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【Forza】Another-C_7【FIORENTINA!!】
[320]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/28(日) 12:24:38 ID:??? シニョーリ「まだだっ! まだロスタイムがある!!」 観客もライバル達も、ほとんどの者が試合の趨勢を見切っていた。 しかしフィールドの選手達は諦めなかった。 かつてはこういう展開を誰よりも嫌い、投げ出してしまっていたシニョーリが… ボールをその手でセンターサークルに運び、『まだ試合は終わって無い』と他の選手を引っ張った。 クオーレもクスタも…タルデリ、コンティ、トリノ、ファビオ…全員とも心が折れる事はなかった。 三杉「まだ試合は終わってない! ロスタイムを入れた数分…絶対に守りきるぞ!」 対して『喜べるのはそれからだ』と気を引き締め直すフィオレンティーナ。 鳴り響く笛、後半5度目にもなるキックオフ。 試合終了直前、疲労のピークにある最後の5分弱。 だが両チームの選手達は最後の最後までパフォーマンスを落とさなかった。 勿論体力的に限界を迎えている選手達は何人も居たが、その選手達も気力は萎えていなかった。 最後の瞬間まで、足を止める選手は両チームにたったの1人も居なかったのである。 そして――――――――――――――
[321]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/28(日) 12:31:36 ID:??? ピッッピッッピィィィィィィィィィッッ!!! 試合の終わりを… コッパ・イタリア・プリマヴェーラの終わりを告げる笛が鳴り響いた。 あれから後、スコアが動く事はなかった。 実況「遂に……遂に長い笛が吹かれました!! 試合終了です、フィオレンティーナ優勝!!!!!! コッパ・イタリア・プリマヴェーラの覇者はフィレンツェ雄!!! 並みいる強豪を蹴散らし、古豪フィオレンティーナが優勝だあっ!!!!!!!」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア 興奮を隠そうともしない実況のアナウンスが、真夏の太陽が… ここミラノのサンシーロスタジアムに集まったサポーターの熱狂を煽っていた。
[322]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/28(日) 12:33:38 ID:??? 三杉(試合終了の笛…だっけか……?) 体力を使い果たした後も、最後の笛が鳴るまで走り続けた三杉。 彼はその気力までも使い果たし、頭の中はもはや真っ白だった。 勝利したという事実も、薄っすらとぼやけて判らなくっていた。 ただ、目の前のコンティが足を止め、空を見上げて立ち尽くしていた。 その姿を見て、三杉は『ああ、試合が終わったんだ』と理解した。 三杉(そっか…終わったんだな……) 安心してスタンドを見上げると… 耳を澄ますまでもなく、大音量が彼の全身にぶつけられてきた。 今まで集中しすぎていて気付かなかったこの歓声が。 フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! 観客「おめでとう!!!」「優勝おめでとう!!」「最高だったぞ!!!」 「悔しいけどお前らが優勝だ!!!」「よくやったぞっ!!」「ありがとうっ!!」 三杉(………)
[323]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/28(日) 12:42:06 ID:??? その迫力に圧されたのか、それとも安堵のあまり脱力してしまったか… 三杉はその場にヘタヘタと座り込んでしまった。 そして徐々に実感が追いついてきて、込み上げてくる喜び… クールで冷静で皮肉ぶっていた、かつての彼が見たら驚いてしまうかも知れないが、 次の瞬間、彼は満面の笑顔を爆発させ、子供のように叫んでいた。 三杉「やったーーーーーーー! 優勝だーーーーーー!!!!!」 飛び上がって喜んだ三杉。 その三杉に歩み寄る選手が一人居た。 先着で ★ポンと肩を叩かれ、振り返ると…→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《Q,K》 クオーレ 《10,J》 ブンナーク 《8,9》 クスタ 《6,7》 シューマッハ 《5》 バンビーノ 《4》 ファビオ 《3》 ダラピッコラ 《2》 シニョーリ 《1》 中山 《JOKER》 フィオレンティーナ全員
[324]森崎名無しさん:2011/08/28(日) 12:43:58 ID:??? ★ポンと肩を叩かれ、振り返ると…→ ダイヤA
[325]森崎名無しさん:2011/08/28(日) 12:45:25 ID:??? ★ポンと肩を叩かれ、振り返ると…→ ハートJ
[326]森崎名無しさん:2011/08/28(日) 12:49:01 ID:??? この試合はやはり中山さんの試合だったか…。 第二部どうすっかなあ、この人に代わるDFが必要なんだよなあ。
[327]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/28(日) 12:53:34 ID:??? >>318で訂正を… ×後半40分 三杉 マルコ→センタリング→ハイパーオーバーヘッド (通算8得点) ○後半40分 三杉 マルコ→センタリング→ハイパーオーバーヘッド (通算3得点)
[328]森崎名無しさん:2011/08/28(日) 13:03:44 ID:??? ここでダイヤのAか…象徴的だな
[329]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/08/28(日) 13:19:23 ID:??? > ポンと肩を叩かれ、振り返ると…→ ダイヤA > 《1》 中山 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 喜びの爆発は1回だけ、それ以上はアドレナリンが出ていても跳びあがる力はなかった。 それでも再び座り込む事はせず、笑顔で片腕を上げていたのだった。 そんな時、ポンッと後ろから肩に手を置かれた。 振り向くとそには中山が立っていた…三杉と同じように満面の笑顔で。 三杉「中山…」 中山「三杉……やったな、俺達!!」 そう言ってもう一度ニカリと太陽のような笑顔を見せ、中山は三杉の手を強引に握った。 強い力の握手、中山の心の底からの喜びが三杉に伝わってくる。 思えば、三杉と中山は同じだった。 怪我、病気でサッカーを諦めかけ、諦めきれず…手段を探し求めた。 ジョアンとBJによって身体を治し、それ以来全ての時間を差し出してきた。 だが二人とも後悔はしなかった。 むしろ力一杯にサッカーが出来る事を日々噛み締めたのだ。
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0ch BBS 2007-01-24