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【栄光を】キャプテン霊夢12【つかむとき】
[982]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:21:46 ID:??? 『目指せ、幻想郷ナンバーワンプレイヤー!』 始まりは幽々子様の放った一言だった。 幽々子「妖夢……貴方は神になりなさい」 妖夢「……はい?」 午後のお茶の用意をしていた所に突然妙な事を言いだした幽々子。 妖夢「えーと、幽々子様。それはどういう意味でしょうか?」 幽々子「分からないかしら、妖夢?」 妖夢「……申し訳ありません」 分かるかそんなもん……と内心では思いながらもとりあえずは聞き返してみる。 主人である幽々子様の意味の分からない問いかけは半ば日常茶飯事であり、 慣れ切ってしまっているという感もある。 幽々子「……これを見て頂戴」 パサッ 妖夢「これは……?ああ、あのブン屋がいつも置いていく新聞ですね。 これがどうかしたんですか?」 とりあえずその新聞を手にとって読み進める。それに従って、何となく展開が読めて来た。
[983]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:23:53 ID:??? 妖夢「……人里で一カ月後にさっかー大会?」 サッカー。それはつい最近幻想郷で流行り出したスポーツである。 大流行という程ではないが、新しい物好きな人妖は揃って始めているらしい。 ちなみに自分はやったことがない。庭師の仕事に剣術修行とそこそこに忙しい 身の上と言うこともあり、これまで特に興味を引かれることはなかった。 幽々子「ええ、それの一番下を見て頂戴」 妖夢「えーと…… 『 そして、何と賞品には天狗の里の秘伝の手法で作られた、幻の銘酒 『神仙天狗』 を用意しました! 銘酒が多い天狗の里でも、1年に1本しか作られないと言われている最高級のこのお酒! 是非とも皆さん、奮ってご参加下さい! 』 ……はあ、なるほど」 幽々子「ここまでくれば、さすがに私の言いたいことは分かるわよね〜?」 妖夢「……とりあえずこの大会に出て賞品のお酒を獲得してこい、 ということは分かりました。でも、最初の言葉はどういうことでしょう?」 幽々子「ああ、あれは言ってみただけよ〜」 妖夢「……」 幽々子「それで、どうかしら?」 妖夢「……分かりました。西行寺の庭師の名にかけて、必ずや優勝してご覧に入れます」 サッカー等やったことはないが、主の命令は絶対だ。 その答えに、幽々子様は満足げな笑みを見せる。 ……さて、どうなることやら。
[984]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:26:25 ID:??? 妖夢「……とりあえず、チームに入ってくれそうな人を探さないとなぁ」 あの新聞が発行されたのは一週間前みたいだったから、 まだ誘えばチームに入ってくれる人はいるかもしれないけど……。 誰を誘うのが良いのかなぁ……。そもそも選べる程知り合いもいないけど……)」 そんな風に考えながらふらふら飛んでいると、何かにぶつかってしまった。 ??「おっと、すまない。大丈夫か?」 妖夢「いえ、私も不注意でした。申し訳ありませ……って、藍さん?」 藍「ああ、妖夢か。何か考え事をしていたのかい?」 思わず考え込む。藍さんは大妖怪である紫様の式であり、サッカーの腕前はともかく、 身体能力は申し分ないだろう。従者仲間ということで色々お世話になってることもあるし、 チームに加わってもらえるなら非常に助かるだろう。 ということで事情を説明し、チームに加わってもらえるか頼んでみることにする。 妖夢「ということなのですが、もし宜しければ協力して頂けないでしょうか?」 藍「ふむ……他ならぬ妖夢の頼みだ。分かった、引き受けよう」 妖夢「ほ、本当ですか!」 藍「ああ。その代わりMFをやらせてもらえるか? FWやDFも出来ない訳ではないが、どちらかと言えばMFが性に合ってるんだ」 妖夢「はい、分かりました」 ああ、そういえば自分のポジションとかも考えないとなぁ。 まあまだメンバーも集まってないし、それから考えれば良いか。 ※『すきま妖怪の式』八雲 藍が仲間に加わった!
[985]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:27:56 ID:??? 妖夢「以降の仲間集めシーンはダイジェストでどうぞ、とのことです。スペースが微妙みたいなので」 霊夢「いやよ、めんどくさい」 霊夢を誘った所、一言で一蹴された。 〜 ターゲット2:『楽園の素敵な巫女』博麗 霊夢……勧誘失敗 〜 魔理沙「悪いな、もう私は自分でチームを組んだんだ。お前が入るっていうなら構わないぞ?」 賞品が目的なので、誰かのチームに組み込まれる訳にはいかない。却下。 〜 ターゲット3:『普通の魔法使い』霧雨 魔理沙……勧誘失敗 〜 美鈴「え、私ですか?確かに元いた所でやったことはありますけど。うーん、でも門番の仕事もありますし……」 咲夜「あら、良いじゃない。門番隊の子達もいるんでしょ?」 美鈴「まあ、咲夜さんがそう言うなら……。副隊長の子にシフト変更の連絡しておかないとなぁ……」 美鈴さんは最初渋っていたが、咲夜さんの後押しでチームに入ってくれることになった。 〜 ターゲット3:『華人小娘』紅 美鈴……勧誘成功! 〜 天子「ふふん、私に目を付けるなんて中々センスあるわね!良いわ!私に任せておきなさい!」 衣玖「と言うことなので、私も加わらせて頂きますね。誰かが見てないと不安ですし」 天子「ちょ、ちょっとどういう意味よ!?」 衣玖「そのままの意味です」 妖夢「(……失敗だったかなぁ?)」 〜 ターゲット4:『非想非非想天の娘』比那名居 天子……勧誘成功! 〜 〜 ターゲット5:『竜宮の使い』永江 衣玖……勧誘成功! 〜
[986]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:29:35 ID:??? そして、瞬く間に一週間が過ぎた。 妖夢「とりあえずこれで私も含めて5人ですか……。そろそろ練習もしなきゃいけないし、 後は庭で暇そうにしてる幽霊たち(バケバケ)でも誘おうかなぁ……」 余りチーム集めにかまけて練習をおろそかにする訳にもいかないし。 という訳で、残りのメンバーは庭で暇そうに漂っているバケバケ達に頼むことにした。 バケバケ@「(オーケー。任せておきな)」 バケバケA「(わ、私ですか?運動は苦手なのですが……)」 バケバケB「(拙者でござるか?ふむ、退屈していたし、良いでござるよ)」 バケバケC「(ふ……私に不可能はない)」 バケバケF・G「「(俺達兄弟の華麗なコンビプレイを見せてやるぜ!)」」 こうしてとりあえず11人が揃った為、全員揃ってポジションとチーム名を決めることにする。 ポジションに関しては天子と美鈴がFW、藍がMF、衣玖は空気を読んでDF志望ということだったので、 自分は数が少ないMFの枠に入ることにする。 そしてチーム名についてもあれこれと議論はしたが、最終的には無難な物に落ち着いた。 天子「よし、じゃあ皆、文句はないわね!チーム名はこれで決まりよ!」 そう言って、天子が無駄に達筆な字でチーム名が書かれた紙を掲げる。 そこにはこう書いてあった。 『ザンギュラのスーパーウリアッ上』 チームメンバー一同「「「「「どうしたこうなった!!!」」」」」
[987]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:31:46 ID:??? ※チーム名が『ザンギュラのスーパーウリアッ上』に決定しました! 『ザンギュラのスーパーウリアッ上』フォーメーション 4−4−2 −−−H− H 紅 美鈴 −J−−− J 比那名居 天子 −−I−− I 魂魄 妖夢 −G−F− G バケバケG F バケバケF −−E−− E 八雲 藍 B−C−A B バケバケB C バケバケC A バケバケA −−D−− D 永江 衣玖 −−@−− @ バケバケ@ チーム名とポジションが決まれば後は練習するのみである。 とは言え、大陸出身の美鈴以外は全員初心者のような者なので、 ミスを繰り返しながら少しずつでも上手くなろうとする。 天子「うりゃー!」 バケバケ@「(甘いぜお嬢ちゃん!!!)」 バシィッ!!! 天子「ちょ、ちょっとー!何で取るのよー!?」 美鈴「天子さん、ボールは力任せに蹴れば良いというものではないですよ。 筋は良いんですから、練習次第ですね」 妖夢「むむ、なるほど、これは中々に奥が深いですね」 藍「ボランチはチーム全体でも非常に重要なポジションだ。やりがいがあるな」 衣玖「雷を落としてシュートを撃ち落としたらやはりまずいでしょうかね?」 バケバケA「(そ、それはさすがにルール違反かと……)」
[988]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:33:37 ID:??? そんなこんなでいつの間にか大会当日を迎えたチーム『ザンギュラのスーパーウリアッ上』。ちなみに、 妖夢が人里に登録申し込みをしに行った時、この名前を見た阿求は2分程ひたすら笑い続けていたという。 そして、ついに大会が始まる。妖夢達は練習の成果もあり、順調に1回戦、2回戦と勝ち進んでいった。 【1回戦:ザンギュラのスーパーウリアッ上 3−0 人里連合】 1戦目の相手は人里連合だったが、天子と美鈴の火力、妖夢と藍による中盤の防御力が効を奏し、 終始試合のペースを握ったまま、結局3−0で勝利することに成功した。 【2回戦:ザンギュラのスーパーウリアッ上 4−2 妖怪の山連合】 穣子「13スレ目にしてついに出番が来たわ、姉さん!」 静葉「ええ、でも悲しいけれど私達やられ役なのよね……」 妖夢「いきます!人鬼『未来永劫斬』」 ドガァッ!バギィッ!! 穣子・静葉「「言ってる傍からー!?」」 ズバァアアアアアアン!!ピィッピッー!!! 前半12分、妖夢の中央突破からのミドルシュートによる1点先取。
[989]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:34:45 ID:??? バケバケF・G「「(俺達のダブルタックルを喰らいやがれ!!!)」」 雛「私に近付くと、危ないですよ?」 ぐしゃあ!!! バケバケF・G「「(ば、馬鹿な!?俺達のコンビプレイが自滅させられただと!?)」」 雛「チャンスです!椛さん!」 バシィッ! 椛「よし、これで同点にしてみせます!」 バシュウウウ!!! 衣玖「……ここは空気を読むと通さない方が良いですね!魚符『龍魚ドリル』!!!」 ズギャギャギャギャ!!!バチィーン!!! 椛「ってちょっとぉ!?それはハンドじゃないんですかぁ!?」 衣玖「実際には手を触れていないからセーフです! 外の世界では、帽子をつかってシュートを防いだキーパーもいるんですよ!」 バケバケA「(そ、それも本来反則のような……)」 2回戦の相手は妖怪の山連合。と言っても文は実況、はたてはカメラマン担当の為、試合には出ていない。 1回戦程ではないものの総合力は妖夢達のチームが上であり、撃ち合いにはなったが4−2で勝利する。
[990]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:37:06 ID:??? そしてついに妖夢達のチームは決勝の舞台に上がる。 文「さぁ、いよいよ幻想郷初となるサッカーの大会も決勝戦を迎えます! ここまで勝ち進んだのは2チームのみ!一方は魔理沙選手、霊夢選手、 咲夜選手、魅魔選手と完全に縦のラインが揃った大本命、『博麗・霧雨連合』チーム! 一方、対戦相手は妖夢選手を中心に強力なツートップで立ち向かうチーム…… 『ザンギュラのスーパーウリアッ上』……長いので今後はチームザンギュラでいきます、 の対決となります!果たして、この試合に勝利して優勝をつかみ取るのはどちらのチームか!?」 妖夢「あれ、霊夢?あなた参加しないんじゃなかったっけ?」 霊夢「……うるさいわね、別に私の勝手でしょ」 妖夢「まあ、そうなんだけど……」 魔理沙「(優勝すればお賽銭が集まるかもって言ったらあっさり入ってくれたんだよなぁ、こいつ)」 美鈴「ふふ、まさか決勝の舞台で咲夜さんと当たるなんて思ってませんでしたよ」 咲夜「姉さん……いや、美鈴!今日はメイド長も門番も関係ないわ! 全力で掛かって来てもらうわよ!」 美鈴「……いいわ、咲夜。私も今日はあなたをメイド長だとは思わない。 一選手として、本気で潰しにいくわよ」 両チームの選手が試合前の軽い挨拶を交わし、いよいよ決勝戦がスタートした。 試合はお互い一歩も譲らない展開で進んで行く。前半10分に魔理沙が霊夢のアシストからゴールを決めれば、 前半21分に美鈴のポストプレイから天子が同点ゴールを決める。そして後半12分には今度は美鈴が 妖夢へのポストプレイを行い、意表をついて1対1の形に持ち込み、ついに2−1と逆転に成功する。
[991]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:38:57 ID:??? ……だが、後半23分にまさかの咲夜のロングシュートで2−2と追いつかれてしまい、後半ロスタイム。 霊夢「……魔理沙!決めなさい!」 魔理沙「ナイスパスだ!喰らいやがれ!……これが私のマスタースパークだぜ!!!」 カッ!!!!!!!! バケバケC「(ぐはぁああ!?)」 衣玖「く、空気を読めばここは止められ……きゃああ!?」 バケバケ@「(ぐ……レバー入れ大ピンチだ!!!)」 ズサァアアアアアアア!!! ピィッピィーーー!!! ピッピッピッーーー!!! 妖夢「あ……」 天子「う、嘘よ!!!こんなの認めないわ!」 美鈴「……」 衣玖「……届きませんでしたか」 藍「く……!」 バケバケA「(そ、そんな……)」 バケバケB「(……無念)」 バケバケC「(……ち、情けねぇ。俺も衰えたもんだ)」 魔理沙のシュートがゴールネットに突き刺さると共に、審判のホイッスルが2回鳴る。 一度目は当然ゴールを告げる笛。そして、二度目は……試合終了を告げる笛。 この瞬間、ザンギュラのスーパーウリアッ上の敗北が決定した。 ザンギュラのスーパーウリアッ上 2−3 霧雨恋色マジック
[992]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:40:56 ID:??? こうして最初の大会は準優勝という結果で終了した。 初の敗北に悔しがる一方で、妖夢の中にはサッカーに対する情熱が芽生えつつあった。 妖夢「(もっと……上手くなりたい!もっと強くなりたい! そう……幻想郷ナンバーワンプレイヤーを名乗れるくらいに!)」 そして、時は流れ、第二回幻想郷サッカー大会が開催される。 この大会で、とあるバケバケの思わぬ一面が明らかになった。 バケバケC「(へっ!その程度のシュートは向こうじゃ日常茶飯事だったぜ!)」 バチィッ!!! 藍「むう、あの技は……」 美鈴「知っているのか、藍電!?」 藍「誰だ、それは……。ともかく、あのバケバケ、何処かで見た事があると思ったら……。 恐らくは外の世界の名のあるサッカー選手の亡霊だろう。名前は……」 C様「(ふ……今となっては捨てた名だ。俺は名もなきC番に過ぎねぇよ)」 藍「……そうか、ならせめてもの敬意を込めてC様と呼ばせてもらう」 ※バケバケCがC様に進化しました! そして妖夢達は順調に勝ち上がり、準決勝では前回破れたチームである 『霧雨・博麗連合』チームをも3−2の大接戦で勝利する。 そして、ついに第二回大会も決勝戦の日を迎えた。
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0ch BBS 2007-01-24