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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】
[854]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/20(木) 23:03:24 ID:??? 小豆沢は非常に落ち着いた動作でマリクとロディのプレスを待っていた。 だが、いざ二人が囲みだそうとした瞬間ギアを入れ替えたように機敏に動き出す。 森崎「うっ…あ、あの動きは…!」 森崎には見覚えがあった。フルチューンされた車のように自由にアクセルとブレーキを踏み分け 錯覚さえ起こすほどの速度差を見せつけることで相手のマークを軽々と振り切る独特なドリブル。 森崎「そうだ、間違いない。オランダのストライカーのイスラス。奴の動きに似ているんだ」 複数のマークなど全く意味を成さない、一対多の勝負に特化した一瞬で相手を振り切り突破するドリブル。 小豆沢はそのドリブルが出来るのだ。これが早田や新田が言っていた小豆沢の『凄いところ』なのだろう。 これまで日本のサッカーの歴史上最大の層の厚さと称される『黄金世代』という 同年代のくくりの中で激しい争いをこなしてきた森崎にとって、 いくら上の年代の選手だろうと、サッカーの才能に恵まれていなければ得られないような能力に愕然する。 小豆沢「(黄金世代の戦士たち。彼らの才能は確かに過去最高のモノと呼べるだろう。 協会もそのポテンシャルに目をつけ、彼らを中心としたチーム結成に躍起になっている。 これまでA代表として戦ってきた俺達の事など、はじめからいなかったかのように)」 これまで国を背負い戦ってきた自分たちの存在すら霞ませるほどの輝きを持つ黄金世代の若き選手たち。 その中でもチームの中心としてゴールマウスを死守してきた森崎有三という少年。 そんな彼の才能をこの目で確かめるために、この大会の参加を小豆沢は決意したのだ。 小豆沢「(僕たちが築きあげてきた栄光。いや、栄光と呼べるほどのものじゃない小さな輝きでしかないかもしれない。 しかし、その僕達がたどってきた日本サッカーの栄光を君たちが本当に受け継ぐことが出来るのかどうか… 性分なんだろうな。昔から自分の目で、体で確かめなくちゃ気が済まなかった……!)」 既に選手としてのピークは通り過ぎている自分が、協会の意識や興味が移り住んでしまっている 彼らに対して自分ができることはできうる限りの技を見せ、それを次に活かしてもらうことしかない。 かつて自分もそうしてきたように。1968年の五輪大会で得た銅メダル以上の栄光を勝ち取るために。
[855]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/20(木) 23:05:31 ID:??? 小豆沢「(この常人ではとてもこなせないドリブルを必死に身に付けさせてくれた『あの人』の思い… そしてなによりも、新たな才能に夢を託すことを誇りに思える僕の想いを、君は受け止めることが出来るのかい?)」 ダヒュッ!! だが、小豆沢の心のなかにはもう一人の自分がいた。それはまだ自分たちでもやれると。 そう簡単に立場を明け渡したくはない、自らの老いと後輩たちの躍進を認められない葛藤もあった。 サッカーという自分のこれまでの人生を賭けるに値するほどの魅了される競技に対しての心構えなのだ。 この未練という感情にも近い気持ちを払拭できるほどの才能を発揮して欲しい。それが小豆沢の願いだった。 アンナ「こ、これは凄い!二人からの厳しいチェックにもまったく動じずボールのキープを続ける小豆沢くん!」 マリク「(この人のプレイには気迫がこもっている。譲れない信念というのかな… こうして相対しているだけで飲まれてしまいそうだ。でも、僕だって)」 カダインで魔法の教師として授業をする傍ら、マリクも学院の子供たちにサッカーを教えている。 もっともそれは体育の授業程度のものでしかなく、本格的な指導などはできていない。 だが、このアカネイア大陸のサッカーという文化は驚くほどの速さで浸透して行っている。 噂では大陸全土を巻き込んだ大規模なサッカー大会が開催されるという話もある。 武器による争いからスポーツによる争いへ。決して血を流すことのなく競い合える文化の形成。 それこそがマリクの幼い頃からの親友であるマルス王子の掲げる理想の一つなのだ。 マリク「(大衆の興味を集めるには、いかにしてサッカーが楽しく素晴らしいものかをわからせる必要がある。 点を競いあうルールがある以上、どうしても勝利を目指すことになるのは避けられないことだ。 アリティアのみんなの前大会での優秀とは言えない結果にも惜しみない声援と拍手をくれたのは嬉しいけれど… 彼らの応援は、僕達に勝って欲しいという願いが込められている。その期待を裏切っていては……ダメなんだ!)」
[856]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/20(木) 23:07:04 ID:??? サッカーの楽しさを伝えたい。そのためには負ける姿を晒すよりも勝つことでの笑顔を届けたほうが良いに決まっている。 チーム一丸となって勝利を目指して戦う素晴らしさを教えることが、今の自分の使命なのだとマリクは感じていた。 小豆沢「悪いが抜かせてもらうよ」 ダダダダダダッ!! アンナ「小豆沢くんのドリブルはみるみる速度を上げてアリティアの守備網を切り裂いていく! し、しかしマリクくんが必死の追走!横に並び小豆沢くんの進行を食い止めに行く!」 マリク「だから僕は負けない!アリティアの皆に喜んでもらいたいんだ!」 小豆沢「なっ…!?」 マリクは走った。全力で走ったとしても小豆沢のドリブルには追いつけないかもしれない。 それでも足を止めなかったのは、ボールを奪うのではなく別の狙いがあったからだ。 マリク「(弾くだけでいい。あとは仲間が……僕のプレイを引き継いでくれるから!)」 個人の力ではおそらく勝ち目がないだろう。実力も経験も圧倒的に小豆沢のほうが上なのは明らかだ。 だがサッカーは11人でやるスポーツなのだ。自身の足りないところはこうして仲間にカバーしてもらえばいい。 バチッ!! 小豆沢「くっ…!(気にするほどの怪我じゃないと思っていたが…こいつは尾を引くかもしれんな)」 アンナ「マリクくんの怒涛の追い込みが小豆沢くんからボールを弾かせる! そしてこぼれ球は右サイドを転がり、ライアンくんがフォローしました!」 リンダ「きゃー!いいぞマリ…」
[857]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/20(木) 23:08:10 ID:??? 観客席から声援を飛ばそうとするリンダの声をかき消すほどの大声がアリティアのベンチから放たれた。 エリス「マリクー!ナイスディフェーンス!!」 マルス「姉上、嬉しそうですね」 エリス「ええ。まるで夢のようだもの。あの体の弱かったマリクが…あんなに逞しくなって、成長して…」 最近では滅多に大声を出すことの無かったエリスの黄色い声援が フィールドを横切る最中、ボールを確保したライアンは… 前半も残り僅か→!card !とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します ダイヤ→もう一度シーダに向けてパスを出した ハート→トーマスに向かってロビングを上げた スペード・クラブ→なんと栗栖が後ろから猛然とタックルを仕掛けに来ていた。 JOKER→ライアンがこの大会のために磨いてきたのはパスだけではなかった…!
[858]森崎名無しさん:2011/10/20(木) 23:08:41 ID:??? 前半も残り僅か→ ハート8
[859]森崎名無しさん:2011/10/20(木) 23:08:56 ID:??? 前半も残り僅か→ ダイヤ9
[860]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/20(木) 23:20:36 ID:??? 前半も残り僅か→ ハート8 >ハート→トーマスに向かってロビングを上げた ============ ライアン「(やっぱり先の先のことだから、シーダ様へのパスは警戒されてる…)」 大森と輝林、さらには早田までがシーダの進行先をしっかりと封じるように動いている。 だが、そのおかげで左サイドはやや手薄のように感じられた。 ライアン「(前半ももう5分も残っていない。どうせならシュートを打たせたい!)」 バコッ! ライアン「トーマスさん、お願いします!」 アンナ「ここでライアンくん高いパスを出した!トーマスくん、落下地点に向けて走りこむ!」 ニーナ「対するフースバルは田中選手が競り合いに向かいますね。この勝負を制するのはどちらでしょうか」 トーマス「へへっ、可愛い後輩からの託しものだ。悪いが譲れねぇんだよ!」 田中「1点取ったくらいで調子にのるんじゃねぇぞ!だああっ!!」
[861]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/20(木) 23:21:57 ID:??? 先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。 トーマス→!card+ 競り合い31= ============ 田中→!card+ 競り合い28= !と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します 【攻撃側】−【守備側】 ≧2→トーマスが競り勝つ(奇数:カインにアーリークロス 偶数:ドリブルで前進) =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。左から順に (木村がフォロー)(カインと石崎が競り合い)(石崎がフォロー) ≦−2→田中がボールを奪う 【補足・補正】 トーマスのカードがダイヤ・ハートで『パワーチャージ』で+3(吹っ飛び係数3) その他は>>11を参照してください。
[862]森崎名無しさん:2011/10/20(木) 23:23:05 ID:??? トーマス→ クラブ9 + 競り合い31=
[863]森崎名無しさん:2011/10/20(木) 23:23:40 ID:??? 田中→ スペード3 + 競り合い28=
[864]森崎名無しさん:2011/10/20(木) 23:26:52 ID:??? お、あと1点は取れるか…?
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0ch BBS 2007-01-24