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【栄光を】キャプテン霊夢12【つかむとき】
[987]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:31:46 ID:??? ※チーム名が『ザンギュラのスーパーウリアッ上』に決定しました! 『ザンギュラのスーパーウリアッ上』フォーメーション 4−4−2 −−−H− H 紅 美鈴 −J−−− J 比那名居 天子 −−I−− I 魂魄 妖夢 −G−F− G バケバケG F バケバケF −−E−− E 八雲 藍 B−C−A B バケバケB C バケバケC A バケバケA −−D−− D 永江 衣玖 −−@−− @ バケバケ@ チーム名とポジションが決まれば後は練習するのみである。 とは言え、大陸出身の美鈴以外は全員初心者のような者なので、 ミスを繰り返しながら少しずつでも上手くなろうとする。 天子「うりゃー!」 バケバケ@「(甘いぜお嬢ちゃん!!!)」 バシィッ!!! 天子「ちょ、ちょっとー!何で取るのよー!?」 美鈴「天子さん、ボールは力任せに蹴れば良いというものではないですよ。 筋は良いんですから、練習次第ですね」 妖夢「むむ、なるほど、これは中々に奥が深いですね」 藍「ボランチはチーム全体でも非常に重要なポジションだ。やりがいがあるな」 衣玖「雷を落としてシュートを撃ち落としたらやはりまずいでしょうかね?」 バケバケA「(そ、それはさすがにルール違反かと……)」
[988]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:33:37 ID:??? そんなこんなでいつの間にか大会当日を迎えたチーム『ザンギュラのスーパーウリアッ上』。ちなみに、 妖夢が人里に登録申し込みをしに行った時、この名前を見た阿求は2分程ひたすら笑い続けていたという。 そして、ついに大会が始まる。妖夢達は練習の成果もあり、順調に1回戦、2回戦と勝ち進んでいった。 【1回戦:ザンギュラのスーパーウリアッ上 3−0 人里連合】 1戦目の相手は人里連合だったが、天子と美鈴の火力、妖夢と藍による中盤の防御力が効を奏し、 終始試合のペースを握ったまま、結局3−0で勝利することに成功した。 【2回戦:ザンギュラのスーパーウリアッ上 4−2 妖怪の山連合】 穣子「13スレ目にしてついに出番が来たわ、姉さん!」 静葉「ええ、でも悲しいけれど私達やられ役なのよね……」 妖夢「いきます!人鬼『未来永劫斬』」 ドガァッ!バギィッ!! 穣子・静葉「「言ってる傍からー!?」」 ズバァアアアアアアン!!ピィッピッー!!! 前半12分、妖夢の中央突破からのミドルシュートによる1点先取。
[989]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:34:45 ID:??? バケバケF・G「「(俺達のダブルタックルを喰らいやがれ!!!)」」 雛「私に近付くと、危ないですよ?」 ぐしゃあ!!! バケバケF・G「「(ば、馬鹿な!?俺達のコンビプレイが自滅させられただと!?)」」 雛「チャンスです!椛さん!」 バシィッ! 椛「よし、これで同点にしてみせます!」 バシュウウウ!!! 衣玖「……ここは空気を読むと通さない方が良いですね!魚符『龍魚ドリル』!!!」 ズギャギャギャギャ!!!バチィーン!!! 椛「ってちょっとぉ!?それはハンドじゃないんですかぁ!?」 衣玖「実際には手を触れていないからセーフです! 外の世界では、帽子をつかってシュートを防いだキーパーもいるんですよ!」 バケバケA「(そ、それも本来反則のような……)」 2回戦の相手は妖怪の山連合。と言っても文は実況、はたてはカメラマン担当の為、試合には出ていない。 1回戦程ではないものの総合力は妖夢達のチームが上であり、撃ち合いにはなったが4−2で勝利する。
[990]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:37:06 ID:??? そしてついに妖夢達のチームは決勝の舞台に上がる。 文「さぁ、いよいよ幻想郷初となるサッカーの大会も決勝戦を迎えます! ここまで勝ち進んだのは2チームのみ!一方は魔理沙選手、霊夢選手、 咲夜選手、魅魔選手と完全に縦のラインが揃った大本命、『博麗・霧雨連合』チーム! 一方、対戦相手は妖夢選手を中心に強力なツートップで立ち向かうチーム…… 『ザンギュラのスーパーウリアッ上』……長いので今後はチームザンギュラでいきます、 の対決となります!果たして、この試合に勝利して優勝をつかみ取るのはどちらのチームか!?」 妖夢「あれ、霊夢?あなた参加しないんじゃなかったっけ?」 霊夢「……うるさいわね、別に私の勝手でしょ」 妖夢「まあ、そうなんだけど……」 魔理沙「(優勝すればお賽銭が集まるかもって言ったらあっさり入ってくれたんだよなぁ、こいつ)」 美鈴「ふふ、まさか決勝の舞台で咲夜さんと当たるなんて思ってませんでしたよ」 咲夜「姉さん……いや、美鈴!今日はメイド長も門番も関係ないわ! 全力で掛かって来てもらうわよ!」 美鈴「……いいわ、咲夜。私も今日はあなたをメイド長だとは思わない。 一選手として、本気で潰しにいくわよ」 両チームの選手が試合前の軽い挨拶を交わし、いよいよ決勝戦がスタートした。 試合はお互い一歩も譲らない展開で進んで行く。前半10分に魔理沙が霊夢のアシストからゴールを決めれば、 前半21分に美鈴のポストプレイから天子が同点ゴールを決める。そして後半12分には今度は美鈴が 妖夢へのポストプレイを行い、意表をついて1対1の形に持ち込み、ついに2−1と逆転に成功する。
[991]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:38:57 ID:??? ……だが、後半23分にまさかの咲夜のロングシュートで2−2と追いつかれてしまい、後半ロスタイム。 霊夢「……魔理沙!決めなさい!」 魔理沙「ナイスパスだ!喰らいやがれ!……これが私のマスタースパークだぜ!!!」 カッ!!!!!!!! バケバケC「(ぐはぁああ!?)」 衣玖「く、空気を読めばここは止められ……きゃああ!?」 バケバケ@「(ぐ……レバー入れ大ピンチだ!!!)」 ズサァアアアアアアア!!! ピィッピィーーー!!! ピッピッピッーーー!!! 妖夢「あ……」 天子「う、嘘よ!!!こんなの認めないわ!」 美鈴「……」 衣玖「……届きませんでしたか」 藍「く……!」 バケバケA「(そ、そんな……)」 バケバケB「(……無念)」 バケバケC「(……ち、情けねぇ。俺も衰えたもんだ)」 魔理沙のシュートがゴールネットに突き刺さると共に、審判のホイッスルが2回鳴る。 一度目は当然ゴールを告げる笛。そして、二度目は……試合終了を告げる笛。 この瞬間、ザンギュラのスーパーウリアッ上の敗北が決定した。 ザンギュラのスーパーウリアッ上 2−3 霧雨恋色マジック
[992]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:40:56 ID:??? こうして最初の大会は準優勝という結果で終了した。 初の敗北に悔しがる一方で、妖夢の中にはサッカーに対する情熱が芽生えつつあった。 妖夢「(もっと……上手くなりたい!もっと強くなりたい! そう……幻想郷ナンバーワンプレイヤーを名乗れるくらいに!)」 そして、時は流れ、第二回幻想郷サッカー大会が開催される。 この大会で、とあるバケバケの思わぬ一面が明らかになった。 バケバケC「(へっ!その程度のシュートは向こうじゃ日常茶飯事だったぜ!)」 バチィッ!!! 藍「むう、あの技は……」 美鈴「知っているのか、藍電!?」 藍「誰だ、それは……。ともかく、あのバケバケ、何処かで見た事があると思ったら……。 恐らくは外の世界の名のあるサッカー選手の亡霊だろう。名前は……」 C様「(ふ……今となっては捨てた名だ。俺は名もなきC番に過ぎねぇよ)」 藍「……そうか、ならせめてもの敬意を込めてC様と呼ばせてもらう」 ※バケバケCがC様に進化しました! そして妖夢達は順調に勝ち上がり、準決勝では前回破れたチームである 『霧雨・博麗連合』チームをも3−2の大接戦で勝利する。 そして、ついに第二回大会も決勝戦の日を迎えた。
[993]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:46:07 ID:??? 文「さぁ、いよいよ決勝戦です!32チームの選ばれたチームからここまで来れるのはたったの2チームのみ! かたや、前回大会準優勝にして、前回大会優勝チームである『霧雨・博麗連合』チームを準決勝で大熱戦の末に 撃ち破った、『ザンギュラのスーパーウリアッ上』! かたや、外の世界の全国大会を三連覇した最強のチーム、南葛中学! 果たしてこの試合はどのような展開になるか、目が離せません!」 妖夢「この試合……絶対に負けられません!」 翼「(く、霊夢が準決勝で負けただと!?まさか怪我をしていたのか……!?)」 森崎「全国大会じゃねぇにせよ、サッカーの試合で負ける戦いをするつもりはねぇ!」 ついに決勝戦が開始された。序盤は決勝戦にふさわしい、一進一退の展開で進んでいった。 翼・井沢を中心とした中盤に、妖夢・藍の二人が必死に対抗するが、天子と美鈴が何度シュートを撃っても 森崎に全てキャッチされ、先制点が奪えない。そして、試合が動いたのは前半24分。 翼「テイクオフだ!!!」 バシュウウウウウウウウウウウ!!! C様「(な!?中学生でこのシュートを撃つやつがいるだと!?)」 衣玖「こ、この軌道は!?」 バケバケ@「(うおりゃあああ!!!)」 ズバァアアアアアアアアン!!! ピィッピィーーーー!!! バケバケ達と衣玖が必死に止めに向かうものの、止めることは敵わず。 PA手前からのドライブシュートにより、南葛中学がまず1点を先制する。 ザンギュラのスーパーウリアッ上 0−1 南葛中学
[994]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:52:12 ID:??? だが、後半15分、妖夢達は千載一遇のチャンスを物にすることに成功する。 藍「(DFが美鈴に集中している!……天子がフリーだ!こんなチャンスはそうそうない!)それっ!」 天子「私をフリーにするなんて良い度胸ね……。受けてみなさい!! 全 人 類 の 緋 想 天 !!!」 ズゴォオオオオオオオオオオオ!!! 森崎「な、なんだこのシュートは!?(ドガァ!)ガハッ!」 ズサァアアアアアアア!!!ピィッピィー!!! 天子「はぁ、はぁ……これが私の最高のシュートよ!(正直、もう一発は撃てないけど……)」 妖夢「ナイスシュートです、天子さん!」 後半15分、天子のフルパワーでのシュートにより、ついに森崎の牙城を崩すことに成功する。 ザンギュラのスーパーウリアッ上 1−1 南葛中学 その後お互いに譲り合わず、どちらも決勝点を取れないまま時間だけが過ぎて行く。 そして後半27分。美鈴の意表をついたミドルシュートをキャッチした時、森崎が最後の賭けに出る。 森崎「(よし、行くならここしかねぇ!)」 ダッ! 天子「え!?」 美鈴「き、キーパーがオーバーラップ!?」 バケバケF・G「「(ここは通さねぇ!!!)」」 ズサアァアアアアアアア!!! 森崎「へっ!そんなへなちょこタックルで俺が止められるか!」 ババッ! 文「な、何とキーパーの森崎選手がオーバーラップ!意表をつかれたか、誰もこれを止めれない!」 森崎「……決めやがれ、翼!」
[995]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:53:18 ID:??? 翼「森崎……よし、これが俺の……旅立ちのゴールだぁあああ!!!」 バゴォオオオオオオオオオオオオン!!! 最後の力を振り絞って放たれる翼のミラクルドライブ。 それは寸分たがわずゴール右隅を捉える。 C様「(……ここで決めさせる訳にはいかねぇんだよぉおおおおお!!!)」 衣玖「このシュートが決まる空気ではありませんよ!!!」 ドガァアア!!!グシャアアア!!! C様「(ぐはぁああ!!!)」 衣玖「うぐっ!!!」 何とかその軌道上には割り込んだものの、翼のミラクルドライブの威力に吹きとばされる二人。 ……だが、その決死のプレイがわずかだがシュートの威力を弱めていた。 バケバケ@「(よくやった!お前の死は無駄にはしねぇ!!!うおおおおおおおお!!!)」 バイーン!!! 自らの柔らかいボディを存分に跳ねさせて、体ごとぶつかっていくバケバケ@。 バケバケ@「(くおー!ぶつかる!ここだ!アクセル全開!インド人を右に!!!)」 バチィイイイイイイイイイイン!!!カァアアアアアアアン!!!
[996]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:56:15 ID:??? 翼「……な、なにぃいいい!!!???」 翼の最後の力を振り絞ったミラクルドライブ。だが、バケバケC、衣玖、バケバケ@の身体を張った プレーによりわずかに方向が逸れ、ゴールネットを捉えることなくポストに直撃する。 文「防いだー!翼選手の凄まじいシュートでしたが、ザンギュラチームの守備陣がかろうじて止めた! そしてこぼれ球は藍選手がカバー!時間はもうロスタイムしかありません!2−2のまま延長戦になるか、 それともザンギュラのスーパーウリアッ上が勝ち越し点を決めるのか!?」 C様「(……へ、俺達はもう動けねぇ。後は任せたぜ!)」 衣玖「私達に出来ることはここまでです。後は頼みましたよ!」 バケバケ@「(お前達の力……確かみてみろ!)」 藍「よし、皆よく防いでくれた!延長はいらん!ここで決着をつけるぞ!!」 妖夢「ありがとうございます、皆さん!このプレイ、決して無駄にはしません!」 森崎「(ちっ!翼の奴、しくりやがった!だが、ここで決めさせる訳にはいかねぇ!まずは戻らねぇと!)」 ダッ!!! 急いでゴール前に戻る森崎。何とかシュートを撃たれる前に戻ることには成功するが、 既にその時には中央突破をした藍がPA内にセンタリングを上げていた。
[997]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/10/10(月) 22:58:01 ID:??? 美鈴「はぁあ!!!」 井沢「(く、くそっ!俺より高い!)」 バチィッ!!! そして、これを美鈴が得意のポストプレーで落とす。そこに走り込むのは1点目を決めている天子。 森崎「最後はてめぇか!さっきみたいな油断はもうねぇぞ!」 石崎「俺達もブロックに入るぞ!」 高杉「延長に入れば体力差で俺達の方が有利な筈だ!」 中里「(可愛い女子であるが、勝負は別でござる!)」 天子「……それはどうかしら……ねっと!」 スカッ! 石崎「な、なにぃ!?」 高杉「ここでスルーだと!?」 天子「……妖夢!私がここまでやったんだから、絶対決めなさいよ!」 妖夢「(あの自分でシュートを決めることしか頭になかった天子さんがこの土壇場で……!) ええ、分かっています!これが……私の最後のシュートです!」 ぐわぁああああああああああ!!! 森崎「ちっ!だがゴールはやらねぇ!」 妖夢「(ここで決められないようでは……私に幻想郷ナンバーワンプレイヤーを目指す資格等ありません!) いきます!!!『待宵反射衛星斬』」 バゴォオオオオオオオオオオン!!!
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0ch BBS 2007-01-24