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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】
[315]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/17(土) 18:38:41 ID:??? そう言うと反町は一旦沢田にボールを預けて、山森を伴い前へと走っていく。 沢田「(日向さん。僕達は今、少しでも日向さんに追いつけるように頑張っています。 ユベントスにでも若島津さんと一緒に活躍できるように、応援しています)」 遥か異国の地にて戦い続けているであろう憧れの先輩を思いながら、沢田はボールを蹴り出した。 牙を研ぐ若虎たち→!card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ→沢田「僕だってドライブシュートを撃てるくらいの力を身につけたんです!」 ハート・スペード→沢田「やっぱり反町さんといえば低い球からの強烈なダイビングヘッドですよね」 クラブ→沢田「さっきの動きが納得行かない。もう一度山森の空中戦を試してみよう」 JOKER→沢田「え?反町さんがいつもの低い球じゃなく高い球を要求している…?」
[316]森崎名無しさん:2011/09/17(土) 18:48:53 ID:??? 牙を研ぐ若虎たち→ クラブ4
[317]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 19:53:26 ID:??? 城山さん、キャラクターの使用許可をしていただきありがとうございました! 私信故のここでのお返事をどうかご了承くださいませ。 今回新たに登場した栗栖がちょうど島崎世代と同年代ということもあり 新世代の優秀な選手たちとして後々登場させていきたいです。 もちろん城山監督自身も南葛ウイングスの監督候補として考えていますね。 これからも楽しく和やかな城山スレを楽しみにしています! ============ 牙を研ぐ若虎たち→ クラブ4 >クラブ→沢田「さっきの動きが納得行かない。もう一度山森の空中戦を試してみよう」 沢田「すみません反町さん。さっきの連携をもう一度確認したいんですが」 反町からは違うパターンの攻撃を試してみようとの指示だったが、沢田は先ほどのプレイに十分な達成感が感じられなかった。 もっと鋭く切り返すことが出来る。もっとパスを早くすることが出来る。 反町の競り合いや山森のシュートだってもっと制度の高いものが期待できたはずなのだ。 山森「僕からもお願いします。皆に比べて才能の足りない俺は繰り返し練習することで精度を上げていくしか無いんです」 山森の豆粒のように小さな、しかし瞳の奥に燃える大きな熱意の炎に負け、反町は頷いた。 反町「分かった。それじゃあもう一度サイドアタック経由の速攻を試すぞ!」 ミハエル「(ン〜確かに才能だけではサッカーは確かに巧くはなりません。 しか〜し、やはり才能の如何によって選手の限界は決まってしまうのは残酷で〜す)」 ミハエルの目に映る山森のプレイは残念ながら世界トップクラスにはとても並べるものではなかった。 故郷ロサンゼルスでも彼のように努力や鍛錬で才能をカバーして必死に夢を食いつなごうとする者たちは数多い。 それはサッカーだけに限らず他のスポーツや芸術、音楽活動などでもそうだ。 才能に恵まれたほんの一握りの『天才』にしか、成功の道は切り開けられない。 それ以外の凡人はどこかしらで夢を諦めるか、あるいは妥協していくしかないとミハエルは考えていた。
[318]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 19:54:50 ID:??? バンビーノ「おい、よそ見してていいのかミハエル?」 シュバッ! 先ほど奪ったボールを再び奪い返され、ミハエルは両手を頬に当てて甲高い声をあげる。 ミハエル「オーマイゴーッド!」 バンビーノ「(足の具合は……だいぶ良好のようだ。この大会で結果を残し、俺は必ずセリエAの舞台に返り咲いてみせる!そして…)」 東邦タイガース。下馬評ではそのチーム力の高さからリーグ優勝候補筆頭だと日夜報道されている。 それがヒューガーという巨大組織に寄る圧力なのか、それとも本当の実力からなのかは今から一週間後には明らかになる予定だ。 ついに開催される日本でのプロサッカーリーグに備え、 各チームは記念すべき初優勝という栄誉を獲得せんがため日々練習に励んでいた。 その前哨戦として、アリティアで再び『アリティアカップ』を開催する旨が片桐から伝えられる。 そして再び舞台は森崎たちのいるアリティアへ……
[319]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 19:56:04 ID:??? 〜アリティア王宮〜 森崎「……とりあえず、もう一度詳しく話を聞かせてもらいたいんだが」 マルス「うん。ジェイガン、モロドフと秘密裏に進めていた計画ってこういうことだったんだね」 マルスは王宮の一室に森崎とジェイガン、そして日本から帰還したばかりのモロドフを招き入れる。 正騎士昇格試験後に突如伝えられた、『第2回アリティアカップ』の詳細を聞くためだ。 ジェイガン「はい。一部の講師陣には伝えておいてはいたのですが…… 従騎士たちの試験中ということもあり、あえて内密に話を勧めさせて頂きました」 確かにサッカーリーグが、それも前回苦渋を舐めさせられたアリティアカップが再び開催されると聞けば 従騎士たちの教官役が手につかず、ろくな指導ができなくなっていたかもしれない。 森崎「それで……モロドフさんの言っていたもう一勝負というのはいったいどういう意味なんですか?」 モロドフ「うむ。今回の参加チームは前回と同じく全4チーム。 日本リーグからは『南武フースバル』『南葛ウイングス』『東邦タイガース』の3チームが、 そして我々アカネイアからは王宮騎士団や今回試験に協力してもらった 森崎殿を始めとする講師陣から選抜した特別チームが予定されておる」 マルス「特別チーム選抜…それには今回の昇格試験で合格したクリスたちも含まれているということだね」 ジェイガン「その通りです。そこで今回試験に落ちてしまった者に、もう一度チャンスが与えられるということです」 森崎「その選抜のチームに入ることが出来れば事実上正騎士になったも同然。 今回の落第は帳消しになり、晴れて正騎士昇格の資格を得られる……そういうことか」 モロドフ「はい。しかし、当然ながら我々も前回の大会のような不本意な結果は望んではおりません。 優勝を狙えるだけのチームを選抜するべく、中途半端な者は容赦なく切り捨てていく所存です」
[320]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 19:57:19 ID:??? マルス「ちょっと待ってくれじい。指定された代表メンバーは資料の通りなら全部で16人。 カインやアベル、ジョルジュ将軍がいる強豪の中でライアンが入れる余裕は…」 心苦しかったが、現実的に見てマルスの目からでもライアンは他のものに比べて実力が劣っていた。 だが、今回の代表入りを逃してしまえば次の正騎士昇格試験までずっと従騎士のままとなってしまうだろう。 モロドフ「……そこで一つ提案がございます。王子、カダイン、グラとの国境にあるマクロニソスはご存知ですかな?」 マルス「ああ。前大戦では補給地点として何度も出入りしたことがあるから覚えているよ」 ジェイガン「大会開催までの3日間、そこで特別合宿を行う所存です。 そこでライアンには正騎士に匹敵、もしくは肉薄するほどの力をつけていただきましょう」 マルス「合宿か…うん、少しでもチーム力を上げるには良い手段だと思う」 森崎「大会前の合宿は俺の世界でもよくあることだ。いいんじゃねぇか?」 モロドフ「手配の程ですが、既に整えております。明日早くにはもう出発できるかと」 ジェイガン「森崎殿。第七小隊の教官としての最後の任務、お願いしても構わぬかな?」 森崎「ちょっと待ってくれよ。俺に用意されていた休暇は明日までなんだ。 悪いがブレーメンに合流するために、一度帰らないと……」 七日間の予定だったアリティアへの旅行は明日で終わってしまう。 大会に参加できないことは残念だが、森崎は丁寧に断ろうとする。しかしそのとき…… ??「その必要はない」 バターン!!
[321]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 19:59:12 ID:??? 突如部屋の中に入ってきた男。それは森崎もよく知る男だった。 森崎「か……片桐さん!?」 日本サッカー協会勤務、片桐財閥の御曹司こと片桐宗政。 森崎たち『黄金世代』を世界一のチームにするためにあらゆることでバックアップする男である。 片桐「遅くなりました。ようやくフロントの許可が降りたので…」 モロドフ「いえいえ、苦労をおかけしまして申し訳ない」 互いに頭を下げながら話をする影から、さらに3人の男が現れる。 シェスター「コニショワー!ヘーイ森崎。随分ハッピーな場所にいるじゃないか」 マーガス「こらシェスター、いきなりその挨拶はないだろう。 初めまして。ヴェルダー・ブレーメン所属FWマンフレート・マーガスです」 ビクトリーノ「昨日付けでブレーメンに移籍したラモン・ビクトリーノだ。 久しぶりだな森崎。そしてそこの王子様もな」 森崎「え…?ええぇぇぇ!?な、なんでお前らがここに……?」 森崎たちの前に現れたのは、ワールドユース大会にて全日本ユースと死闘を繰り広げた ドイツユースの主力であり、森崎の入団先の選手でもあるシェスターとマーガス。 そしてアカネイア大陸へ来るのは実に5度目であり、すっかり馴染んだ感があるビクトリーノだった。 片桐「ブレーメンのフロントと話をしてきてな。合流の日程は引き伸ばしてもらってな。 日本サッカー協会直々に、お前にはこの大会に参加し日本リーグの3チームの相手をしてもらうつもりだ」 森崎「いや、試合に出ろって言うなら出ますけど。それよりもどうしてあの3人がここに?」
[322]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:00:25 ID:??? 片桐「プロクラブに憧れてたお前だ。一刻も早くチームに合流したかっただろう。 今回のお詫びというわけじゃないが、お前の将来のチームメイトたちを連れてきてやった」 森崎「連れてきたって……そんな簡単に事が運ぶものなんですか?」 片桐「ワールドユース大会の優勝で、今や日本サッカー協会の権力は以前とは比べものにならないものになっている。 それに今回の話は契約上、断りが聞かないものでもあったのだ。無理をしてでも話を通すつもりだったよ」 森崎「……難しいことはわかりませんが、とにかく納得しろってことでいいんですよね?」 片桐「今回彼らにはお前と共にアリティア選抜チームのサポートを任せている。 ビクトリーノ共々、この大陸のことを色々と教えてやってくれ」 モロドフ「これで憂いなく指導に熱を入れることができますな。森崎殿、騎士団の者たちをお頼み申しましたぞ」 森崎「は、はぁ…(今までアカネイアとの交流は一部の人間にだけ許された特別なことだと思っていたが…)」 モロドフが日本サッカー協会の一員として働いてきたからなのかどうか分からないが、 森崎はアカネイアとの交流関係も徐々に変わりつつあることを肌で感じていた。 片桐「(…これでよろしいんですよね?モロドフ氏。私はあなたの指定通りに事を運んだだけですよ)」 モロドフ「(構いません。こちらも……そろそろ動き出さねばならぬ時が来たのですから)」
[323]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:02:58 ID:??? その夜。森崎は薄暗い明かりが灯る従騎士の宿舎の前に立ち尽くしていた。 本日付で正騎士に昇格したライアンを除く第七小隊の者たちは今日がここで過ごす最後の夜となるのだ。 森崎「(本当なら、全員揃って笑顔でここから卒業させてやりたかったんだがな)」 だが、どれだけ後悔したとしても一度出てしまった結果が覆ることはない。 ライアンに残された可能性は、明日からのマクロニソスでの合宿で力をつけ 選抜メンバー16人の中に選ばれることで実力を証明するしかないのだ。 森崎「(第七小隊の夢。全員揃って正騎士に。そしてマルスの近衛騎士になること。 このままじゃその夢は二度と叶えられないものになってしまう……)」 大会のことを考えれば、未熟な従騎士たちよりも正騎士たちと一緒に鍛えたほうが自分にとっても特であることは間違いない。 特にブレーメン所属の3人が特別講師として合流したのだ。破滅のツボに苛まれた自分の実力を鍛えあげる絶好のチャンスである。 森崎「(……中山、俺はどうするべきなんだ?誰かの夢を育て、叶えてやれるほど……俺には力は無かったというのか?)」 全日本ユース特別選考試合前の合宿にて、若林と日向に脅迫された時のことを森崎は思い出していた。 『浄化』の力で本来の平凡な能力に戻され、かつての栄光を失った中山たちを自分が救ってやると森崎は二人に啖呵を切った。 平凡でありながらも数奇な運命に導かれ、天才と呼ばれる者たちと対抗できる才能を手に入れた自分ならば、と。 だが森崎はあの時頭をさげることが出来なかった。実力に劣るものは栄光を手に入れることはできないと言ったのだ。 それは確かに正しいことだし、自分の意志を今更曲げるつもりなど無い。 クリスたちのことを思ってこそ、森崎はあえて厳しい現実を彼女たちに叩きつけたのだから。
[324]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:05:04 ID:??? 森崎「(代表メンバーは16人。ライアンがその中に入れる場所を、俺は作ってやることが出来るのだろうか? いや、違う。夢への道は自分の手で切り開いていくものじゃないか。 ライアンが本気でクリスたちと一緒に正騎士になるつもりならば俺の助けなんて必要ないはずだ。だが……)」 森崎は迷っていた。力のない自分がここまでの実力と地位を手に入れられたのは自分だけの力では無いことを知っていたからだ。 誰かの助けがないと、人はあまりにも脆く崩れ去ってしまう。それは自分もライアンもきっと同じはずなのだ。 森崎「(…………くそっ!)」 森崎は足を進めた。今の気持ちは自分一人だけでは整理がつかない。誰かと話がしたいと森崎は願った。 ☆どうしますか? A 従騎士の宿舎に向かう(第七小隊や従騎士に会いに行く) B 王宮に向かう(正騎士や講師陣に会いに行く) C 離宮に向かう(シェスターなど地球組に会いに行く) D アベルの店に向かう(アベルやエストに加えて他のメンバーもいるかも?) E 明日は早いしやっぱり寝る 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
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0ch BBS 2007-01-24