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【最終兵器】Another-C_6【ファンタジスタ】
[310]森崎名無しさん:2011/07/12(火) 15:24:19 ID:cE0rwBf2 B
[311]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 17:14:06 ID:??? > B クオーレに話しかけてみよう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉「そうだな・・・気にならない筈がない、か。」 気にせず試合の雰囲気に入り込もうと頑張ったが、やはり気持ちにウソはつけない。 “ファンタジスタ”その存在に対する三杉の思いは他と比べて格別な物があった。 ・・・敵愾心という意味で。 ************ 三杉はつい先日、自分の進む道を決定し・・・ その道において、ファンタジスタに特権のような自由を与えるのは敗者への道と見定めていた。 そして見定めた直後に聞かされたパルマのスーパーサブ、マルコ・クオーレの存在。 決勝を争うチームにはファンタジスタが在籍していると知り、まず三杉が感じたのは危機感だった。 三杉(不味いな・・・人は理屈よりも奇跡に弱いものだ。 人は練りこまれた戦術よりも、ファンタジスタの華麗な個人技にこそ惹かれてしまう・・・。) ファンタジスタの力はあくまで戦術の彩りや苦境の打開に使われる物であり、 それ自体を戦術とするのは現在進行形で進化するモダンサッカーを逆行する道。 しかし日本がいざ進もうとしているのは、十中八九その道である。 ゆえに・・・ファンタジスタに対する三杉の目も自然と定まらざるを得なかった。
[312]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 17:15:08 ID:??? 三杉(もしも僕がファンタジスタを擁するチームに負けるなどしたら・・・ この先どんな主張を掲げても、結局はファンタジスタに負けた者の戯言になってしまう。 だから負けるわけにはいかない、ファンタジスタにだけは。) ファンタジスタに敗北する事は、三杉が今後足元を固める上で大きな障害になると予想された。 日本サッカー協会の人間も見に来るだろう決勝戦、その舞台で・・・ ファンタジスタに夢を乗せ、旧時代のサッカーを賛美しようとする者達を増長させる訳にはいかなかった ******** このように、三杉はファンタジスタに対して入れ込む思いが存在している筈だった。 しかしながら・・・そこをフラフラと歩き回っている少年は、その思いをぶつけるには余りに華奢だった。 その事実が、入れ込む三杉の心を少なからず冷静にさせていた。 三杉(・・・・・・) 三杉は意を決し、カステッリーニと軽く言葉を交わすクオーレの方へと歩を向けた。 スタスタと目的に向けて数歩も進むと、どうやらクオーレはこちらに気付いたようだった。 仲間と話しているにも関わらず気付くのが早い、と感覚の鋭さに警戒を強める三杉。 だが・・・・・・どうやらそういう事ではなかった。
[313]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 17:17:50 ID:??? タタタ・・・ 三杉(うん?) こちらからわざわざ近付いていたのに、クオーレは一緒に喋っていたカステッリーニを放置し・・・ 小走りで三杉の側までやってきたのだった。 そして強い視線をこちらに向けてこう言った。 クオーレ「ボクの名前はマルコ・・・!」 三杉「(この目は・・・)ああ知っているよ、マルコ・クオーレ。 僕は・・・) クオーレ「知ってるよ、ジュン・ミスギでしょ?」 三杉(やはり間違いない・・・) こういう目をする人間に三杉は覚えがあった。 ズバリ言ってしまえば、自分に対して憧れを抱く子供の目だ。 どうやら三杉は敵愾心を向けるべき相手に、憧れの感情を抱かせているらしい。 しかしこの場はその事は意識の端に置いておき、クオーレの事を観察する。
[314]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 17:19:23 ID:??? 三杉(本当に華奢だ・・・プリマヴェーラで通用するようなフィジカルじゃないぞ。 これで本当に僕達を追い詰めるようなプレイが出来るのか?) マルコ「あの・・・えっと。」 モジモジ 三杉(むうっ) 流石に凝視しすぎたか、クオーレは照れてモジモジし始めた。 心なしか少し赤面しているようにも見える。 少年でなく少女であったらイケナイ気持ちになってしまいそうな仕草だが・・・ だがクオーレは外見が少女のようだから1ミクロンの違和感もなかった。 それゆえ三杉は・・・ A 「君のプレイを楽しみにしているよ」と告げて去る。 B 「君のプレイを楽しみにしているよ」と手を差し出す。 C 「君のプレイを楽しみにしているよ」と頭を撫で撫でする。 D 「女の子の格好はしないのかい?」ジャンルは男の娘!元は岡山姉も男の娘! E (なんだかギュッとしてやりたくなる少年だな・・・)気持ちに正直にギュッとする。 F そ の 他 2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[315]森崎名無しさん:2011/07/12(火) 17:21:54 ID:pYzWrkfM B
[316]森崎名無しさん:2011/07/12(火) 17:24:05 ID:n1Hwwrpo B
[317]森崎名無しさん:2011/07/12(火) 17:25:58 ID:Ohncl19o B
[318]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 19:11:18 ID:??? > B 「君のプレイを楽しみにしているよ」と手を差し出す。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉(ふう・・・まるで可愛らしい少女だな、このままだと戦意が鈍ってしまいそうだ。) クオーレの様子に三杉は思わず呆れたくなった。 その姿を見る前に持っていた敵愾心は空振りし、一周してかろうじて戻って来たが・・・ どうにも憎み辛い相手なのは否定しようがなかった。 三杉「(ま、ガチガチの敵愾心でプレイが硬くなるよりは良かったか・・・) クオーレ、君の噂は聞いている・・・今日はそのプレイを楽しみにしているよ。」 そう言って、三杉はクオーレに手を差し出した。 クオーレは表情をパァッと明るくしてその手を握り、『こちらこそ』と嬉しそうに返してくれた。 思わず苦笑するしかない三杉だが、ふとクオーレの後方から強い視線を感じた。 ファビオ(なんだよマルコ・・・お前はそいつに何を見てやがるってんだ!?) ギリギリ 三杉(やれやれ、あれくらいの目を向けてくれれば話も違ったかな。) からかいたくなるSっ気を抑え、三杉は自陣へと身を翻した。 ファビオの強い視線を受け、しかもスルーした事で多少試合には入りやすくなったかも知れない。 そうこうしている内、いつの間にか後半キックオフの時間がやって来ていた。
[319]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/07/12(火) 19:12:53 ID:??? 実況「さあ間もなくキックオフですが・・・パルマはフォーメーションを少し弄りましたね。 シルくんの位置にシニョーリくんですが、彼は僅かに突出しています。 代わりに2列目の残り3人が中央へ絞ってきているようです。 そして元々シニョーリくんが居た位置・・・よりも若干高い場所をクオーレくんがフラついてます。 なんでしょうこれ・・・ポジションが定まらないんでしょうか? 大会中の試合出場時間も短いですし、大丈夫なのかマルコ・クオーレくん?」 やや戸惑い気味に話す実況に、パルマ監督・トルシアは鼻を鳴らした。 トルシア(マルコはパルマどころかイタリアの宝と思われているからねえ。 そう易々と宝箱から出せば、オーナーどころかサッカー協会からもどやされる。 それに本来はもっと下の組織に所属する年齢・・・骨も筋肉も成長段階だ。) ベンチに座っていたトルシアは立ち上がり、フィールドの方に歩き出す。 そしてサイドライン手前で立ち止まり、フィオレンティーナの方へ身体を向けた。 トルシア「(だがそれでも私はマルコのプレイを見たい・・・。) マルコを・・・壊してくれるなよ、フィオレンティーナ!!」 顔を真っ赤にして、トルシアはフィオレンティーナにビシッと決めた。 それをフィオレンティーナの選手が聞いていたかは別として。
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0ch BBS 2007-01-24