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【崩落のステージ】Another-C_8【 前篇 】
[390]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 20:54:22 ID:??? 三杉「聡明な片桐さんならもうピンと来ている筈ですよ。 翼くんをチームの中心に置き、森崎がゴールを守っても・・・それだけでサッカーは勝てない。 もっと言えば翼くんと森崎だけが強くても、それはチームが強いのと同義(イコール)ではない。 ・・・これが僕の主張の柱です。」 片桐「ふむ・・・・・・だが、お前がパルマに勝利した例がそれを証明した事になるのか? 確かにお前達は見事にパルマを破った・・・逆転を許した後の展開は私を魅入らせたよ。」 三杉「・・・・・・」 片桐「しかしクオーレが出場したのは後半から・・・しかも彼は本来まだJrユースに位置する少年だ。 なのに、後半だけであれだけの存在感・・・輝きを放ってみせたのだ。 ・・・私にはファンタジスタの偉大さを見せ付けられたようにしか思えなかったが?」 尤もな指摘、それでいて三杉の主張にとっては針のように痛い指摘を片桐は返してきた。 確かに彼の言う通り、クオーレがプレイしたのは後半のみである。 そしてクオーレは年齢的にはプリマヴェーラよりも下のクラスに分類される・・・ その彼に勝った事を主張した所で、ファンタジスタの信仰を揺るがす事は難しいだろう。
[391]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 20:56:15 ID:??? 片桐「100歩譲ってクオーレと翼が互角だったとしよう、後半だけのプレイなのも一旦目を瞑る。 だがお前達フィオレンティーナが勝利したという一例だけで、一体どれだけの事が証明される? 勝負には当然あやがある。 お前達の勝利をマグレだなどと言うつもりは無いが、 お前達だってパルマに対して100戦して100勝する自信があるわけではなかろう?」 更に片桐は指摘を続けてきた。 たった一試合の結果で主張する事は暴論に等しいと言っているのである。 三杉はこのような反論が返ってくる事を・・・・・・予想出来ていた。 故にこそ、先程間違えてフランスの話題を出した時に、この話を無理矢理引っ張り出す事を止めたのだ。 物事を主張する時には十分なデータ点数が必要だと、三杉はちゃんと解っていたのだ。 三杉「御指摘の通り・・・。 しかし今度は、セリエAのトップの話・・・ ナポリがミランに対して勝てなくなった事を考えてみて下さい。」 片桐「なにっ・・・?」 三杉「知らない筈がありませんよね、ナポリに在籍していた最強のファンタジスタ、マラドーナ。」 片桐「勿論だ、彼のお陰でナポリは初めてセリエAでスクデットを獲得する栄誉を得た。 それまでセリエAとBを行き来する程度のチームだったナポリがな。」
[392]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 21:07:04 ID:??? 三杉「ええ・・・しかしそのナポリが、ある時期を境にミランに勝てなくなりました。 そう、戦術家アリーゴ・サッキ氏がゾーンプレスを誕生させてからです!」 片桐「なっ・・・!」 三杉「マラドーナを止められる選手はセリエAの中に誰一人居ませんでした、それは確かです。 しかしミランの監督となったサッキ氏は、チームの力で彼を止める方法を考え・・・ そして見事に実践してみせました。 それが日本で云われているゾーンプレスという戦術です。 その効果はナポリとミランの戦績から否応なく伝わってくる筈です。」 片桐「・・・!!」 口を真一文字にして絶句する片桐。 今度は一点データではない、裏付けされたものがシッカリとある。 故にこそ三杉は改めて主張する。 三杉「サッキ氏の考案した戦術の完成により、欧州のトップでは戦術の発展が急激に進みつつあります。 つまり『ファンタジスタはもはや勝利の象徴ではない』、ファンタジスタの時代は終焉に 向かっていると僕は・・・いや、僕が言わずとも世界がそれを示しています!」 片桐「むぅっ、それは・・・」
[393]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 21:10:27 ID:??? 三杉「プロジェクト・カウンターウイングの事と合わせても、貴方・・・いや日本サッカー協会が 想定する全日本というチームの形は容易に想像が出来ます。 貴方の見据えるチームのイメージが協会とは違うのではないかと・・・ 或いはパルマ戦を観て、貴方が固めていたイメージに変化をもたらせたのではないかと期待しましたが・・・ だが貴方は先程僕に言いました・・・『翼くんの後ろのスペースを任せられる』と。」 片桐「・・・・・・」 三杉「その一言で、日本の戦術が『大空翼』以外に無いと改めて確信しました。 しかし一人の絶対的な個に頼るだけの物を・・・戦術とは言いません。 そしてそれがトップの世界で通用しなくなる未来は、たった今述べた通りです。」 片桐「なるほど・・・」 先着で ★ジャパニーズゾーンプレスとは何だったのか→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ》 「だが日本にサッキのような戦術家は居ないっ・・・!」 《ハート》 「なるほど、お前の言葉通りならば日本は・・・」 《スペード》 「だがしかし、今の日本に翼を頼る以外の選択肢があるのか!?」 《クラブ》 「だ、だが日本には森崎という守護神も居る!」 《クラブA》 ??? 《JOKER》 「なるほど、お前のやりたい事が全て判ったぞ。」
[394]森崎名無しさん:2011/10/24(月) 21:10:50 ID:??? ★ジャパニーズゾーンプレスとは何だったのか→ クラブ7
[395]森崎名無しさん:2011/10/24(月) 21:11:15 ID:??? もうだめだー
[396]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/24(月) 21:11:43 ID:??? サッカーを見る目に関しては安定の節穴さん。 それでは次回もまた宜しくお願い致します。
[397]森崎名無しさん:2011/10/24(月) 21:18:38 ID:??? 改革は一日にしてならず乙でしたー
[398]森崎名無しさん:2011/10/25(火) 01:15:40 ID:??? 乙です。 ……本当に、日本のシュスターになりそうな悪寒、満々ですねぇ………。 三杉がPMとして引っ張れたら楽しいんですが、それはまたゲームの楽しみが違うほうに行きますね。 何はともあれ、展開を楽しみにしています。
[399]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:04:58 ID:??? >>395 いえいえ、状況は悪くなっていませんよ。 三杉が最初に覚悟した最低の状況が維持されただけです。 これ以上悪くなる事なんて最初からなかったんや! >>397 言葉で改革を為すなど、所詮は夢幻という事ですね。 >>398 乙感謝です。 三杉は急いでいますが、決して急ぎすぎてるとは言えませんし 何より日本サッカーにまだ絶望しちゃいませんからね。 きっと当時の送れたサッカーファンの心にサイコフレームの光を見せると信じてあげましょう。 ・・・私は自分に言い聞かせていますw
[400]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:05:58 ID:??? > ジャパニーズゾーンプレスとは何だったのか→ クラブ7 > 《クラブ》 「だ、だが日本には森崎という守護神も居る!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉「・・・その一言で、日本の戦術は『大空翼』以外が考えられていないと改めて確信しました。 しかし一人の絶対的な個に頼るだけの物を、戦術とは言いません。 そしてそれがトップの世界で通用しなくなる未来は、たった今述べた通りです。」 片桐「だ、だが日本には森崎という守護神も居る!」 三杉「・・・!!」 そう強い口調で返され、三杉は今の興奮が急速に冷めていくのを感じた。 片桐が口にしたのは根拠もない、努力もない、思考を放棄した縋るような類の物であった。 それは“ファンタジスタと守護神”信仰その物の姿であると三杉には思えた。 三杉(落胆・・・は、思った以上に出て来ないな。 ・・・最初に思っていた、元の状況の儘だからだろうか。)
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0ch BBS 2007-01-24