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銀河シュナイダー伝説9 〜出帆篇〜
[447]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:34:51 ID:beBm6l6A >>445 クラブ連続がかなりまずい展開になるようにJOKER、ダイヤの展開はかなり良い展開になりやすく なってますからねぇ。 >>446 びっくりするくらいの貴族ですよ。 命の恩人?→ダイヤQ ダイヤ エル・シド・フォン・ピエールがそこに立っていた。 ディスプレイに現れたのはシュナイダーよりもやや黄色みの強い黄金の髪を肩甲骨近くまで伸ばした 青年。余裕を思わせる碧眼の瞳は、柔和にも見え、シュナイダーと同じように生まれながらに 何かを持った人物にも思えた。 シュナイダー「まずは貴艦の援護に感謝する。私の名前はカールハインツ・フォン・シュナイダー中尉だ」 見た目的に貴族のオーラを纏う彼に対し、ある程度は譲歩してみせる子爵。
[448]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:35:53 ID:beBm6l6A ピエール「気にしなくてもいいよ。今回の戦いはこちらの勝ちだろう。勝ち戦で兵が消耗するのは みていて忍びない。私の名はエル・シド・フォン・ピエール中尉。君の事は聞いているよ」 何かを含む物言いに僅かに訝しむシュナイダーだったが、それを形にするよりも速く、 ピエール「まだ戦いは継続中だ。悪いけど細かい話はまた今度」 向こうから連絡して来たのに結局自己紹介以外は何もせず連絡をきってしまうピエール。 シュナイダー(…これは外交における相手の思考を引きつける為の方法の一つだな。こちらの気を 向こうに寄せ付けるための方法だ) 外交能力においては既にかなりのものを持つ彼は、ピエールの選択の意図をそう読む。 つまり、彼はこちらに何らかのアクションを期待しているのだ。とはいえ、それが罠ではないとは 限らない。シュナイダーには目に見えない敵が数多くいるのだ。 〜〜〜
[449]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:37:24 ID:beBm6l6A 〜〜〜 モニカ「叛乱軍が撤退を開始してきました」 それから数十分後、新たなる動きがあったようで敵軍は後方へ去っていこうとしていた。 シュナイダー「では掃討戦後に占領作戦へ移行だな。動けるか?」 もう一発食らうと撃沈の可能性があるとはいえ、掃討戦において反撃を食らうことは少ない。 そう判断したシュナイダーがそう言葉にするが、 モニカ「いえ、提督からは相手が引いた時点で深追いはするなということです。この地は 敵陣地内。どこに伏兵がいるかはわからないという事です」 シュナイダー「…そうか。ならば仕方ないな」 そういいながら、アーデルンカッツ提督がエル・ファシルの占領作戦を中止したことに対し あまり反応を見せないまま艦の応急処置を急がせるのだった。 〜〜〜
[450]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:40:34 ID:beBm6l6A 〜〜〜 モニカ「被害状況でました。艦の第6区画は破棄せずこのままイゼルローンで修理される事になります。 また、死者1名、負傷者5名。人的被害としては少ないといっても良いでしょう」 シュナイダー「……そうか。死んだか…」 戦争において死人が出るのは当然のことだ。シュナイダーにしろモニカにしろそれが士官学校や 訓練学校で嫌というほど頭と体に叩き込まれており、そういった一般人的な感覚はかなり 麻痺している。、それでも数時間前までは生きていた人間が死んだと報告されるのは 心に突き刺さるものがあるのだが。 シュナイダー「遺体は?」 モニカ「冷凍保存の処理中です。イゼルローンの合同慰霊碑に納められることになるでしょう」
[451]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:43:32 ID:beBm6l6A シュナイダー「宇宙葬ではないのか」 モニカ「生前の遺言のようです。…お会いになりますか?」 シュナイダー「いや、いい。私はこれから幾多もの戦友や部下達を殺していくだろう。そんな 人間がどの顔をさげて会いに行けばいいというのだ?」 モニカ「………」 シュナイダー「そんな顔をするな、准尉。軍人が涙など似合わないぞ」 モニカ「…はい。」 シュナイダー(まだ正式な軍人になって半年。机上の死ではない知り合いの死だ… 平静でいろというのはやはり無茶か) 彼女を前線に連れてきたのはシュナイダー自身である。まだ18歳でしかない彼女の涙の理由を 作ったのは自分であるという認識くらいは持っているシュナイダーはやや居心地悪そうに 椅子に座りなおすのだった。 〜〜〜
[452]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:44:32 ID:beBm6l6A 〜〜〜 一方…… モリサキ「なんだ。結局、エル・ファシルまでは進攻してこないじゃねーか!」 そう騒いでいるのはエル・ファシルで待機していた黒髪が印象的なモリサキ・ユーゾー。 本来なら再占領後、瓦礫の撤去や帝国軍が仕掛けたトラップの解除、残ったデータの洗い出しなどの 戦後処理を終えた後に引き返し、新たな辞令を待つ身になるはずだったが、フェザーンから経由された 『エル・ファシル再進攻』の情報によって、最も近くにいたアル・サレム艦隊とその下部組織に 所属するモリサキは、そのまま迎撃軍に任じられていたのだ。 マツヤマ「いや。だけど恐らくこれがアル・サレム提督と敵軍提督の意図だろう。 提督としては『エル・ファシルを守りきったから勝ち戦』、敵軍の提督としては 『敵軍を引かせたので勝ち戦』。両方が勝つことの出来る数少ない妥協点さ」
[453]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:45:38 ID:beBm6l6A 騒ぐモリサキを嗜めるのは士官学校時代からの友人マツヤマ。本来であればその役目は ソウダやナカヤマの仕事であるのだが、残念ながら彼らは別の部隊に所属されているため、 マツヤマは慣れない作業に従事しなければならなくなっていた。 モリサキ「…そんな簡単に割り切れるかよ。俺たちは勝つためにこの場所にいたのであって 勝ちを譲ってもらうためじゃねーぞ!」 マツヤマ「だったら、戦いの中心地がイゼルローンからエル・ファシルへ移行するだけさ。 軍事施設であるイゼルローンならともかく、モリサキはこの地が蹂躙されてもいいというのか?」 モリサキ「…ち!一々正論だな。民主主義を謳う自由惑星同盟がそんなことするかよ。 わかったよ。今回は勝ち戦をせいぜい宣伝するさ!何をしていなくとも戦場で勝ったという事実があるなら それだけでこの地にいた価値はある。ラッキーと割り切って見せるさ」 マツヤマ(単純だな。いや、だからこそまっすぐなのだろう。本当に眩しいやつだ) 実は、彼のそんなところを評価しているマツヤマだった。 〜〜〜
[454]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:46:49 ID:beBm6l6A 〜〜〜 戦後処理というものは意外と手間の掛かるものである。 アーデルンカッツ艦隊は損耗率2割弱とかなり有利に戦いを終わらせたのだが、それでも万を ゆうに超える行方不明者と死亡者。その10倍近い負傷兵を抱えている。 アーデルンカッツ「敵将の名はなんと言ったか?」 副官「は!アル・サレムとなっております」 アーデルンカッツ「聞かない名だな、だが良将だ。負けるとわかる戦でこちらの意図を読んで 両軍共に被害の損耗を最低限にする戦をする。我が軍にもそういう戦いができる人材が 多ければ良いのだが」 副官「そうでありますな。…遮音フィールドがはたらいているとはいえ、あまり言葉を滑らさないで くださいますよう」 小声で忠告に走る副官。
[455]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:47:51 ID:beBm6l6A アーデルンカッツ「わかっている。これでも初陣を飾って30年以上経っているんだ。多少の 腹芸は心得ている」 副官「…ですが、提督はやや言葉を走らせるきらいがあります。小官としましてはひやひやです」 アーデルンカッツ「余計な気苦労をかけてすまなかったな。で、破壊された艦からの救出状況は?」 副官「進捗状況は7割を超えています。…敵軍も射程外付近で活動をしておりますが?」 アーデルンカッツ「無視しろ。この戦いは叛徒どもとしても勝ち戦とするつもりなのだろう。そのためには 少しでも生存兵はいた方がいいのだ」 副官「…欲がないのですね」 アーデルンカッツ「枯れた。ということさ。さあ、兵の収容を終えたらイゼルローンへ凱旋だ!」 やや自嘲気味に笑うアーデルンカッツ提督だったが、瞳の炎はまだくすぶっているのだった。 〜〜〜
[456]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:48:51 ID:beBm6l6A 帝国暦480年8月 イベント! ここはイゼルローン回廊における唯一の人口天体物『イゼルローン要塞』。 6月末に出発し、7月に戦闘…そしてその次の月にはもう帰還しているという強行軍で帰還した アーデルンカッツ艦隊は、負傷艦を優先的にドッグ内に収められていた。 モニカ「今回の戦闘データの査定が終了したようです」 そういいながら紙製の資料を艦長に渡すモニカ准尉。 リザルト! 勝ち戦に参加(中尉) +30 中破状態の巡航艦を撃沈 +75 中破状態の巡航艦を大破 +60 命令以外の後退 −10 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計値 158 ●勲功値61 →219 となりました。
[457]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 13:49:56 ID:beBm6l6A シュナイダー「大尉昇進まで必要な勲功値が300だからもう少しだな。…というより、もしかして?」 モニカ「はい。今回は私のみ准尉から少尉への昇進の内定が届いています」 シュナイダー「昇進になると異動の可能性は?」 モニカ「今回は私だけの昇進ですので可能性は1/4といったところでしょうか?」 シュナイダー(……コネクションを使えば確実に引きとめられるだろが……) どうしますか? A.コネを使って確実に引き止める(少尉のため100消費) B.流れに身を任せる。 C.その他 先にID表示で2票入ったものを選択します。
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0ch BBS 2007-01-24