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【崩落のステージ】Another-C_8【 前篇 】
[800]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 11:30:51 ID:??? >>798 いえいえ、連絡を受けた直後から更新ぶん投げちゃいました。すみません。 >>799 乙感謝です、事件は突然起こる物なんですよね。 松山さんの御家族も早く全快なされば良いのですが・・・そうなるようお祈り致します。 ============================================= > D 「ちょっと聞きたいんだけど、以前はどんなチームに所属していたんだい?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉「オワイラン、ちょっと聞きたいんだが……以前はどんなチームに所属していたんだい?」 オワイラン「どんなチーム…と言うと?」 三杉「所属していたチームの名前さ。 イタリア以外の国のクラブチーム、例えばバルサに所属していたとか… 地元の何処其処のクラブチームに所属していたとか、はたまたハイスクールのクラブ活動だったとか…。」 オワイラン「ああ、そういう事ですね。 それだったら、マグアナックの皆と一緒にやっていました。」 三杉「マグアナックと言うと…名前は知らないが、地元のクラブチームという事かな?」 オワイラン「いえ…えーと、オワイランの家が雇っているSP達の事なんです。 彼らがプライベートの時間にサッカーを嗜むので、それに混ぜて貰っていました。」 三杉「…………えっ…? あっ…も、もしかしてクラブチームに所属した事はないって事…?」 頷くオワイランに、三杉は呆れを通り越すほどの驚きを覚えていた。 ふざけるなと言いたくなる経歴なのだが、それにしては上手すぎる。 趣味で片手間にサッカーを嗜んできたのだとしたら、驚異的と言っても良いだろう。 納得のいかない三杉は、オワイランに更なる説明を求めていた。 それに対する回答は概ね以下の通りである。
[801]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 11:32:10 ID:??? 彼が積極的にサッカーを教わりに行っていたのは、マグアナックの隊長を務めているラシードなる人物。 ラシードは十数年前までサウジ・プレミアリーグで活躍し、国の代表選手に選抜された事もある実力者。 当然現在のラシードの本職はサッカーでは無い為、教えて貰える時間は多くなかった。 オワイランは自らの自由になる時間のほとんどをサッカーに費やして来たとの事で、ラシードの教えを 受ける以外では、試合のビデオを何遍も見て研究したり、自己流で腕を磨いていたという。 三杉「なるほど、引退したプロ選手の弟子と言って良いのかな……。 しかし聞いた限りでは、専門の教育を受けたコーチの指導を受けてはいない、と…。 長所と短所が異常にクッキリしているわけだ。 うーん………」 口に手を当て、唸るくらいに三杉は判断に困った。 このオワイラン、まともなサッカー教育を受けているとは全く言えない。 そりゃあ、プロに多少の個人技を教わったくらいで、後は自己流で磨いてきた身が… イタリアのプロ候補生レベルまでの実力を備えてきたのは脅威である。 『才能がある』なんて一言では済まない、その情熱と掛けてきた時間も本物に疑いない。 だがフィオレンティーナは、チーム戦術が機能する事で実力を発揮する類のチームである。 オワイランが加入するならば、彼は知識と『Play For Team』の倫理を身に付けなくてはならない。 それがあるからこそ、三杉は彼を自らのチームに入れるべきか二の足を踏む。 三杉(新田やブンナークなどは、2年間という時間と先の大会のお陰でそれを身に付けた…。 しかしオワイランには彼らの半分程度しか時間が無い。それに新しい監督やコーチとの折衝もある。 …しまったな、こんな事ならジョアンコーチに新しくコーチになる人物の事を聞いておけば良かった。) 結局三杉はこの場での決断を保留せざるを得ず、オワイランにその旨を伝えるのだった。 三杉が感じた長所と短所、それが生まれた予想原因と課題も添えて。 合格を言い渡されない事で、彼の表情が曇ったり怒り出したりするのを予想していたが… オワイランは最後まで、そのニコやかな表情を崩したりはしなかった。
[802]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 11:35:10 ID:??? <フィオレンティーナ選手寮B・ミーティング室> 三杉「…という事から、このフォーメーションで行こうと思っているんだ。 質問…もしくは自分の役割を聞き逃した人は居るかい?」 寮に戻った三杉は、明日のテストマッチにおける作戦ミーティングを実施していた。 三杉がWボートを使ってメンバーに示した作戦内容は、>>637-668にて考えた案そのままだ。 それに対する意見要求がなければ、そのままの形で実行という事になるのだが・・・ 先着で ★ディスカッション、乱舞の太刀→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 《ダイヤ》 マルコが微修正要求 《ハート、スペード》 特に何もない! 《クラブ奇数》 ???「この試合はオレを中央に置いて欲しい。」 《クラブ偶数》 ???「この試合はボクを中央において欲しい。」 《クラブA》 ガチャッ ???「この試合はオレをGKに使うべき!」 だれテメェ 《JOKER》 ガチャッ ミハエル「今日からフィオレンティーナに入る事になりました。」 トレイゼ仕事はえぇ
[803]森崎名無しさん:2011/11/24(木) 11:37:46 ID:??? ★ディスカッション、乱舞の太刀→ スペード4
[804]森崎名無しさん:2011/11/24(木) 11:38:23 ID:??? ★ディスカッション、乱舞の太刀→ スペードA
[805]森崎名無しさん:2011/11/24(木) 19:23:06 ID:??? そのクラブAが判定にあるだけで何故かほっとするぜ
[806]森崎名無しさん:2011/11/24(木) 19:24:32 ID:??? いつ登場するんだろうなあ、ブ●ノ…。
[807]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:00:53 ID:??? >>805 ふひひ、予定調和。 >>806 どうでしょうねえ? 彼に対する私のビジョンがクラブAしか無いのですが… ============================================= > ディスカッション、乱舞の太刀→ スペード4 > 《スペード》 特に何もない! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 結局このミーティングで反論も修正案も出る事はなかった。 三杉の案が完璧なのか、彼らが今の状況で積極的な思考に欠けたのかは知れないが… ともかくとしてフィオレンティーナのカンピオーネへの対抗策は、概して以下のまま変化なしと言う事だ。 ・守備よりも攻撃を優先。 ・攻撃のメインは左サイド…バンビーノの駆け上がり、または三杉による左斜めの切り込み。 ・新田の中央からの攻め上がり、ミドルシュートも積極的に使っていく。 ・守備はボランチとサイドバックが緊密に連携を取る事に主眼をおく。 三杉は自分の戦術に、それほど大きな間違いがあるとは考えていない。 だが実際の所がどうだかは、修正してくれる監督が居ない為、自分を信じるしかなかった。 その答えは明日の試合の中でのみ示されるのである。
[808]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:02:09 ID:??? <某宿泊施設> カルバリョ「あーあ・・・っと。」 ディッテンベルガ「どうした? お前が溜め息とはらしくないな。」 カルバリョ「いや、監督≠ェ何(なーに)考えとるんかと思ってなぁ。 あんな戦い方よー知らんて……勝てる気せんわあ。」 ディッテンベルガ「そうか? オレはそうでもないがな…なあイスラス?」 イスラス「………さてな…。」 フィレンツェの中心部からそう遠くない土地。 とある企業の保養宿泊施設に彼らは集まっていた。 ヤベッチュ「まーまー、そんな暗い顔せんと。 カルバリョはーん、コーチに見捨てられたらボクとお笑いコンビ組みましょ。」 カルバリョ「阿保か! お前、地元じゃ負け知らずだからって調子のっとるんちゃうか!? こっちは地元に戻ったらご近所に目ぇ合わせて貰えんのやぞ!? あーもー、ギャングの息子になんてなりたくなかったー! サッカーで英雄にならんとロマーノ以外の友達も彼女も一生出来へんてー!」 ヤベッチュ「ははは、この人やっぱ頭のネジ外れとるわー。 おもろ、天性のボケやわ。 悪そうな奴と話してる時みたいにしとったら絶対人気者なのにー。」
[809]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:03:16 ID:??? ディッテンベルガ「悪そうな奴は大体友達だからな。 それで一般人との接し方を忘れてしまうとは…。」 イスラス「……クック…」 カルバリョ「そこ、笑うな! 今はウケとか狙ってへんのや!」 明日はテストマッチを控えている身の彼ら。 戦術は事前に伝えられているのだが、無茶振りのようなソレに対して各人思う所があるようだ。 少なくともメンバーの大半は相手に対して借りがあり、明日は雪辱のチャンスとなるのだが… その可能性を下方修正してしまうような戦術に、悲観する者も居ればニヤリとする者も居た。 ガタッ… フィッツウォルタ「先に部屋に戻るよ。 キミはもう暫くゆっくりしていると良い。」 レビタン「ふぃっつうぉるた?」 そんな中で(初めて顔を合わせたピャタコーフを除けば)唯一人、浮かない顔を貫き通す者も居た。 タブリス・フィッツウォルタ…サッカーに必要な全ての要素を鍛えてきた理想のボランチである。 激戦だったプリマヴェーラ大会でASローマがベスト4に勝ち上がったのも、彼の力が大きいであろう。 彼は夕食の後も話の輪に加わろうとせず、離れた席で物憂げに何かを考えている様子であった。 ローマでのチームメイトでもあるレビタンは、心配そうに彼に付き添っていたが… フィッツウォルタはどうやら一人になりたかったのか、先に席を立って行った。
[810]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/11/24(木) 20:04:18 ID:??? フィッツウォルタ「………」 フゥー フィッツウォルタは、カルバリョが吐いていたのは違う…本当に深刻な溜め息を吐く。 いま彼が向かっているのは、自分の部屋に通じている廊下へではなかった。 逆方向…選手達に割り当てられた部屋ではなく、スタッフの部屋であった。 やがて彼は一室の近くで立ち止まる。 それはジョアンの部屋だった。 しばし立ち竦んでいた彼だが、意を決してノックすべく扉に近付く。 すると… フィッツウォルタ(ん…? 話し声………先客…か。) 聞き覚えのある声が二つ、フィッツウォルタの耳に聞こえたのだった。 誰の声かはすぐに判った。 一人は当然ながらジョアン、もう一人はクスタ・イスマエル。 出直すべく今は立ち去ろうと思ったフィッツウォルタだったが… 二人の会話は、あろう事か…扉を介していても明確に聞き取れるほどハッキリしていた。 盗み聞きをするつもりで来た訳ではないが、自分の名が聞こえたせいで、 つい彼はその場で固まってしまうのだった。 <部屋の中・時間は少しを遡る> ジョアン「よくそこまで自分を磨いたな、クスタ。 そのディフェンス技術は既に芸術的と言っても大袈裟ではない。」 クスタ「いえ…準決勝では2失点、決勝に至っては3失点です。 私はまだ自分の事を誇れる気になんかなれません。」
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0ch BBS 2007-01-24