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【2年目に】城山正の挑戦22【続く】
[203]202:2011/07/12(火) 08:52:36 ID:??? 連レスで申し訳ない 美津乃さんなら車で動いてるし、そういう土地の情報持ってそうだから相談してみるとか?
[204]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/07/13(水) 01:56:10 ID:vPTv1kak >>200 グラウンド使用日は8月の4週までないので、それまでどうお茶を濁すかですね。 >>201 流石に3000K程度じゃグラウンドは用意できないでしょうね。それともメトロンアパートを買い取ってもらうのかな? >>202-203 そういうのもアリだと思います。去年の今頃はオオバコ相撲やったり空き瓶拾いやってましたからね。 A 全国大会出場を決めたお兄ちゃんとサッカーの練習ができるから −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 先日、因縁の大友中を下し、全国大会出場を決めた南葛中。 そのキャプテンであり、兄である山森正吾がしょげている妹を元気付けるために、 短いオフを使ってサッカーの練習に誘ってくれたのだ。 残念なことに今日も飼育係の当番があったので、ダッシュで餌をやりに行き、猛烈な勢いで小屋の掃除をした所、 その気合いに驚いた兎に逃げられ、涙目になりながら追いかけたりしたので、予定より時間がかかってしまった。 正美「ハァハァ。お兄ちゃん待ってるよぅ。急がなくっちゃ」 小学校から家の近くの公園まで、急いでいるのに自然と足がスキップになってしまう。 体操着姿で街中でスキップというのも中々シュールな光景であるが、南葛市の皆さんは 「あー山森さんちの娘さんかー」 と温かい目で見守っていた。この程度では奇人変人の多い町の住人の耐性は揺るがないのである。 息せき切って駆けつけると、兄は壁に向かってボールを蹴り続けており、時折見せるリフティングを織り交ぜたボール裁きに 正美「……か、かっこいぃ……」 と思わず見とれてしまう妹。その後ろからさらにうっとりしている女性がいるが、そちらには触れないほうが、身のためだろう。 正吾「正美か?遅かったな。さっさとアップしちゃいなよ」 正美「んーん。大丈夫。ここまで走ってきたから」 その場でぴょんと跳んで見せ、アップが終わっていることを示す。 正吾「そうか。それじゃ……ほいっ」
[205]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/07/13(水) 01:58:03 ID:vPTv1kak 軽く蹴られたボールはワンバウンドして、丁度正美がトラップしやすい高さに弾む。 正美「よっ、と。はいっ!」 そのボールを胸で蹴りやすい高さに調整するとボレーの要領で蹴り返す。 白鳥でさえトラップに苦労する威力のボールを正吾は難なくトラップすると、今度はやや強めに蹴り返す。 正美「わっ!?ととと……」 今度のボールもどうにかトラップし、兄へ蹴り返す。 だが、慌てたキックはミートポイントを外れ、力のない山なりのボールとなってしまう。 その感触は先日の試合の最後のシュートを思い返させる。 正美「あ。あ、あああぁぁぁ……っっ!!」 顔を覆ってうずくまる妹に兄が駆け寄る。 正吾「ど、どうした!?突然……」 正美「わ、私、……しゅ、シュート。き、決められなかった。みんなが、みんなが最後につないでくれたのに……。 ちゃんと決められてたら……っっ!!」 えぐえぐと泣きじゃくる妹をしばらく呆然と眺めていた兄だったが、ポンと頭に手を置き 正吾「同点になってたな。でも勝てたかはわからない。勝てたかもしれないし、やっぱり勝てなかったかもしれない」 そのまま正美の頭をわしゃわしゃと撫で言葉を続ける。 正吾「オレが5年生だった頃は、ベンチにも入れなかった。 6年になっても新田と一条が中心のチームでいるだけのレギュラーだった」 正美「……お兄ちゃん」 学校で世話をしてきた兎のように真っ赤な目をして兄を見上げる正美。
[206]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/07/13(水) 01:59:08 ID:vPTv1kak 正吾「中学に入って、2年生になってから、やっと試合にも出してもらえるようになって、 森崎さんに引っ張られてジュニアユースにも行けた。 ……そしてやっと今、3年になってオレはオレのサッカーをやってる」 妹が顔を上げたことで頭を撫でるのを止め、手を差し出す。 その手を取って妹は立ち上がる。 正吾「お前はもうチームの中心なんだ。10番背負ってんだ。このまま行けば、オレより上手くなる。オレが保証する。 だから、ここで歩くのを止めちゃダメだ」 正美「……うん。私まだまだ頑張る。お兄ちゃんに追いつけるように」 正吾「だから、もうオレの5年の時は抜いてるっての」 正美「そんなことないよう」 顔が赤いのは泣いたからか、褒められて照れているのか。 正吾「よし、それじゃ続きを始めるぞ」 正美「うん!」 そして兄妹は日が暮れるまで公園でボールを蹴り続けた。 それはどんな会話よりも心が通じる時間でもあった。
[207]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/07/13(水) 02:00:09 ID:vPTv1kak 先着数名様でこのスレに 兄の教え→!card 妹の学び→!card と(!とcardの間の)スペースを埋めて書き込んで下さい。 カードの数値の合計値が 20以上 昨日習得したスキル以外に必殺技追加 15以上 昨日習得したスキル以外にもスキル追加 14以下 特にボーナスなし。 マーク一致で+2のボーナス。 数字一致で上記とは別のフラグを入手します。 ジョーカーがでたら20以上の結果に加えてさらにボーナスプレゼント となります。 今日はここまで。 明日はこの結果のまとめとニケフェイズとなります。 そんじゃ、また明日。あでゅ〜♪
[208]森崎名無しさん:2011/07/13(水) 02:00:26 ID:??? 兄の教え→ ハート2
[209]森崎名無しさん:2011/07/13(水) 02:00:43 ID:??? 兄の教え→ ハート5
[210]森崎名無しさん:2011/07/13(水) 02:04:24 ID:??? 妹の学び→ クラブ4
[211]森崎名無しさん:2011/07/13(水) 14:22:38 ID:??? そういえばあと少しで山吹小の指定がもらえるんでしたっけ
[212]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/07/14(木) 02:03:46 ID:Fe6rbar2 >>211 残り4.5営業ポイントで学校指定もらえますからね。行けば取れる状態です。 ていうか去年の9月の話なんてよく覚えてましたね。びっくりしました。 兄の教え→ ハート2 妹の学び→ クラブ4 マークも数字も一致せず、合計14以下。特にボーナスなし −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 正吾「ボールの回転をよく見るんだ。それっ!」 バックスピンがかけられたボールはバウンドすると高く跳ね上がる。 リズムを読み間違えた正美はまたもやトラップに失敗してしまう。 正美「むー。難しいよぅ」 正吾「よく見れば、わかるって」 正美「えいっ!」 お返しとばかりに思いっきりヘンな回転をかけたボールを蹴り返す。 だが、兄はそれをいともたやすくトラップすると蹴り返してくる。 正美「あう〜。お兄ちゃん上手すぎ。私には無理だって」 正吾「あきらめるな。回転の方向でボールの色が違って見えるんだよ。これが――」 正吾が軽く蹴ったボールは地につくと低い弾道で弾んでいく。 正吾「トップスピンで」 壁に当たって跳ね返ったボールをキープすると、再び壁に向かって蹴りだす。 正吾「これがバックスピン」 正美「……むー」 そう言われて目を凝らしても弾んまないと回転の違いなんてわからない。
[213]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/07/14(木) 02:05:18 ID:Fe6rbar2 正吾「正美はボールがくると慌てるから上手くいかないんだよ。 ひとつ呼吸をしてからボールに向かってみな。見えるようになるから。それっ」 そう行って高くボールを蹴り上げる。それを追って走り出そうとする正美を 正吾「待てっ!」 正美「!?」 犬のように制する兄と 正吾「よしっ!」 正美「わふっ!」 犬のように走り出す妹。 一瞬待たされ、その間ボールをじっと見つめたお陰か、落下したボールがどちらに弾むか予想がついた。 かなり強い回転がかかっていたがそれにあわせる様にインサイドを使い吸い付かせるようにトラップする。 正美「出来たっ!出来たよお兄ちゃん!」 正吾「な?できたろ。その感覚を忘れないうちに身体に覚えこませるんだ。次行くぞ!」 正美「はいっ!」 正吾が妹に教えたのはいわゆる後の先である。 小学生としては抜群の速度、技術、体幹を持つ正美なら、先を争ってボールを追うより、 一歩引いたところから状況を見極め、効果的な動きをした方がより効果的だと踏んだのだ。 実際、正吾自身もガムシャラにボールを追っていればよかった去年までとは違い、 今は自分が敵を味方を見極め、的確に指示を出し、動いて、動かさなければならない立場である。 キャプテンとなって1年かけてやっとその境地に立ち入った所だった。 正吾(オレがやっとわかりかけてきたのを、感覚だろうけど、できるようになるのはやっぱたいしたもんだ) 妹の上達を喜び、それを己をさらに高めるための糧として、正吾は全国へと挑むのだった。
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0ch BBS 2007-01-24