年前の事だったか」 大前「おい、去年って言ったぞ俺は」 宇津木「連載が長引いて作中時間がリアル時間を過ぎ作ってしまうことは稀によくある。休止期間を挟むことで更に加速した」 おい、やめろ。 達也「なァんだ、やっぱりそうなのか」 やす子「なにィ!? くっ、ちょっと僅かに真面目な話をしただけでこの扱いに、私の怒りが有頂天になった!」 菱野「お、落ち着いて下さいませ監督! 宇津木さんの口調が感染ってますわよ!?」 はてさて、実際のところはどうなのかと言うと―― 先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。 ★やす子「ちょっと、再開一発目の判定がこれェ?」→ !card=★ カードの絵柄で結果が変化します ハート、スペード、クラブ → やす子「ちゃんと自分で考えたわよォ!」 選手だけでなく、監督も成長するのが良いチームだ! ダイヤ → やす子「…………ダイヤの方が悪い事が起きるという不具合があるんですが」 仕様です JOKER → 落田「(この指示を考えたのは)私だ」 お前だったのか
[848]森崎名無しさん:2012/05/15(火) 00:01:46 ID:??? ★やす子「ちょっと、再開一発目の判定がこれェ?」→ クラブ7 =★
[849]森崎名無しさん:2012/05/15(火) 00:03:47 ID:??? 復活キター!
[850]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/15(火) 00:13:30 ID:??? ★やす子「ちょっと、再開一発目の判定がこれェ?」→ クラブ7 =★ ハート、スペード、クラブ → やす子「ちゃんと自分で考えたわよォ!」 選手だけでなく、監督も成長するのが良いチームだ! ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- やす子「本当に私が考えたんだってば! ねえ?」 憤慨しつつも、同意を求める飯地。菱野もそこは素直に肯定する。 菱野「ええ。今回は宇津木さんの負傷などで私も気を取られてしまいましたし、最後の八坂さんと言う方の必殺シュートにも、 肝が潰れる思いでして……」 達也「そうだったのか……俺、監督の事を甘く見ていたのかな」 大前「ああ、うん……特に恐ろしさを甘く見ているじゃないかな」 やす子(おのれ〜この恨みはらさでおくべきかぁ……次の特訓は目茶目茶気合い入れてやる。泣いたり笑ったりできなくしてやる!) ゴゴゴゴゴ、という擬音が実際に聞こえてきそうなほど怒りを滾らせている。 ちなみに次に飯地の特訓を受ける予定なのは本多である。 本多「むっ、何故か寒気が……」 大前(本多、南無。ひとまず監督の怒りは達也が次に特訓を受ける時までとっておいてくれることを祈ろう) そんなわけで、相変わらずびしっとミーティングを締められない飯地監督であった。 ※ ハーフタイムの休憩で鳴紋中全メンバーのガッツが120回復しました ※ ※ 現在の大前のガッツ:560/860 ※
[851]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/15(火) 00:14:31 ID:qdJa0Q9Q 大前「長い前半戦だったな。色々あったがハーフタイムの休憩だ。今の内に後半に向けて息を整えるなり、誰かと話すなりしないと……。 確か特訓の依頼については『監督に本多を鍛える』よう既に頼んでおいたんだっけ。 決勝前の特訓について話すなら、菱野さんにしないと。それとも、他に何かやるべきことはあったかな?」 先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 A.チームメイトと話す(対象も併記してください) B.監督と話す C.マネージャーと話す D.体力の回復に専念する(ガッツ、更に50回復) E.その他(自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください)
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0ch BBS 2007-01-24