※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
キャプテンブライト9
[42]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:00:52 ID:Z3NL90cA 前を歩くニナと、片手で彼女の制服の裾を握って、はぐれないよう歩くルナと。 途中で食堂に寄って、夕食のお弁当『チューブ食』を受け取る。在庫が余ってるのだ。 …何故、ニナだけ士官用の普通のお弁当『エビフライ弁当』をもらっているのかは疑問だ。 そんなこんなで、二人はルナマリアの部屋の前まで来た。 ニナ「はい。ここまでで大丈夫でしょ?」 るな「あ、ありがとうございます」 ニナ「明日は、またビグザムのテストですからね。遅れないように」 るな「わかりましたっ」 ニナ「あと、ちゃんと戸籍のほうの名前も変えておくように」 るな「(うぅ…)」 ニナと別れて。ルナは部屋に入ろうとした。 …数日前までの彼女の部屋と、ちょっと…いや、かなり違う部分がある。 まず。ドアが開いている。そもそもドアを閉めていないのだ。 そして、足元にトラップが設置されている。知らずに通ると指向性対人地雷が起動するのである。 ルナは注意して「地雷ゾーン」を超えて部屋に入った。 そこはベニヤ板で、迷路のように仕切られている。 リビングルームの大半は、この「迷路ゾーン」が占有しているので、部屋のスペースは狭い。
[43]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:02:20 ID:Z3NL90cA るな「ふぅ」 ルナマリアの部屋。そこは寝室へのドア、トイレへのドア、お風呂へのドア。全てが開かれていた。 そもそも、閉じていないのである。 るな「今日は疲れたし。早く寝ちゃおうかな」 日課の、簡単な日記をつける。手書きだ。 記録の意味合いもあるが、日常ではワープロばかり使うので実際に文字を「書く」ことが少なくなっている。 それへの対処の意味合いがあった。 『今日はニナさんが突然叫んだ(いつものことだけど)。…スレが終わった。 あと、名前が気に入らないと言われて、戸籍を変えるように迫られた』 …どう読んでも、日記ではなく呪いの文書であるが。
[44]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:04:14 ID:Z3NL90cA るな「あっ。今日のチューブ食は『ファーストキスの味』だ!?」 昨日は『一夏の思い出の味』だった。 まあ色々と味に種類はあるが、「製造が面倒だしコストがかかる」ということで、実際は無印の場合が多い。 要するにシールだけ貼って、後は脳内妄想で味を補完しろということである。 るな「……。ファーストキスは、レモン味レモン味レモン味…!」 必死に補完して、一気にチューブ食を飲む。 それは普段なら『プレーン』(味が何もついていない)、のはずだが…。 るな「…ッ!?」 今日に限って、明確に味付けがなされていた。 るな「…なんで『ファーストキスの味』が『消 毒 薬』の味なのよぉッ!!」 …言わせるな。 るな「ファーストキスが イ ソ ジ ン の味とかって、ありえないでしょ!? 何考えてるの、このメーカー」 それが、ありうるのだ。わかっても 哀 し く なるだけなので、わからないほうがいいだろうけど。 …女だけ『音姫』とかって秘密を独り占めしていたのだ。 (ある程度の年齢以上の、そしてある種の)男にだけわかる秘密があったっていいはずだ!
[45]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:06:59 ID:Z3NL90cA るな「食糧事情、改善してほしいわよね…」 『別撮り』で一緒になったティアナちゃんは、楽屋で、 『WBのお弁当は、さりげなく、アジフライが一品多くついてくるらしい』と言っていた。 るな「いいなぁ、連邦軍」 注:連邦軍ではなく、WBの中で約一名、(勝手に)お弁当にアジフライを追加している人物がいるだけである。 ルナマリアは、メインPCを起動して…ニュース等のチェックをする。 プライベートに仕事を持ち込まない主義なので、別に忙しくはない。 でもティアナちゃんは、『WB隊は、仕事にプライベートを持ち込むことがほとんどらしい』と言っていた。 るな「いいなぁ、連邦軍」 注:連邦軍ではなく、WBが 狂 っ て る だけである。 それと、ある一線を越えると、ミライさんが修羅の形相になって、それは相当恐いです。 ルナは、特にやることもないので、ティアナにメールを送ってみた。 『ティアナちゃんへ。身体は大丈夫ですか? 言い忘れてましたが、サックスには注意してくださいね。 キミキスのファンを敵に回したくはないので』 …そういう大事なことは、言い忘れちゃダメだと思うが…。
[46]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:09:12 ID:Z3NL90cA 結構すぐ、返事が返ってきた。 『くぁwせdrftgyふじこ。 1くぁz2wsx3絵dc4rfv5tgb6yhん7うjm8いk、9おl。0p;・-@:¥^「」¥』 るな「……。ダメっぽいかも…」 PCの電源を落として。ルナはトイレへ入った。 …ドアは閉めない。 外付けで取り付けた『音姫 Ver.0079』を起動して、用を足す。 自室のトイレに音姫なんていらない、と思われる方も多いだろうが。 ルナマリアは「音姫がない」恐さを知っている。 あの事件以降、彼女は音姫がなくてはトイレも使えないカラダになってしまったのだ。 …音姫依存症。 後に、ルナマリア症候群として医学史に残る病気であった。
[47]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:10:50 ID:Z3NL90cA るな「んー、スッキリ」 スッキリついでに、シャワーを浴びよう。 ルナマリアはバスルームへ入った。 …ドアは閉めない。カーテンも。 湯気がリビングルームに行かないようにと、換気扇を増設するほどの徹底ぶり。 諸事情で、女性用の共同浴場に行けないカラダになってしまったルナマリアだ。 るな「私はコーディネーターだから、病気とかになりにくいけど。 剃り跡から病原菌が入る場合もあるから、ナチュラルの人たちは脱毛クリームもオススメよ!」 まあ。例え相手が医者でも、おおっぴらに相談しにくいことだし。 シャワーを終えて。 以前までは『売名のためなら、多少の露出もやむなし』という方針だったので、 全裸のままベッドに入るアメリカンスタイルだったのだが。 今は軍隊から支給された『軍用就寝服 Ver.カトキハジメ』を着用している。
[48]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:12:25 ID:Z3NL90cA 寝室に入っても。 ドアは閉めない。 だがベッドの枕の下には。拳銃、白兵戦用にナイフ、最後の自害用に青酸カリの3点セットが置いてある。 常在戦場。 …何が彼女の精神を、ここまで狂わせたのか。 それは、想像してみればわかるだろう。 あのこと、を…。 --- 翌朝。 ルナは朝が苦手だ。起きても、けっこう長い間、ベッドでごろごろしている。 でも今日は、それが遮られた。 チャイムが何度も鳴ったのだ。 るな「はーい? ちょっと待ってくださーい」 玄関に行くと、ニナが立っていた。書類と、朝食のチューブ食を持っている。 ニナ「はい、朝のごはん」 …今日は『敗北の味』らしい。
[49]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:14:17 ID:Z3NL90cA るな「ありがとうございます。えと、その書類は…?」 ニナ「裁判所への、正式な改名手続きの書類よ」 るな「(うぅ…)」 ニナ「とりあえず、私と一緒の時の試合は『るな』で選手登録しておいたから」 手際が良すぎるだろう、ニナさん…。 るな「あのー、異名とかアダ名とかで『るな』ってことじゃダメでしょうか」 ニナ「ダメよ。ちゃんと戸籍から変えること!」 ニナは書類一式をルナマリアに押し付けると、叩きつけるようにドアを閉めて帰っていった。 るな「あ…」
[50]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:16:22 ID:Z3NL90cA ----- <MSデッキ> 数時間後。集合時間になっても、ルナマリアは現れない。 ニナは苛立っていた。 ニナ「3秒でも遅刻したら、絶対に許さないって言ってあるのに。もう30分よ!?」 シャア「病欠じゃない?」 ニナ「だったら、その連絡があってもいいでしょうに!!」 リカルド「そういう連絡ができないくらい、調子が悪いとか」 ニナ「いえ。さっき会った時は普通だったし。…あ! いけない!」 シャア「どうした?」 ニナ「今朝、会った時。私、つい彼女のドアを閉めちゃった…」 シャア「え!?」 リカルド「そんなことを!?」 ニナ「でも、そんなに恐いものかしらねぇ…」 シャアとリカルド、そしてニナで。ルナマリアの部屋に行くと。 確かに、ルナマリアの部屋のドアが閉まっていた。
[51]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:17:41 ID:Z3NL90cA シャア「お、おいルナ。開けるぞ!!」 部屋の中から、ルナが返事をしてくる。 るな「少佐? お、お願いします。閉じ込められちゃって…」 別になんのカギもかかっていないドアだが、シャアがそれを開ける。 るな「少佐。そこらへん、地雷とかあるんで、私がそっちに行きます!」 ベニヤ板で仕切られた「迷路ゾーン」から、ルナマリアが姿を現す。 ナイフと拳銃を持ち、口に青酸カリのカプセルを咥えているのが物騒ではあるが、まあ元気そうだった。 るな「ドアが閉まっちゃって…ブリッジに連絡したけど、運悪くハイネさんしか出ないし」 シャア「いや、いい。ルナ。無事か? もうそれ以上、心を病んでいないよな?」 るな「大丈夫です、多分…」
[52]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/19(月) 03:19:50 ID:Z3NL90cA ニナ「でも、どうも腑に落ちないわね。『密室恐怖症』ってわけじゃないんでしょ?」 るな「はい。密室自体は恐くないんです。ただ最近、ドアを『開ける』のが恐いだけで…」 ニナ「…どうして?」 るな「ドアを開けたら。また『ヤツ』がいるような気がして…!」 ニナ「そこらへん、わからないのよね。全裸で胸毛の日系ブラジル人なんて、いるわけないじゃない…」 ルナと。シャア&リカルドは思った。 ヤツに会ったことがないから、そんなことが言えるんだ、と…。 【選択肢】→そろそろ進めたいとこだけど… 先に2票入った選択肢で続行。age進行推奨ですが、別になんでも構いません。 A:ゲリラ側。味方の装備を最高峰のものに交換してあげる(オイゲンが)。 B:ハイネ側(?)。っつーかアイツは普段、何をしているんだろう… C:ジオン側。ドレンさん&アンディ退院! D:アレ。 注:選択肢Dは、本文に時間をかけすぎたあまり、断念しました…。 ----- 今日はここまでー。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24