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【Forza】Another-C_7【FIORENTINA!!】
[186]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/24(水) 17:14:11 ID:??? 三杉 ハイパーオーバーヘッド( ダイヤ7 )74+( 6 + 3 )+(レジスタ、瞬間フリー+2)=85 シューマッハ ミラクルウォール( ハート2 )75+( 6 + 2 )+(ガッツ300以下-1)=82 【シュート】−【セービング】≧2→ゴールに突き刺さった! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ダァァァァァッ……タッ!! 自陣から50m近い距離を全力疾走し、そのまま動きを途切れさせる事なく踏み切らねばならなかった。 息は早く、肺は酸素を求めて三杉に苦痛を与えている。 だがその苦痛も、かつて心臓が暴れまわった時の物と比べれば些少の物。 単純な痛みに対して、三杉は常人とは比べられぬ程に耐性があった。 苦痛が諦めを誘い、判断力を低下させるようなこの瞬間も、三杉はただゴールの右隅一点を見据えていた。 実況「三杉くん…飛んだぁぁぁぁぁ!!! そして半身を捻りつつ、これはオーバーヘッドの体勢!!」 踏み切りはしっかりと芝を踏み締め、捻りながらの跳躍にも身体の軸にブレは一切なかった。 そして何よりもこの跳躍は高く、大空高くを飛翔して…… ミハエル「フフン、相変わらず癇に障るくらい美しいオーバーヘッドです。」 バシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!! ・・・このクロスボールの芯を的確に撃ち抜いたのだった。
[187]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/24(水) 17:16:08 ID:??? ギュウゥゥゥゥゥゥン!!! フリーで放たれたハイパーオーバーヘッド。 迷いも驕りも一切ないこのシュートをブロックへ行ける選手はいなかった。 誰にも邪魔される事なく自由に宙を切り裂き……美しいカーブを描きながらパルマゴールの右隅へ向かっていく。 シューマッハ「止める! 止める止める止める! 入れさせるかあぁぁぁぁぁっ!!!」 たった一人、スウェーデンユース代表GKでもあるシューマッハだけはこのボールの軌道を追った。 前半からブンナークキャノン、ファルコンクロウ、ドライブシュートと何本のシュートに対して来たか判らない。 それに対し、シューマッハは一度としてパフォーマンスを落とす事なく、ミスの一つもしていなかった。 今回の動き出しも、ダイビングキャッチの動作にも、彼の実力を疑わせるミスは無かった。 モニカ「ファンベルグさん・・・?」 ブラウン管の三杉を見つめる彼女の目には、オランダのあの選手の姿がダブって見えていた。 アヤックス時代に見せた最高のゴール…彼のゴールシーンで三杉が一番好きだと言っていた、 直前で身体を捻ってカーブをかけて決めたオーバーヘッドゴール。 モニカの目には、まるでビデオの中のそのシーンが再生されているように映っていた。 シューマッハ(届かん…!??) 繰り返し言うが、ここまでシューマッハには一度のミスもなかった。 1点目のブンナークキャノン、そして今目の前で放たれたハイパーオーバーヘッド… いずれに対しても、存在したのは単純な力負け…それだけだった。
[188]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/24(水) 17:17:34 ID:??? 三杉(綺麗に着地……する余裕もないか…) ハイパーオーバーヘッドを撃ち放った三杉本人が、その瞬間を見る事はなかった。 彼はシュートを撃ち放った直後、疲労が一遍に身体中へと押し寄せてバランスを失ったのだ。 そんな彼が出来た事は、せめて怪我をしないよう背中から地面へと落ちるようもがく事だけだった。 ドサァッ! 背中から腹の中心へと響く痛みが呼吸を一瞬止めた。 身体に力が入らず、酸素が足らないせいか青い空も薄くぼやける中… なけなしの力で彼の片腕を上げ、顔に満面の笑みをもたらしたのは、高く響いた笛の音だった。 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! フィオレンティーナ 2−2 パルマ ============================================= 前半LT ブンナーク マルコ→センタリング→ブンナークキャリバー (通算8得点) 後半8分 シニョーリ ドリブル→アクセルスピンシュート (通算16得点) 後半33分 クオーレ ドリブル→フォーリャ・セッカ (通算2得点) 後半40分 三杉 マルコ→センタリング→ハイパーオーバーヘッド (通算3得点)
[189]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/24(水) 17:18:44 ID:??? 一旦ここまでです、続きは少々お待ちをー
[190]森崎名無しさん:2011/08/24(水) 17:59:13 ID:??? バンビ達が受け止めてやれれば美しかったが距離的に無理があったかな?
[191]森崎名無しさん:2011/08/24(水) 18:39:06 ID:??? かっこよすぎでしょ
[192]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/24(水) 19:19:56 ID:??? >>190 彼らは弾かれた場合に捻じ込まなければなりませんでしたからね。 流石にその役割を放棄する事は出来なかったと考えます。 >>191 ドラマティックな展開で決めてくれたので描写も頑張っちゃいました。
[193]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/24(水) 19:22:13 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!! ギャアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!! 実況「ど、ど、ど、同点ーーーーーーーー!!! 後半40分に追いついたっ!!!! フィオレンティーナ、ここで奇跡の同点弾……まさに驚きのゴール!」 観客「あががががが……」「決められた?決められちゃったの?うっそぉー!」「なんだってんだ……」 「どう?これが魔理沙神のご加護だよ!」「ジュン様ーーー!!」「巫女世界も宜しく!」 後半30分を過ぎてからゴール、またゴール…… クオーレのファンタジーを目にした観客は、このままパルマが勝ちきると信じて疑っていなかった。 しかし現実にはフィオレンティーナが今再び同点弾を決めたのだ。 ショック……と言うより、もはや現実に頭が追い付かなくなっている。 それ程に彼らの予想を上回る展開を両チームは作り出していたのである。 プチン・・・ BJ「まだ途中だが・・・もういいのか?」 ミハエル「ええ、今日はもう満足。 これ以上見ていると嫉妬してしまいそうデス。」
[194]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/24(水) 19:23:16 ID:??? イスラス(………) パチパチパチ ルーベン(チッ……) ジェンティーレ(ギギ……クソっ、悔しいが見事だ。) フィッツウォルタ(ブンナークを温存しておいて最後は力押しを連発…… そう思わせといて、クスタとシューマッハを分断か。 出来すぎたシナリオだね、でもこれは素直に称賛するべきだろう。) バティン(個人技ではなくチーム力と戦術で奪った同点ゴール…… まさにこの試合、レジスタとファンタジスタの斬り合いだな。) ディアス(やっぱりやるな、日本の14番……いや、フィオレンティーナの10番か。 けどオレ“達”だったらこうはいかないぜ、最初から最後まで攻め続けるからな…) アルシオン(………悪くない…) 観客席でこのゴールを観たライバル達も、それぞれに思う事があった。 三杉とフィオレンティーナに対して良い感情を持たぬ者も、このゴールは評価せざるを得なかったようだ。
[195]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/24(水) 19:24:18 ID:??? 実況「いやあ…同点、逆転と後半にゴールを積み重ねたパルマがこのまま行くと思われましたが… パルマサポーターを夢から現実に引き戻す見事なオーバーヘッドが飛び出しました。」 実況者は少しだけ興奮が収まったのか、冷静に展開の推移を言葉にしていた。 いまだに現状を受け入れられず、騒ぎの収まらぬ観客席に聞かせるために。 新田「三杉さんっっっ!!!!!」 ブンナーク「うおぉぉぉぉっ、テメーーーーーー!!!!」 バンビーノ「ビューティフルゴールだ! グラッツェ、ミスギ!!!」 マルコ「やったねっ、最高のオーバヘッドキックだった!!」 ゴールへと繋がる攻撃を担い、ゴールの近くにいた4人が一斉に三杉へダイブした。 力が入らず、まだ立ち上がる事の出来ない三杉に全力の祝福を述べるためにであるが… 三杉「お…重い重い! ブンナークは本気でやめろっ!」 残りガッツ100を下回った三杉には、こんな祝福も大層な負担である。 しかしやはり喜びが勝っているのか、その表情はいまだ曇りなき笑顔で満たされている。
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0ch BBS 2007-01-24