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銀河シュナイダー伝説7 〜琢磨篇〜
[268]銀河シュナイダー伝説:2011/08/30(火) 03:33:28 ID:nsRDOGGw カルツ「そうじゃな。それ以外にも格闘王のキスリング、運営王のルルーシュ、その他にも王の名を 持つ人物達は皆色々な意味で有名人じゃ」 メッツァ「ああ。彼らはこの代のその技術における最高能力者といっても過言では無いだろう。しかし、 その中の、本当の意味での空戦王は…フランツ・フォン・シェスターでは無く、 彼、エーリヒ・ハルトマンだ」 いつの間にか会話が続いており、メッツァはそう返答する。 シュナイダー「ハルトマン?…空戦大会は私も覚えているが、そんな名前は上位陣の中に名前は 無かったはずだ」 メッツァ「それは当然だろう。彼は航空戦科学校からの編入者…2年目から編入したものが1年目に行われた 大会に出場できるはずがない」 カルツ「なるほどのう。確かに数は少ないが、そういう編入や転入は0じゃなか。中にはそういう人物も おってしかるべき…か」 メッツァ「…ああ、そして彼はシェスターと同じように…いや、それよりも尚、パスカットの技術が ぬきんでている。」 一瞬悔しそうな表情を示したのは何か因縁があるからなのだろう。
[269]銀河シュナイダー伝説:2011/08/30(火) 03:34:29 ID:nsRDOGGw シュナイダー「つまり…私がシュートの特化型、メッツァがパスの特化型であるのと同様に 彼もまたパスカットの特化型であるということか」 メッツァ「………そうだ」 シュナイダー(たしかに、ドリブル巧者であるカペロマン等もいた。他の特化型がいたとしても 不思議ではない…か) ならば、もしかして他にもグラオウントクプファーには特化型がいるのではないか?という不吉な 思いをかき消すようにかぶりを振ると今まさに開始されようとするもう一つの準決勝に 目を向けることにする。 〜〜〜
[270]銀河シュナイダー伝説:2011/08/30(火) 03:35:35 ID:nsRDOGGw 〜〜〜 実況「さあ、試合は一進一退!全ての能力が高レベルで安定しており派手な印象を振りまく ラングリッサーのメンバーの進撃を特徴的なメンバーが多い人物達で弾き返すグラオウントクプファー! シュート数ではラングリッサーが3本放ち有利という印象がありますが、それらの全てを キャプテンであるミュラーが危なげなく止めている!!得点をしなければ勝つことは出来ないという フライング・サッカーにおいて、彼、鉄壁ミュラーがいる限りグラオウントクプファーに負けは無い!」 ジーナス「…さすがというべきかやはりというべきか…いや、素直に凄いという言葉が一番だね」 彼が止めたシュートは全てマーガスのブラストヘッド級の威力はあるように思える。しかし、 それら全てを簡単に…とは言い過ぎかもしれないが、危なげなく止める姿はまさに鉄壁という 言葉がぴったりに思えた。 カルツ「むぅ…去年のシュナイダーとミュラーならファイヤーショットで確実にぶち抜けると 睨んでおったんじゃがのぉ…純粋な成長率ではキャツの方が上…いや、それよりもミュラーの奴が パンチとキャッチ以外の必殺技を覚えたというのが大きいんじゃろか」 爪楊枝を面白そうにクルクルと口の中で動かしながらそう判断する幼馴染。
[271]銀河シュナイダー伝説:2011/08/30(火) 03:36:35 ID:nsRDOGGw シュナイダー(…それは仕方が無いだろう。去年の俺のシュート能力は既に限界近く。 あれからの練習で僅かに伸びただけでも十分だ) 確かに成長限界近くになってややサボった部分…いや、この場合は本分を全うした部分がそれの成長を 阻害していたとしても偽りではない。しかし、そうまでして成長させる必要は無いという判断は 当然のものであり、同時にシュナイダーには更に上位技であるバイシクルファイヤもあるのだ。 撃てる本数が減るのは仕方が無いにしても、要は点を取らせず点を取るというサッカーだけではなく、 スポーツ全般に言える基本を守りさえすれば良いのだと判断し、悲観する事を止める。 メッツァ「…試合が動くぞ」 その言葉に自身が心の迷宮に浸っていた事を僅かに叱責しつつ試合会場を臨む。 実況「さあ、ハルトマン選手とバルクホルン選手による連続ワンツーで一気にラングリッサー陣営に 切り込むグラオウントクプファー!バイタルエリアにいたアトレイユ選手にボールを送り出す!!」
[272]銀河シュナイダー伝説:2011/08/30(火) 03:37:40 ID:nsRDOGGw アトレイユ「見れるよ。彼の『本気』が」 まるで御伽噺の勇者を見つめるような純粋な憧憬にも似た眼差しで彼を見つめるブックス。 シュナイダー(………) 実況「早い、速い!!疾い!!!アトレイユ選手まるで去年のMVPミッターマイヤー選手を 思わせる速さと正確さ!力強さと軽やかさ、それにしなやかさを兼ね備えた天性のセンスが ここに来て存分に示しています!そして…」 ズギャーーーーーン!!!!……てん、てん…… 実況「な、……閃光のような一撃!!気がつけばボールはネットを揺らしている!!これが グラオウントクプファーの必勝パターンの一つ!アトレイユ選手の単独ドリブル行だ!!!」 わーーーーわーーーーわーーーーー ワーーーーーわーーーーわーーーーー わーーーーわーーわあーーーーーーー 試合中はドーム内の完全防音によって聞こえなかった声援が耳を劈くように鳴り響く。
[273]銀河シュナイダー伝説:2011/08/30(火) 03:39:50 ID:nsRDOGGw アルテミュラー「…はっきり言おう。彼のプレイスタイルは私にとって天敵のようなものだ」 DFの主であるアルテミュラーの防衛法はシュートを人数をかけブロックするという、言葉にすれば 単純で基本的なものだ。しかし、簡単には覆せないからこその基本であり、事実今までの戦いでは その方法で幾多もの必殺シュートをファルケの手を煩わせる事無く止める事に成功させていた。 だが、アトレイユの戦術は自分の体力を顧みずDFまでドリブルで抜き去るということを 前提としたショートシューターでありそれをブロックすることはまず不可能と言って良いだろう。 カルツ「そんなに気にしなくとも、ドリブルをプレスで囲めばええじゃろ。」 アルテミュラー「相手がアトレイユだけならな。だが、あのゲーリングという男のカバーも 同時に必要であるのなら…彼だけに力を注ぐわけにはいかない。最も、彼の能力がどのレベルか わからない以上、まだ机上の空論でしかないが」
[274]銀河シュナイダー伝説:2011/08/30(火) 03:40:52 ID:nsRDOGGw ジーナス「う〜ん。そんなネガティブにならなくても。見た限り両ラインともあまり接触プレイは 得手としているわけではなさそうだから、ライン際をドリブルで突貫という形で突き進んで センタリングでキャプテンのバイシクルファイヤ!このパターンを決めちゃえばきっと勝てるよ」 カルツ「なはは。そうじゃな、そんくらいの気心で行った方がええかもしれんの」 楽観的なジーナスの言葉を信じるならば今回の鍵はパス巧者であるメッツァよりも ドリブルの上手いカルツの方で…あるいはシュナイダー自身のドリブル能力であるように思えた。 〜〜〜 ディハルト「やるか!」 エルウィン「はい!」 ランディウス「了解した!!」 試合は終盤。結局のところアトレイユの強襲で先制点を挙げたきり、グラオウントクプファーも 攻め手を封じられ1−0と拮抗したままの地味な試合展開になっていた。
[275]銀河シュナイダー伝説:2011/08/30(火) 03:42:03 ID:nsRDOGGw だが、ここに来てFWの3人が一気に飛び出し… レディン「行け!!光輝の力を!!」 グルン!! キャプテンであるレディンがボールを打ち出すと、それを取り囲むように先の3人が歩調を並べ… ディハルト「食らえ!!」 エルィン「最終奥義!」 ランディウス「グラン・リッターーーーー!!!!」 ズギャギャギャギャーーーーーン!!!! 同時に放たれた3人のシュートはまるで巨大な光の槍のように一陣の流星が天空を駆ける!!
[276]銀河シュナイダー伝説:2011/08/30(火) 03:43:05 ID:nsRDOGGw シュナイダー「なんだ!!このシュートは!!?」 目視ゆえに正確な威力はわからないのだが、それはマーガスとカペロマンによるバイパーヘッドよりも上。 恐らくシュナイダーのファイヤーショット級であるそれはこの状況を打破すべくネットに襲い掛かる。 だが。 ド ン ! ! ! ミュラー「……ふう……」 彼の豪腕が天空からの光の剣を大地に打ち落とす。 カルツ「!!!????」 メッツァ「なんだ今のは!?」 いや、その変化に気付けたのはごく僅かな人物だけだろう。実際、同じ状況を見ていたミレウスや マガトゥなどはいつものミュラーがいつものように弾いただけに見えていたようで凄い攻防だった としか印象を持たなかったようだが、
[277]銀河シュナイダー伝説:2011/08/30(火) 03:44:06 ID:nsRDOGGw シュナイダー(一瞬、ミュラーの質が変わった…?) それに気付けるレベルにある数人は戦慄にも近いものを感じる。 それを無理やり言葉にするならば…雷神。まさにイゼルローン回廊に建造されたあの雷神の名を冠する 天地を砕くハンマーの如き怒りの一振りを、神ならぬ身で実行してしまったようにも見える。 シュナイダー「…決まったな」 その言葉は、予測でも希望でもなく…確定的な未来であった。 〜〜〜 実況「終わってしまえば1−0の好勝負!!グラオウントクプファーがラングリッサーをくだし、 あさっての決勝戦をハンブルクと共に戦う事になります!泣いても笑っても残り1試合! この結果によって最後のサッカー王の名が誰のものになるのか決まります!!」 カルツ「ふう。予想通り…と言ったところかの。少し地味な戦いじゃったが」 メッツァ「考えすぎかもしれないが1点取れば勝てるという自信から1点しか取らなかった…という 可能性もある。油断は出来ない」
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0ch BBS 2007-01-24