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【何度でも転び】キャプテン松山28【何度でも飛ぶ】
[123]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/10/06(木) 23:38:01 ID:??? 鬼の威光と人間国宝 → ハートQ ダイヤ・ハート→ 猿山「四天王とは一寸まずそうですよ」我意原「う〜む、ばれぬよう完璧に修理しておくか」 松山の発言後、理解の色を浮かべはじめた我意原老人は、いつも同行させてる一番弟子に向かい訊ねた。 我意原「のう猿山よ。 新弟子が口にしたのは、最近幻想郷に還ってきたといわれるあの……」 猿山「押忍! 我々も一度目を通した、九代目の『幻想郷縁起』に書き上げられた伊吹萃香のことだと思われます! 先生っっ!!! これまでのご指導ご鞭撻忘れません!!! 今までありがとうございっした!!!」 我意原「何ィ!!? バカモーーーーーーーーーーン!!! 一人だけ逃れようとは日本男児にあるまじき!!」 松山「やめろォ!!! この家で破壊行動はするなって言ってるんだっ!!!」 我意原が、【我意原専用・壷も出せる倉庫の壷】から、爆発する壷を取り出すのを叫び声で制止し、松山は続ける。 松山「今言った通り、この家はわざわざ住処に困った俺……やシャンハイの為に萃香さんが建てた大切な家なんだ。 罠道の師範だとしても、これ以上乱暴狼藉を働くんなら金輪際敷居をまたぐのを赦さないぞ!!?」 いつになくきつめの強い口調で松山が言うと、さすがに利いたのか我意原が神妙な顔をしてむぅと唸った。 我意原「いや……すまぬな。 どうも弟子の帰還で浮き足立ってたと大目に見てくれんか? 水に流して……くれんか? ……………………仕方あるまいの、猿山!!!」 猿山「押忍! 先生が嫌われるかどうかより鬼に攫われたりしたくないので誠心誠意を込めて修繕しましょう!!」 松山「………………まぁ、直してくれるなら文句ないけどさ」 大工道具を調達して、今日の晩から無償で直すところまできちんと話をまとめて…… ようやく松山の怒気も萎むと、我意原達はここへやってきた本来の目的を調子よく思い出した風に語りはじめた。
[124]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/10/06(木) 23:41:16 ID:??? 我意原「話がまとまったところでじゃ……。 この大師範・我意原、見習い弟子に助力を請うのは恥と知りつつ、あえて忍んで頼みたい! 猿山説明!」 猿山「はっ! 実はさっきちょろっとこぼしましたが…… 私や松山さんが日夜誰かを罠にはめてほくそ笑み、時に犬に追われて逃げたり修練に励んできた道場が」 松山「ないない! か、勝手に人の過去を、実感篭った修行風景を語るみたいに捏造するなぁ!!!」 猿山「差し押さえられてしまったのですぅ!!! それはもう人里を半分吹き飛ばせる大型地雷から何から何まで、危険物取締法違反で没収されてしまって!」 まさにこれぞびっくり仰天、不意に罠道の存続を脅かす悲劇が降ってかかってきたと、猿山は熱弁する。 松山「(……改めて聞くと、俺とんでもないところに弟子入りしちゃってたんだな……。 あの時は風見幽香にやられたばっかで対抗手段探しに必死だったけど、もっとよく考えるべきだったか?)」 猿山「我意原先生の功績から、閉鎖は免れましたが……修行道具をほぼ失っては休止を余儀なくされ 実戦的と謳い隆盛を誇った道場だけに、そうなれば失墜も早く、弟子もどんどん辞めてしまい……。 困り果てた先生と私は、間近に迫るサッカー大会に望みを託すことにしたのです!! そう! サッカー大会に優勝したチームが、道場の広告塔になってくれれば瞬く間に栄華を取り戻せると!」 松山「え〜と、まさか、それで俺のところに? ま、まぁ真っ先に俺を頼ってきてくれたのは嬉しいがさ」 猿山「いえ! 名前順通りにいこうとして、会いに往くにも危険で面会が難しい四季映姫様は後回しにし! 優勝候補の本命・蓬莱山さんには、もう興味なくなっちゃったと辞めたどの弟子よりも冷淡にあしらわれ! もうほんと駄目だろうなーと思いつつ藁屑を掴むつもりで、松山さんを頼りにしてやってきたんです!!!」 松山「……」
[125]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/10/06(木) 23:42:43 ID:??? 体育会系の上下も知り、家庭では姉がいたりする松山だが…… 年長者や先達への礼節そこになおれと、忍耐の限界値を試されてる心境になってくるも。 我意原は瞑目してるように見えて、松山のほうに耳をぴくぴくと向けており、猿山も手を強く握りこんで必死の面だ 猿山「お願いします! 飲んでくれれば我意原道場もスポンサーとして、最大限の援助を約束します!!! サッカー関連や資金援助は難しいですが、罠道の極意を授け、松山さんを達人級にしてみせます!!!」 松山「(……多少ひっかかるところあるとはいえ、困ってるの本当みたいだな。 動機所業その他過去に落とし穴に落っことされ怪我したり多々思うところあるけど。 入門したのは俺の意思だし、罠師の腕輪にお世話になったこともあるし)」 自ら望んで弟子入りし、接点を持った我意原道場の人々との思い出をよく浮かべて……。 苦境に立たされた人の気持ちはよくわかる松山だけに、真剣に考慮する。 松山「(トラウム・アドラーズを我意原道場の広告塔に、か……。 さっき話に上がった永遠亭は確か……茶店・儚月を経営していて宣伝をするのと同じことだろうか? チームのみんな、それにさとりさんも俺をキャプテンとして認め、発言力をもたせてくれているから。 俺が強く推せば、通る可能性は高いと……自惚れなしに思うが、この選択は大切だ。 どうする……?)」
[126]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/10/06(木) 23:44:16 ID:??? どうしますか? A よし! 広告塔引き受けた! B 悪いが他をあたってほしい *スポンサーは一つしか選べません。 *先に「4」票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。 今日はここまで。 お疲れ様でした。
[127]森崎名無しさん:2011/10/07(金) 00:01:51 ID:WFrVlRsw A
[128]森崎名無しさん:2011/10/07(金) 00:06:03 ID:LDD+9AbA B
[129]森崎名無しさん:2011/10/07(金) 00:09:36 ID:dV6P/EqM B 悪いが
[130]森崎名無しさん:2011/10/07(金) 00:11:00 ID:f4ILvPbQ B メリットが弱い
[131]森崎名無しさん:2011/10/07(金) 00:13:52 ID:9A8ehu3M B トラブルばっか呼び込んでくれるし、こいつらを選ぶくらいなら、ルーミアさんがバイトしてる精肉店を選ぶぜ
[132]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/10/08(土) 21:31:53 ID:??? >>131 店長「ありがとう……お礼に文様の刻まれた夜に首がクルクル回る土偶をあげるから可愛がって……」 ルーミア「もげても回転続ける珍しさなのかー」 B 悪いが他をあたってほしい 松山「(ちょっとスポンサー候補について考えてたら怖気が走ったが……答えはやっぱり) すまないが……師範の頼みであっても、我意原道場をスポンサーに迎えることはできない!」 結論を先に伝えて、松山はトラウム・アドラーズというチームの現状を、断る第一の理由として我意原達に伝える。 松山「俺が所属してるトラウム・アドラーズは新興のチーム。 いわばまだ地盤が固まってない危うさがあるんだ。 そんな中スポンサーを外部から招くより、足元を固めたいと……思っているんです」 丁寧に言葉を選びながら松山はきっぱりと断ると……我意原達はとりたて騒がずそれなら仕方ないと頷いた。 我意原「まぁ……予想はできてた返事じゃ。 仕方あるまいて」 猿山「まぁ……第一、新興のチームに優勝してくれは無茶なお願いでした」 松山「まぁ……(納得してもらえたが……複雑だ)それで二人はこれからどうするんです?」 松山が案じるように訊ねると、我意原は意外にも、ふてぶてしく余裕を見せる太い笑みを浮かべた。
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0ch BBS 2007-01-24