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キャプテンブライト9
[88]森崎名無しさん:2011/09/22(木) 12:34:33 ID:??? その気合…見せてもらう…っ! あ、奈々さんアニメ化おめでとうございます。 怪我ないよう頑張ってほしいなあw
[89]森崎名無しさん:2011/09/22(木) 18:47:59 ID:??? 予告からして、かなり悲惨なんだがw
[90]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/23(金) 03:02:56 ID:??? >>88 奈々は画面に映るかどうか、カメラさんの腕にかかってますな。 >>89 なんかティアナ=不幸、という図式ができてしまって… --- もともと3レスぐらいの小話が、膨らみました。 文章量としちゃ多いんですが。 「選択肢D」の描写(釣り針)を考えてた時間と大差ないという。嘘のような本当の話…。 でもティアナ。中の人は 全 く 思い入れがなかったのに。 ハイネばりに動いたなぁ…(もう過去形に!?)
[91]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/23(金) 03:04:21 ID:dNxKCxxY D:次回の「別撮り」は。ティアナを無傷で帰してあげる。 ----- 私、ティアナ・ランスターには親友がいる。 時間と友情が育んだ結晶。 決しておカネで買えない存在。 仕事場でのパートナーにも随分慣れてきたきたけれど、それとはまた別で。 小学校のクラスが同じで、席が隣だったのがキッカケだと思うけど。 そんな小さい頃から、ずっと一緒だった。 ウェス・オリゾナールちゃん。資産家の長女で、小学校ではちょっと浮いていた。 それでよくいじめられていたんだと思う。 「セリフを噛む」クセのせいでいじめられていた私は、いつのまにか彼女と仲良くなったんだ。 …不可解な逮捕と、そして警察からの釈放。 あの時から、もう二週間が過ぎていた。 カラダの痛みは、もう随分と治まったけど、アタマ…その中が痛いような感覚は、治らない。 お医者さんは、神経がどうのとか、脳がどうのとか言っていた。散々に殴られた後遺症らしい。 「残念ですが、根本解決にはかなり大規模で、成功率の低い手術が必要になります…」と。 でも。記憶とか、運動とかに問題はないとのこと。 それなら平気だ。 痛いのは慣れてるし。 しばらくすれば収まるし。 なのはさんのクスリもあるし。
[92]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/23(金) 03:05:39 ID:dNxKCxxY それよりも。ようやく機動六課に戻れたのだ。ここで手術なんてしたら、また脱落してしまう。 ドアのチャイムが鳴った。見てみると、親友ウェスちゃんの顔。急いでドアを開ける。 ティアナ「ウェスちゃん。どうしたの?」 ウェス「ティアナちゃん。…近くまで来たから、なんとなく」 ティアナ「メールでもしてくれれば、何か準備できたのに」 ウェス「ふふっ。いらないわよ、そんなの」 彼女は私と性格が正反対だ。開放的で外交的だった私と、内向的でお淑やかだったウェスちゃん。 あまり喧嘩になったことがないのは、そこにも原因があるのかもしれない。 好きな男の子が被らなかったことだけは、神に感謝したい。 ティアナ「でもウェス、いいの? こんな、犯罪者っぽい女のトコに来て。お家柄的に」 ウェス「もう…。結局は無罪だったし、また時空管理局で働けるんでしょ? 警察に捕まること自体が、そもそも何かの間違いよ。冤罪よ」 ティアナ「なんだかそのへん、結局よくわからないのよね…。でも、今となってはどうでもいいわ。 ただ一ヶ月、トレーニングどころか動けなかったから、機動六課で出遅れちゃうのがイヤね。…つッ!」 アタマの奥が響く痛みだ。でも大丈夫。我慢してれば、すぐに収まるから。
[93]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/23(金) 03:06:50 ID:dNxKCxxY ウェス「…ティアナ、大丈夫?」 ティアナ「う、うん…」 ウェス「私のほうで、お医者様、探そうか?」 ティアナ「平気よ。だいたい、医者は役に立たないもん。時空管理局の医者だけじゃなく他でも診てもらったけど。 そういうトコで処方されるクスリって全然ダメ。気休めにもならないわ。やっぱり、なのはさんのクスリが一番」 ウェス「ならいいけど…。でも心配なの。ティアナって最近、妙なテンションの時があるし。 そういう時、凄く楽しそうなのはいいんだけど、呂律が回ってないし…」 ティアナ「やーねー。セリフを『噛 む』ことなんて、私の小さい時からのクセじゃない」 ウェス「うん…。大丈夫なら、いいの。ちょっと心配になっただけ」 彼女はようやく、笑ってくれた。良かった。彼女が哀しそうな、不安そうな顔をしていることは、私はイヤだ。 彼女が笑顔になれば、私も笑顔になれる。 唯一無二の親友。 私の家族より、私のことを知ってる人。 世界中で。私と彼女だけしか知らない秘密も、いくつかあるほど。
[94]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/23(金) 03:08:06 ID:dNxKCxxY ティアナ「そう言えばさ。イストちゃんは元気?」 ウェスの妹のことだ。今は中学生になったあたり。 年齢が離れてるからか、ウェスはイストのことをとても可愛がっている。 イストの性格は姉と逆で、開放的で外交的。すぐに誰とでも仲良くなれる。 ウェス「元気よ。あの事件でティアナのことも随分心配してたわ。 ただお父様の言いつけで、もう、ティアナにあまり会いに行くなって言われてるけど…」 ティアナ「しょうがないわよね。普通の親御さんなら、妙な前歴の女に会わせたくないのもわかるわ」 ウェス「でもイストはティアナのこと、全然ヘンに思ってないわ! 凄く心配してたし、会いたがってた。 あ、ビデオチャットなら大丈夫よね。後でメール送るわよ?」 ティアナ「うん、ありがと」 ウェス「じゃ、私はこれで帰るけど…。やっぱりティアナ。私のほうでもお医者様を探してみるわ」 ティアナ「そんなに気にしなくていいのに」 ウェス「気にするよ! ティアナは、キミキスのアニメ版に絶望した人に刺されるかもしれない立場なのよ!?」 ティアナ「んー。よくわからないけどね。でもありがとう」 ウェス「じゃ、またね」 ティアナ「ばいばーい」
[95]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/23(金) 03:09:14 ID:dNxKCxxY 警察から釈放された後、ウェスとは何度も会ったんだ。でもイストとは会ってない。 イストは、私から見ても妹のような感じだった。 小さい頃。ウェスと一緒によく三人で遊んだし。 もう二度と会えない…ということはないだろうけど、ビデオチャットでは味気ない。 そうだ、明日は非番だし。 こっそり、会いにいっちゃおう。 少しはゆっくり話したいし、イストの学校が終わる放課後がいいかな。 ----- 学校の行き帰りには、イストは専属の運転手つきの車で通学している。 ウェスもそうだった。今にして思えば、かなりの資産家だと思う。 昔は、私も一緒に乗って近くまで送ってもらったっけ。 学校の時間が終わる頃。校門の前の目立たないところで待ってみる。 もし彼女が部活とかやっていたら…とも思ったが、門の近くに見慣れた車が駐車していたので、楽観的だった。 それはイストの送り迎えの車。私も小さい頃に乗せてもらった車。 その車がもう待っているということは、つまり下校時間が近いということだ。 ふと。学校の校舎のほうから、何人かの友達に囲まれたイストの姿が見えた。 …声をかけるのに、躊躇してしまう。 おそらく人気者であろうイストと。警察に逮捕されてた私と。釣り合わないような気がして。 だが逆にイストのほうが、私に声をかけてくれた。 周囲の友達に何か言った後、こちらに走ってくる。
[96]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/23(金) 03:11:00 ID:dNxKCxxY イスト「ティアナおねーちゃん、久しぶりー☆」 ティアナ「イストちゃん。元気だった?」 陽だまりの、いい匂いがする。前に見た時よりも、少しだけ大きくなったかな? 気のせいか。 この前に会ったのだって、せいぜい何ヶ月か前なだけだし。 イスト「…ねえティアナおねーちゃん」 ティアナ「ん?」 イスト「ティアナおねーちゃんは、犯罪者じゃないよね?」 ティアナ「あー、やっぱり世間ではそういうふうに見られるんだ…。何か手違いで捕まっちゃったけど。違うわ。 だから警察も釈放してくれたんだし、機動六課…時空管理局にも戻れるんだし」 イスト「良かった! ウェス姉さんは『違う』って言ってくれたけど。お父様もお母様もハッキリしないんだもん」 ティアナ「まあ、しょうがないわよ。世間体で言えば、色々とね」 イスト「ティアナおねーちゃん、一緒に帰ろう?」 ティアナ「でも。車に乗ってったら怒られちゃうかも…」 イスト「近くで降ろしてあげるから、大丈夫だよ。…あれれ?」 ティアナ「?」 イスト「運転手さん…今朝と違う人…」 ズキッと、アタマが痛んだ。
[97]キャプテン・ブライト ◆xWA.3pF8tM :2011/09/23(金) 03:12:35 ID:dNxKCxxY 送迎用の車から降りてきたのは、やや若い、柔和な顔立ちの男の人だった。 運転手「すいません。おやっさんが急に腰を痛めてしまって。私は代理です。詳しくはお母様に聞いてください」 イスト「はい」 なんだろう、またアタマが痛む。 運転手「そちらの方は?」 イスト「私の古くからのお友達です。一緒に乗せていっていいですね?」 運転手「構いませんが…。信頼できる人なんでしょうね? 揉め事はごめんですよ」 イスト「大丈夫ですっ!!」 ちょっと居心地が悪かったが、お言葉に甘えて車に乗ることにした。 車での帰り道。イストは、最近の学校の話や、色々なことを話してくれた。 それはどれも他愛もない話だったが…私はとても嬉しく、楽しかった。…嬉しそうな、彼女の笑顔だけで。 と。急に車が減速した。 ティアナ「どうしたんです?」 運転手「工事中になってます。通行止めになってますね」 運転手さんは、ナビでチェックした。その工事中のデータはナビにない。 迂回路を探すと、渋滞が酷くなっているようだ。 運転手「…ツイてない。裏道を通りますよ」
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0ch BBS 2007-01-24