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キャプテンブライト9
[68]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/20(火) 02:57:13 ID:72tyM6s2 謙信「(ならば…)」 模造刀のカトラスを、鞘に戻し。体術の構えを取る。 メカ沢「……?」 謙信「…あっちむいてホイ」 メカ沢「!?」 メカ沢は、顔は左右のどちらかに向けるだろう。なんとなくそう思っていた。 …なんとなく、上とか下とかは向かないだろうと。 構造とかじゃなく、あくまで、なんとなく。 右を向いたメカ沢の逆に回って。彼の後頭部の ボ タ ン を押す。 メカ沢「……」 ビープ音すら出せず、メカ沢、機能停止。 謙信「北斗…リセットボタン…」 あー、無理してボケなくていいってば。
[69]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/20(火) 02:58:59 ID:72tyM6s2 ファーザー「みたび、立つ! じょ、譲ちゃーぁあん!!」 西之園萌絵「せ、先生の仇ぃいい!!」 悠木映「テンプレから外れたぁああ!!」 中原岬「まだ『完成』してないけど…シャリバンクラッシュ!!」 アリス・キャロル「私はこの犯罪(謙信ちゃんが男どもを暴行)を全力で見逃します!!」 野 獣「マァァアアアアァアアアアッ!!!!!」 ハイネ「この暴行事件、既に殺人未遂にまで行きそうだが…俺も通報しない!! 全力で見逃す!!」 一閃。 ファーザー「耳…」(死んだ) 西之園萌絵「…ミライさんの飛び蹴りクラスね…」 悠木映「YESじゃないよ…」 中原岬「完成させなければ、全然歯が立たない…」 アリス・キャロル「憲法九条の思想(俺も見逃すからお前も見逃してくれ)の立場はッ!?」 野 獣「(『感情度:マー社長→(芝村舞と灯里の次に恐い)→謙信ちゃん』)」 ハイネ「一人くらい、見逃してくれたって…」 つ い で に。ワゴンの上にいたオプーナの頭のボンボンを引き抜いて。 残りは5人! 瀬戸口、芝村舞、原素子、灯里、徘徊するユリア人形。
[70]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/20(火) 03:00:55 ID:72tyM6s2 誰だ。 誰から倒せばいい? 本来、芝村舞に最初に切りかかりたいところだ。 何故なら、先に周囲の人間を倒せば、疲れ果てた状態で芝村舞と戦うことになる。 だが同じ部隊の瀬戸口と原素子がいい位置にいて、そこに突っ込むと芝村舞を含めた3対1の戦いになるだろう。 それだけは避けねばならない。 すると、何か鼻歌を歌っている灯里か。 あるいは 徘徊するユリア人形か。 …ユリア人形だ。アレは 臭 い から、周囲に誰もいない。仕留めるなら、今だ。 突きを繰り出すが、避けられた。踏み込みが甘かった? さらにもう一撃。だが、かわされる。 謙信「くッ!」 ユリア人形が、声を出す。 ユリア人形「ツーマンセルで二丁下げろって言ってるのに…ワンマンセルで一本下げて。…お茶目さん☆」 謙信「……。…少佐かッ!?」 ユリア人形「ええ、そうよ」 謙信「……。言っちゃった後で、今さらだが…私たち、面識あった?」 ユリア人形「……。…ないっぽい」 テキトーな人たちである。
[71]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/20(火) 03:02:45 ID:72tyM6s2 ユリア人形「それじゃあ私、行くわ」 謙信「(こくこく)」 ユリア人形はカトラスを放り捨てると、振動音を発しながらどこかへ歩いていった。 瀬戸口「おい、今、アレに入ってたの少佐!?」 芝村舞「そうみたいだな。…アレ、回収していってくれればいいのに」 残るはGPM組3人と、灯里。 呼吸を乱しながら。謙信は違和感が大きくなってきていることを、無視できなくなってきていた。 流石に模造刀のカトラスにガタが来ているのだ。 その時。芝村舞が再び、鞘つきの模造刀カトラスを軽く放ってくれた。 謙信ちゃんはそれの強度や長さを確かめ、そちらをメインに使うことにした。 謙信「芝村殿。一つ、聞かせてほしい」 芝村舞「む?」 謙信「『どうしてこんなことを…』してくれるのだ? 私と芝村殿は、あまり接点がないはずだ」 芝村舞「謙信ちゃんが『謹慎』になった時。私に刀を預けてくれたからな。そのお礼だ」 謙信「感謝する。…私は戦場で腕を磨いてきた。だからこんな大勢での訓練は初めてだ。とても、楽しい…」 …『初めての体験に、涙があふれて止まらない美少女』
[72]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/20(火) 03:04:16 ID:72tyM6s2 さて。GPM組3人は厄介だ。と、なると。目標はポツンと離れている灯里か。 謙信「はっ!」 灯里「とー」 模造刀カトラスと、強化(?)オール。何度も打ち合う。 瀬戸口「ん? 謙信ちゃんが攻めあぐねてるな」 芝村舞「灯里の得物(オール)のほうが長いからな。やはりリーチの長さは大きい」 原素子「それにしたって。設定では普通のOLと戦国武将でしょ? 技術ってもんが…」 芝村舞「灯里は…。なんというか…。勢いで色々やっちゃうから」 瀬戸口「あー」 原素子「そんな勢いだけの人が、なんで『女性訓練教官』の資格なんて持ってるのよ…」 瀬戸口「え? アレ決めたの、おねーさんじゃないの?」 原素子「違うわよ!!」 灯里が白兵戦で、謙信ちゃんと少し打ち合える…なかなか凄いことだったが。 さらに凄いことを、灯里は仕掛けていた。
[73]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/20(火) 03:06:42 ID:72tyM6s2 謙信は灯里のオールを捌いて、接近。そこでさらにフェイントを入れて、大きく踏み込む。 謙信「はあっ!!」 灯里「ッ!」 謙信ちゃんの一撃は、場外ホームランを打つ勢いで、灯里の胴体を薙ぎ払っていた。 だが。 謙信「(なっ…なんだ、この柔らかさ! 弾力性に富んでいる! もちもち してる!)」 その手ごたえが、一瞬の隙となった。 灯里「ていっ」 灯里の光り輝く右手が、謙信ちゃんを掴もうとしてくる。だがモーションが大きい。 謙信「ッ!?」 何か危険な感じがして、咄嗟に距離を取った。 謙信「これは…!? く、空間を…削り取れるのか!?」 灯里「ザ・ブルーハンド…」 謙信「しかし、一撃入れた時の、妙な手ごたえは…」 灯里「あー。アレはコレですよー」 灯里がARIAカンパニーの制服をバサバサやると。 中から瀕死のアリア社長が落っこちてきた。 アリア社長「ぷ…にゅ…」
[74]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/20(火) 03:10:26 ID:72tyM6s2 謙信「アリア社長を楯にするとは…良い判断(?)だ!」 灯里「ほーめらーれちゃいましたー」 だが。灯里と謙信ちゃん。戦う二人の周囲を、大勢の人間が取り囲んできていた。 謙信「ふっ。芝村殿。今の私には体力が欠けている。その訓練とはありがたい…!」 芝村舞「え。あの。ちょっと待て! 私はそいつらは呼んでないぞ?」 原素子「じゃあ、誰なの、彼ら!?」 団体員A「我らは動物愛護団体!」 団体員B「度重なる、ネコへの迫害! 許すまじ!」 団体員C「国際社会へ訴えるわ! 環境テロとか起こしちゃうわー!」 謙信ちゃんは迫りくる団体員を、次から次へと屠っていく。 団体員側に、既に2桁の被害が出ていたが。 謙信ちゃんの「速さ」よりも。こいつら、どこにそんなに潜んでいたのかのほうが気になった。 一方の灯里は。屈強な男たち(団体員)に捕まえられ、誰も来ない路地裏に連れ込まれたが…。 『意外ッ! それは髪の毛ッ!!』という灯里の叫び声がして。その後に戻ってくると。 灯里「アリア社長、やられちゃいましたし。私、先に帰ってますねー」 スキップしながら帰っていった。
[75]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/20(火) 03:11:59 ID:72tyM6s2 瀬戸口「ど、どう収拾つけるんだ…」 芝村舞「(マズいな…。私も最近、うっかりマー社長を半殺しにしてしまったし)」 原素子「芝村さん、どうしましょう!?」 芝村舞「み、ミギーは防御を頼む。あと原は書類を頼む…」 舞はカトラス(こっちは真剣)を抜き放ち、手近にいた動物愛護団体員を『灯里:はわわわわわ』。 瀬戸口「しっ、芝村ぁ!?」 原素子「芝村さん… ズ ル い わ !」 原さんが包丁を抜き放ち。手近にいた動物愛護団体員を『灯里:半舷休息のはずなのに…』 瀬戸口「……」 瀬戸口。 逆 転 の 発 想 ! 瀬戸口は、謙信ちゃんを指差して、力の限りに絶叫した。 瀬戸口「そっちじゃない!! ここに テ ィ ア ナ がいるぞーっ!!!」 …その声に。動物愛護団体は、一斉に謙信ちゃんに襲い掛かったが…どんどん倒されていく。 しかし。謙信ちゃんにやられるなら、いいのだ。アレは模造刀。命までは取らない。 だが芝村舞のカトラスや、原素子の包丁にやられたら。命を失う。 瀬戸口「(多くの命を救うためなんだ…すまない、ティアナ。許してくれ…。…そもそも知らない人だけど)」
[76]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/20(火) 03:14:15 ID:72tyM6s2 ……。 結局。 3桁の、動物愛護団体員の負傷者を出したものの。死者は2桁にいかずにすんだ。 さすがに、謙信ちゃんが呼吸を乱していると。瀬戸口が真顔で近づいてきた。 瀬戸口「『いいよ。教えてやるよ……この部隊には……。 裏切り者の幻獣共生派と……竜が……岩田……岩田と……』」 謙信「?」 瀬戸口「じゃ、俺、塾があるから」 …瀬戸口、逃亡。 原素子「(瀬戸口くんも気苦労が絶えないわねぇ)」 芝村舞が、(血まみれの)カトラスを片手に、謙信ちゃんに近寄ってくる。 芝村舞「謙信ちゃん。本来は私と打ち合う訓練の予定だったが…すまなかったな」 謙信「いや。恐らく今の私では、芝村殿の相手になるまい」 芝村舞「わからんぞ? 私は『天才LV3』で、ほぼ全ての技能を代用できるが。 九頭龍閃や天翔龍閃クラスのものは代用できない…かも、しれない」 謙信「代用などせずとも。芝村殿なら 3 回 く ら い 試せばできるだろう」 芝村舞「あまり買い被るな。私はそもそも、剣の腕が立つわけではないからな。 むしろ。すり足→パンチ→すり足とかのほうが得意だ。 今日は、私との打ち合いはできなかった。次を用意しておく。待っていろ」 謙信「…感謝する」
[77]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/20(火) 03:16:18 ID:72tyM6s2 謙信ちゃんは、チューブ食の『水味』を飲んだ。喉の渇きが癒される。 そんな謙信ちゃんに、芝村舞が、そっとおにぎりを差し出した。 謙信「…これは?」 芝村舞「食べるがいい。…コシヒカリだ」 (訓練という)『行為が終わった後。口の中に入った白いモノの味に、再び涙があふれる』謙信ちゃんだった。 泣いちゃうくらい、美味しかったのだ。 今回の訓練映像は、カメラさんによって、 『その一部始終を撮影され、公開されることになるということを。この時まだ少女は知らなかった…』が、 謙信ちゃんの剣捌きは抜群であり、連邦軍では模範とされることになる。 #謙信ちゃんがスキル『気配察知』をサッカーに応用するようになりました。 防御時等、ボールキープしていない時に補正がつきます。 #謙信ちゃんの「戦闘LV」が、少しずつ戻り始めてきました。サッカーには関係ありません。
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0ch BBS 2007-01-24