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銀河シュナイダー伝説9 〜出帆篇〜
[472]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 15:59:47 ID:beBm6l6A 帝国暦480年8月 休日ターン@ 先月が戦争三昧だった場合、兵士達は一月という長期休暇が与えられる。 とはいえ残念ながら、イゼルローンから一月でオーディンまで往復する事は不可能であるため、基本的に イゼルローンの内部で一月を過ごす事になっているのだが。 シュナイダー(どうしても仕事をしたいのであればデスクワークは必ず行える。さて、どうしようか?) どうしますか? A.艦に戻り、シュミレータ訓練(能力が100(運動、格闘、射撃は120)になるまで ダイス1個で政治、外交、裏工作以外の能力を訓練できます) B.デスクワークの残業をする。(必ず成功。後方系経験+2固定、勲功値は運営能力に依存) C.陳情を行う。(コネクションを使用し、様々な恩恵を受ける事が出来ます) D.フライング・サッカーの練習を行う。 E.誰かに会いに行く(ゼーバルシュ、ランピオン、モニカ、パティッツ、レーマンの中から選んでください F.…そういえば、あのピエールという男。話はまた今度、といっていたな…… H.この地をぶらぶらする。 I.その他 先にID表示で2票入ったものを選択します。 ※この月は休日ターンは2回あります。
[473]森崎名無しさん:2011/10/12(水) 16:01:58 ID:he6Nl7lk F
[474]森崎名無しさん:2011/10/12(水) 16:03:16 ID:w9p8P6L+ F
[475]森崎名無しさん:2011/10/12(水) 16:12:27 ID:??? なるほど、200超を持ち越したまま大尉昇進できるなら早めにそうした方がいいかな。
[476]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 18:37:21 ID:beBm6l6A F.…そういえば、あのピエールという男。話はまた今度、といっていたな…… イゼルローン要塞は、軍事施設でありながら様々な民間施設も用意されており、ここはその一角。 シュナイダー「探したぞ、エル・シド・フォン・ピエール」 同じ艦隊にいたということもあり、彼を見つけるのはそう難しいものではなかった。 ピエール「ああ、そろそろここに来る事だと思ったよ。君も何か飲むかい?」 そこは、士官専用の場所ではなく、一般…ただし、高貴な一般用に作られた高級クラブであり、 軍人とは思えない優雅な服を着こなした彼は、完全密室な一部屋にあるワインセラーの中から 一本の赤を取り出していた。 シュナイダー「…そうだな。ではいただこう」 どちらかというと短気である彼だが、ここで断ってもあまり意味が無いと判断すると素直に グラスに注がれた真紅の液体に目を向ける。
[477]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 18:38:24 ID:beBm6l6A ピエール「…で、ここに来たようというのは?ただ私と話したい、というわけではないのだろう?」 シュナイダー「………。勘だ。先日の会話、あれは私をここに呼ぶための芝居だろう? それに乗ったまでだ」 ピエール「なるほど。罠とわかっていてあえて踏み込むか。勇敢な事だ。まあ、結論から言おう。 私は君に興味がある。平凡な子爵の次男でありながら、この僅か数年で見違えるほど立場を 変えてしまった君にね。」 女性であれば誰であっても寄せ付けてしまいそうな、魅惑的な流し目でシュナイダーの方を みる貴人。 シュナイダー「よせ。私にはそんな趣味はない。それよりも、私への興味だけであんな危険なことを したのか?」 ユーモアにおいてかなり欠如しているシュナイダーは、ピエールの搦め手をど真ん中の直球で打ち砕き、 話を続けようとする。 ピエール「まあ、あれはあの場で君に死んでもらうと困るからね。単なる老婆心だよ。…だって、 あの艦は全く改造すらしていない老朽艦じゃないか?」
[478]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 18:39:30 ID:beBm6l6A シュナイダー「それは当たり前だろう。貸与された艦があれなのだから」 ピエール「……君は時よっては本当に愚直だねぇ。自分の命を守る唯一の船に対し、『改造』を 施そうと思ったことすらないのかい?……いや、君の場合はあの船は所詮一時の仮初の宿だとして 改造する手間すら惜しんだと考えるのが普通か」 シュナイダー(そういえば…勤務ターンであるにも関わらず、『改造をする』という選択が あったこともあるな。私は、ひのきの棒でエル・ファシル奪還作戦に従事していたというわけか。 …それは死ぬな) 今更ながら己の危機管理能力の弱さを思い知るシュナイダー。一番初めの資料により、イゼルローン要塞内 勤務よりも危険である事は知っていただけに、ある意味痛恨の痛手である。 シュナイダー「では、わざわざそれを知らせるためだけに自分の艦を盾にしたと…どこまでも酔狂な 男だな」
[479]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 18:40:31 ID:beBm6l6A ピエール「おっと、気分を害してしまったようだね、すまない。だがまあ誰にでも最初はある。 知らなかったのならば、それを今知る機会が出来て良かったと思えばいい。それに、『改造』したとしても 自分が他の艦の艦長になれば意味はないからね。…どうせすぐに他の艦の艦長になるように陳情するの だろう?」 シュナイダー「……まだ未定だ。」 ピエール「ほお。どうして?」 意外な?答えに興味深げに瞳を輝かせる貴人。 シュナイダー「私は軍人として生きるときは貴族としての力を使わないことを決めている。」 ピエール「……君がそうする事によって誰が益を得るんだい?」 シュナイダー「私の心が。」 ピエール「君は何かを勘違いしている。君がたとえそうしたとしてもそれは単なる自己満足だ。 それによって30人の部下をみすみす死地へ送ろうというのかい?たとえ誰かに後ろ指を 刺されたとしても、本当に大切なのは、自分を…そして仲間を生かすことじゃないのかい?」
[480]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 18:41:46 ID:beBm6l6A シュナイダー「………」 ピエール「君が貴族であろうということを捨てようと思うのならばフォンの称号を捨てるしかない。 だけど、君にそのつもりは無いのであろう?今更平民の生活は出来ないからね。君の持つ資産のほとんど 全ては貴族だから有する事の出来た特権的なものだ。人が電気や自動車の利便性を捨てることが 出来ないように、君は貴族という利便性を捨てることが出来ない。」 シュナイダー「………」 ピエール「はっきり言おう。君は逃げているんだ。貴族が平民から嫌われているという事実を 知っているからこそ。だからこそ、君は貴族であることから目を背けている。ただ、自分は 他の貴族とは違うんだ!と他の貴族を見下すために逃げているんだ。」 シュナイダー「…全く違うとは言わない。だが、それがどうした?そんなものは個人の自由だ」 歯に衣を着せない言い方に不快感を隠せないシュナイダー。
[481]森崎名無しさん:2011/10/12(水) 18:42:44 ID:??? 選択肢を選んでいる我々が貴族じゃないから仕方ないかw
[482]銀河シュナイダー伝説:2011/10/12(水) 18:42:46 ID:beBm6l6A ピエール「ふう、君は本当にせっかちだね。…『ノブレス・オブリージュ』という言葉をしっているかい?」 シュナイダー「…まだ宇宙暦ですらない時代の言葉だな。帝国風の言葉ですらない」 ピエール「そのとおり。この言葉の意味は『位高ければ徳高きを要す』という意味だ。俗に有徳思想 ともいう。君にはその資質がある。」 シュナイダー(…だから彼はゲルマン風のペーターではなく、ピエールと名乗っているのか?) 同じ言語を語源とする彼にそんな思いを抱くシュナイダー。 ピエール「こういってはなんだが、我がピエール侯爵家は裕福だ。だが、私はそれに対し何の 恥ずべきものも持たない。それは、私が『ノブレス・オブリージュ』という言葉を常に 自身に課しているからだ。私は、貴族であるが故に得た資産を、我が領民に還元しているという 自負がある。領が飢饉にあえば国庫を開放し食料を買い付けるし、民のためも街づくりも 実践している。良き支配者は良き領民を育てるのだ。」
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0ch BBS 2007-01-24