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銀河シュナイダー伝説9 〜出帆篇〜
[924]森崎名無しさん:2011/10/18(火) 01:33:34 ID:kAsm3U/o K
[925]森崎名無しさん:2011/10/18(火) 01:33:56 ID:4lBMwND+ K アンネローゼ関係を聞き出したいね。
[926]銀河シュナイダー伝説:2011/10/18(火) 02:13:25 ID:wZsV1ToE K.マリーに会いにノイエ・サンスーシにアポイントを取る。(必要コネクション600) そこは常春の地、この世の楽園にも思える美しい場所だった。 手入れされた庭園には人に馴れた鹿が飛び交い、敷地内に人工的に作られた泉には 美しい白鳥が優雅に泳いでいる。巨大迷路のようなバラ園のバラは春の日差しが強くなったこの季節に 相応しい花をほころばせ、野うさぎは伸び始めた下草をおいしそうに頬張る。 シュナイダー「平和だな…」 庭園の中央に置かれた真っ白な白樺で作られた椅子に座り、同じ素材で作られた可愛らしい円形机に ティーカップを置くとそんな事を呟く。 マリー「もう、お兄ちゃんたら。突然何をいいだしてるの?はい、お茶請けのケーキ。 今日来るってわかってたら新しいのを作って待ってたのに。残念」 それでも嬉しそうにシュナイダーの横にある同じような椅子に座る可愛らしい妹。
[927]銀河シュナイダー伝説:2011/10/18(火) 02:14:35 ID:wZsV1ToE どういうわけか既に20近くになるはずなのに、その花も恥らう表情はまだ少女の面影を 強く残しおり、幼ささえ感じる。 シュナイダー「新しいのを?…マリーはケーキも作れるのか?」 意外な回答に驚く兄。彼の知る妹はクッキーを焼く程度ならば出来るのだが、基本的には 手作りお菓子は屋敷のメイドさんに作ってもらっていたはずである。 マリー「そうよ、自分の事は自分でしなさいって。面白いでしょ。お父さんと同じ事を 言う人がこの西苑にいるのよ」 シュナイダー「そうか。良かったな」 一日寝かされて生地がしっとりとしてきたケーキも悪くは無い。というよりも甘党というわけではない シュナイダーにとってケーキを食べる機会というものは非常に少なく、美味しいと感じるのは 手の届く範囲に黄金の光を散りばめられた少女がいるからに他ならない。
[928]銀河シュナイダー伝説:2011/10/18(火) 02:15:37 ID:wZsV1ToE シュナイダー(ここに来ると本当に心が洗われるようだ…) どうしますか? A.今日も心行くまでマリーと話しをする。 B.最近困った事はないか?と尋ねてみる。 C.このケーキの先生は誰なのか聞いてみる。 D.一緒にノイエ・サンスーシを散歩しないか誘ってみる。 E.この暮らしに慣れたか聞いてみる。 F.マリーに何かお願いをする。(願う内容もお書きください) G.その他 先にID表示で2票入ったものを選択します。
[929]森崎名無しさん:2011/10/18(火) 02:19:04 ID:4lBMwND+ C ケーキといえば。
[930]森崎名無しさん:2011/10/18(火) 02:34:46 ID:fPrjgJho C ですなあ。
[931]銀河シュナイダー伝説:2011/10/18(火) 18:15:22 ID:wZsV1ToE C.このケーキの先生は誰なのか聞いてみる。 この一年。積もる話もあったはずなのだが、会ってしまうとそれらはどうでもよくなってしまい 結果的に話の話題は日常的で平穏なものになってしまう。 シュナイダー「それにしてもマリーがケーキを作れるようになったとは驚いたな」 それは別に今話さなくても良い『どうでも良い話』。だが、普通の兄と妹の会話としては ある意味において最も重要なスキンシップの一つであり、シュナイダーはその回答に対し 別段何の返事も期待はしてはいなかった。 しかし。何時どのような時であれシュナイダーに安息という時間は舞い降りないらしい。 マリー「うん、アンネローゼさまに教えてもらったの」 天使のような微笑でシュナイダーの質問に答える皇帝の寵姫。 シュナイダー(アンネローゼ!?……あの、マリーと同時期に輿入れされた少女か) 実際にこの目で見たのは4年ほど前の黒真珠の間。せめて最後にマリーの姿を見ようと新無憂宮殿 に向ったシュナイダーが見た少女。
[932]銀河シュナイダー伝説:2011/10/18(火) 18:16:27 ID:wZsV1ToE あの時シュナイダーは誓ったのである。 『マリーを守るために彼女に近づき、危険なことへの矢面に立たせる』と。 マリーに知られたくない自分の一面が首をもたげる。既にこの一年で数百もの命を奪い去った シュナイダーである。たとえそれが皇帝の寵姫だからといって…いや、そうだからこそ 彼女の命はマリーの代わりになりえるのであって、彼の中にある愛ゆえの狂った算段が 頭の中をフルに回転させる。 シュナイダー(……マリーを守るために同格の少女を生贄に使う。そのためには彼女と接触できるのが 一番良いのだが…) 嬉しそうに綻ぶ妹。その少女の恐らく数少ない友人の命を盾にすることに引け目が無いわけではない。 しかし、身内の死と赤の他人の死、それは天秤にかけるまでも無く一方に偏っていて…… シュナイダー「その、アンネローゼさまと会う方法はないのかい?」 言葉は兄の口から自然に紡がれる。
[933]銀河シュナイダー伝説:2011/10/18(火) 18:18:02 ID:wZsV1ToE そして当然のように不思議がる少女。 シュナイダー「ああ。マリーによくしてもらっているなら挨拶もしておきたいし、御礼もしなくては いけない。わかるだろう?」 まるで、子供を諭すように優しく甘い言葉で返事をするシュナイダー。 マリー「う〜ん…でもねぇ。アンネローゼ様は陛下の寵姫さんの中でも一番のお気に入りだし。 関係のない人が会うには、陛下が行幸あらせられる際にちょっと会釈を出来る程度じゃないかな?」 当たり前だが後宮のしきたりは非常に厳しい。シュナイダーがこうして後宮内に直接出入りできるのも 門閥貴族であり寵姫の兄であり、あとはほんの僅かな効果だけだが佐官であるという事実三つが 組み合わさっているからだ。もしそのいずれかのみであれば、恩賞などではなく私用でこの場に入ること など絶対に不可能であっただろう。 シュナイダー「そうか…」 シュナイダー(私用ではやはり厳しいか。憲兵隊で昇進し、宮廷警備兵に就ければ話は違うだろうが) そんな難しい顔をしているシュナイダーを見て流石に何とかしてあげたいと思ったのだろうか、 兄思いの妹は一つだけ可能性を教えてくれる。
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0ch BBS 2007-01-24