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【敵味方問わず】幻想のポイズン53【白黒判定】
[927]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/23(日) 01:08:14 ID:??? それでも後半35分、ビクトリーノが持ち前の瞬発力とスピードを生かした速攻を決め、中央突破に成功。 ガルバンを文とのワンツーアタックでかわすとそのままオーバーヘッドキックを撃ち、ようやく今大会初得点。 そして、この試合ウルグアイにとっての3点目を挙げる事に成功をする。 だが、ウルグアイの反撃もこれまでだった。 やはり勇儀を欠いている状況では前線で強引な力技が出来ず、ビクトリーノのスピードも思うように生かせない。 幾度となく打ち込まれるビクトリーノのパンサーファング、そして文のドリブルゴールも。 数をかけたアルゼンチンの守備陣――ガルバンと永琳の手によってこれ以上の失点は許さないとばかりに防がれてしまう。 そして、後半開始から43分――そろそろロスタイムに差し掛かろうかというこの時間帯。 バシィッ! ポンッ! ディアス「へへっ、それじゃあ7点目は俺が決めてくるか!」 この試合の主役――ファン=ディアスに再びボールが渡った。 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! 観客「来た! メイン天パ来た! これで勝つる!!」「ディ・ア・ス! ディ・ア・ス! ディ・ア・ス!!」 ビクトリーノ「とっ……止めろォォオオオオオッ! ディアスを止めるんだあああああ!!」 ディアス「止めろって言われて止まる訳ないだろ〜♪」 ババッ! シャッシャッシャ! シャーッ!!
[928]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/23(日) 01:09:17 ID:??? 半ば哀願するかのようなビクトリーノの声は、しかし、無情にフィールドに響き渡るだけ。 まるで自身の手足を動かすかの如く、自在にボールを操るディアスはそのままぐいぐいと中央を突破。 ボールを持っているというのにスピードが落ちないそのドリブルを止められる者がいる筈もなく。 1人、2人、3人と次々と選手達を抜き去りディアスは一気にウルグアイゴールへと襲い掛かる。 ジョン「あっ……ああああああああああああああああああああああああああっ!? こっ、これは……これは、ウルグアイ、やはり止められないィィイイイイイイイッ!! ディアス選手、止まらない! 止まらない!! まるでボールを持っていないかのような、自在な動き! 自在なドリブル!! ウルグアイ守備陣、完全にディアス選手1人に手玉に取られてしまっている!! これは……これは、萃香選手との一対一になるぞォッ!?」 ズダダダダダダダダダーッ!! ディアス「ここで点を決めて4点差。 ついでに俺もダブルハットトリック、と」 萃香「ふざけるんじゃないよ! 7点もやって……たまるかァァァアアアアッ!!」 バッ!! 最終ラインに残っていたDF達をクリップジャンプで抜き去り、ついに萃香と一対一となるディアス。 既に勝敗は決定しているこの場面だが……しかし、伊吹萃香はそれでも本気でディアスをつぶしに飛び出す。 リーグを戦い抜く上では得失点差を最低限に抑えるのは基礎中の基礎であるし。 何よりも鬼としての矜持がこれ以上の失点を許さない。 萃香「(6失点してる時点で赤っ恥もいいところだけど……これ以上、点はやらん! 飛び越えるのか、はたまたボールだけを上に通すか……! どっちにしろ、好き勝手ドリブルはさせん!!)」 ディアス「(ここは……これだッ!!)」 バシュッ! 萃香「なっ……!?」
[929]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/23(日) 01:10:20 ID:??? ここまでシュートを決められた事もあるが、しかし、ディアスの真骨頂は何よりもその独創的なドリブル。 ここでディアスが選択をするのはドリブルで萃香をかわしてから無人のゴールへボールを入れる事だろうと予想した萃香であったが……。 意外にもここでディアスは小さな振り足でボールを蹴り、萃香がボールに触れるより先にボールを手放す。 これには萃香も驚きのあまり、僅かに硬直――慌てて手を出し弾き返そうとするが……。 萃香「(届かないっ……! いや、でも、これは……!!)」 やはり今回も数センチの所で届かず、萃香は憎々しげに短い己の腕を睨み付ける。 だが、そのボールの軌道を見て萃香はホッと安堵の息を吐きもした。 ディアスの放ったシュートは、萃香を抜く事だけに集中しすぎていたのか、完全に枠を外しているのである。 これならば入る事はない、失点をする事はないと、萃香は確信する。しかし、次の瞬間萃香の表情は凍りつく。
[930]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/23(日) 01:11:54 ID:??? ギュルッ……バシュウウウンッ! ピピィーッ!! 萃香「なっ……に……!?」 高く浮かび、枠を外したかに見えたディアスのシュートには強烈な回転がかかっており。 バナナシュートのような軌道を描くそれはループをしながらすっぽりと無人のゴールに吸い込まれた。 ――言葉通り、本当に吸い込まれたかのようにゴールへ入ったのである。 それはまるで、人には決して見えないサッカーの神がゴールへ向けて押し込んだかのように。 ディアス「ハッハァー!! 俺が天才、ファン=ディアスだァ!!」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ピッピッピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! サッカーの神が愛したとしか思えない、天賦の才を持つ少年――ファン=ディアス。 彼のダブルハットトリックを達成した記念となるこのシュートは、彼の得意とするバナナループによるもの。 観客たちのこの試合最高潮の歓声と同時に試合終了を告げる審判の笛が鳴り響き。 こうして天才、ファン=ディアスによるファン=ディアスの為の試合は幕を下ろしたのである。 アルゼンチンJrユース 7−3 ウルグアイJrユース ===================================================================================== ようやく試合終われた……という事で本日はひとまずここまでです。 続きは明日以降書かせていただきます。長々とNPCシーンが続いて申し訳ありませんでした。 また、そろそろスレも1000が見えてきましたのでもしよろしければ次スレタイ案なぞ考えていただけると幸いです。 それでは。 【】幻想のポイズン54【】
[931]森崎名無しさん:2011/10/23(日) 01:23:35 ID:??? 【ハッハァー!】幻想のポイズン54【バーン!】 乙なのじゃー
[932]森崎名無しさん:2011/10/23(日) 01:40:52 ID:??? 【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】 【ノーガード】幻想のポイズン54【フィールド】
[933]森崎名無しさん:2011/10/23(日) 02:46:47 ID:??? 乙
[934]森崎名無しさん:2011/10/23(日) 02:48:22 ID:??? 乙でしたー なんかうどんちゃんから練習でまたいい結果出したいな…… 何かすんげえフラグがにじみ出てる気が
[935]森崎名無しさん:2011/10/23(日) 14:32:11 ID:??? 【ファンタジスタの】幻想のポイズン54【幻想】 【大魔王】幻想のポイズン54【バーン!】
[936]森崎名無しさん:2011/10/23(日) 14:43:06 ID:??? 【たすけて】幻想のポイズン54【Qさん!】
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0ch BBS 2007-01-24