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【崩落のステージ】Another-C_8【 前篇 】
[398]森崎名無しさん:2011/10/25(火) 01:15:40 ID:??? 乙です。 ……本当に、日本のシュスターになりそうな悪寒、満々ですねぇ………。 三杉がPMとして引っ張れたら楽しいんですが、それはまたゲームの楽しみが違うほうに行きますね。 何はともあれ、展開を楽しみにしています。
[399]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:04:58 ID:??? >>395 いえいえ、状況は悪くなっていませんよ。 三杉が最初に覚悟した最低の状況が維持されただけです。 これ以上悪くなる事なんて最初からなかったんや! >>397 言葉で改革を為すなど、所詮は夢幻という事ですね。 >>398 乙感謝です。 三杉は急いでいますが、決して急ぎすぎてるとは言えませんし 何より日本サッカーにまだ絶望しちゃいませんからね。 きっと当時の送れたサッカーファンの心にサイコフレームの光を見せると信じてあげましょう。 ・・・私は自分に言い聞かせていますw
[400]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:05:58 ID:??? > ジャパニーズゾーンプレスとは何だったのか→ クラブ7 > 《クラブ》 「だ、だが日本には森崎という守護神も居る!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉「・・・その一言で、日本の戦術は『大空翼』以外が考えられていないと改めて確信しました。 しかし一人の絶対的な個に頼るだけの物を、戦術とは言いません。 そしてそれがトップの世界で通用しなくなる未来は、たった今述べた通りです。」 片桐「だ、だが日本には森崎という守護神も居る!」 三杉「・・・!!」 そう強い口調で返され、三杉は今の興奮が急速に冷めていくのを感じた。 片桐が口にしたのは根拠もない、努力もない、思考を放棄した縋るような類の物であった。 それは“ファンタジスタと守護神”信仰その物の姿であると三杉には思えた。 三杉(落胆・・・は、思った以上に出て来ないな。 ・・・最初に思っていた、元の状況の儘だからだろうか。)
[401]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:07:36 ID:??? “プロジェクト・カウンターウイング”という言葉を聞いた時に、想像がついていた事だった。 日本サッカー協会の人間が目指そうとしているチームの在り方と・・・ そして急進化を遂げ始めている戦術の発展を、彼らが知らない事を。 リヌル・ミケルスのトータルフットボールはどのチームにも真似が出来なかった。 しかしアリーゴ・サッキのファンタジスタ殺しは決して模倣が不可能ではない。 だからこそ世界の戦術潮流は、今大きく動き始めているのだ。 このスタートに乗り遅れれば、その差は埋め難き物となって日本サッカーの未来に立ちはだかるだろう。 三杉(片桐さんだけは、僕の言葉を理解してくれるかも知れないと思ったけど・・・) 抱いた希望は、文字通り彼の希望でしかなかった。 一度強く信じた物を・・・固く凝り固まってしまった観念を打破するのは、言葉では無理であった。 信仰は現実を見えなくさせる、という事を三杉は理解するしかなかった。
[402]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:09:44 ID:??? 三杉が頭に描いている物も、彼の妄想による絵空事・・・信仰に類するのではないかと誰かが言うかも知れない。 しかし三杉は、自分の理論が間違っていると思っていないが、100%正しいとも断ずるつもりはなかった。 それが本当に正しかったかは、後になって評価するしかないと知っているからだ。 その証拠に、ビジネスマンとしての片桐の言には理があると判断しており、 結果としてそれが彼の意思に若干の揺らぎを生じさせている。 自分が頭に描いている計画を実行し、もしもそれが敵わず失敗したならば・・・ 自身がやったその行為は、日本サッカーを裏切るだけの結果になるかも知れない、と・・・。 三杉(だからこそ、僕は迷うわけにはいかない。) これ以上解り合う事は言葉では不可能、後は布告して行動で示す他はない。 三杉はすっかり冷え切った心で決断の火蓋を切った。
[403]コード・ヴィオラ〜反逆の貴公子〜:2011/10/25(火) 18:11:20 ID:??? (BGM:勇侠青春謳 http://www.nicovideo.jp/watch/sm2632457) 三杉「片桐さん・・・一つだけ言っておきます。 もしも全日本ユースが勝ち上がり、Wトーナメントで優勝したとしたら・・・ 以降その戦術は、日本のサッカー界のスタンダードとなってしまうと思います。 世界を獲った戦術として、創設されるプロリーグでも目指す基準となるでしょう。」 片桐「・・・ふむ、それが?」 三杉「今しがた言った、勝てなくなる戦術が日本の基準となってしまうのは・・・ 日本サッカー発展の阻害以外の何物にもならないと考えます。 ・・・僕はこの、日本サッカー協会の判断ミスを黙って見過ごすつもりはありません。 そして言葉で理解して頂けなかった以上、強硬手段で阻止するつもりです。即ち」 片桐「・・・・・・」 三杉「ファンタジスタと守護神を戦術としたナショナルユースが、 クラブユースのチーム戦術に勝てない事を日本国民に知らしめます。 勿論Wトーナメントの舞台・・・全日本ユースを破って優勝する事で。」
[404]コード・ヴィオラ〜反逆の貴公子〜:2011/10/25(火) 18:14:24 ID:??? 片桐「それは・・・日本の敵に回るという事だな?」 三杉「ええ、これは僕からの宣戦布告です。 ・・・絶対に日本を優勝させません。」 片桐「なるほど、そこまで言い切ったか・・・。 良かろう、ならばもうお前に召集を頼む事はない。 私は全力で全日本ユースをバックアップし、Wトーナメントを優勝させるだけだ。」 三杉「はい、望むところです。 強い個の集団である全日本に勝たなければ意味がありませんから。」 片桐も三杉も、そう言い切る事で意思を示した。 2人の話はそれで終わりだった。 両者の道は交じり合う事はなかったのである。 しかしその意思は僅かでも混じり合ったと信じたかった。
[405]コード・ヴィオラ〜反逆の貴公子〜:2011/10/25(火) 18:15:25 ID:??? チームを組んで間もない、寄せ集めであるJカップは例外として・・・ 準備期間を置き、ファンタジスタと守護神を加えた全日本ユースが一介のクラブユースに敗れること。 ナショナルチーム>クラブチームという神話が残っていたこの時代、それはこの上ない恥となろう。 協会として、三杉のこの言動を許す事は決して出来ない筈である。 しかし、もしも三杉達に敗れてしまったとしたら・・・ 全日本が恥を払拭する術は、三杉達が優勝する事しかなくなる。 その事を片桐が想定するには、まだ幾ばくもの刻を必要としていた。 いけども けものみち 獅子よ虎よと吠え 茜射す空の 彼方にまほろば 勇侠の士となり 戦う青春は 仄蒼きほどに 愚かなものでしょうか 父よ 未だ我は 愛ひとつ護れず 仮初めのこの世の真はいづこ ****** 一旦ここまでです。 名前はイタズラです、さーせん
[406]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 18:29:39 ID:??? あ、すみません。人名間違いがありましたので訂正致します。 >>401 ×リヌル・ミケルス ○リヌス・ミケルス
[407]森崎名無しさん:2011/10/25(火) 19:35:38 ID:??? 乙です コード・ヴィオラ〜反逆の貴公子〜 この厨ニは良いものだ……
[408]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/10/25(火) 20:36:24 ID:??? >>407 ふひひ、乙感謝です。 厨ニこそが宇宙の心だったんですね。 ============================================= ≪7月下旬某日 イタリア・フィレンツェ≫ 三杉淳は再びフィレンツェの地へと戻ってきた。 日本へと戻る時と比較にならない程の強い覇気を備えて。 この先はナショナルチームを相手に見据えなければならず、これまでより激しい戦いになる。 しかも中山という守備の大黒柱が抜け、その穴を埋める選手の当てがあるのかも判らない。 ・・・そんなプレッシャーと大会の疲労が重なり、相当にアンニュイになっていた三杉だが・・・ 弥生との束の間の安らぎは、その心の疲れを見事に癒していたのである。 三杉(状況は既に定まった。 僕の進路は先の見えない霧に向かっている・・・ だが、それが何だ? 僕はもう前に進むしかないんだ、壁があるならば乗り越えるのみ。) 置かれた状況を認め、受け止めて・・・ その上でまず歩き出そうという、意思の強さを三杉は完全に取り戻していた。 初めてフィレンツェの地に立ったあの日と同じく、彼の心は再び挑戦者の物となったのである。
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0ch BBS 2007-01-24