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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】
[193]森崎名無しさん:2011/09/01(木) 06:20:07 ID:Eb6mAHA+ C
[194]森崎名無しさん:2011/09/01(木) 06:24:51 ID:ef+IaA72 C
[195]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 00:47:36 ID:??? >C シーダ 森崎「シーダに行かせよう。ペガサスで空から探してもらえばすぐにでも見つかるはずだ」 シーダ「そういうと思って、もう準備してあるわよ」 マルス「頼んだよシーダ。この間の山賊の件もある。気をつけてね」 シーダ「はいっ!」 バサササッ…… 愛馬エルカイトと共にふわりと空へ飛び上がっていくシーダを見送りつつ、森崎は戦闘準備を進める。 シーダ「(最終試験を前に、緊張しちゃったのかしら)」 木陰を中心に目を凝らして探索を続けるシーダ。程なくしてカタリナの姿を見つける。 シーダ「カタリナ!ここにいたのね。偵察は済んだのでしょう?早く本陣へ戻りましょう」 カタリナ「シーダ様、私、あの……」 シーダ「クリスも心配しているわ。話なら飛びながら聞くから」 カタリナ「はい……」 天馬の後ろの方にまたがり、シーダの背中に体を預けるカタリナ。 腰まで届く長い蒼の髪から甘酸っぱい爽やかな香水のかおりが鼻をくすぐる。 カタリナ「シーダ様、いい香りがします……ハイビスカスでしたっけ」
[196]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 00:48:48 ID:??? シーダ「よく知っているわね。気候がいいタリスにしか咲かない珍しい花なのに」 カタリナ「タリスは素敵なところですよね。自然が豊かで、海が綺麗で…… ……シーダ様。私、ノルダの生まれなんです。あの町のこと、ご存知ですか?」 前大戦中、シーダはマルスから聞いた覚えがある。 人が人を商品として売りつける『奴隷市場』が成立する悪魔のような町だったと。 カタリナ「私は…よく知ってます。あの町で、私は家畜みたいに虐げられて、 何かあると面白半分にぶたれました。痛いのは嫌だから、そういう時は 目を閉じて何も考えないで、逃げこむんです。心の奥に……」 シーダ「カタリナ……」 この優れた才能を持つ儚げな少女に、そんな悲惨な過去があったことにシーダは胸を締め付けられていた。 雄大な自然の中で伸び伸びと、両親の愛情を受けて育てられたシーダからしてみれば正に真逆の世界だろう。 そんな彼女に自分はどんな言葉をかけてあげられる?この国の妃になる者として、 この国の王宮騎士になろうと、明るい未来をつかもうと努力している彼女に何を伝えられる? 頭の中で言葉を整理しようとすると、カタリナが話を続ける。 カタリナ「…でも、そんな私を救ってくれた人がいたんです。 その人が私に生きる意味をくれました。私はその人のためならなんだってしたいと思ったんです。 そう……シーダ様にとってのマルス様のようなお方が……私の支えになっているんです」 シーダ「カタリナはその人のことを愛しているのね。……そして、愛されたいと願っている」 カタリナ「……はい。そうです。その人のためだったら、私はどんなことでも……」 悲痛な叫びにも聞こえる彼女の声に対し、シーダは自分でしか伝えられないことを思いつく。 シーダ「でもねカタリナ。あなたを心配する人がいることを忘れないであげて」
[197]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 00:50:10 ID:??? カタリナ「えっ…?」 シーダは少し速度を緩めると、カタリナの方へと首を振り向く。 シーダ「私もマルス様のためなら、自分の命さえ投げ出せる覚悟がある。 マルス様の理想、想いを成就できるのならどんなことでもしてみせる。 ……でもね、前の戦いでそれだけじゃ駄目なんだなって気付かされたの。 それだけだと、私は私を心配してくれる人の想いを踏みにじってしまってるって」 カタリナ「シーダ様…」 シーダ「誰かのために自分を犠牲にして何かをしてあげることは、とても素晴らしいことだと思うの。 カタリナのその気持ちは、絶対に大事にしなければならない大切なものだわ。 だけどカタリナはクリスやマルス様、もちろん私もどれだけあなたのことを心配していたか分かってる?」 カタリナ「……す、すみません……でも、私は……」 シーダ「それでいいのよ。全ての事柄を平等に考えることなんて難しすぎてできないものね。 あなたの中でその人のことがどれだけ大事なのかは私にはわからないけれど。 誰にも譲れないものがあるのなら、それを守ったって構わない。私だってきっとそうするから。 だから考えてくれるだけでいいの。覚えてくれているだけでいいの。 あなたを…カタリナのことを大好きな人はあなたが思っているより大勢いるということをね」 カタリナ「シーダ様…そんな、私なんて……」 背中がじわりと熱くなる。シーダは少しでもカタリナの悲しみを吸い取ってあげなければと決意する。 シーダ「心を開いてカタリナ。そしてもう少しだけ自分を大切に考えてみて。……あなたは独りじゃないよ。ほら、前を見なさい」 カタリナ「――!」 カタリナの滲んだ視界に飛び込んできたのは、手を振って呼びかけてくる大好きな仲間の声だった。
[198]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 00:51:30 ID:??? クリス「カタリナー!どこに行ってたのよもう!遅いよー!」 カイン「試験終了まであと少しだ。最後まで気を抜かず頑張るんだぞ」 マルス「おかえり。二人とも無事でなによりだよ」 森崎「ったく、あんまり心配かけさせるんじゃないぞ。お前に何かあったら教官の俺が叱られるんだから」 その言葉には彼女が昔から受け続けてきた刺々しさなどまったく無く。 暖かく自分を迎え差し伸べられる手は眩しいほどに光り輝いて見えた。 カタリナ「……ごめんなさい。シーダ様……ごめんなさい……私……私は……」 シーダ「お、おかしいわね。どうして謝るの?こういうときはもっと別の言葉が嬉しいんだけどな」 カタリナ「……そ、そうですね。確かにおかしかったですよね。では、その……ありがとうございます」 シーダ「どういたしまして。……ちょっとは先輩らしいことできてたかな?」 カタリナ「はい。私にはもったいないくらいです」 シーダは後に知ることになる。カタリナがなぜ自分に謝りの言葉を投げかけてきたのか。その真意を。 だが、それ以上に少しでも彼女と心を通わせることができたことが嬉しかったのだった。 ※カタリナとシーダの互いの評価が上がりました。
[199]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 00:52:57 ID:??? カタリナが帰還し、ようやく進撃の準備が整った第三部隊。 大詰めとなった最終試験の結果すら左右する敵軍の状況をカタリナが緊張しつつ報告する。 カタリナ「偵察の結果を報告します。アベルさんとエストさんが待ち受ける砦には…」 VSアベル・エスト隊→!card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ→アベル・エスト+ソシアルナイト1人(K〜6で先制) ハート→アベル・エスト+ソシアルナイト1人+ペガサスナイト1人(K〜7で先制) スペード→アベル・エスト+ソシアルナイト2人+ペガサスナイト1人(K〜8で先制) クラブ→アベル・エスト+ソシアルナイト2人+ペガサスナイト2人(K〜9で先制) JOKER→アベル・エストの妹夫婦を応援するべくあの二人組が参戦!(必ず先制)
[200]森崎名無しさん:2011/09/03(土) 00:53:16 ID:??? VSアベル・エスト隊→ ハート4
[201]森崎名無しさん:2011/09/03(土) 00:54:21 ID:??? 先制が取れない→アベルが森崎撃破とならんことを祈ろう
[202]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 01:12:33 ID:??? >>201 森崎の装備は現在『鉄の斧』ですからね。エストなら楽に対処できそうですがアベルが来ると危険です… ============ VSアベル・エスト隊→ ハート4 >ハート→アベル・エスト+ソシアルナイト1人+ペガサスナイト1人(K〜7で先制)※敵軍の先制 カタリナ「砦には護衛の騎士と天馬騎士がそれぞれ一騎ずつです。戦力はそれほど多くはないようです」 マルス「そうか。先行部隊の数も考えれば妥当なところだね」 カイン「だが、兵の数など問題ではない。あいつの実力を考えれば最も恐ろしいことは……」 森崎「ああ。あいつのことだ。間違いなくこちらの動きを察知し……」 アベル「奇襲を仕掛けてくるだろうな」 クリス「はい。私もそう思います。…………ってええええぇぇぇぇ〜〜〜っ!?」 いつの間に背後にいたアベルに存在に驚き飛び退くクリス。 カインと森崎は慌てふためくクリスを落ち着かせると、素早く武器を構え防御の陣形を組む。 森崎「カタリナ、指示を出せ!お前の指揮官としての実力…俺は信じてるぞ!」 カタリナ「(シーダ様だけじゃない。森崎さんも私のことを信用してくれている。 ……それはとっても嬉しいこと。そう……嬉しいことなんです……)」 全ては自分の思惑通り。この最終試験でも良い結果を残し講師たちの強い信頼を得て近衛騎士となる。 それが『カタリナ』の夢であり目標であり生きる意味であり―― カタリナ「(私はあの人のためならなんだってできる。そう、たとえ彼らの信用を裏切ることとなったとしても)」 カタリナは強い決意を瞳に宿らせて指示を出した。長く苦しい試験の日々もあともう少しなのだから。
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0ch BBS 2007-01-24